夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−18 気ままにひと言

2008年1月4日  森みつぐ

 去年、海外の採集に、台湾とベトナムに各々3週間ほどの日程で行ってきた。退職前に計画していた通りであるのだが、唯一つ想定外のことが判明してしまった。私の昆虫採集は、もともと、そんなに大量捕獲をしないので、標本の保管場所を今までの1.3倍位しか確保していなかった。海外への採集旅行は減ったけど、その変わり長期旅行となってしまったので、結局、採集数は増えてしまった。退職して1年半経ち、その生活習慣も身に付いてきたので、再度、計画しなおさないといけないと思っている。
  1. 昆虫採集
  2. 採集品のデータ整理(含画像データ)
  3. 昆虫種情報のデータベース
  4. ホームページ・リニューアル(画像の高画質化)
  5. ホームページ・チョウ検索サイト製作
  6. 採集記執筆      等々
 いろいろやりたいことがあるのだが、全てまとまった時間がないと捗らない。今まで、1.と2.の昆虫採集をして、その1年分のデータを整理しているだけで1年の2/3から3/4が過ぎてしまった。残りの日で、過去のデータを整理していると、その他のことは、全くできない。退職後も、この状態は、変わらなかった。他のことに費やす時間が増えるかと思っていたのだが、全くそんなことにはならなかった。
 2008年の今年は、そんな経験を活かして、余り欲張らず、1.2.は当然のこととして昨年計画していた4.ホームページ・リニューアルを確実に達成しようと思っている。そのためには、早く、昨年度の昆虫整理を済ませなくてはならない。今日も、この後、昆虫整理をする。


2008年2月7日  森みつぐ

 先月末、近くのラーメン屋に行ってきた。外は、氷点下の5度以下で、横断歩道は、昼間融けた雪が凍ってつるつるの路面になっているので、恐る恐る歩いて渡った。暖かいラーメン屋に入って、注文したラーメンを待っていると、目の前に置いてあった氷の入っている水差の上で、何かが動いているのに気が付いた。"あれっ!何だろう!"と思って、凝視すると、ハエのようである。"えっ!!・・・!"
 去年、札幌に引越ししてから、"いつ、ゴキブリが現れるかな?"と思いながら過ごしていたが、荷物の中に紛れ込んでいなかったようで、あの忌まわしいゴキブリとは縁を切ることができた。年中暖かい飲食店には、ゴキブリも住み着いているのだろうが、私は一度も見かけていない。ところが、最初に見つけたのは、そのゴキブリではなくてハエだった。
 ハエは、沼津にいるときでも、1月に見かけたことはなかったように思われるのだが、この厳寒の札幌で見かけたので、少し感激してしまった。ハエやゴキブリの生命力の強さには驚嘆するだけだが、我が家には現れないで欲しいものである。


2008年2月15日  森みつぐ

 成人年齢を18歳に引き下げることが話題になっている。世界の趨勢が18歳成人だと言うが、昨今の日本の若者たちを取り巻く世情を鑑みて、どうも私には、18歳よりは22歳にした方が良いように思えてくる。私がある程度年齢を重ねて来たからなのかも知れないが。
 今や男女とも高学歴化が進み、大学進学率も高くなっている。そして社会に出ても、フリーターや非正規社員など不安定な雇用環境の中で生きてゆかねばならない。このような社会情勢の変化が、ますます子どもたちの成人化を妨げているように思えてくるのである。
 日本の社会システムが成人年齢の引き下げを阻んでいる。"18歳で成人"と言うことは、私は賛成するのだが、残念ながら、日本はそういう社会を構築してこなかった。家庭、学校、社会において、子どもたちが成人になることを妨げている。"18歳で成人"と言うのなら、それに見合った社会システムを構築し、私たち自身も子どもたちに対する考えを変える必要があるだろう。


2008年2月29日  森みつぐ

 中国製冷凍ギョーザによる中毒事件において、中国公安省の記者会見があったが、「殺虫剤混入が中国国内で発生した可能性は極めて低い」との見解を示した。日本の警察庁が示した見解に対して、正反対の内容を、日中双方で協議を行った直後の会見で反論したのである。
 今回の食に関わる重大な事件を、日中協力の下で捜査解決へと進むのかと私は期待していたので、至極残念な中国側の会見であった。相も変わらない中国側の態度は、一党独裁国家の弊害としか言いようがない。
 お互いの面子がどうのこうのという問題ではないはずである。食の安全を守るため、日中両国の協力を、両国の国民のためにお願いしたいものである。中国公安省の記者会見では、「早期の真相究明に向け、両国の誠実な捜査協力を希望する。」とも言っている。この言葉を自ら真摯に受け止め、事件解決に向けて全力を注いでもらいたいものだ。


2008年3月7日  森みつぐ

 毎年、私は、啓蟄を迎えると虫さんの気配を捜し求めるようになる。日当たりの良い林道には、成虫で越冬したヒオドシチョウやテングチョウたちが日向ぼっこをしに、路上に出てきて翅をいっぱいに広げている。と言っても、これは、去年まで住んでいた沼津市界隈でのことである。
 札幌では、暖かくなってきたとは言え、最高気温はまだ1℃を超えたところである。雪融けの季節を迎えてはいるが、まだ草木はどっぷり雪に埋もれている。それでも春の息吹を感じて、新芽を膨らませている木々が目立ち始めていることも確かである。
 3月5日の啓蟄の日の翌日、融けてざらめ雪になった歩道を歩いて買い物に行った。そして、その帰り道、定山渓より流れてくる豊平川沿いの国道の歩道を歩いていたら、真っ白な雪渓の上に黒い虫が蠢いているのを見つけた。"ユスリカ?""カワゲラだ!"冬に羽化して活動する渓流の虫、クロカワゲラである。存在は知っていたが、こんなところで見るとは思ってもいなかった。札幌の啓蟄もまんざらではないみたいだ。


2008年3月28日  森みつぐ

 3月に入ってから、平年に比べて暖かい日が続いている。そして下旬になって、一層気温が上昇し、ついに3月としては117年振りに15℃を超えてしまった。最高気温が10℃以上の日が6日間続いて、統計開始以来の記録となった。
 一番寒い冬の日でも、最高気温が10℃を超える静岡県の沼津市に30年近く住んでいたので、札幌での暮らしで一番心配していたことが、雪の降り積もった冬の暮らしだった。ひと冬を越えて、この心配は、取越し苦労であったようである。札幌も最近になって、やっと沼津の厳寒期を脱した程度であるのだが、歩道から雪が無くなると、春を迎えたような気になる。
 確かに札幌の冬は、沼津より遥かに寒いが、会社勤めがないので、寒い朝夕の通勤がない分、寒さを我慢する必要がなく、この冬は、ぬくぬくと暮らしていたように思える。杞憂のひと冬は終わり、足腰がしっかりしている限り、ここでの暮らしには、問題ないことが分かった。
 桜の季節には、まだ、ひと月は優にあるが、これから歩道を飾るように花々が咲き始めることだろう。そして、ここに住んでから丸一年が経つ。


2008年4月3日  森みつぐ

 札幌市もとうとう来年夏には、ゴミ有料化が始まるようである。ゴミが年々増え続け、処理コストの税制への負担が大きくなり、埋立地の確保も困難になってきた中で、ゴミ有料化は、ゴミ減量につながる有効な手段として、多くの自治体で実行されている。
 ゴミ有料化は、自治体指定ゴミ袋の価格に処理コストなどを上乗せして、利用者に税負担をしてもらおうとするものである。また、ゴミ有料化と違うのだが、スーパーのレジ袋を削減し、ゴミ減量につなげようとして、マイバッグ持参の推奨もしている。自治体によっては、レジ袋の有料化を進めて、ゴミの減量を狙っているところもある。私の以前住んでいた沼津市では、市指定のゴミ袋を使用することになっているが、スーパーのレジ袋(無料)も市の指定を受ければ、ゴミ袋として利用できた。一人暮らしの私としては、小さなゴミ袋があればそれで十分なので大変助かった。
 札幌市のゴミ有料化は、私は出来れば、スーパーのレジ袋を市指定のゴミ袋とし、かつ有料とすれば、レジ袋の削減とゴミ減量化につながると思っているのだが。私は、今でもレジ袋は、ゴミ袋として使う分しか受け取らないようにしている。


2008年4月10日  森みつぐ

 去年4月末に札幌に引越しして来たとき、南側の窓から大きな木の上にカラスの巣があるのを見つけた。この年、無事に1羽が成長して巣立っていった。
 私の住まいの南側には2階建ての民家があり、その民家の土地内に建屋より3m位大きな木(何の木かは分からない)が立っていた。人が通るような道路も近くにないので、カラスの子育て時に問題にならなさそうなので、毎日のように眺めていた。毎年ここに巣を作るのか今年も、3月中旬位から巣作りが始まった。
 先週日曜日、洗濯物を干しながらカラスの巣を眺めていた。ところが月曜、ふとカラスの巣を見たら、跡形もなく巣がなくなっていた。近くにカラスがいるのだが、カラスの巣がなくなっていた。強い風が吹いた訳ではないし、高い所なので民家の人が落とした訳でもなさそうである。どうしたのだろうか。そして、翌日からカラスの姿も見かけなくなった。どうしたの。


2008年4月25日  森みつぐ

 もう2年以上前になるのだが、昆虫画像の画質が物足りなくてホームページを作り直さなくてはならないと思っていた。現在のホームページは、A4縦印刷したとき、ぴったり画像が収まるように考えて大きさを決めていたのだが、やはり物足りなさを感じていた。モニタの大きさが640×480ピクセルのとき最適のホームページなのだが、今度のは、1024×768ピクセルで最適となる。印刷は、A4横設定の印刷でぴったりする大きさである。
 変更仕様を決めたが、時間がなかなか取れない状況が続いた。その間に自分の時間が欲しくて勤めていた会社を辞めたのだが、ホームページを全面的に変更しようとしたら、半端な時間ではできそうもなかった。そこで、やっとこの冬、ホームページを全部変更するまで他のことはしないことにした。今年春の採集旅行を取り止めにしてから、既に2ヶ月になる。

 更新内容は、主に「夢惑う世界・昆虫たち」の画像サイズを大きくすることである。

 ブロードバンドを接続している方々には、問題なく表示されると思うが、ダイアル・アップで接続している方々は、少し表示スピードが遅くなるかと思う。ただ、極力ファイルサイズを小さくする工夫をしているので、従来通り、楽しめると思っている。画像は、非常に見やすくなったが、気になる画質は、再撮影から始めなくてはならないので、もう少し待って欲しい。

Copyright (C) 2008 森みつぐ    /// 更新:2008年4月27日 ///