夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−20 気ままにひと言

2008年9月5日  森みつぐ

 4日前、福田首相が臨時国会を前に辞任の意向を表明した。私としては、そう驚くことではなかったが、辞任する前に解散総選挙を期待していたのでそれが外れて残念ではある。福田首相は、客観的に先を見る目で、福田氏自身が首相のままでは、選挙に勝てないと判断した結果なのだろう。
 自公政権は、既に前回の衆院選での敗北で行き詰まり状態となっていた。安倍政権から福田政権に変わっても、ただ単にクビを挿げ替えただけに終わってしまった。新首相が誕生しても。衆参ねじれ国会においては、自公にとって思うようには捗らないだろう。残された道は、国民に真を問うことだけなのである。
 私は、特に積極的に応援している政党はないが、今は、自民党以外の政党に政権を取らせたいと思っているので、民主党に票を投じるだろう。政権を担える政党が一党しかなく選択の余地がないと言うことは、国民にとって不幸なことである。少なくとも2つの政党が政権政党となれる土壌を日本にも醸成しなくてはならないと私は思っている。


2008年9月26日  森みつぐ

 9.11米国同時テロ以降、機内のライターやマッチの持込みがいろいろ厳しくなってから私は、蚊取線香から電池式のベーブマット方式の蚊取器を持ち歩いている。効き目の方は、未だに分かっていないのだが。今回の旅においては、今までのはちょっと大きかったので、携帯式の小形蚊取器に変えてみた。最近の旅行では、蚊に悩まされるようなところに泊まったことがなかった(以前の蚊取器が良かったからなのかも知れないが?)ので、気にしてなかったのだが、今回は、殆んどのところで蚊に刺された。
 持ってきた携帯用蚊取器では、部屋の大きさから能力オーバーなのかも知れないと思って、店で蚊取線香とライターを買った。蚊取線香10巻で、30円程度である。安くていいし、地元の蚊取線香だから地元の蚊に効くだろうと想像しながら点けてみた。しかし一巻が終わった頃でも、まだ悠々と蚊は刺しに来る。今度は、蚊取線香と携帯蚊取器のダブルにして寝た。ところが朝方、また蚊に刺されて目が覚めてしまった。これは、蚊取器だけの問題だけではなかったみたいである。
 蚊取線香が全く効いていない訳ではなくて、ときどき、ベッドの白いシーツの上に手足を広げて万歳しながらひっくり返っている蚊もいる。私の泊まり安宿は、どう見ても密閉構造とは言えない造りである。隙間があちこちにあるような部屋である。これからも、毎晩、蚊取線香2巻と携帯蚊取器のダブルで蚊を撃退することになりそうだ。


2008年10月15日  森みつぐ

 バリ島の東隣りのロンボク島をさらにフェリーで海峡を渡ると、そこはスンバワ島である。夜間の移動だったので、スンバワ島の景色を知らないまま、スンバワ・ブサールのほてるで翌日の朝を迎えた。朝食を済ませて、早速、昆虫採集へと足の向くまま歩く始めた。
 町の周辺は荒涼とした枯れ草色の土地が広がっていて、私の悪い予感が当たっていた。丘陵地は牧場となっていて、そこにも森林は見つからない。1時間ほど歩いて、半ば諦め気分となって歩いていたら、民家の入り口付近で椅子に腰掛けて話し合っていた男女の二人が、英語で声を掛けてきた。私が、"この辺りに森林はありませんか?"とか訊ねていると、"何処から来たの?""日本です。"すると彼は、突然、日本語で話し始めた。彼は日本で5年間働いていたとのことである。彼が案内してあげるとのことだったので、私はお言葉に甘えることにした。
 彼の家は立派な建物だった。日本での5年間で稼いだ結果みたいで、小さな子どもがもう少し大きくなったら、また日本に働きに行きたいと言っていた。日本で安い賃金で重労働をしていたとしても、インドネシアの賃金から比べると遥かにいい賃金なのである。久し振りに日本語を話しながら、乾期の緑少ない地を、彼に案内してもらいながら一日を過ごした。


2008年10月21日  森みつぐ

 ジャワ島で、次の町に移動するためにバスに乗った。バスには、出発前から食べ物を売る人たちがいっぱい乗ってきて売りさばいている。売る物は、食べ物だけではなく、サングラスやら新聞やらいろんな物を多くの人が売り歩いている。バスが動き出すと、これらの人たちの大多数が降りてゆく。
 でも、これで終わりではない。次にバスの車中、前方で長々と話しながら席に座っている人の所に物を置いてゆく物売りもいる。テレビショッピングみたいに物をアピールして、席に置いてゆく。暫くしてから回収しに来て、買う人はお金を払う。寄付金を集めに来る人もいる。バスの前で長々と話されても、私には、何のことやらさっぱり分からない。そして一番、騒々しいのが、バスの中で歌う人たちである。ギターを片手に一人で歌う人、複数の人が役割分担して歌うグループ、ギターを持たず打楽器?で歌う人たちが次から次へと現れて、歌っては、お金を集めていた。それは、それは賑やかなバスの旅であった。
 彼らは、フェリーにも現われる。また路上で信号待ちの間でも、ギター片手に歌っている人たちもいた。ただ、ただ唖然とするだけである。小さな子どもたちが、アカペラで歌っているのも聴いた。10数年前には、体験することがなかった新しいスタイルである。賑やかなバスは、町で停車する度に、新たな人たちを乗せて走っていく。


2008年10月30日  森みつぐ

 私は、バスで移動するとき、いつも車窓から昆虫採集できそうな場所を見定めながら旅をしている。長距離バスのときは、疲れていても必死で眠気を抑えて、景色を眺めるようにしている。従って、夜の移動では、意味がないので、日中の移動を心掛けている。今回、インドネシアでの旅でも、長距離での移動があった。
 ロンボク島からスンバワ島へ行くとき、ロンボク島を朝出発すれば、夕方までにロンボク島の目的地に着くと思っていたのだが、ロンボク島のマタラムを出発し、スンバワ島のスンバワ・ブサールに到着するバスは、午後3時発であった。そして目的地には、深夜到着となる。ロンボク島の港ラブハン・ロンボクで夕陽を沈むのを見た。フェリーでは、既に景色は何も見えなかった。結局、スンバワ島のスンバワ・ブサールまでの道すがら、全くスンバワ島の自然を確かめることができなかった。
 今回、バスで隣席した人が、インドネシアの若人(学生?)だったので、片言の英語で会話を交わしながら、ホテルのある町を訊いたりしていた。私が宿泊を計画していた町には、ホテルがないことが分かり、スンバワ・ブサールでの採集に見切りをつけた後、彼から教えてもらった町へと移動した。今まで海外での夜の移動で、度々、私は、その後の日中の帰り道で素晴らしい森林を見つけては、口惜しい思いをしてきている。やはり旅は、余裕を持って、日中の移動をしたいものである。


2008年11月6日  森みつぐ

 昨年、ちょうど初雪のときは、ベトナムで昆虫採集をしていたので、私としての昨年の初雪は、ずっと後になってしまった。今年の初雪は、先日、朝、目覚めてカーテンを開けて外を見ると、大きな白い雪が舞っていた。ゴミ出しに外に出ると、湿った雪がかなり降っていた。
 ちょうどその日は、実家に行く日だったのだが、“まもなく降り止むだろう!”と気にも止めずにいたのだが、それに反して雪の勢いは徐々に増していった。午前、、完全防備とまではいかないが、帽子を被り、手袋をして自転車に乗ったが、横殴りの雪が襲ってきて前を見るのが大変だった。初雪としては、少々強烈だった。
 連続して降っている訳ではないのだが、降り出すと大きなぼたん雪がいつまでも降ってくる。午後、帰り道でも横殴りの雪を受けて自転車を走らせていたが、私の家付近では、歩道にも雪が降り積もっていた。凍り付いていないので滑ることはないが、ちょっと半端ではない初雪であった。そのお陰で、その日のジョギングは、靴がべちゃべちゃになるので止めることにした。


2008年11月14日  森みつぐ

 9月中旬、インドネシアへの旅行に出発したとき、自民党の総裁選挙が始まっていた。私が旅行から帰る10月上旬には、日本は総選挙へ突入しているものと思っていた。インドネシアでは、ホテルを9件変わったが、テレビが置かれていたホテルは2件だけである。自民党総裁選の結果は、ちょうどテレビが備わったホテルで見た。麻生氏が圧倒した総裁選が映っていた。
 3週間の旅を終え、帰国への機内で新聞に目を通したが、"解散総選挙"の文字は、何処にも見つけられなかった。"な〜んだ!"と思いながら、成田に降り立った。その後、サブプライム問題に端を発した金融危機が全世界を襲っている。麻生内閣は、"政局より政策を"と訴え、景気対策に全力を注ぐようだが、定額給付金は迷走したままである。
 麻生内閣の支持率は、発足当時からほぼ横ばい状態のようであるが、支持率が上がる要素は見つからなく、今後、下降線の一途を辿るように、私には思える。自公政権にとっては、益々、不利な選挙となっていくとしか思えないのだが、麻生首相の潔い決断を待つしかないようだ。


2008年12月12日  森みつぐ

 現在の内閣と自民党を見ていると、政権を担って国民のために政治を行っているとは、到底思えてこない。自民党内では、議員たちがてんでばらばらに行動して、挙げ句の果て、自分たちで選んだ麻生首相の批判を平然と行っている。麻生氏の首相としての諸々の不適切と思われる発言などがあり、首相として適格性を疑われるような状況に陥ってしまっていることも一つの要因だろう。
 もともと麻生内閣は、解散総選挙を睨んで誕生した内閣だったのだが、世界的不景気による急速な景気後退の対策を行うとして解散は先送りした。しかし、効果的な景気対策も未だに手を打たれていない。このようなことが要因となってか世論調査では、内閣支持率は半減し、自民党支持率も大幅に低下させた。
 この末期症状を改善する方策は、今のままではなかなか見つかりそうもない。政治の行き詰まりを打開するためには、やはり解散総選挙しか残っていないように思える。でも支持率が低下した状態での選挙は、自民党にとって非常に不利となるので解散は先送りとなり、その結果、首相が辞任?することになる。二度あることは、三度ある?

Copyright (C) 2008 森みつぐ    /// 更新:2008年12月14日 ///