夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−21 気ままにひと言

2009年1月1日  森みつぐ

 昨年末から海外で採集したチョウとトンボ以外の昆虫標本の写真を撮っている。昆虫採集してから既に40年が過ぎ、海外での採集旅行も20年が過ぎたのだが、私の採集した種類数が、一体如何ほどなのか、私自身も知らないままであった。データベースが全く不完全なので、未だ、このような状態なのである。
 チョウとトンボの種類は、おおよそは分かっている。今回の撮影も、そろそろ終了に近付いてきたので、海外での採集種類も大体の数が分かってきた。ただ、もう一つ問題が残っていて、それが日本で採集したチョウとトンボ以外の昆虫たちである。海外の昆虫たちの名前が分からないのは仕方ないが、日本の昆虫たちの名前も特徴のある種を除いて、名前が分からないのが多過ぎる。例えば、ゾウムシ、コメツキムシ、ゴミムシ等々・・・・。
 多分、私の採集した昆虫の種類は、約八千種位だろうと思っている。今、このホームページ「夢惑う世界・昆虫たち」で紹介した種類は、その25%程に当たる二千種を超えたところだが、全てを紹介するには、まだまだ先が永そうである。さて今年からは、一万種類を目指して、今まで、余り採集してこなかった昆虫たちにも目を向けて採集しようと思っているが、さてさて、どのようになるか、この一年が楽しみである。


2009年1月29日  森みつぐ

 先日、パソコンに向かってエクセル・シート上の表を見ていた。趣味の昆虫に関連するデータの整理をしていた。じっと見ていると、罫線が歪んでいるのに気が付いた。左眼の方である。“飛蚊症の大きなものかな?”と思って見ていたが、飛蚊症みたいに動くことはなく、固定の場所が歪んでいる。
 私の体で、特に問題となるのは、眼である。15年程前に、両眼とも白内障の手術を行った。そして、7〜8年前には、右眼が網膜剥離となった。そして今度は、左眼である。“視野の一部が真っ黒に欠けてくる網膜剥離の前兆なのかな?”と思ったが、どうも、そうではなさそうだ。眼の大病として、あと緑内障があり、症状として歪んで見えると言うが、私の眼は、眼圧が高くないので、それも違うように思える。次の日、病院で診てもらうと、眼底出血だと言われた。強度の近眼が原因らしい。ただ、出血した箇所が視神経の中心部から外れていたので、見難くなるようなことには、幸い至らなかった。
 私が、会社を早期退職した一因がここにある。私にとって労働は、人生の目的ではなく、楽しく人生を送るための一手段であった。即ち、視力を失ってから会社を辞めるようでは、本末転倒の人生となる。それ故、生活資金が貯まったら、会社を辞めようと思っていた。さて、この眼、いつまで私に光を与え続けてくれるのだろうか。


2009年2月13日  森みつぐ

 衆議院の3分2の特権を失うことを恐れ、延ばしに延ばしてきた解散総選挙だったが、ここに来てまた一つ、せせら笑ってしまうほど馬鹿馬鹿しい小泉元首相の発言で自民党は、揺れ動いている。小泉氏が推し進めてきた構造改革が、昨年末からの世界同時不況の下、化けの皮が剥がれてきているところに、麻生首相から止めの郵政民営化見直し発言が飛び出し小泉改革の全否定がされてしまった。
 私は、少なくても自民党を応援している訳でもないし、郵政民営化には反対だったので、今回の騒動は、"どっちもどっち!"としか思えてならない。先の郵政選挙は、政策云々ではなく、単なるタレント首相のパフォーマンスに対する人気票による自民党圧勝に他ならないと思った。郵政民営化の内容には、麻生首相の言うように、何ら多くの国民は無頓着であった。日本には、まだ民主主義は根付いていないと、私は、そのとき感じたものだった。
 麻生首相の度重なるけったいな発言を聞いていても、首相の器と言うよりも人間性を疑ってしまうこともある。"どっちもどっち!"国民のために、早く次なる一手を講じて欲しいものである。


2009年2月26日  森みつぐ

 今回の政府与党の経済対策の一つに、高速道路料金の値下げがある。高いと言われている高速道路料金を大幅に値下げすることによって、もっと車を利用してもらい経済の活気を取り戻そうというものである。一方、野党である民主党の提案は、その上を行く。高速道路料金を無料にしようというのである。
 昨年の春、ガソリン税の暫定税率が廃止になるとき、当時の自民党幹事長は、"地球温暖化抑止に向けて温室効果ガスを発生する車は、あまり乗らないというのが世界の流れなので、暫定税率は廃止しない方がいい!"とのたまっていた。ガソリン暫定税の使い途が問題となるが、幹事長の言い分も一理あると、その当時私もそう思っていた。
 ところが、どうであろうか。暫定税率が復活するや否や、地球温暖化云々と言うことは、何処へ行ったやら。それどころか、高速道路料金を安くして、車をどんどん走らせ温室効果ガスをばら撒こうとしているのである。やはり政治家の言うことは、全く信用できない。来る選挙においては、国民一人ひとりの心眼が問われることになる。


2009年3月5日  森みつぐ

 一月半前、眼底出血してから。眼底の血管検査を2回受けた。今回の眼底出血は、運良く視神経を外れていたので視力には問題なかったのだが、“新生血管ができている可能性があるかも知れない”と2回病院で検査した。
 一回目は、自宅近くの病院で、蛍光眼底造影剤を血管に注入して、眼底撮影を行った。そのとき、まっ黄色い造影剤は、網膜表面の血管をくっきり浮き出させてくれるのである。瞳孔を開いて強い光を当てながら、何枚も撮影するので、目も頭もくらくらになってしまう。そして、その後の丸一日は、蛍光色のまっ黄色い尿が出ることになる。
 二回目は、網膜裏面の血管の状態を検査のため、特殊な検査設備のある市立札幌病院に行って、同じような検査を受けた。結果、今のところ、新生血管が作られていないので、“危険な新生血管による眼底出血は、心配なさそうである”とのことだった。ただ、強度の近眼だったので、今後、どうなるかは、私にもさっぱり分からない。"なるようにしかならない!"ようである。


2009年3月12日  森みつぐ

 『与謝野財務・金融・経済財政相は10日の衆院予算委員会で、小泉内閣が推進した国民生活金融公庫など政府系金融機関の再編・民営化の改革について、『かろうじて危機対応業務は残っているが、不況は来ないということを前提にした制度論、経済学で(改革は)間違いだった』と批判した。』(読売新聞2009年3月11日朝刊より)
 日本国有鉄道の民営化のときもそうだった。郵政民営化も然りである。利益が出ているときは、弱者である末端を切り捨てることはないが、儲からないと分かると、冷酷にもその末端を切り捨ててしまう。それが、民間の企業なのである。国鉄の民営化から、どれだけ多くの僻地路線が廃線となっただろうか。弱者の発する声は、か細く弱々しいので、サービスを十分受けている人たちの耳には届かないのである。
 最低限のサービスも受けられないで窮乏する生活を余儀なくされている僻地は、更に、不便の一途を辿ることになり荒廃してゆく。赤字国鉄の民営化で利益を上げ、国に税金を納めるようになったことは確かであるが、その影で、切り捨てられた人たちがいることを忘れてはならない。そのような人たちを守るのが、国の役割であるはずである。今や、この国は、利益、効率の物差しだけで測るような企業国家になってしまったようである。


2009年3月26日  森みつぐ

 政府、労働組合、企業による雇用対策で、『日本型ワークシェアリング』の推進などで合意した。「雇用維持では残業の削減、休業、教育訓練などで労働時間を短縮し、雇用維持を図ることを「日本型ワークシェアリング」と位置づけ、労使合意で促進するとした。」と新聞に載っていた。
 このワークシェアリングは、私が望んでいた多様な働き方の一つとしてのワークシェアリングではない。雇用の維持を目的とした緊急避難的なワークシェアリングである。長時間残業を前提とした日本では、短時間労働という雇用形態は、企業側にとって有利ではないとして敬遠されている。企業にとって多様な働き方とは、人件費をどれだけ削減できるか、厚生年金、健康保険等々企業の負担金をどれだけ削減できるかどうかである。残念ながら、定時(帰宅)と言うのは、常態となっている残業込みでの時間を言う。日本では、短時間労働と言う雇用形態は有り得ないのである。
 どちらにせよ、まずは、不況下における不安定な雇用を、一時、賃金の値下げを伴ってもワークシェアリングを行うことは、一歩前進したと捉えられるのではないだろうか。


2009年4月2日  森みつぐ

 3月末、政府は、温室効果ガスを2020年までに1990年比4%増に比べて、削減すればするほど、所得は減少し、GDPも減少し、かつ失業者は増えると言う試算結果を提示した。
 "温室効果ガスを削減すると、あなたたちは暮らしていけませんよ!"と政府が国民を脅しているような内容である。本当に国は、温室効果ガスを削減しようと言う気があるのだろうか。環境分野に力を入れて、景気を回復しようとしている多くの国があると言うのに、日本は、最初から、経済にとってマイナスだからとして、削減対策を切り捨てようとしている。
 金儲け至上主義の企業国家に成り下がってしまった国は、環境か経済のどちらを選択するのかを迫っているが、もう少し知恵を絞れば、もしくは、国民が本気でその気になれば、環境と経済とが両立するはずである。国民が目先の利便性や利益を追求しなければの話だが。


2009年4月9日  森みつぐ

 最近の景気対策で、私にとって、どうしても目に付いてしまうのが、自動車に対する景気対策である。今回の追加景気対策においても、地球環境対策として、「電気自動車などのエコカーへの買い替えに最大25万円の補助金を支給」としている。
 各家庭で排出する地球温暖化ガスCOに占めるマイカーの割合は、非常に大きいのだが、今、従来の自動車に変えて、ハイブリッド車にした(すぐにハイブリッド車に移行するとは思えない)ところで、現状の半分になるとは到底思えない。それに加え、自動車の大きな問題点である交通事故により、相変わらず、大きな犠牲を払い続けている。人間を大量殺傷し続けるマイカーを至極便利だからと言って、乗り続けることは、他者の犠牲の下にしか成り立たない自己満足であって、人間を破壊し、そして環境をも破壊してしまうと言う重大な結果をもたらしているのである。
 地球環境対策で、今、直ぐにでもしなければならないことは、マイカー支援ではなくて、公共交通機関の充実であり、利用の促進である。マイカーの増加によって、社会の構造は、すっかり様変わりしてしまい交通弱者は、社会の底辺に押し遣られてしまった。強者の論理だけで社会システムが構築されてしまったのである。そんな社会に、早く終止符を打ちたいものである。

Copyright (C) 2009 森みつぐ    /// 更新:2009年4月12日 ///