夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−25 気ままにひと言

2009年12月27日  森みつぐ

 2010年度税制改正において、たばこ税が国民の健康のためと言う理由で引き上げられることになった。一方、残念ながら人類の未来にとって、もっと大事なことと思われる地球温暖化対策税が、先送りとなってしまった。
 私がどうしても納得できないことは、自動車重量税が減税されることである。たばこが健康に良くないことは、はっきりと明言するのに、車が人を殺傷したり、環境への負荷が大きいと言う事実に蓋をして、まったくその対策には不十分のままなのである。それどころか、エコカー減税や高速道無料化対策など、車依存社会を助長するような政策ばかりである。
 路面電車を復活させて、車依存社会を見直す動きを示し始めている都市が、日本でも現われいる。歩行者が車により、大きなリスクやストレスを受ける社会が、住みやすい社会とは、私には到底思えない。人の命を脅かしている飲酒運転と店の駐車場から歩道の手前で一旦停止もせずに今がチャンスとばかりに歩道を歩く歩行者と競うように飛び出してくる運転とは、危険な運転であることには何ら変わらない。私は、少なくとも、マイカー依存の生活スタイルが変わるような税制体系と社会システムの構築を望むところである。


2010年1月1日  森みつぐ

 会社勤めのときには、全く私的な時間が少なかったため、趣味の昆虫採集も一部制限して昆虫採集していた。そのときには、昆虫採集後、展翅、展足と最低限の同定作業しかできなかったため、具体的には、ハチ、アブや小蛾の類は、目ぼしい種を除いて、残念ながら手を出せなかった。
 だが、会社を辞めて4年目となる今年から、やっとこれらも採集を始めた。一年が終わり、やはり大変な作業量であることが分かった。今まで積み残してきた仕事も捗らない。私は、昆虫全般が好きなので、一部の昆虫に絞って採集なんてできないので、このまま暫くの間は、一段と忙しい日々が続きそうである。ただ昆虫採集は、前にも増して楽しくなっていることは確かなことである。
 今年も、今までどおり、これまでに採集した昆虫たちのデータ整理と大好きな昆虫採集のため緑豊かな大地を歩き回っていることだろう。ホームページを新しく改編することも考えているが、データ整理が進まないとできないことなので、もう暫くは、今のままである。今年も淡々と進めてゆくしかないだろう。


2010年1月14日  森みつぐ

 日本航空の会社更生法の適用申請も間近となった。国民にとっては、あれよあれよと言う間の出来事である。日の丸日本を背負ってきた日本航空は、旧態依然とした高コスト体質を改善できないまま、社会主義国家の如く崩壊しようとしている。
 私としては、もし日本航空が倒産したとしても、新規航空会社が参入してくるので、そんなに心配はしていない。ただ、日本航空がアメリカン航空からデルタ航空に提携先を乗り換えたとき、アメリカン航空のマイレージを、今と同じく日本航空のチケットに変えることができるかどうかを心配するだけである。既得権益にすがり続ける限り、企業の高コスト体質は変わらない。一度、企業を解体して、再度、作り上げる他ないのである。
 採算ベースに帳尻を合わせて、空港利用者数を逆算し、日本航空に負担を強いる地方空港は、この現実を真摯に受止めるべきである。日本にも、日本航空と全日空の2社体制を維持する必要がある。そう言えば、私は、ヴァリグ・ブラジル航空がスター・アライアンスから離脱して、日本から撤退したとき、マイレージを損失してしまったことがあった。


2010年1月28日  森みつぐ

 今年の春闘がスタートした。厳しい不況が続くなかでの春闘である。「連合はベースアップなどの賃金改善要求を見送り、定期昇給維持に全力を傾ける方針だが、経団連は賃金よりも雇用を優先する姿勢を示しており、定昇維持を巡って厳しい交渉が展開されそうだ。」と言う新聞記事を読んでいた。
 企業は、労働者には厳しく賃金を抑え込むシステムを導入し、また休暇などの諸々の待遇も行使しにくい環境として、内部留保を蓄えてきたのにも拘わらず、全くと言っていいほど、労働者にだけ厳しさを押し付けるだけで、待遇改善を行おうとしない。「春闘スタート」の新聞記事紙面の裏面には、「自殺12年連続3万人超」の記事が載っていた。
 毎日90人近い人たちが、自らの命を絶つ日本とは、どういう国なのだろうか。賃金を抑制するために、正規社員を減らし、企業にとって都合のい調節弁となる非正規社員を増やす。大きなストレスを抱えた労働者たち、仕事を失い自殺へと追い込まれる人たちも多いことだろう。賃金労働が全てではない、お金が全てではない、もっと大事なものを一人ひとりが持つことが必要であろう。企業やお金に振り回されることがない生き方、新しい価値観を作り上げなくてはならないだろう。


2010年2月4日  森みつぐ

 6月から高速道路無料化の社会実験が、1000億円もの国費を使って実施されることになった。首都高速と阪神高速を除く全路線の18%での社会実験は、経済効果や渋滞の影響などを調べるのが目的だと言う。
 右肩上がりの経済成長路線に、全く疑いも持たず拡張路線を推し進めること自体に、私は疑問を持っている。GDPが中国に追い抜かれて3位になったとしても、全く問題だとは思っていない。金や物、地位や名誉に重きを置いた生き方から私たちは、早く脱却し新しい価値観を作り上げる必要があろう。私は、交通強者であるマイカーを優遇することには、大きな抵抗を感じる。優遇されるべき人たちは、マイカーが増えることによって地域から郊外へと移ってしまったスーパーのせいで、日々の暮らしにも困っている交通弱者の高齢者たちである。
 高速無料化よりも交通弱者のために、公共の乗り物を充実を図るべきであろう。そして、温室効果ガス排出や交通事故問題などを考慮して、マイカーよりも公共の乗り物を利用した方が優遇されるような政策を期待したいものである。


2010年2月24日  森みつぐ

 初めてパソコンを買ってから、9年半が経った。この時、買ったもので既に新しい物に変わったのは、デジカメとパソコンである。130万画素のデジカメは、数回新しいデジカメに入れ替わり、今は、1000万画素となった。パソコンは、デジカメの画素数が増えるに伴い、画像処理用のメモリ不足により98パソコンからXpパソコンを買い足した。でも、今でも98パソコンも活躍している。
 先週、土曜日、作成した文章を印刷しようとして、ノズルの目詰まりが多くなったプリンタのヘッドクリーニングを何回か実施していると、突然、大人しくなってしまった。すべての表示灯がフリッカして、その後、何をしても、うんともすんとも云わない。私のパソコンシステムの中で、一番、動き回っていたのがプリンタであるが、とうとう寿命が来たみたいである。最近は、インクの汚れや目詰まりが酷くなっていたので、あと一年ぐらいで取り替えようとは思っていたのだが、大往生なのだろう。
 早速、プリンタのカタログを見ながら満足いく仕様のものを探した。最近は、複合プリンタが多い。スキャナーは、私が持っているスキャナーよりも高機能であるが、今の仕様で十分である。コピーは、あったら便利だが、年数回使用するかどうかなので、無くても問題ない。複合機は、故障の確率が高まるので、シンプルなプリンタを購入することにした。今までのプリンタと違って、縁なし印刷が出来るので、L判用紙を使えるのがいい。これから、10年、大事に使ってゆくことにしよう。


2010年3月4日  森みつぐ

 「観光庁は、連休中に観光地が混雑したり、高速道路が渋滞したりするなどの事態を緩和するため、地域ごとに休日をずらして取得できる制度改正に乗り出す。・・・春と秋の大型連休を分散する案を提示した。」(読売新聞)と言う記事が載っていた。従来の祝日を3日まとめて、土日と合わせて、春と秋に5連休ずつ、地域ごとに時期をずらして取得するとのことである。
 既に退職した私には、祝日や連休は殆んど影響がないのだが、もし、まだ働いていたとしたらゴールデンウィークに関しては、今まで5連休より長い休暇を取っていたので、ちょっと口惜しいと思うに違いない。そこで有給休暇を2日足して、土日を合わせて9連休として、海外へ飛んで行くことだろう。秋の5連休も同じであるが、ただ7月の海の日や9月の敬老の日などが5連休に組み込まれてしまうので、ちょっと息苦しい夏となりそうである。月に一回位ある祝日は、働いているときは、とても有益な休みであった。そして、その祝日が金曜や月曜ならば、3連休となって最高であった。
 今回の案は、休暇を取得しづらい労働者を休ませようと言う目的の政策ではなくて、休暇分散をして観光産業の振興を軸に内需拡大を図る狙いだと言う。有給休暇取得率の低い日本なので、連休が増えることはいいことなのだが、その反面、休暇の取得は、更に減るように思われる。秋の連休は、有給休暇を使って、必ず一週間以上の連休を企業が労働者に付与することを義務化した方がいいのではと、私は考えてしまう。


2010年3月9日  森みつぐ

 「国土交通省は9日、全国の約100空港の9割以上で、2008年度の国内線利用実績が新設や拡張時に行った需要予測を下回ったとする集計を公表した。」と言う新聞記事(読売)を読んだ。
 この狭い日本において100もの空港が存在すること自体が、不可思議で仕方が無いのだが、"やはり!"と思えるこの杜撰な需要予測は、住民や国の承認を得るために黒字化となるような利用客数の逆算から得られる予測としか思えないのである。結局、赤字補填は、その自治体の住民か都道府県が負うことになるのである。そう言うことを分かっているはずだと思うのだが、去年、今年と相変わらず新しい空港が、次から次へと開港している。不思議である。
 生活路線としての離島空港は別として、巨大な敷地を必要とする空港は、北海道、東北・・・に、各一箇所のハブ空港とそのハブ空港と地方空港をネットワーク化して乱立しないように、国が一括で管理すればいいと思うのだが、現状は、余りにも酷すぎる空港事情であることか。

Copyright (C) 2010 森みつぐ    /// 更新:2010年3月14日 ///