夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言 |
4.1.2.8−27 気ままにひと言 |
2010年6月24日 森みつぐ 夏の参院選がスタートした。昨年秋、民主党が政権を奪取してから、最初の全国規模の国政選挙である。素人政治集団が何とか努めてきた8ヶ月余りだが、山積みの難題に何度も躓いて心許無い船出だった。
政治と金の問題は、多くの国民に政治不信を植え付けてしまい、もう実力者だとしても旧態依然とした政治を行う前幹事長の出番はないだろう。こじれにこじれてしまった沖縄の米軍基地問題は、日米共同声明を基に、誠心誠意、沖縄県民と対話を続けていく他ない。戦争のない世界、平和な世界は、日本国民の強い願いである。
民主党も、この8ヶ月間の政権担当で成功も失敗もいろいろと経験を積んだことだろう。私としては、この民主党にもう少し時間を与え、自民党以外にも政権担当能力を備えた政党になって欲しいと思っている。危うさはあるが、新たな視点で政治を行うことに期待したいからである。
2010年7月1日 森みつぐ 昨年まで私のデジカメのメモリは、2GBのSDメモリカードを使用していた。普段、利用するときは、2GBの容量があれば十分である。日帰りの昆虫採集で撮影する枚数は、多くても100枚程度だからである。ただ昆虫採集旅行に行くときには、これでは少ないのでSDメモリカードを数枚持ち歩くことになる。
そんな理由から、少し安くなった大容量メモリカードを1枚、昨年末に買った。16GB以上は大きすぎるので、8GBのSDHCメモリカードにした。旅行には、この1枚と万が一に備えて、これまでのSDカードを持ち歩けばいいことになる。買ったSDHCメモリカードで試し撮りした後、冬の間使うことが少ないこともあって、1ヵ月後にデジカメの電源を入れると、「メモリカード異常」と表示された。"何、これっ!"と思いながら、購入した店で取り換えて貰った。そのSDHCメモリカードで、春から撮影していた。そして、東北・北関東の昆虫採集旅行を終え、800枚余りの撮影データをパソコンに取り込み、また、まっさらの状態から撮影を始めた。いつもの定山渓の林道で撮影していたら、また「メモリカード異常」の表示が出てきた。それまで撮った、40〜50枚の写真が台無しである。修理依頼したら、「製品基盤部の故障・本体交換」で返還されて来た。メーカレポートには、原因が記されておらず、全く意味のないものであった。
私も原因が分からないと対応のしようがない。"また、壊れるまで使ってくれ!"ということなのだろうか。大事なデータを保存するメモリが、これでは怖くて使えない。SDHCメモリカードは、旅行中には使わないこととして、重要でないときに限り使用しながら様子を見るほかないようだ。
2010年7月8日 森みつぐ ながら族の私、先日、なんとなくテレビの天気予報を観ていたら、文字が読み取れないことに気が付いた。"目が、また悪くなったかな?"と思っていたら、どうもそうでないことが分かった。テレビの表示そのものが小さくなっているのである。画面の上下が黒くなって、右上部に白抜きで「アナログ」と表示されていた。
NHKでは、既に殆んどの番組が、そんな画面になってしまった。アナログテレビをデジタルテレビと同じワイドな表示画面にしようとすると、縦方向が75%に縮小されてしまう。私の20インチのテレビは、15インチのテレビと同じ表示画面サイズとなってしまったのである。迷惑千万である。まだアナログ放送は、一年間楽しめるはずなのに、こんな酷い仕打ちを受けるとは思ってもいなかった。
今後一年のうちにデジタルテレビに買い換えるつもりでいるが、それまでは、しっかりと、今のアナログテレビを見続けるつもりでいる。放送する側も、少しは視聴者の立場になって考えて欲しいものである。私は、小さくなってしまった文字を見るために、テレビに近付かなくてはならなくなってしまった。
2010年7月22日 森みつぐ 「経済産業省は21日、太陽光や風力発電など再生可能エネルギーを対象にした全量買い取り制度について、導入してから10年後の標準的な家庭で月額150〜200円程度の負担を求める方針を固めた。」という新聞記事(読売)があった。
全家庭の電気料金に上乗せさせて、全量買い取りするという方法は、どうしても私は納得できない。金持ちが更に金を儲けて、その分を貧乏人が負担するシステムのようであるからである。太陽光発電は、持ち家のある裕福な家庭でないと導入できない。一方、持ち家のない家庭においては、いつまで経っても負担を強いられるのである。
電力会社で各家庭の所得額で徴収の有無を決めることは難しいと思われるので、各家庭の使用電力量の大小で徴収金額を決定する方式とすれば良いと考える。電気を余り使用しない家庭、つまり裕福と思われない家庭の負担額を小さく設定するのである。どうであろうか。今の経産省方針では、やはり納得できない。
2010年7月29日 森みつぐ 今日は、朝から雨、雨、雨が続いている。私にとっては、書き入れ時の7月だと言うのに、まだ3回しか昆虫採集に行っていない。怨めしい空模様が続いている。週に3日は都合が悪くて、どんなに晴れていても昆虫採集には行けないのだが、それにしても寂しい限りである。
もともと7月の札幌は、梅雨の影響を受けてどんよりとした日が続くことが多いのだが、晴れ間が広がらないのは困ったものだ。ハネナガキリギリスが鳴き始め、ツクツクボウシも啼き始めているようであるが、この雨では、じっとしている他ない。成虫期間の短いセミにとっては、この天気は大きな痛手であろう。
6月は札幌としては、やけに暑い日が続いた。7月は、どんよりとした湿っぽい日が続いている。そして8月も引き続き、こんな日が続くのだろうか。そろそろ、からっと晴れ上がった札幌が、恋しくなるころである。
2010年8月5日 森みつぐ 「厚生労働省は3日、2010年度版の「労働経済の分析」(労働経済白書)を発表した。今後の日本の産業社会では、長期雇用や年功賃金などを前提とする「日本型雇用が有効」と分析したのが特徴だ。00年代に企業が「雇用の調整弁」として派遣労働者ら非正規雇用を増やして人件費を抑え、所得格差が広がったことについても批判している。」という新聞記事(読売)があった。約2万社の企業の意識調査で、約3千社からの回収による結果とのことである。
年功序列、終身雇用の日本型雇用があっと言う間に崩壊し、派遣労働者等の非正規労働者が増え、格差拡大と不安定雇用増大となって社会問題化したのである。収入が明日からなくなるという不安は、耐えられない苦痛であろう。経済白書では、終身雇用ではなく長期雇用という表現になっているが、安定雇用は労働者として必要不可欠なことである。そして、それに加え仕事に対する意欲、企業に対する忠誠心も高まるだろうと私は思っているのだが。年功賃金は、能力給に重きを置いて、ある程度抑える方がいいと思われる。
さて今後、企業は、どういう動きをするのであろうか。企業にとってコスト削減で一番効果のある方法は、人件費の削減である。非正規雇用は企業を活気付けたが、社会を疲弊させた。これからも、企業の動向を注視する必要があろう。
2010年8月12日 森みつぐ 4年振りである。沼津にいたときは、室温が28℃を超えると押入れから扇風機を取り出して来て、回し始めるのが常だった。標本室の扇風機3台を含めて4台が回っていると、首振りの音がいつも聞こえていた。真夏には、30℃を超える部屋の中でフル回転していたのである。
札幌に来て3年間は、その28℃になることは殆んどなかったので扇風機は、暗い押入れの中にしまいこまれたままになっていた。恐らくこのまま出番はないように思っていたのだが、今年は6月から30℃を超える蒸し暑い日が多かった。8月6日、とうとう室温は28℃を超えてしまい、翌日、4年振りに扇風機の出番となったのである。8月8日から4日間は、29℃になっていた。
この暑さも、今夏は、まもなく終わるであろうが、来年からも毎年、繰り返されるのであろうか。10日間位だと、まだ標本室に扇風機は必要ないと思われるが、来年からしばらく様子を見なくてはならないようである。台風が近付いてきた今日は、28℃になっている。
2010年8月26日 森みつぐ 立て続けに3人が家族の承諾だけで臓器提供を行った。私は、脳死を人の死と受け入れていないので、臓器提供を行う気はないし、また、臓器を一部品と見做す考え方にも納得していない。ただ、脳死を人の死として受け入れ臓器を提供しようとすることには、敢えて反対はしない立場である。
ただ、今回の3例は、臓器提供の意思表示カードを持っていた訳でなく、また本人の意思を確認できる書面もないとのことである。ただ、1例目では、家族が生前、本人の臓器提供の意思を聞いていたとのことである。そのときの家族の会話がどれほどの重みがあったのかは、私には分からないが、若い頃の意思というのは、流動的であると思っている。「人のため」「社会貢献」「誰かの役に立つ」という言葉に流されて、即決してしまうように思われる。それ故、数日経てば、既に忘却の彼方である。余り真剣には考えてないのである。臓器移植について真剣に考えているならば、意思表示カードや書面にしっかりと記していることだろう。
今回の問題点は、本人の意思とは関係なく、家族の「体の一部がどこかで生きていて、誰かの役に立ちたい」という意向で決まっているということである。"最期くらい世間の役に立てば、家族の面目も保てる"となる可能性も無きにしも非ずである。私にとっては、とっても不快な改正臓器移植法である。
2010年9月3日 森みつぐ 民主党の代表選が始まった。実質、日本の総理大臣を決める与党・民主党内の選挙である。沖縄・普天間問題で引責辞任した鳩山首相に代わって、まだ3ヶ月の菅首相なのだが、参院選敗北の責任論が渦巻く中で代表選へと突入することになったのである。
リーマン・ショック後のおぼつかない経済と昨今の円高・株安は、民主党の掲げる政治主導にも暗い影を投げている。そして、大きな問題である「政治とカネ」は、引き続き政治への不信感をもたらしているが、その当事者である小沢氏が代表選に出馬したのである。国民の大部分が、「政治とカネ」に嫌気をさしていて、当事者である小沢氏に、好印象を持っている国民は少ないだろう。古い自民党の体質を、そのまま受け継いできた代表的な政治家だからである。
民主党政権は、まず「政治とカネ」に完全に決別しなければ、民主党の推し進める新しい政治ができないだろう。今後の日本の政治の為にも、菅首相には任期を全うして新しい政治を行って欲しいと思っている。
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