夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−29 気ままにひと言

2010年12月9日  森みつぐ

 「経済協力機構(OECD)は7日、65の国・地域の15歳男女計47万人を対象に2009年に実施した国際学力調査の結果を世界同時発表した。日本は前々回03年、前回06年と順位を下げ学力低下が問題になったが、今回「読解力」が前回15位から8位になり、初回00年の水準に回復。・・・」(読売新聞より)
 学力低下に歯止めがかかったようだとニュースでも取り上げられていた。前々回から順位を下げていたとき、ゆとり教育にその原因を求めていた。そして、ゆとり教育は見直しとなったが、今回2009年の調査結果は、本当に、ゆとり教育の見直しによることなのだろうか私には、少し疑問を持っている。学校では、順位低下の危機から指導方法を変えて対応したようである。ゆとり教育の中でも、これらの対策は実現できたことではないだろうか。
 しかし、ゆとり教育は見直しされてしまった。子どもの教育を、ただ単純に国際学力調査だけで決定すべきとは思っていない。新しい教育制度が子どもたちに与える影響を、これからもしっかりと見てゆきたいと思っている。


2010年12月23日  森みつぐ

 今朝、新聞(読売)を呼んでいたら、加賀乙彦氏(作家、精神科医)の「こころの健康」基調講演が載っていた。「バブルの崩壊のときに日本人は目が覚めたはずです。金もうけして幸福になるというのは本当の幸福ではなくて、本当の幸福はもっと別なものだと・・・。なのに、やっぱり経済がよくないと不幸だという考えがしみついている。本当の不幸というのは、お金がないということではない。自分のやりたいことが何かよくわからないということが不幸なのです。」(抜粋)
 「秋葉原の通り魔事件の起こした青年は、劣等感や不遇感、孤独感を持っていると、そして、今の日本人は多かれ少なかれ、そういうものを持っているのではないか」とも言っている。仕事をしていても、問題意識もなく言われるがままに働き、また自分の人生についても、ただ漠然と生きてゆく。社会の中で暮らしていても、その社会とは全く接点を見い出すこともせず、家の中に閉じ籠ったままである。そして地域社会も、なんら対策を採ろうとしていないし、問題視もしていない。
 そして講演では、「多くの人は60歳で定年退職されますね。その後に何をするか決めておかないと不幸になりますよ。その不幸のまま20年から30年生きる。これは大変なことです。」と。私は、自分のやりたいことが何かよく分からない人たちは、定年前から不幸であると思っている。


2011年1月1日  森みつぐ

 ホームページを始めた頃、チョウたちの一部を属毎にまとめて掲載していた。しかし、まだまだ種類が少なかったので、途中で取り止めてしまった。去年、そろそろ復活したいと思っていたのだが、最初から乗せている画質の悪い画像が未だに残っているので、少なくても、これらの画像を新しいのに置き換えてからにしようと思った。
 画像は、今までに4段階を経て来ていて、最初の画像だけは、早く置き換えたいと思っている。それで今、写真を撮り直しているが、数が多いので、なかなか終わらない作業である。この冬でも、新しい写真を撮り終えることはできそうもない。トンボは、次のシーズンになるだろうし、甲虫、その他の虫たちも一部が残ってしまいそうである。
 ホームページが巨大になりすぎたので、一気に更新することはできないが、春頃からアゲハチョウ科を手始めに更新してゆくつもりである。ただ属レベルで掲載するのは、私の持っている資料の関係からチョウの仲間だけになるのだが。


2011年1月6日  森みつぐ

 私は、パソコンを2台使っている。両方とも古いパソコンである。一つは、もう10年以上になったホームページ作成で使用している98パソコンである。もう一つは、画像処理用として使用しているXPパソコンである。2台必要な訳ではなく、貧乏性の私としては、XPパソコンを買ったとき、まだまだ使える98パソコンが捨てられなかっただけである。それと私のホームページが古いバージョンのブラウザでも正しく表示されるかを確認したくて捨てられなかったのである。
 ところが昨年暮れ、ホームページの作成をしていたら、突然、画面上に変なフォルダが表示されたり消えたりを頻繁に繰り返し始めて、マウスが効かなくなってしまった。その場は強制終了して何とか切り抜けたのだが、その後も、何回か作業途中でマウスがフリーズしてキーボードも効かなくなる現象が起きた。最初、"ウィルスかな?"とも思ったが、買ってから一度も交換したことのないマウスを疑って、XPのマウスと交換してみたら、正常に動くことが分かった。10年間、このマウスもよく働いてくれたものである。新しく買ったマウスは、XP側で使用することにした。
 春までに98パソコンからすべてのデータをXPパソコンに移すことにして、98パソコンは押入れに仕舞い込むことにした。XPパソコン用に液晶モニタも買ったので、邪魔になってきたブラウン管モニタも一緒に押入れに入ることになる。


2011年1月13日  森みつぐ

 昨年末の新聞(読売)記事に、「大手私鉄の駅員らへの暴力行為が今年度、過去最悪ペースで増えていることがわかった。加害者の半数以上は40〜60歳代の中高年。全体の約6割が酒に酔ったケースだった。・・・(省略)・・・駅員や乗務員を殴るなどの暴力行為は2000年度に75件だったが、08年度に約3倍の236件まで増加。」とあった。
 なんとも情けないデータであろうか。40歳、不惑の年を迎えて、これからという年代になって非常識な行為をする。その背景に、何があるのだろうか。40歳代といえば、企業では管理職に就く年代でもある。多くのストレスを受け、うつ病などの心の病に苦しむ40〜60歳代である。だからといって暴力を振るっていい筈がないし、まして酒に酔っていたからといって許されることではない。
 以前と何が変わったのだろうか。心のたがが外れてしまった原因は何なのだろうか。昨今、心の闇を抑制していた倫理観や周囲の目、地域の目がすっかり力を失ってきている。個人(利己)主義の拡大と地域力の低下が、原因の大きな要因になっていそうである。


2011年1月26日  森みつぐ

 10年と4ヶ月余りであろうか、とうとう98パソコンの終焉を迎えることになった。昨年の暮れ、突然マウスの異状による画面のフリーズが引き金となった終焉であった。趣味の昆虫採集で得た昆虫たちをホームページで紹介しようと思い購入したパソコンが98パソコンだったのである。
 当時、同時に購入したもので、130万画素デジカメ、プリンタは、既に新しい機種に置き換わっている。98パソコンでは、メモリ容量が少なくて画像処理ができなくなったため、6年前にXPパソコンを購入したが、インターネットには98パソコンのままダイヤルアップで接続していた。私のホームページは、当然、画像が多いのだが、非常に低速のダイヤルアップでも、十分、楽しむことができるように最適化した画像にして対策していた。
 ただ、最早、最近の重たい画像や動画、多くのプログラムが組み込まれたホームページには、ダイヤルアップでは対応できなくなってしまったので、XPパソコンに置き換えるときに、同時にADSLにすることにした。私には、光回線は余りにもオーバースペックであるのでADSLが廃れるまでずっとこのままであろう。


2011年2月9日  森みつぐ

 「昨年10月のたばこの大幅な値上げ後も喫煙者は減っていないことが8日、厚生労働省研究班の調査でわかった。一人当たりの喫煙本数は減っており、1箱60〜140円の値上げ効果は、「禁煙」ではなく「節煙」にとどまったようだ。」(読売新聞より)
 喫煙者の多くがニコチン依存症としか言いようがないだろう。中毒患者に、中途半端な値上げで禁煙しろと言っても無理な話のように思われる。病人を本気になって減らすには、国もそれ相応の覚悟を持って行う必要があるだろう。中毒は、中途半端な治療では完治しないからである。
 喫煙は、肺がん発症など多くの病気への呼び水になっている。それらの治療費用に莫大な医療費が割り当てられている現実を考えると、やはり国は喫煙者を減らす有効な方法を実行しなくてはならないだろう。たばこは嗜好品ではなく、危険なドラックなのだから。


2011年2月24日  森みつぐ

 今日、テレビを見ていたら路線バスの利用者数は、1960年代後半をピークに減り続けて、2008年にはピークの43%になったとのことだった。マイカーの普及に反比例するかのようにカーブを描いて減ってきているのである。
 昨年、大都市札幌においても利用者数の減少によって、一部の路線バスが撤退するという騒動があった。バス利用者数の減少は、過疎化した地方のみならず、大都市でも起こりうることなのである。ただ、利用者数のカーブは、2000年代に入って下げ止まりになっているようにも見えた。
 若者の車離れ、格差社会の到来による車を持てない人々、温室効果ガス排出など環境問題の意識高揚により減ってきたのか、またはそれ以上に高齢化社会への急速な到来によるものなのかよく分からないが、交通弱者が社会的弱者にならないように考えていく必要があるだろう。


2011年3月9日  森みつぐ

 私は、昆虫撮影用の光源として、電球形蛍光ランプを利用している。以前は、白熱電球だったので、熱くなりすぎて撮影どころではなく、3年前、蛍光ランプに交換した。100[W]×8[個]=800[W]の消費電力が、21[W]×8[個]=168[W]とエコになるのも、一つの目的だった。
 蛍光ランプの寿命は、電球の6倍あるとなっていたが、入り切りを頻繁に繰り返すので、そこまでは持たないだろうとは思っていた、今日、撮影していたら、液晶画面が、突然暗くなったり明るくなったりしていたので、“変だな?”と思い、電球を覗くと一つが消えていた。3年2ヶ月で寿命がやってきた。ただ冬期間しか撮影していないので、実質、1年余りであろうか。トータル500時間程度と思われる。何と短命であることか。
 今は、LED電球だろうが、まだ高すぎて買い換える気にはならない。蛍光ランプに買い換えた目的は、標本やカメラを熱さから守るためだったので、寿命の短さは諦めざるを得ないようだ。安い100ワット級のLED電球が市場に出てきたら、また考えてみよう。


2011年3月24日  森みつぐ

 毎日、大地震による被害の報道を見ている。以前、家々が立ち並んでいただろう町並みが、鉄筋コンクリート造りのビルだけを残して、瓦礫の山と化してしまっていた。地震による倒壊もあっただろうが、その後の津波による沿岸部の被害は、想像を絶するものだった。津波の破壊力を、今回の大地震で思い知ることになったのである。
 私が以前住んでいた静岡県駿河湾に面した沼津市にも、沿岸部に5m位の防波堤があったのだが、多分、東北関東大地震と同じような規模の東海大地震が発生したら、沼津市は壊滅的な被害を被ることになるだろうと思われる。海から2km以上奥にあった私の所も、津波で跡形もなく消え去ることだろう。それほど、あの10数mにもなる大津波には、なす術がないだろうと感じるのである。
 家屋の補強をして地震による倒壊を免れたとしても、津波からは逃げられない。沼津市の私が住んでいた辺りには、3階建て以上の建物は少なく、高台もない。どうしたらいいのだろうか。津波に備えた街づくりは、今後の大きな課題になるだろう。すぐには、いい考えが出て来ない。

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