夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−43 気ままにひと言

2015年12月9日  森みつぐ

 「内閣府が8日発表した2015年7〜9月期の実質国内総生産(GDP)の改定値は、年率換算で前期比1.0%増に上方修正され、速報段階のマイナスからプラスに転じた。企業の設備投資が大幅に上方修正されたことが大きい。2四半期連続のマイナス成長は回避されたものの、景気回復の勢いはなお鈍い。・・・(省略)・・・GDPの約6割を占める個人消費は速報値の0.5%増から0.4%増に小幅ながら下方修正された。(読売新聞より)」
 社会保障の財源を確保するには経済の成長が前提であるというが、もうそろそろ新たな道を模索しなければならない時機に来ているのではないだろうか。先進国優位の経済は終わりを告げ、新興国を含めた多くの国々が限られた資源や市場の熾烈な奪い合いをする時代に突入している。右肩上がりでしか成り立たない国家は、衰退する前に破綻する可能性を十分孕んでいるのである。
 先進国の抱える人口減少問題、後進国の爆発的な人口増加問題、地球規模での格差問題や環境問題など多くの課題が山積みとなったままである。資本主義の限界を認め、ほどほどのお金でも幸せを実感できる社会や人をどう構築し育ててゆくかを考えなくてはならない時機に来ているのではないだろうか。


2015年12月23日  森みつぐ

 トンボのHPを更新してきて、次はイトトンボたちの番になった。今までは、「イトトンボたち」と「ハラナガイトトンボたち」の2つに区分して表示していたのを、「イトトンボたち(イトトンボ科のみ)」と「アオイトトンボたち(イトトンボ科以外)」の2つに区分して表示することにした。トンボの資料も以前と比べて多くなってきたのと画像処理の結果、同定も進み、かなり間違いも見つかったので再構成することにした。
 チョウたちのHPと同じように属レベルで表示するようにしたので、少しは見やすい表示となっていると思います。ただ掲載数が多いので、一気に更新ができないため少し時間を下さい。最初に、「アオイトトンボたち」を更新し、その後、「イトトンボたち」を更新します。残る「トンボたち」の更新は、画像処理も、まだこれからですので、多分、来年の夏以降になると思います。どうぞ気長にお待ち下さい。

●変更前

☆イトトンボたち☆
  • イトトンボ科 Coenagrionidae
  • モノサシトンボ科 Platycnemididae
  • アオイトトンボ科 Lestidae
  • ヤマイトトンボ科 Megapodagrionidae
  • オニアオイトトンボ科 Synlestidae
  • ホソバイトトンボ科 Isostictidae
  • モリイトトンボ科 Platystictidae
  • ホソイトトンボ科 Protoneuridae
☆ハラナガイトトンボたち☆
  • ハラナガイトトンボ科 Pseudostigmatidae




●変更後

☆イトトンボたち☆
  • イトトンボ科 Coenagrionidae







☆アオイトトンボたち☆
  • モノサシトンボ科 Platycnemididae
  • アオイトトンボ科 Lestidae
  • ヤマイトトンボ科 Megapodagrionidae
  • オニアオイトトンボ科 Synlestidae
  • ホソバイトトンボ科 Isostictidae
  • モリイトトンボ科 Platystictidae
  • ホソイトトンボ科 Protoneuridae
  • ハラナガイトトンボ科 Pseudostigmatidae


2015年12月29日  森みつぐ

 トンボたちの画像も、残るは「トンボたち」だけになった。ただトンボの中でも一番種類の多いのが「トンボたち(トンボ科)」の仲間である。画像処理の作業が再開するのは、乾燥した冬に行っている昆虫標本のデータ収集が終わる春以降になる。多分、夏までには終わり、ホームページ(HP)もチョウたちと同じように属レベルでの表示に更新することができるようになるでしょう。
 そして最後の残るのは、チョウたちである。夏からチョウたちの画像処理が始まり、データ収集も始まる。これら作業に、また2〜3年は要すると思われる。それで、やっと私の採集品の全貌が分かることになるが、HPへの紹介は、まだ半分にも満たない状況である。
 数か月前から海外での採集の旅行記を書き始めた。最初の数年間は、まともに日記も書いてなかったので、悪戦苦闘しながら旅行記とは言えないような簡単な紀行文を書いている。どんなに頭をひねっても、これ以上は無理と感じた時点で、HPに順次、採集旅行記を載せてゆくつもりだ。


2016年1月13日  森みつぐ

 昨年末のパリ同時テロに始まり、昨日はトルコのイスタンブールで自爆テロがあった。ISへの空爆が続く中、トルコとロシアとの対立、サウジアラビアとイランとの対立等々が続いている。ISの追われるようにヨーロッパには避難民が押し寄せる。避難民に隠れてISの戦闘員もテロを起こそうとやって来る。空爆を続けたとしても、ISを壊滅できないことは分かっている。
 日韓が慰安婦問題で合意したと思ったら、北朝鮮が4回目の原爆実験をした。中国は相変わらず南シナ海で腕白ぶりを誇示している。そんな中国の経済に陰りが見えてきて、株価がどんどん下がってきている。それに伴って原油価格も下がってきた。そうすると日本の株価も、同じように下がってきた。でも株は博打と同じ、私は気にならない。
 世の中とは、こんなものだろう。競争するのが好きな人間、勝つ者がいれば負ける者もいる。本来、動物は弱肉強食だが、これに異議を訴えた動物がいた。でも勝ち組は、その地位を何とか死守しようとする。格差があるのは、当たり前だと言う。格差は固定化し、紛争は途絶えることはない。


2016年1月27日  森みつぐ

 「国土交通省は19日、2015年に日本を訪れた外国人旅行者が前年より47.1%多い1973万人となり、3年連続で過去最高を更新したと発表した。円安基調が続いていることに加え、政府がビザ(査証)の要件を緩和したことや免税品の対象を拡大したことなどを受け、日本を旅行先に選ぶ外国人が増えた。・・・(省略)・・・訪日観光客は東日本大震災のあった11年の621万入から4年間で3倍以上に増え、45年ぶりに出国者数(1621万人)を上回った。(読売新聞より)」
 この4年間で日本を訪れた外国人が、3倍を超えたという。これは円安によるところもあるだろうが、東アジアや東南アジアの国々が経済的に豊かになって来ているからでもあろう。とても喜ばしいことである。中でも東アジアの国より一歩も二歩も後進の国が多い東南アジアの国々からも多くの人たちが訪日するようになったことは、更に喜ばしいことであろう。
 私は、札幌市の郊外に住んでいて、ほとんど街中に出ることもないので、然程、外国人急増の実感はない。しかし私のフィールドである定山渓方面に昆虫採集へ行くときに利用するバスの車中でも、ときどき旅行中と思われる外国人を見かける。団体旅行ではなく、個人旅行の人であろう。以前は、このような光景を見ることはなかった。日本に買い物に来る人たちも必要かもしれないが、日本の文化や自然に興味を持って、何回も来日してくれる個人旅行の人たちも、もっと増えて欲しいものだ。


2016年2月3日  森みつぐ

 「農林水産省は2日、2015年の農林水産物・食品の輸出額が前年比21.8%増の7452億円と、3年連続で過去最高を更新したと発表した。和食プームで香港や中国、韓国などアジア向けを中心に大きく伸ばした。政府は環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を受けて昨年11月に策定した政策大綱で、「20年に輸出額1兆円」の目標を前倒しで達成することを掲げた。(読売新聞より)」
 安全・安心、健康食、そして和食ブームを追い風に農林水産物・食品の輸出が好調のようだ。多分、これは訪日する外国人旅行者の増加と同様の要因が考えられる。オリンピックが「おもてなし」効果によって東京に決定したことや、円安効果も大いに後押しとなっているだろう。
 昨年末、大筋合意したTPPに対する警戒心から、生産者が輸出に活路を見出そうと動き出していることもあろう。海外に打って出ることは、これからも大いに進めて欲しいものである。ただ主要食料の米等に関しては、国内で100%供給できる体制を確保しなくてはならない。


2016年2月10日  森みつぐ

 「〔稲田氏〕憲法学者の多くが違憲だと解釈するような9条2項は現実に全く合わなくなっている。このままにしておくことは立憲主義を空洞化するものだ。〔安倍首相〕7割の憲法学者が自衛隊に憲法違反の疑いを持つ状況を、(憲法改正によって)なくすべきではないかという考え方もある。(現憲法は)占領時代に作られた憲法であり、私たちの手で変えていくべきだと・・・(読売新聞より)」
 日本国憲法が平和憲法と謂われる所以は、第九条(下記)によるものだろう。

第九条《戦争の放棄、戦力および交戦権の否認》
@ 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
A 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 憲法を改正することに、100%認めないとは思っていない。必要なところは改正すればいいが、改悪することは認められない。第九条の改正は、改悪以外の何物でもない。自衛隊を創設し、どんどん拡大しながら世界へと活動領域を伸ばしたり、戦力を増強したりと違憲な状態にしてきたのは自民党である。それを現実に合わないから改正(改悪)しようとは言語道断である。占領時代に作られた憲法云々の問題ではない。現実に合わないのなら、憲法に合わせるのが筋であろう。


2016年2月24日  森みつぐ

 「安倍首相は23日、正規・非正規の雇用形態の違いだけで賃金格差を設けない「同一労働同一賃金」の実現に向け、労働者派遣法などの改正を目指す方針を表明した。・・・(省略)・・・企業には、人件費負担の増加につながるとの懸念も強い。正社員の賃金を下げるのは難しいため、非正規の賃金水準が上昇する公算が大きい。・・・(省略)・・・経済界ではもともと、導入への慎重論が根強かった。「終身雇用なども含め、日本の雇用慣行を抜本的に変えることになる。政権に覚悟はあるのか」(経済団体幹部)として、首相の本気度をいぶかる向きもある。(読売新聞より)」
 同一労働同一賃金の実現に向け議論が始まったようである。私は、懐疑的にしか見ていない。日本の企業は、国内に非正規労働者という低賃金労働者を創出することによって、世界のグローバル化に対抗しようとしてきたのである。同一労働同一賃金は、企業にとっては、この流れに反して人件費の増加にしかならない。
 低賃金労働者は、労働者派遣法などによって自民党と経営者によって作り上げられてきた不安定雇用の労働者たちである。自民党が同一労働同一賃金を導入するとなると、やはり疑心暗鬼になるだけである。自民党・経営者は、どんな詭弁を弄して来るのか楽しみである。


2016年3月2日  森みつぐ

 5年前父が亡くなった後、大量に残っていた写真の整理に、母は苦労していた。自分も逝ったあと、遺された人が写真を整理するのが大変だろうと、アルバムから1枚1枚外して破り捨てていた。大変な作業であるし、せっかくの貴重な写真もあるのでもったいない。既に破り捨てられたのもあるが、途中からアルバムから写真を外すのを手伝い、その中の貴重な写真はパソコンに取り込むことにした。
 暇な時はないのだが、ときどきスキャナでパソコンに取り込みをした。今は、その画像のゴミを除去したり皺や傷を直したりをまだ続けている。もうかれこれ一年近くになるが終わっていない。取り込んだ写真は印刷しようかなと思っていたけど視力の弱い母は、分厚い新しいアルバムを持っていても、あまり見ることもなさそうだった。
 そこで考えたのが、全写真をデジタルフォトフレームに移してしまうことだった。見る見ないは別としてスライドショーにしておけば、ときどき思い出したように見ることができるだろうということである。デジタルフォトフレームとは、どんな物か知らないので新品でなくて中古品を2700円で買ってきて試しに画像を入れてみると、まあまあ良さそうである。それに全ての写真が入るだけのメモリ容量である。早く画像処理を終えて、デジタルフォトフレームを母に持ってゆかなくては。


2016年3月9日  森みつぐ

 中古のデジタルフォトフレームを買ったときに、同じく中古のタブレットパソコンも買った。タブレットパソコンは、昆虫標本の整理をしているとき、画像やデータの確認をしたくなるときがある。パソコンを開けばいいのだが、パソコンを設置している机で標本の整理をしているので、同時進行は難しいし、ほんの少しの確認だけでパソコンを起動させるのはもったいない。
 そんな訳でタブレットパソコンに画像とデータを保存して、必要なときに見られるようにしたかったのである。ただタブレットパソコンやスマートフォンも使ったことがなかったので、どのようなことができるか実際に体験するために、まずは中古のタブレットパソコンを買うことにしたのである。手頃の値段のタブレットパソコンを探していたら、7560円の7インチタブレットを見つけた。安いと思ったら、レノボ2012年製であった。これに備えて買っておいた中古の無線LANルーター1404円でWiFi環境を作り、インターネットの接続を試行したら一発で開通したのだが、あまりインターネットに接続することはないだろう。
 OS Android2.3もバージョンアップしない方が良さそうなので、このまま使うことにした。32GBのmicroSDカードを2000円ほどで購入して画像を保存したが、やはり高画質のままでは全ては収まり切らないので、画質を中程度に落として、標本画像と生態写真を保存することにした。そして心配していたワードやエクセルのデータを表示することができる無料アプリもあったので、操作性は悪いが閲覧できるので問題なさそうである。なんとかタブレットパソコンも使えそうである。


2016年3月23日  森みつぐ

 4月から電力会社を選択できる「電力小売りの全面自由化」が始まる。当然、新電力の会社は安い料金設定をしてくるが、私は、「なぜ安い?」と勘繰ってしまう。安ければ何でもいいという考えはない。電気の質を問い再生可能エネルギーを選んでみても、送電網は一つしかないので、実際に使用している電気は、使いたくもない原発による電気など玉石混交の電気で、どうもすっきりしない。
 結局、電気を選ぶのではなく、遠回りになるけど電力会社の電気に対する考えを応援することで、玉石混交の電気のうち、希望する質のいい電気の割合を増やしてゆくしかないみたいである。安売り競争ばかりをしていると、すぐに従来の電力会社だけが生き残るという結果になってしまいそうである。
 私の住むマンションでも、安くなる新電力に移し変えようとしているが、得をするのは、裏で暗躍しているだろう管理会社と新電力の会社だけであろう。電力自由化の恩恵を受けようとするならば、マンション一括受電を止めて、戸別に新電力を選べるようにすることであろう。


2016年4月13日  森みつぐ

 札幌も雪が融け、日当たりの悪い場所などの残雪も、あと僅かになってきた。日当りの良い所では、既にふきのとうが伸び始め、福寿草やクロッカスも色とりどりに咲き始めている。冬の間、歩道に滑り止め用として撒かれた砂が、雪が融けた後汚らしく残っていたが、先日、私が通る所は、綺麗に取り除かれていた。
 この時期、ホームセンターの屋外に設けられた園芸コーナーには、いろいろの花がお目見えする。これらの花を見るのが私は好きである。最初、パンジーやビオラが主であったが、だんだん種類も増えてきた。ただ花の名前が和名よりもカタカナ学名だったり園芸種名だったり、さっぱり覚えることは出来そうもない。
 先日ホームセンターに立ち寄ったら、クレマチスの苗も置いてあった。数年前、母の住む家の近くの空き地に、小鳥が運んだのだろうか、カザグルマが咲いているのを見つけたので、母の庭へと植え替えてみたのだが、結局上手くいかなくて枯れてしまった。今年は、クレマチスでも買って育ててみようかと思った。


2016年5月1日  森みつぐ

 20℃を超える日が二日も続き、やはり木の葉も開き始め、花々の蕾も一気にほころび始めた。先週後半には、ハウチワカエデの新緑の葉がもう開いているのを見つけた。他の木でも、少しずつ開き始めてきているようだ。ヤナギも花に交じって、葉も伸びてきている。
 黄色の小花をいっぱい付けたレンギョウが、まだ殺風景のところに彩りを添えてきた。キタコブシやハクモクレンの大きな白い花も、もうじき開花しそうである。背の低いタンポポの花も数を増し、青い花のムスカリも咲いてきた。ただ、いつも思うのだが、街中で見かける花のほとんどが外来種であるということである。本当に、これでいいのだろうか。これがグローバル化ならば、私は御免である。
 エゾムラサキツツジが咲き、エゾヤマザクラも咲いてきた。エゾムラサキツツジの周りでは、大きな羽音を響かせながらマルハナバチも飛び交い始めている。虫さんたちも一斉に活動を始めた。

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