気ままにひと言−46
夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−46 気ままにひと言

2017年4月5日  森みつぐ

 やっと冬期間の標本昆虫のデータ収集も終わり、昨年採集した虫さんたちの標本を種類別に標本箱に収めることができた。今日、明日は気温が15℃を超えるとのことで、やっと明日、冬物の洗濯をして外に干すことにした。まずはベランダの拭き掃除である。ベランダは土埃で汚れてしまっている。せっかく洗濯した物が手から滑り落ちたときなど、土埃で汚れてしまい悲しくなってしまうので、まずは雑巾掛けを行う。
 今年、最初の雑巾掛けは、バケツの水を3回取り換えての作業となった。雑巾掛けでも、事故で受けた首根っこが痛む。そう言えば、自転車に乗っていても坂道を上るときには、ハンドルを握る手に力が入るのか首根っこが痛んだ。ベランダを綺麗にしたのだが、明日は午前中に曇って来て夕方には雨になるかも知れないみたいである。口惜しい。
 最近、交通事故が減って来たから、損害保険料を値下げしようというニュースを聞いた。とんでもないことである。今まで被害者に支払われていた慰謝料が適正だと言うのであろうか。何の過ちもない被害者には、慰謝料はもっと払われるべきではないのか。そして加害者は、事の重大さを知らしめるために、自動車は凶器であることを知らしめるために、損害保険料は、絶対安くしてはならない。寧ろ、安易にマイカーに乗らないようにするために高くすべきなのである。春うららの一日、部屋内の鉢に植えた百日草は、芽生えてきて茎が伸び始めている。


2017年4月12日  森みつぐ

 私は昆虫採集に行くとき携帯するカメラは、デジカメである。そのデジカメも撮影よりも採集が主なので、重い一眼レフのデジカメではなく、軽く簡単操作のコンパクトデジカメである。それも、もう4〜5年前に買った1400万画素である。次に、1800万画素か2000万画素のデジカメが出たら買うかどうかを考えようと思っていたのだが、デジカメ市場は縮小してしまった。
 スマートフォンの出現で、コンパクトデジカメの多くが隅に追いやられてしまったのである。まだコンパクトデジカメを発表し続けている会社はあるが、私が気に入っているマクロ撮影でもピントが合わせやすい会社ではない。まだ試したことのない2社が、コンパクトデジカメを出してはいるが、マクロ撮影のモードが無くなっている。近くから遠くまで全自動でピントを合わすので小さな被写体にはピントが、なかなか合わないような気がする。
 1400万画素があれば画素数としては殆ど問題がないので、このまま使い続けて中古カメラが出てくるのを待つしかないようである。近くにあるリサイクル店をときどき覗き込んでみるが、まだまだ1400万画素以上のコンパクトデジカメは出て来ないのである。今、使っているデジカメが壊れないことを祈るだけである。


2017年4月26日  森みつぐ

 月曜、今年初めてのジョギングをした。毎年、4月初めには始めるのだが、昨年の事故もあって、7ヶ月振りに走ることにした。もう7ヶ月が経っているので、尾てい骨のひびは心配してなかったが、少し間が空き過ぎてしまった。久し振りなのでゆっくり走っていたが、全く足にぎごちなさを感じなく走ることができた。ただ久し振りなので、何とか足を動かすだけで精一杯で、全くスピードは出ないが8キロを完走することができた。
 火曜は、重い荷物を持つと首根っこがハルので、3キロ程度の物までに抑えていたが親の庭用の容量は14リットルだけれど重さは5〜6キロくらいと思われる培養土を買った。自転車の荷台までの間を持ち運んだ。親からの帰りには、事故後、2キロのお米しか買っていなかったのだが、今まで通り5キロを買った。でも翌日、首根っこのハリは、心配するほどではなかった。なんとか普段通りの生活が出来そうである。まだ首根っこも完全ではないが、このハリももう少しの辛抱だろう。
 火曜、久し振りのジョギングだったので、やはり足が怠くなっていた。そして軽い筋肉痛もある。水曜になっても、まだ残っている。まあ焦ることもないので、足の疲労が回復したら、またジョギングをする予定である。今度は、もう筋肉痛にはならないだろう。


2017年5月10日  森みつぐ

 今日、今年初めて定山渓に歩きに行こうと思っていたのだが、午後からは曇りとの天気予報だったので諦めた。朝起きたときには、風は強いが青空が広がっていたのだが、10時過ぎにはやはり雲が広がってきた。夕方から雨の予報なのだが、1時過ぎにはぱらっと雨が降っていた。
 札幌も平地では、既に新緑の季節に入っている。豊平川の両岸では、シラカバやヤナギの仲間が鮮やかな新緑の葉が萌え出して来ている。多分、定山渓でも谷間では、天気さえ良ければ風も穏やかに麗らかな日射しを受けて、フキノトウにハチやアブが訪れていることだろう。そして、こちらではまだ見かけない越冬したタテハや初蝶スジグロシロチョウも翔んでいることだろう。
 去年の交通事故のとき、ベッドの上で、ふと、“来年、山道を歩くことができるだろうか?!”と思ったこともあったが、すぐに、“半年以上もあるから大丈夫だろう!”と思い直したものである。今年もシーズンが始まった。今週は、天気が悪そうだが、来週は、初歩きをしたいものである。


2017年5月24日  森みつぐ

 一昨年、昨年と2年続けて母のところで、鉢植えの百日草を咲かせていた。昨年の冬、“もしかして暖かい部屋に置けば、冬を越せるかも知れない!”と思い、秋に部屋の中に取り込んでいたが、やはり枯れてしまった。“亜熱帯育ちの植物なので、暖かいところでは冬を越せる!”と思ったが、品種改良されて、すっかり一年草になってしまったのだろうか。説明書きの通り、やっぱり一年草のようであった。
 “今年はどうしようかな!”と思っていたら、ホームセンターで百日草の種子(ポーランド製であった)を見つけたので購入した。3月末に部屋内の鉢に種を蒔いたら、4日目にはもう発芽していた。二葉が四葉になった頃、ふと“肥料を与えようかな!”と思い、固形肥料を置いていたら、だんだん葉が萎れてきてしまった。肥料に負けてしまったようで失敗してしまった。既に3週間近く経っていたが、全て駄目にしてしまった。4月中旬、“今度こそは!”とまた種を蒔いた。
 今週、六葉まで成長した4つの百日草を母のところに持っていって、2つの鉢に分けて植えてきた。春になっても相変わらず、天候は極端に変化している。今週、天気は良くないし、気温も低めで推移している。この百日草が上手く育たなかったら、今度は、母のところで種を蒔こうと思っている。いつ花が咲くことになるのか分からないが、待ち遠しい。


2017年5月31日  森みつぐ

 今年は、札幌市民の山・藻岩山でたびたびヒグマが目撃されている。私の学生時代には、藻岩山でヒグマが話題になることは、あまりなかったように思う。藻岩山北側、東側、そして南側までもが住宅地となって、クマには、とっても棲みにくい場所だと思うのだが、何故か出没が増えている。
 最近では、住宅地にも現れることがあるが、ヒグマだって人間と鉢合わせしたくないだろう。そんなに山奥の方は、棲みにくくなっているのだろうか。今や人跡未踏の奥地なんて、日本にはないだろう。何処までも道は続き、車が走っている。野山を縦走する車、山道を走り回るマウンテン・バイクにランナーまでもいる。何かが狂い出している。自然との向き合い方を知らない人でいっぱいである。
 先日、雨上がりの翌日、定山渓の林道を歩いてきた。入口から15分位歩くと、最初の橋が架かっている。橋の上は雨水で溢れていたので、欄干の狭いところを歩いて渡った。いつものコースをひと通り歩いてきて戻ってきたら、その橋の水浸しになった泥に大きな足跡を見つけた。ヒグマの足跡である。行きは気付かなかったが、多分、数日前の足跡のようであった。以前にも近くで糞を見たことはあったが、こんな近くでヒグマの足跡を見たのは初めてだった。


2017年6月7日  森みつぐ

 交通事故から、もう8カ月近く経った。事故による傷跡は残っているが、ほぼ痛みはなく普通の生活を送っている。ただ一つ、後遺症といえるのは、頸椎への衝撃による首根っこの張りと右手親指の痺れであろう。毎日、リハビリで行っているラジオ体操や首の運動は、相変わらず続けている。
 退院して間もなく、以前行っていた頭を床に付けてから逆立ちしての腕立伏せは、すぐに首にきて、“ダメだ!!”と止めていたが、先月から再開した。不安だったのだが、もう首の痛みはなく、何とか10回腕立伏せをした。これも頸椎のリハビリのつもりである。普通の状態で首を動かすことで、ずれてしまった頸椎が元通りになるかも知れないと思っている。
 ジョギングもそうである。ジョギングをすると首は上下左右へと揺れる。極端に動かさない限り、首にとってはいい動きだと思っている。もう一つ、山歩きもいいのかも知れない。昆虫採集で山林を歩いてくると、何故か首根っこが張る。重い荷物を担ぐと首にくるが、そんなに重い荷物ではない。ただ買物と違って、長い時間担いでいるのが原因だろうか。坂道を上るときや昆虫を探すため周囲を見上げることが多く、頸椎に負荷を掛けているかも知れない。張りの原因は分からないが、3〜4日で元に戻る。多分、これを乗り越えてゆけば、いつか治るかも知れないと考えているのだがどうなるのだろうか。


2017年6月14日  森みつぐ

 2週間ぶりに山林に行ってきた。定山渓の2ヶ所の林道を、なるべく交代して歩いているのだが、今回は、今年初めての林道へ行った。林道入口には、橋改築のため秋頃まで工事が続くとの看板が立っていた。何処の橋か分からないし、今日も工事しているかどうか分からないので、取り敢えず歩き始めた。
 30分もすると、泥んこの道の向こうから大きな重機がやって来た。工事は、もっと先の2年位前から陥没していた道路の補修工事のようである。後ろからはタンク・ローリもやって来た。ここは林道である。木材を運ぶための大型トラックが1台通るのが精一杯である。結局、落ち着いて歩くことができないので、引き返して別の林道へ行くことにした。残念ながら今年は、この道は歩けないかも知れない。
 熊の足跡があった林道へ行くと、やはり今回も前回と同じ橋の上に新しい熊の足跡があった。この辺りを行ったり来たりしているようである。エゾハルゼミの啼き聲で賑やかな山林だが、今年は6月に入って雨が多く気温もさほど上がって来ていない。時間が来たのでU-ターンして戻ろうとした時、下草に掴まっている大きな蛾を見つけた。エゾヨツメである。生きているエゾヨツメは初めてだし、そして雌である。もしかしたら卵を産むかも知れないと三角紙に入れて帰った。帰宅後、三角紙を出して見ると、早速、卵を産み付けていた。“ラッキー!!”


2017年6月28日  森みつぐ

 「厚生労働省は27日、2016年の国民生活基礎調査の結果を発表した。18歳未満の子どもの貧困率は、過去最悪だった13年の前回調査(データは12年時点)より2.4ポイント減って13.9%だった。子育て世帯の収入上昇などでやや改善しているものの、依然として、7人に1人の子どもは貧困に陥っている。(読売新聞より)」
 子どもの貧困率は、以前よりは多少改善したようであるが、まだまだ物足りなさを感じるし、次回の調査時には、また元に戻ってしまいそうな感じもする。昭和の総中流社会だった頃、私は日本において子どもの貧困については、少しも考えていなかった。ほんの30年前のことでもある。ところがアメリカを盲目的に追随する日本が、グローバル経済に向けて動き始めたとき、非正規雇用など、結局、経営側優先の経済システム、労働システムなどが形成されてしまった。国家は、結局、経済優先の企業国家となってしまったのである。それ故、経済格差は拡がり、貧困層は、いつまで経っても貧困のままであり、更に貧困層は増える一方である。
 与野党の入れ替えがない限り、この状態は変わらないだろう。今のシステムを作ったのは、自民党である。その自民党が、今のシステムを否定するはずはない。それを否定してシステムを新しくできるのは、野党の方である。だから2大政党が必要なのである。2大政党になる野党を育てようとしない国民には、この状況を打破するのは難しいと思われる。


2017年7月12日  森みつぐ

 「道は11日、道内の70歳代男性がマダニにかまれて発症する感染症「ダニ媒介脳炎」で死亡したと発表した。同脳炎による国内の死亡例は、昨年8月の道内の40歳代男性に続いて2例目。(読売新聞より)」
 ここ3年余り、私のフィールドである定山渓では、マダニがやけに多かった。その間に、2度ばかり咬まれた記憶がある。昨年、北海道の研究所によれば、捕獲したネズミなどの動物の約1割に感染症を媒介するウィルスが潜んでいたとのことである。多分、私がマダニに咬まれたのはこれまでに3度だと思うので、このままだと確率的に近いうちに感染するかも知れない。
 でも今年は、何故かマダニを一度も見ていない。去年は歩くたびに、捕虫網にしがみついているのを見たものである。ときどき服の上を歩いたりもしていた。ところが今年は一度も見かけていない。マイマイガの幼虫も見かけないし、ブユも見かけない。食うか食われるかの生態系のバランスの中で増えたり減ったりを繰り返しているのだろう。今年は、マダニは少ないことを願っているのだが。


2017年7月26日  森みつぐ

 7月も、もう終わりに近付いてきた。2週間前、自宅で孵化し育てていたエゾヨツメの幼虫が4齢になり、これ以上大きくなったら育てるのが困難になるので、2匹だけ残して、4匹を定山渓の山道に放してきた。“えっ!無い!!”放したはずの道路脇のカエデの木が無くなっている。前回来たとき、ちょうど山道の両側の下草を刈る作業をしていたのだが、放したところは、既に終わっていたところなので大丈夫と思っていたのだが、甘かったみたいである。探してみたけど、やはり見つからなかった。
 7月下旬、この時季はやはりアカシジミやミドリシジミなどのシジミが多く見られるのだが、今年もまたあまり見かけない。これで3年は、不作が続いている。今回見たのは、オオミドリシジミ3匹だけだった。それよりも、じっと虫さんを見ているどころではなかった。一番うるさく付きまとうゴマフアブがずっと40〜50匹まとわりついてくるのである。カメラを出して、ちょっとでもじっとすると、すぐ止まって刺してくる。ときどき網を振り回して掴まえると、網の中は、アブでごった返していた。それでも午後になると、アブの活動が鎮まってきた。
 ゴマフアブが多いのは、6月に雨が多かったせいだろうか。毎年、いろんな虫の栄枯盛衰がある。今年は、今までマダニを見なかったが、今回初めてマダニを連れてきてしまった。危ないところだった。でも久し振りに、クロスキバホウジャクの幼虫を見つけてしまった。もうすぐ8月である。


2017年8月2日  森みつぐ

 8月になった。7月の最終日は、雨が降り続いていたが、昨日は雨も上がり、青空が広がっていた。親のところに行く途中、10日前に啼き始めたアブラゼミに交じって、ツクツクボウシの啼き聲も聞こえてきた。今年初めてである。私の住む石山では、ベランダに出ると遠くから微かにエゾゼミの聲が流れてくるのだが、真駒内では、まだ聞こえて来ない。
 8,9,10月の天気予報では、気温は平年並みか高いとなっていた。7月上旬、中旬と記録的な高温が続いたので、今の平年並みの気温28℃位では、あまり暑苦しさは感じない。多分、8月中にも一度は極端な天気が来るような気がするがどうであろうか。この気紛れな気候に、虫さんたちも右往左往しているかも知れない。
 親からの帰り道、今度は、今年初めてハネナガキリギリスの鳴き声を聞いた。雨の降った次の日だからか、いろんな場所で鳴いていた。これで夏が、一気にやって来たような感じがした。あとは、去年初めて聞いた真駒内でのミンミンゼミが、今年も啼くのかを楽しみに待つだけである。


2017年8月9日  森みつぐ

 「札幌市保健所は8日、市内の70歳代男性がマダニにかまれて発症する「ダニ媒介脳炎」に感染しているのが確認されたと発表した。国内で23年ぶりに感染が確認された昨年8月以降、3例目。男性は意識障害があり、入院中だという。(読売新聞より)」
 今年、北海道では2例目の発症である。いつも、このようなニュースを聞くと、何処の山林で咬まれたのかを知りたいと思うのだが、残念ながら場所までの情報はなかった。しっかり調査して発表して欲しいものである。今回は、札幌市在住の人であるので、尚更、知りたいところである。私は、定山渓以外の日本や海外でも、マダニには一度も咬まれたことはなかったのだが、定山渓を歩くようになってからは、カ、ブユやメマトイと同じように鬱陶しい虫さんの仲間となっている。
 今年は、昨年までの多かったマダニと比べて、やけに少ない。それでも気を緩めて咬まれては大変である。前回行ったときは、マダニを1匹連れ帰ってしまった。今週行ったときは、林道を出る前に、服やバッグをチェックした時にズボンに付いている1匹のマダニを見つけた。帰宅したら服とバッグをバスタブに置いて、マダニが這い出してくるのをチェックしている。前回の連れ帰ったマダニは、これで発見したのである。どんなに注意しても、それでもマダニは忍び込んでくる。

Copyright (C) 2017 森みつぐ    /// 更新:2017年8月13日 ///