夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−50 気ままにひと言

2018年11月21日  森みつぐ

 札幌の初雪の観測は、昨日である。ただ雪と言うか霙が降ったのは、日が変わって、まもなくの深夜だったので、全く初雪が降ったという感じがしてなかった。でも今日21日、朝カーテンを開けると窓の外は白くなっていた。大きな雪が深々と降って、庭はもちろんアスファルトもどんどん雪で白く埋まって来ていた。
 雪が降ったからと言って、特段に感慨深くなることはないのだが、この冬はこれから5ヶ月間、白い雪に埋もれてしまう。雪が積もると除雪しなくてはならないのだが、敷地内の雪は庭に捨てたらいいが、隣家との境界の雪は何処に除雪すればいいのだろうか?玄関の前は、公道である。歩道は、ほんの僅かな巾ので、雪は何処に捨てたらいいのだろうか?まあ、何とかなるだろうと思っているが。
 今日の雪で、庭で咲いていたダリアや百日草は、萎びてしまっている。これで一年草は、刈り取ってしまうことになりそうだ。多年草は、雪融け後の来春が楽しみであるが、この冬を無事に越して欲しいものである。その為にも、早く雪が積もって厳しい寒さから植物を守ってもらいたい。


2018年12月5日  森みつぐ

 雪がすっかり融けてしまったが、多分、今日までであろう。夕方には、すっかり冷え込んでしまっている。金、土は大雪に、土、日は真冬日になりそうである。例年だと既に、一面が白い雪に覆われ、路面が出ているなんてことはないのだが、この冬はまだ庭の土や冬を越す植物たちもすっかり露わになったままである。
 雪がどさっと降れば、庭の植物たちも氷点下の寒さから防ぐことができたのだが、この冬は残念ながら、なかなか雪が降り積もってくれない。霜が降りているのを見ると、心配してしまうのである。来春、花を咲かせるだろうフリージアは、かなり伸びてきて少しばかり不安になってしまう。冬が越せるかどうか試しに植えたフクシア、ミニバラなどには、早く雪が積もってくれた方がいいと思っている。
 一週間前、掘り出したダリアの球根は、今日、ピートモスの中に入れて玄関の暗所に仕舞い込んだ。来年、芽が出るのを待って分球し、庭に植えるのを楽しみにしている。どんどん遅れてしまった雪の季節も、もうそろそろその時期に入って来そうである。4ヶ月間、じっと辛抱であろう。


2018年12月12日  森みつぐ

 雪が積もったと思ったら、先週末から氷点下の真冬日がずっと続いている。秋から一気に真冬に突入したようである。雪は約20センチと程よく降ったので、庭の植物たちにとってもちょうど良かったのではないだろうか。夏秋と庭に糞をしていたと思われる猫も一度しか見たことがなかったが、白い雪が降り積もるとそこには猫の足跡がくっきり残っているのを見つけた。やはりこの辺りをうろついている猫がいるようである。
 玄関前には、少し高めの2段の階段がある。最初、雪が降ったとき、どうせすぐ融けてしまうだろうと思って、丁寧に除雪をしていなかった。ところがそれからずっと氷点下となって、少し融けた雪は氷となって階段にへばり付いてしまった。がっちり付着してしまった氷は、プラスチックのスコップでは取り除けない。結局、鉄製のスコップで氷を割ることになった。
 まだ冬は始まったばかりである。これから雪もどんどん降り積もってゆくだろう。真冬日がまだまだ続きそうだが、家の中では、ハイビスカスが大きな赤い花を咲かしているし、カランコエの赤い花も半年以上に亘って咲かせ続けている。来春まで、何とか全ての植物が生き延びて欲しいものである。


2018年12月19日  森みつぐ

 10月、母が家の周りを散策中に転んで、大腿骨を骨折してしまった。今度、骨折すると寝たきりになると思っていたので大変心配していた。若い人だと3〜4ヶ月安静にしていたら骨折部が回復して歩けるようになるとのことだったが、高齢者だと骨折部が良くなっても、筋力が衰えて歩けなくなると担当医者に言われ、歩けるようになるためには、即、手術してリハビリをする必要があるとのことである。
 手術した病院を退院してからは、私の家の近くにあるリハビリのできる病院へと転院してきた。転院後、毎日3時間のリハビリを続けて、先週、退院する運びとなった。杖を突いて何とか歩けるところまで回復したが、これが多分、この時点での限界ということなのだろう。
 これから私と母との二人暮らしである。トイレには一人で行けるので、まだ介護だとは私は思っていない。自宅のお風呂に一人で入るには、母はまだまだ自信がないので、デイサービスを利用することにしている。まずは家に慣れることであろうか。雪が融け春になれば、庭の花を愛でることができるようになればいいと思っている。


2018年12月26日  森みつぐ

 まもなく母との二人暮らしも2週間となる。この間、手術した病院へ経過検査に行ったり、デイサービス施設に行ったりと母にとって忙しい2週間でもあった。雪の積もった冬の移動は、車椅子を利用しているとはいえ、かなり気を使う。デイサービスは迎えに来るのでいいが、病院への通院は、やはり冬は出来ることなら控えたいものである。
 私の家では、母の部屋からトイレに行くには、居間を通り抜けなければならない。杖を突いて歩けるが、まだまだふらつきながらの移動である。母の部屋と居間の間の引き戸は、開けっ放しにしている。夜、トイレに行くためにベッドから起き、引き戸の前に立つと居間のトイレ側になるドアの所に設置してある人感センサー付きライトが点灯する。そこまでの間に、30センチくらいの手摺が3つ置いてあり、それを頼りに居間を通り抜けるのである。
 私は以前から居間で寝ているので、母が通り抜けるところの手摺と反対側に布団を引いて寝ている。今の所、ほぼ母が居間を歩く前に目が覚めるので、シーリング・ライトを点灯しているが、時として居間の途中で目覚めたりすることもあった。杖を突いての歩きはかなり安定してきているが、油断は禁物である。私もこの2週間で、少しは慣れてきているようだ。


2019年1月2日  森みつぐ

 私の住む地域では、この冬は今のところ、雪は多くない。国道から200m位入った住宅地なのだが角地に建っているので、四角い土地の2辺は、公道に面している。2辺はいくら公道だからと言って、雪が積もったら放っておくことはできない。私の家の玄関を出ると、階段を2つ降りたらそこは公道なのである。
 階段前の公道は、綺麗に除雪をする。玄関横は庭の入口となっていて2m位の幅があるので、ここも除雪をするのである。庭の奥には物置があるので、ここも物置の入口まで除雪をする。除雪した雪は、庭の花壇の上に堆積させている。庭は、敷地内の雪の堆積場になっている。花壇の上なので冬を越す植物たちにとっては、厳しい寒さから防いでくれる大切な防寒用の布団なのである。
 残りの公道に面した所は、歩行者の邪魔にならない程度に塀の横に積み重ねる他ない。どうしてもそれが出来なければ、50mほど離れた公園に、その雪を捨てに行けばいい。この冬は雪が少ないので、2回軽く公園に運んで行っただけである。それも、母がベッドなどで休んでいるときに行っているので、せいぜい30分位の運動である。


2019年1月9日  森みつぐ

 この冬は、あかぎれで指先などがひりひりすることが多くなっている。今は、この冬2度目のあかぎれ多発で鉛筆を持つのも痛い。踵も少しあかぎれ気味で、ときどき痛んだりもする。以前からあかぎれは多いのだが、ここまで酷いのはしばらくぶりのような気がする。いつもクリームは塗っているのだが、あかぎれになったらオロナイン軟膏を塗るしかない。切り傷なのである。
 何故だろうと考えると、マンションから一戸建てに引っ越したのが原因と考えられる。やはり室温が予想通り、かなり違っていた。今の室温が、早朝で8℃前後一戸建ての方が低いのである。暖房も入りっぱなしなので、湿度も低くなっている。これが原因の一つであろう。
 もう一つの原因は、私は車を運転しないのでマンションでは、ほとんど雪かきをしていなかった。だが一戸建てでは、そうはいかない。雪が少しでも降ると、玄関前と庭の入り口付近は、雪かきをしなくてはならない。厚手の手袋をしていても、やはり指先は冷えてくる。多分、これも原因の一つだろう。冬は、半分も過ぎていない。あかぎれにならない方法を模索するしかないようだ。


2019年1月23日  森みつぐ

 エチオピア区のタテハチョウたちのデータ収集を行っている。違う種類と思われるチョウは、国毎に写真撮影を全て行ってきたつもりなのだが、ラベルをチェックしていると撮影していないチョウが思ったより多くいるのに気が付いた。ラベルには、撮影すると赤マジックで点の印を付けている。
 撮影しなくてはならないチョウは、単純に見落としていたチョウだけではなくて、同じ種類だと思っていたチョウたちが違う種類であることが分かったというのもいる。3匹とも同じ種類だと思って1匹しか撮影しなかったが、今回調べていると3匹とも別種であることが分かった。これは嬉しい間違いである。
 この間違いは、やはり資料が少なかったから起きたことである。エチオピア区のタテハチョウたちの写真撮影したのは、もう6年前のことである。それから資料も、いろいろ増えていたのでデータ収集で一匹ずつ再確認しながら調べてゆくことが必要である。このデータ収集は、これからまだ3〜4年は終わらないと思われる。好きだから続けられる作業である。


2019年2月6日  森みつぐ

 今週のホームページで、私が採集したトンボたち全種類771種の紹介が終わる。世界のトンボの種類が6000種位だとすると、13%ほどであろうか。もう少し多くても良さそうだが、私が歩き回るところは、緑多い森林地帯が多く、そのようなところに適したトンボたちが主なので、こんなものなのかも知れない。
 紹介したトンボたちの中にも、まだ未同定のトンボが多々いる。多分、名前が分かると同じ種類だったというトンボも出て来て、種類数は少し減ると思われるが、でもこれだけ良く採ってきたものである。トンボは死ぬとまもなく体色が褪せてくる。遠い国々で採集したトンボを日本に持ち帰って来て、生きているときのような鮮やかな色彩で画像に残すことは、私に出来なかったことは残念でしかない。デジカメが登場してからは、少しは残せるようになったが、安宿のホテルでは撮影環境が整わないので、上手くはいかなかった。
 これからは、同じ種類でも異なる国や地域で採集したトンボたちを一括で掲載する個別種ページをチョウと同じような表示形式で紹介してゆくつもりである。今の所、それに割く時間はないのだが、そのうち進めてゆくつもりなので、期待して待っていて下さい。


2019年2月13日  森みつぐ

 10日ほど前に、私の住む町内は除雪されたが、その後、雪は然程降っていない。公道の両端には堆く雪が残っているが、かなりすっきりした道路になっているので、見晴らしがいい状態が続いている。この間に私は、玄関前の除雪や公園への雪の運搬も1回しか行っていない。
 今回の大寒波は、明日まで続きそうである。大寒波のときは、私の住む地域では雪は少ないだろうと思っていたが、その通りであった。ただその寒波のせいで、手のあかぎれはこの冬最悪の状態となっている。今、右手親指の先は、ぱっくり開いたあかぎれから血が滲み出て赤くなっている。ただ来週には、真冬日から抜け出て日中はプラスの気温になるという。雪融けが始まることを期待したい。
 庭の花壇の上には今、除雪した雪が重なって1mほどの雪が堆積している。この冬の雪融けは、少し早まると予想している。勿論、3月に入ってからもど〜んと雪が降ることもあるだろうが、一方融けるのはもっと多い。3月下旬よりも3月中旬には、雪が融けてしまうことを期待しているが、さてどうなるだろうか。


2019年2月21日  森みつぐ

 前々日、前日と気温は、+5℃、+3℃となり、今日の予想は+4℃である。昨日の午後、母がベッドに入ったのを見届けてから、ちょっと鬱陶しくなってきた髪を切るために床屋に行ってきた。なるべく早く帰るために、カットだけにしてもらった。私の家から歩いて5分ほどの所にある床屋なのだが、道路の雪はべちゃべちゃに融け始めていた。雪融けの季節である。
 歩道では、家の前の厚く凍り付いた氷塊を割っている人たちがいた。多分、例年より半月ほど早い氷割作業である。私の家では、氷割が必要かどうか分からないので、つるはしもまだ買っていない。引っ越しをして初めての冬であり春を迎えているのである。天気予報では、この先もまだ気温は高めに推移するようである。
 昨日、庭の雪を早く融かすためにスコップで雪の塊を砕いていた。これから毎日のように砕く作業をしてゆけば、2週間もすれば雪は解けてしまうかも知れない。でも3月になっても雪は降るだろうから、そう思うようにはいかないだろうが、やはりこの冬は早く雪融けが進むことは確かであろう。


2019年2月27日  森みつぐ

 先日、新聞に「世界最大のハチ」というタイトルの記事が載っていた。昆虫に関する記事は、当然、すぐ目に入ってくる。「38年間生息が確認できず、絶滅が疑われていた世界最大のハチ「ウォレスズ・ジャイアント・ビー」がインドネシア中部の北マルク州で見つかった。…(省略)…発見された雌のハチは親指大の大きさで、羽を広げた時の幅は6センチ以上になる。一般的なミツバチの約4倍の大きさになり、・・・」(読売新聞より)
 新聞に載っていた写真を見ると、日本で見かけるオオハキリバチによく似ていた。「ミツバチの約4倍の大きさ」がもし体長ならば、約5センチ程であろうか。そうだとするとオオハキリバチの雌の約2倍の大きさである。確かに大きなハチになるだろうが、世界最大のハチと言えるのだろうか。学名は、 Megachile pluto のようである。日本のオオハキリバチやバラハキリバチの属するハキリバチ属のハチである。
 体長5センチ、開帳6センチでは、世界最大のハチと言えない大きさである。私の採集したベトナムのベッコウバチの仲間は、体長5.5センチ、開帳9.2センチになる。ただ細身のベッコウバチよりも今回見つかったハチの方が重そうである。因みの日本に住むオオスズメバチの女王蜂は、私の採集品の中には体長4.2センチ、開帳8.4センチになるのもいる。また重さにおいて世界最大のハチかどうかも怪しい。私がマレーシアで採集したオオツチバチの仲間の雌は、体長5センチ、開帳9.2センチにもなり、かなり重そうである。それにしても、いろいろな虫がいて、昆虫はやはり面白い。


2019年3月6日  森みつぐ

 今日は、虫さんが這い出して来るという啓蟄である。札幌では、まだ虫さんは早いが、先日ベランダの窓にハエが一匹止まっているのを見つけた。日当りの良いところでは、既に虫さんが蠢き始めているようだ。先週、乾いたコンクリートの庭の片隅に溜まった土を取り除いていた。多分、前の住人のときに、庭園の土が流されてきたり、風で吹き飛ばされてきたのが、長年の間に蓄積されてしまったのだろう。その土を掘り返していたら中から、多分ヨトウムシの幼虫が一匹出てきた。雑草がはびこるので処分するしかない。
 今日、庭を見たら花壇に積もった雪の中から支柱が出ているのを見つけた。つる性のクレマチスのために立てている支柱である。積雪は、もう30センチぐらいであろうか。今日は、雨が降る予想だったので期待していたのだが、残念ながら地面を濡らすほどの雨が降らなかった。でも確実に雪融けは進んでいる。
 来週には、国道の歩道上の雪は融けてなくなりそうなので、そろそろ自転車に乗れそうである。既に自転車に乗っている人たちもいるが、まだ危ない。転んで自分が怪我をすることよりも、歩行者を巻き添えにするのが恐ろしいのである。そして2週間後には、庭の雪も消えてなくなることだろう。越冬できるかどうかを試しに植えた花たちは、どうなっているのだろうか。楽しみである。

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