夢惑う世界 雑記帳 随想録<澪標> 気ままにひと言
夢惑う世界4.1.2.8−8 気ままにひと言

2004年8月13日  森みつぐ

 ラオスに入国して、今回の目的地であるルアンナムタ行きの飛行機に乗るため、国内線のターミナルに行った。まだ、時間があると思って椅子に腰掛けていたらターミナルの片隅に時刻表を貼ってあることに気が付いた。近付いて時刻を確認すると飛ぶべき時間にフライトがない。よくよく見ていると、1時間前にルアンナムタに向けて飛行機が飛び立っていた。“えっ!!そんな!”
 インフォメーションで確認すると、やはり飛び立ってしまったところであった。“さて、どうしよう!”と考えていると、明日も飛ぶとのことだったので、空港内のオフィスに行って変更して貰った。今回のラオス国内線は、当初から信頼していなかったのだが、最初から躓くとは思ってもいなかった。ラオスは、これからの国である。
 予定してなかったビエンチャンの街に出て、ホテルをとった。街は、一国の首都としては大きくなく過ごしやすそうに思えた。近くのマーケットに行って昼食を摂る。ラオスの金銭感覚を身に付けなくてはならない。80円の昼食、20円のミネラルウォータ・・・。
 明日は、置いてきぼりにされないようにしなくては!


2004年8月28日  森みつぐ

 私が携帯電話を意識したのは、初めて香港を旅した1991年のことである。香港島の桟橋に向かって高層ビルの間を歩いていたら、サラリーマンが、今から考えると大きな携帯電話を片手に歩き回っている姿を何度も目撃したときである。あれから日本も、ポケベル、PHS、携帯電話と移行し、高機能化へと推移してきた。大きな技術の進歩である。
 私の旅は、主に発展途上国である。もう最近では、そんな国々にも、ごく普通に庶民が携帯電話を持っている。日本みたいに、猫も杓子もと言うことではないが、持っている人が多い。バスに乗っていると、着メロが聞こえてきて、続いて話し声が聞こえてくる。
 人々の生活様式が大きく変わった。しかし、・・・。私は、相変わらず文明の利器とは、ほど遠い生活を送っている。携帯電話がもたらしている便利さは、私には、不必要なものである。猫や杓子には、必要なのかも知れないが。


2004年8月28日  森みつぐ

 後悔、先に立たず。いつもいつも思うのだが、もう少し、これ採っておけば良かったと採集した虫さんたちを整理しながら思い返してしまう。
 私の採集は、同じ種類を2〜3匹も採ってしまうと後は、“やっ!元気!!”なんて呟きながら通り過ぎてしまう。採集することに執着心は余りなく、のんびりと歩くのが好きなのである。今回のラオスでも、歩き始めてアタマスヒメフタオを見つけた。“あんた、こんなところにもいたんだ!”“よし、採っておこう!”と最初の1匹を採ったのだが、帰国して数えてみると、たった2匹しか掴まえてなかった。後半の採集では、汗がしっかり染み付いたズボンにやってきては、口吻を伸ばしていたと云うのに。
 そして今、名前を調べていたら、アタマスヒメフタオだと思っていたチョウは、初めてのアルヤヒメフタオであった。似た種が多い昆虫は、しっかり掴まえておかなくてはならない。写真だけでは、分からない。掴まえて、しっかり同定して、初めて種を特定できるのである。
 今回は、他にも多々あったのだが、今となっては、後の祭りである。でも楽しくラオスを歩き回ることができたのだが。


2004年9月26日  森みつぐ

 ホームページを開設してから、約3年半になるが、今回全面的にデザインを変更した。
 昨年だったと思うがプロバイダの基本ホームページ容量が10MBから50MBに変更となった。50MBまでが基本料金に含まれるのである。これは、願ってもないことである。私の場合、最終的には50〜60MBを覚悟していたのである。昆虫画像が一万枚にもなると、どんなに画質を調整しても、これ位にはなってしまう。10MBから50MBになったのは、ブロードバンド化が進み通信スピードが格段にアップしたためである。しかし私は、相変わらずダイアルアップで使用している。ダイアルアップでインターネットを利用している人は、まだまだ多いので、私のホームページもダイアルアップ仕様で極力ファイル容量(画像ファイル等)を抑えて作成しているつもりであるが、ちょっぴり余裕ができたので、デザインを変更して画質も良くしたいと思ったのである。

 今回のデザインの大きな変更点は、次の通りである。
  1. 昆虫画像の画質アップ(但し、ファイル容量は、抑えている)
  2. デザイン色を1ランク薄目
  3. 画面いっぱいを利用
 スタイルシート、JavaScriptを使用しているので、私の意図した通りに確実に表示されるブラウザは、インターネットエクスプローラ5.0(Windows98)だけだと思います。OS、ブラウザ、そしてそれらのバージョンで表示が異なってくるかと思いますが、表示が乱れたらごめんなさい。見難い箇所や、不具合が見つかった場合は、極力早く修正します。
 また次なるステップも、既に構想を練っていますので、今後も宜しく!


2004年10月13日  森みつぐ

 今年は、大きな台風が頻繁に襲来して、各地に大きな被害をもたらし続けている。9月、台風18号は、北海道に近付くに連れて勢力を増し、北海道各地に大きな被害をもたらした。テレビニュースで北大のポプラ並木が、無惨な状態になっているのを見た。私は、北大のすぐ近くで子ども時代を送った。ポプラ並木には、多くの想い出がある。朝早く行って、羽化する蝉を掴まえたりもした。そんな訳で将棋倒しの如くばったりと倒れているポプラの大木を見て、非常に残念に思った。
 この連休、札幌に帰った。市北部の真駒内公園に沿って走るバスの車窓から、公園内に横たわる倒木を見た。札幌駅南側にある植物園でも同じような光景を見た。地面を持ち上げて根こそぎ倒れている木、幹の途中から弾けるように折れている木がそこにあった。
 しかしこれら倒木の多くは、人災の範疇のように思えた。公園の大木は、当然なぎ倒される。自然林では、地面は笹で覆われていて土をしっかりと押さえ付けているのだが、公園では、芝が植えられているだけである。幹の途中から折れた木や林縁で倒れた木々を除けば、あとは人災みたいなものであろう。強風が、吹くと倒れる。人間は、罪深い動物である。


2004年11月2日  森みつぐ

 私の家では、春早くと言うより冬の終わりから秋の終わりではなく冬の始まりまで、ほぼ10ヶ月間に亘り蚊が押し寄せてくる。蚊は、アカイエカである。もしかするとチカイエカに既になっているのかも知れない。多分、その多くは玄関のドアを開けたとき忍び込んでくるように思われる。招かざる客が、今夜も私が寝込むのを待ちかまえているのである。
 盛夏には、ぱったりと姿を消してくれるのだが、春と秋の蚊は、厭になるほど執拗に攻撃してくる。そこで登場するのがベープマットである。日本の夏には、蚊取り線香が似合う。スーパーマーケットにも、夏になると蚊取り線香などがごっそりと出てくる。間違いは、ここから始まる。
 この秋も招かざる客が絶えないので、先日スーパーマーケットに買いに行った。(たった今も、私の目の前を一匹の蚊が、悠々と横切っていった。)ところが夏には店先にどっと出ていた蚊取り線香は何処へ行ったやら、影も形もなくなっていた。蚊は、盛夏のみならず。必要なときに売っていないとは、どういうことだろうか。あと数枚しかないベープマットで、秋、春と過ごさなくてはならない。春や秋に、蚊に悩まされているのは、この私だけなのだろうか。不思議な世界は、昆虫の世界だけではないみたいだ。


2004年11月10日  森みつぐ

 日本にも、まだクマが生息するだけの自然が残っていたんだ。
 被害に遭った人たちは、それはもう生きた心地はしなかっただろう。恐ろしい体験である。日本で猛獣と言えるのは、既に絶滅したオオカミ(但し、ニホンオオカミは、凶暴だったかどうかは知らないが)とクマぐらいであろう。生態系のトップに位置するクマは、当然数は少ない。生息環境が悪化する中、更に大形動物は棲み難くなっていることだろう。
 しかし、今年は、ツキノワグマが珍しくなくなってしまった。大人しい珍獣ならば、大喜びなのだろうが、ツキノワグマの場合は、人間が余り好きじゃないみたいで人間の方も喜ばない。今年、特に事故が多いと言うことは、クマの棲む環境側に何らかの変化があったと推測するのが妥当ではないだろうか。これからは、更に頻繁に、このようなことが起きるような気がする。
 人間とクマ、上手く付き合うことの出来るルールを作らない限り、クマは人間の手で絶滅への道を進む他ないだろう。人間を嫌う動物にとっては、非常に棲み難い世界となっている。


1994年10月1日  森みつぐ

 今までに、いろいろなところを歩いてきたけれど、緑豊かな自然は、非常に少なくなってきているように思われる。アジアでは、耕せる土地は田畑に、西欧では牧場に置き換わってしまっている。森林を探すのは、非常に難しい。日本は、まだ一見すると山などは、非常に豊かに見えるが、実際のところ自然林ではなくて針葉樹の人工林(畑)となっている。針葉樹林は、自然林に比べて非常に動物層が貧弱である。
 顔中、おメメのトンボ。飛びながら蚊や虻などの虫を捕るためには、動体視力が良くなければならない。そのために、顔いっぱいの複眼がある。なんとも愛嬌のある顔である。細く小さなイトトンボから逞しく大きなオニヤンマの仲間まで、世界に5000種ほどのトンボがいる。昔、日本は秋津(秋津とは、トンボのこと)島と呼ばれ、トンボの多い国であったが、沼地や湿地帯は、お金にならない土地という理由で埋め立てられ、また、川や渓流は、氾濫防止のため護岸工事が行われ、その結果すっかりトンボの姿は激減してしまった。ひと昔前まで、あれだけ見られたアカトンボも数少なくなってしまった。
 チョウの図鑑は、ある程度揃っているのだが、世界のトンボの図鑑は、殆どない。従って、国外の採集に行くときは、トンボに関しては全くの未知であり、どんなトンボと出会えるかいつも愉しみである。しかし、日本に比べて意外と数は少ない。
 初めてマレーシアを旅したとき、きらきらと光り射す渓流をきんきらきんのメタリックグリーンの翅を閃かせて飛んでいるカワトンボを見て、すっかり見惚れてしまったことを憶えている。あれから、メタリックブルーのカワトンボなどとも出会った。これから先、旅するところには、どんなトンボがいるか愉しみだ。

Copyright (C) 2004 森みつぐ    /// 更新:2004年11月21日 ///