三岐鉄道 851系
クモハ851形(851)
モハ881形(881)
クハ1851形(1851・1852)
クハ1881形(1881)

 1995(平成7)年12月、廃車になる501系525Fの代わりに、西武鉄道701系を譲り受け851系851F(851+881+1851)として竣功した。この車輌から、クモハとモハは別番号となり、全車末位が「1」となった。
 西武鉄道時代は、1967(昭和42)年5月に789F(1789+789+790+1790)として竣功した。当初は非冷房でクハの台車はTR11Aであったが、後に新造台車FS072に交換された。1982(昭和57)年3月には冷房化を行いパンタグラフを2基とし、ブレーキのHSC化も行った。また、1967(昭和42)年7月竣功の795F(1795+795+796+1796)の中間車795・796を701-89・701-90と改番して編入、6連化(1789+789+790+701-89+701-90+1790)された。残った795Fの先頭車は電装され新501系505Fとなった。789Fは1995(平成7)年8月に廃車となった。
 車体形状は、801系と全く同じである。この編成は西武鉄道701系の6連車のため、元からのモハ789・790は廃車にして、後から編入されたモハ701-89・701-90を残し、モハ701-89にクハ1789の運転台が取り付けられた。
 入線に際して、保々車両区でATS機器・ワンマン設備が取り付けられている。台車は三岐鉄道初の空気バネである。電動車はコイルバネのFS342であったがFS372に交換され西武鉄道時代より乗り心地が向上した。クハは元からのFS072。その他、西武鉄道での改造時期の違いから、クハのコンプレッサーが801系はAK-3を2基搭載しているのに対し、851系ではHB2000を1基搭載となった。屋根上配管やランボードの形状、車内見付も801系とは若干異なっている。これらの理由から、801系とは別形式とされ851系が誕生した。後に増備された801系805Fのクハも性能的には851系のためクハ1852とされている。801系同様に、全車に集中型冷房装置CU72B(42000kcal/h)とラインデリアを搭載している。
 2012(平成24)年11月、クハ1851が事故廃車となった。 その後、2013(平成25)年9月、廃車となったクハ1851の代替車として、西武鉄道クハ1238を改造したクハ1881形1881が竣功した。
751系クハ1751同様運転席うしろの座席を撤去し車いすスペースが設けられた。また、行先表示器はクモハ851とも発光ダイオード式に交換された。
2013.11.1 更新
主要諸元
形式 車号 最大寸法(長巾高) 自重(t) 定員(席) 主電動機 出力(kW) 歯車比 台車
クモハ851 851 20000×2865×4045 37.00 156(66) HS-836-Frb 120×4 15:86 FS372
モハ881 881 20000×2865×4140 37.00 167(72) HS-836-Frb 120×4 15:86 FS372
クハ1851 1851・1852 20000×2865×4045 31.00 156(66) FS072
クハ1881 1881 20000×2881×4065 31.00 142(52) FS072
車輌画像
クモハ851

2001.11.16

保々車両区

モハ881

2001.11.16

保々車両区

クハ1851

1996.1.14

保々車両区

クハ1881

2013.9.30

丹生川

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