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“還暦車両”頑張って
 
 
      第八十六番 志度寺   第八十五番 八栗寺  第八十四番 屋島寺  第八十三番 一宮寺  
令和5年12月31日巡礼   

   

 

    逆打ち2日目、大みそかの巡礼である。早朝にJR志度駅を降り、志度寺への道を歩く。思えば志度寺は観光を含め今回が4回目の来訪だが、朝焼けの参道は初めて。しかし朝焼けは荒天の予兆との見方もあり、一抹の不安もあっての打ち始めとなった。

朝焼けの志度寺への道

 

   「第八十六番札所志度寺(しどじ)」---五重塔が朝焼けに映える。山門をくぐり、植栽の多い境内を歩く。本堂へは山門の先を左へ折れる道順だが、いつも山門から真っ直ぐ歩いて大師堂の方へ先着してしまうのも毎度の習わしとなってしまった。

    もちろん遍路の作法としては本堂・大師堂のどちらから参拝しても良いので、大師堂から本堂の順で勤行をおこなう。さすがに大みそかの朝とあって自分以外に参拝者はいなかった。

志度寺山門と五重塔

 

    参拝を終え、来た道を戻る。志度寺からの距離はJR志度駅よりも琴電志度駅の方が近いのだが、順打ちの時は琴電だったので今回はJRに乗ってみよう。次の讃岐牟礼駅へは4分程度で着く。

本堂にて勤行を始める(右奥は大師堂)

 

    その讃岐牟礼駅は無人駅だが、JR四国の遠隔放送が荒天によるダイヤ乱れの可能性をエンドレステープのごとく続けている。やはりこれから悪天候になるのかな?と思いながら国道11号線を渡る。

   少し面白いのはこの国道11号線を挟むようにJR四国と琴電の駅が有るのだが、駅名が全く異なることである。(琴電は八栗新道駅)

   おっと、さっそく雨が降ってきて足止め・・・よって駅待合スペース(屋根付き)がある八栗新道駅のほうで小一時間ほど雨宿りした。

手前が徳島方面、先方が高松方面

 

    ようやく雨がやんで雲も切れてきた。よ~し、Let’s go!!道は上りだが舗装道路、特色ある五剣山が見えてくると八栗寺は近い。

五剣山が見えてきた

 

   「第八十五番札所八栗寺(やくりじ)」---時刻が11時近くなったこともあり地元の参拝客もちらほら。勤行を済ませ納経所で納経帳を提出すると、寺のかたは第八十五番八栗寺の頁を探すが「??」という雰囲気。そりゃそうだ順打ちの納経帳なら八十五番は終わり近い頁にあるから。よって逆打ちの納経帳である旨を伝えると当該頁にすらすらと揮毫して頂けた。

八栗寺境内

 

    さあケーブルカーで下界へ降りよう。ところが切符売り場には誰もおらず切符が買えないではないか。すると近くの売店のかたが不思議そうに「下りですか?」と聞いてきてやっと買えた。たぶん下りのみの需要は殆どないのだろう・・・

 

さぁ八栗ケーブルだ

  

    さてケーブルカーとご対面。このクラッシックなツラ構えが貴重な存在で、実に昭和39(1964)年製だから還暦なのだ!!高度な駆動装置やデジタル技術が不要なぶん長生きしているのだろうと推測する。ケーブルカー下車時に切符を回収されるので切符の写真を撮ろうとしたら係員のかたが「どうぞ差し上げます」と言ってくれてありがたや(笑)。

還暦のクラシックな容貌

 

    平地へ下りたあとは安徳天皇社・佐藤継信墓と源平合戦に由来する史跡を過ぎ、やがて屋島寺への上り坂となる。そしてやって来た「いのししゾーン」への柵の扉を開けて入る。この道は急峻な隘路なのにそのうえイノシシに出没されてはビビることこの上なし。しかし今回も幸いに遭遇は免れて舗装道に辿りつきヤレヤレ。

逆打ちの今回は入る側

 

    「第八十四番札所屋島寺(やしまじ)」--- 逆打ちの場合、朱塗りの東大門から境内へ。天気は晴れてきたが朝方の雨のせいか傘持参の参拝客も多い。

東大門から境内へ

 

 

    さて勤行を終え、納経所の扉を開けようとしてふと右の貼紙に気がついた。むむっこれは納経料(御朱印料)の値上げと納経開始時間の短縮(朝7時からを8時からに改定)の告知ではないか。来年(2025年)4月からとあるので現行の取扱いで巡礼できるのは今回が最後になると思われる。

 

    もっとも止むを得ず改定することは昨今の諸情勢からわからなくもない。むしろ朝7時からキチンと納経所で対応(順打ちの時)して頂き有り難かったことを記しておく。

納経料値上げ・納経時間短縮のお知らせ

 

    さぁ山門を出て下界へ下ろう。坂道は石畳となっていて歩きやすいはずだが勾配はキツく、朝から歩いていて膝のサスペンションがへたり気味である。

けっこうキツい下り坂

 

    下界に降り、ことでんの潟元駅から瓦町乗換えで一宮駅へ。わずか2両編成ながら車両は元京急1000系、元神奈川県民にとっては懐かしさいっぱいの電車に巡り合えて嬉しいことこの上なし。

    一宮駅から北へ歩くとほどなく一宮寺に着く。

 
元・京急さん、ありがとう

 

    「第八十三番札所一宮寺(いちのみやじ)」--- 順打ちの時は裏手の西門から入ったが今回は山門(仁王門)から入る。例にもれず明日からの初詣に備えての装飾や幟の掲出が新年への雰囲気を盛り立てていた。

    さてここから第八十二番札所根香寺へはJR鬼無駅を突っ切り北進する道順なので、本日はその鬼無駅まで行ければと歩き始めたが、なんと一天にわかに搔き曇り季節外れの大粒の雨に。うわっこんなのアリかよ!?と撤退、ほうほうのていで一宮駅へ逃げ帰り本日はジ・エンド。やはり朝焼けは荒天の予兆であったということだ(泣)。

一宮寺山門

 

<参考>
JR志度駅~志度寺~八栗寺~屋島寺~一宮寺
タイムテーブル

  (冬季荒天・軽装・60代の歩行速度)

  JR志度駅 7:55 ~ 8:10 志度寺 8:30 ~ 8:40 JR志度駅 8:40(高徳線) 845 JR讃岐牟礼駅(隣接の八栗新道駅で雨宿り) 9:40 ~ 10:30 八栗寺 11:00 ~ 11:10 八栗山上駅 11:15 (八栗ケーブル) 11:20 八栗登山口駅 11:20 ~12:20 安徳天皇社 12:30 ~ 13:25 屋島寺 13:50 ~ 14:30 潟元駅 14:47 (ことでん/瓦町乗換え) 15:22 一宮駅 15:25 ~ 15:35 一宮寺 15:55 ~鬼無方面へ向かうも荒天で頓挫、一宮駅へ撤退。

一天にわかにかき曇り大粒の雨に。まいったね。

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