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…後書き…

 

このたびも最後までのお付き合い、誠にありがとうございました。新しい年を迎え、今年最初の「あとがき」となります。最初の予定では、4話ほどでさっくりと終わるはずだったんですよね。年越しをするとも思ってませんでしたし、ラストに近づくにつれてどんどん話が長めになっていくのにも驚きました。最終話は二章に分けられるくらいのボリュームがあったりします(苦笑)。

今回の作品は、連載中からBBSや雑記等でお話ししましたとおり「別作品の脇キャラが主役に昇格したお話」です。ただ、玄太はそちらの話では本当に最後の最後にちょっとだけ出てきた感じで、未読の方は発見するのも大変だったかと思われます。それでも「見つけました!」の報告をいくつも頂いて、とっても嬉しかったです。
あちらのあとがきでも触れましたが、玄太は読者様からのコメントが元で生まれたキャラになります。ですから、そのときのお言葉がなかったら「鈴と羽根」は有り得なかったと言うことですよね。本当にすごいことだなあと思ってます。これこそ、Webの醍醐味ですね! 連載中にコメントを頂けるなんて、同人誌の時代には皆無に等しかったですから(そもそも、まとまったかたちで本になるんですし)。

執筆自体は個人の作業になりますが、その先にはいつも読者様の存在があります。こうしてサイトをチェックして作品を楽しんで下さる方がいらっしゃらなかったら、飽きっぽい私がここまで長い間続けることは出来なかったと思います。小中学生の頃、大学ノートに書いていた小説(……といえるかどうかは不安ですが)を「続きは出来た?」「読ませて、読ませて!」と言ってくれたクラスメイトたち。5行でも10行でもとにかく進めれば喜んでもらえる、そう信じて頑張っていたあの頃が戻ってきたような気がします。
まだまだ、言いたいことの半分も表現することが出来ず、もどかしいばかり。それでも、少しずつでも進んでいきたいなと思ってます。目標はどこまでも遠いのですが、地道に頑張りましょう。

果瑠も玄太も、そして他の登場人物たちも、今回はみんな気持ちのいいキャラばかりでした。こんな風に庶民が頑張っていれば、海底国も安泰ですね。お上の方ではゴタゴタしている時期ですが、すごく希望が持てそうな気がします。

この作品を執筆中に、いつもお世話になっている読者様、雪経さんより「海底国人物相関図」を頂きました。頭の中を交通整理するにはもってこいなので、これを眺めながらまた新しいお話が湧いてくるのを楽しみに待ちたいと思います(……あ、もちろん「朱に散る」の方も頑張りますっ!)。

ではでは、また近いうちに新しい作品でお目にかかれることを祈りつつ……。

 

2006年2月3日
『Powder Moon』管理人・Kara

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