2006年5月12日、庄川のヤマメです。今年は昨年“災害復旧工事”で釣りにならなかった分を挽回すべく漁協がやたらと大きなヤマメを放しているようです。ところがこのヒトたち少しヘンです。ミノーを流れに横切らせても釣れません。流れの緩い所に上流からミノーを送り込み、あまり移動させずにトゥイッチングすると同じところから何匹も釣れてきます。釣り場で会った人は最近のヤマメはミノーでは釣れなくなったといいます。釣れるのは2gくらいのスプーンで、しかもシルバーやゴールドではなくペレットカラーなどに塗ったものとか。そのうち淵やトロ場で管釣りタックルで釣るのが主流になったりして・・・。そんなのヤダ。 (2006/5/13)

 ヤマメの寿命は2年です。おそらくこれらの魚は、人生(魚生?)の大半を養魚場で過ごしてしまったものでしょう。若い魚と違って環境に適応する力も弱いはず。大型がポコポコ釣れて楽しかったですが、次につながるのかちょっと疑問。「おもしろうてやがて悲しき山女かな」な気分。

 2006年5月6日坂内川のイワナです。いかにも放流ものですが、もともとイワナがいるほど上流ではないですし・・・。ロッドはフェンウィック・レガシーLG65SL-2。「往年のFS64を髣髴とさせるロッド」というコピーで13年前に買ったロッドです。なるほどバックスイングでぐんと後ろに倒れこみ、一拍おいてルアーを弾き飛ばすグラス的感触が最高でした。しかし、当時はティムコもののフェンウィックも米国仕様そのままのコピーガイドだったので、富士SiCガイドに替えました。ところが同サイズのガイドにもかかわらず、独特の味が薄れてしまいました。どうやら元のガイド(アルミナ系?)よりSiCがわずかに軽いからのようです。それでもまだ味は残ってますし気に入っていますが、ロッドの調子は微妙なものです。 (2006/5/6)

 渓流なのにライトのロッド(ただしティムコいわくウルトラライトとライトの中間の“エクストラライト”)を使っていたのは、朝揖斐川にサツキマスを狙って行ったものの不発で坂内川に移動、タックルを流用したためです。豪雪の雪代が残っているせいか、今年まだサツキマスはほとんど出ていないようです。


 10年以上前、ある町でのお話です。漁協の組合長を兼任する町長は町民に言いました。「補償金をもらってきてやるからいまのうちに漁協に入っておけ」。でもって、準組合員とかになった町民は10万だか15万だかをもらったそうです。その町の“漁師”は私に言いました。「俺は河口堰なんかどうだってええんや。銭さえもらえりゃあな」。離れている間ずっと誇りに思っていた我がふるさと岐阜の正体がこれでした。美しい郷土を金に替えても平気な町長や町民が生まれたのは、教育で「我が国と郷土を愛する態度」を教えてこなかったからですね。やはり教育基本法は改正すべき・・・でもあの元町長はどう見ても教育勅語世代だよな。 (2006/5/1)

 誤読されるとかなわんので書いときますが、教基法改正は恐ろしい時代への流れのひとつだと思っています。


 いやあ、やっぱり斎藤おば・・・姉さんは鋭いなあ。「新ゴー宣/戦争論」は国内の「うす甘いサヨク」なんか相手にしてないで(こんなものが国際的に認められるのか)全世界で出版してみろなど、溜飲が下がります。私的に思わずうなったのは、「暮らしの手帳」の部分。いわく“日本製品が安かろう悪かろうの時代に生まれた商品テストをいまだに引きずり、テストのためのテストになっている”。写真は今年2万円もの巨費(笑)を投じて作ったリールのがたつき測定器。雑誌のリール記事で使ってみたものの、いまどきのリールじゃあまり意味がないのですね。私の感覚も古いのかなあとか、いろいろ悩むわけです。 (2006/4/18)

 この本は1999年に出た単行本の文庫化です。まだブームだったバス釣りについて、「(害魚論争は)生態系を壊す壊さないの『環境保護論争』みたいに見えますが、実態は別のもの」と、すでに見切ってます。うむ。


 2006年4月9日、庄川のヤマメです。尾びれが丸い? 鼻の頭をすりむいてる? 去年あれだけ川底をほじくり返したんですもん、天然モノなぞいまへんで。 (2006/4/9)

 2006年3月26日、御母衣湖のサクラマス・・・の元の銀毛ヤマメです。なかなかこの時期のダム湖はきれいな写真が撮れません。どうしてもどろどろになっちゃうのと、中途半端な水位で足場が悪いからです。最近私は、水から魚を上げずにネットですくい、そのまま撮影できるところでないとルアーを投げなくなりました。この日、魚を抜き上げないと取り込めない足場の高いポイントでサクラマスが連発したのですが、そんなことはしたくない(昔はしたけど)ので、そこでは釣りませんでした。以上、貧果のいいわけでした。 (2006/3/27)

 私の持っている408、2台です。左のほうはカナダで中古を買ったという方からもらったもの。おそらく1960年代に作られたものです。70年代までのミッチェルは筆記体風のMitchellロゴを使っていました。これはレーザー刻印するためのもの。だから一筆書きなのですね。見りゃわかるか。当時のミッチェルはプリントらしいプリントはこの品名部分だけ。その代わり少々コストがかかっても半永久的に消えないものにしていたわけです。こういうところが大人の道具やなあと思います。 (2006/3/20) 

 右の80年代408は20年経ってバッジがはげてしまったので塗りなおしています。フレックスコートのてかりがちょっとやらしいけど、名無しのゴンベよりはいいでしょう。バッジを外して塗りなおし、取り付けるときにボディーの穴をエポキシでふさぐとオイルのにじみがなくなってリールがきれいに保てます。

 2006年3月5日、根尾川のアマゴです。今年の自然河川1尾目です。リールはルビアス2004。ローターブレーキは付いていませんが、ベールワイヤ(このリールはパイプか・・・)が高い位置から出ている(=オープンしたとき、より右にワイヤがくる)エアベールと、回転慣性の小ささのおかげで、ほとんどフェザリングを妨げられることがありません。それに、半内蹴りなんだからブレーキがないんだと思えば納得できちゃいます。半内蹴り(シュアトリップベール)は外蹴りから内蹴りへの進化の途中にある機構ではありますが、あえてそれを採用することでローターを軽く上げているともいえます。なんだか私は、こういうプリミティブな部分が残る道具を使うと、ちょっとほっとするのです。ミッチェル使いならではの(ゆがんだ?)見方ですな。 (2006/3/13)

 根尾川って、2月9日の表紙にあったところかって? 3月5日はもろ放流日? それはきっと気のせいです。

 そうそう、ダイワはロングスプール登場以前すでに内蹴りを出していたので、ロングスプールに半内蹴りを採用したのは、じっさいローター軽量コンパクト化のためです。


 あっしには縁のない世界の話ですが、鳴り物入りで登場したトヨタのレクサスが不振なのだそうです。当然のような気がしますね。この地方にもトヨタの外注や関連会社はありますが、コストで搾られカンバン方式で振り回されています。あんなところの仕事はやるもんじゃないと言う工場もあります。トヨタ本体は知りませんが、関連会社の友人は残業代がもらえないそうです。こういうふうに作った製品は、人の心を豊かにする本当の高級品にはならないのでしょうね。高級品っていえば、私は高級リールをほとんど持っていません。初代トーナメントEXは3回使って弟にやっちゃったし、ステラは(MEは別として)写真の95モデル1台きり。これも2回使っただけ。日本の釣り人の皆様は、高級リールで豊かな時間をお過ごしになっておられるのでありませうか。 (2006/3/4) 

 カンバン方式って道路やトラックを倉庫代わりにしてるんでしょ。省資源にも反するわね。新型bBはクルマを停めて音楽を聴くのを前提にしたシートポジションがあるとか。アイドリングストップどこ吹く風。この会社がハイブリッド車を展開してもねえ。

 トヨタの奥田会長が会長を務める経団連は、ホワイトカラー全部にただ働きさせ放題の裁量労働制を広げたい意向。日本の未来はきっととっても豊かです。


 2006年2月10日美濃フィッシングエリアの続きです。結局河川エリアはアマゴ1尾。池に逃げてイワナ、ニジマス、ブラウンを釣りました。リールは2000年6月生産のほぼ最終版中国製308。ドライブギアの軸が明らかにブッシュに対して遊ばせてあり、ハンドルはガタガタです。台湾製時代にドライブギアが亜鉛になったころからギアを遊ばせてギアゴロを出にくくしているみたいです。でも、まことに遺憾ながら、スパイラルベベルの408をのぞくと、このリールは手持ちの308や408のうちで一番ギアゴロが気になりません。最初はガタがいやだったのですが、だんだんこれでいいかという気になってきました。ふとこれで釣りつつ、人はなぜガタを嫌うのであらうかと、哲学的なことを考えてしまいました。どこがや。 (2006/2/26)

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