2007年5月9日、高原川のイワナです。2年くらい前、釣り具ショーでティムコの竿を見ていたら、スタッフの人が「前のモデルは張りがありすぎて魚をバラしやすかったのですが、今度のモデルはバットにネバリ(しなり)を持たせたのでバレにくくなっています」と説明してくれました。ふむ、常に改良にはげんでおるのだのう・・・って、その「前のモデル」って、わしの持っとる竿だがや。それも、わしの竿の中で一番高いんやぞ。でも、そんな竿でもしっかり取り込む僕。要は腕やな。ふ。 (2007/5/16)

 魚体が曲がって見えますが、ベールが背中を押しているのと尾をネットのフレームに乗せているからで、きれいな魚でした。いつかも書きましたが、イワナって一番写真が撮りにくいのですね。くねくね暴れるしすぐ弱るし。で、弱らせちゃってもと思って、早々に釈放してしまうわけです。

 でも、水に戻したら弾丸ライナーで泳ぎ去りました。ま、いいか。

 2007年5月2日、木曽川水系飛騨川のアマゴです。岐阜には西から揖斐川、長良川、木曽川の木曽三川が流れています。考えてみると私は、木曽川水系にほとんど行ったことがありませんでした。一番近い揖斐川が「おらの川」で、長良川ですら岐阜を離れて暮らすまで「よその川」という意識でした。こういうふうに人間ってのは自然に地元びいきになるようにできてるんです。これが国レベルになるとアイコクシンとかいうものになるわけで、ほっといても生まれるものなんですね。右傾化著しいいまの日本を見れば明白でしょう。それなのに、おじい様の遺志をお継ぎになった安倍坊ちゃんは、これを教育で教えようとしています。日本人の国民性から見て、そんなことをしたら暴走してコントロールできなくなる日がくるような気がします。 (2007/5/11)

 ふと気がつきましたが、アブのリールについているバッジみたいなものは、スウェーデン王室の紋章なんですね。アブって右翼の会社だったのか!

 2007年4月27日の九頭竜川です。水がありましぇん。連休前後は田んぼに水を取っちゃうからダメって去年も一昨年も自分で記事に書いておきながら、のこのこ出かける僕・・・。とぼとぼと川原を歩いていたら根掛かりしたミノープラグが水中に見えました。ラッキーと思って近づいたら根掛かりしていないほうのフックにウグイが掛かってもがいていました。フックを外して逃がしてやりましたが、傷口が腐っていましたからたぶんもうダメでしょう。私は琵琶湖のバスに凝っていたころ、魚やそれ以外の動物が誤飲するソフトルアーは使わないぞとプラグを使い、自分が進んだ釣り人だと思っていました。いまから思うと目くそ鼻くそ、五十歩百歩でしたね・・・。 (2007/5/4)

 そうはいっても、ソフトルアーの場合価格が安いから捨てられやすいとか、ちぎれた部分が散乱するとか、ライトラインで使われるなどという面は、ありますけどね。

 川で使うプラグも全部シングルバーブレスにはしていますが・・・。これも五十歩百歩かなあ。

 百歩は五十歩の倍ですけどね・・・。

☆五十歩百歩とは中国で生まれた言葉で、敵に攻められて五十歩逃げた兵士が百歩逃げた兵士を笑ったら、ということです。だから五十歩がマシなほうなのね。しょせん釣りなんて罪もない生き物に大怪我をさせている罪深い遊びなのですから、シングル派がトリプル派を笑うのも五十歩百歩でしょう。でも、「五十歩だ百歩だってうるせえんだよぉ。百歩でなにが悪いんだ」なんて開き直る人にはなりたくないですね。

 2007年4月22日吉田川のイワナです。この日は長良川郡上漁協管内の川を5本7箇所転戦。しかし釣果はこのちびっ子イワナ1尾。悲惨です。いっぽう、ちらとのぞいた郡上漁協のHPでは、アマゴ50尾だの60尾だのという私なんぞから見たら天文学的数字の釣果が掲載されています。しかも糸0.1号。悪名高いゼロ釣法とかいうやつでしょうか。こういうもので“客寄せ”する漁協、そんな釣り方を広めた人を“名人”とありがたがるメディアやメーカー・・・もうこういうことはやめませんか。 (2007/4/28)

 2007年4月15日粕川のアマゴです。10年近くぶりに行ってみましたが、立派な道や護岸ができる一方で、川は確実に荒れていました。この川の流れる春日村にはけっこう大きな集落がありますが、特に産業があるわけでなし、正直なにで食ってるんだろうと思ってしまいます。こりゃあ、公共事業でもなけりゃ、やってけないでしょう。公共事業がなければ輸出産業のある都市周辺しか人が住めないわけで、春日村なんかを見ても必要だろうとは思います。問題はこういった本当の理由を隠し、まだ道路が必要だとか、何百年に一回の洪水に備えるとか、水需要はもっと増えるとか、おかしな理由をつけていままでごまかしてきたことではないでしょうか。その延長線上に長良川河口堰や徳山ダムなんかもあるわけです。 (2007/4/23)

 この日は同じ揖斐川水系坂内川がダムの土砂抜きで釣りにならず、10年ぶりに粕川釣行となりました。この日は偶然上流でアマゴ釣り大会が行われていましたがそこには行かず(私らしいな)中流で釣りました。

 川の荒れ方は唯一の釣果だったこの魚もよく釣れたなと思うほど。夕方大量に虫が飛んでもライズひとつありません。

 この川はフライを始めた90年代初めころ上流部へよく行ったものですが、年ごとに流れが砂に埋まって足が遠のいていました。

 写真のとおり、山からは砂が大量に流出しています。上流部に行くと人工林が間伐されず密集したまま成長しすぎ、光の届かない地表は土壌がむき出しになっています。

 同じ“公共事業”で金を使うなら、人工林の間伐でもしたらどうなんでしょう。砂が大量に流出する山を整備するのは砂防ダムや護岸より有効な防災事業でしょう。杉を伐採すれば花粉症の対策にもなりましょうに。

 トラウティスト誌に復刻33/3の巻き調整を紹介することになってしまいました。リールってのは個体差がありますから、このような場末のマイナーサイトならともかく、ちゃんとした出版物で「33/3は後ろ巻きになる」と言っちゃっていいのかちょっと悩みました。でも、自分のだけじゃなくて、釣り場やイベントで会った何人ものアングラー、取材したロッドデザイナー、某誌で撮影用に借りた広報機、果ては今回の撮影用に持ち込まれた編集部メンバーのリールまでそろいもそろって見事な後ろ巻きです。こりゃあ仕方ないでしょう。それにしても、なんで復刻版はこんなことにと思いつつ1978年発行の「ブラックバス釣りの楽しみ方」を見ていたら・・・なんじゃあこりゃあ。 (2007/4/12)

 こんな推理をしてみました。33/3のスプールはプッシュボタンを押しながら取り付けると正規の位置より奥まで入ってしまいます(真鍮インサートのないスプールの場合)。70年代の33立ち上げのとき、糸巻きテストの担当者がそういうふうにスプールを付けちゃって、そのデータをもとにメインシャフトなどの寸法を最終的に決めた・・・というのはどうでしょう?

 糸巻き形状の個体差は部品寸法の公差が累積して生じます。でも、33/3の後ろ巻きになるやつはスプールが1mmくらいずれています。これは公差の累積には大きすぎます。しかも33/3は今のリールに比べれば部品点数がずっと少ないわけです。そう考えると、案外この推理もとんでもないものとは言えないかもしれません。

 さらに考えられるのは、80年代までのアジアは欧米メーカーにとって「ゴミ捨て場」だったということ。巻きのくるったのを日本市場に“捨てた”とか・・・。でもって、復刻版はそのリールをもとにしちゃったと・・・。

 ひとつ思い出しました。エビス時代のアブカタログに「スプールはプッシュボタンを押しながら取り付けてください」と書いてあった記憶があります。ただ、インスプールモデルのページだったような気もするし、700番シリーズのページだったような気もします。

 もうひとつ、33も44も説明書のイラストは全部きれいな平行巻きですね。

 九頭竜川に行ってきました。Xeを持ち出す気にはならず、ひさびさに使った300C。なぜ8枚ギアなぞというトンデモな内部機構を持っているのか不思議なモデルですが、あらためて使ってみると完全平行巻き機構がいい感じ。“糸巻き”性能を追求した結果だったのかな。サクラマス? まだ下流域でしか出てないみたい。でもね、下流のテトラや護岸の上で釣ってもきれいな写真が撮れないし、リリースもできないでしょ。だからね、不利を承知で中・上流で釣ったわけ。このへんが僕の美学なのね。くそ。 (2007/3/25)

 ドリフトトゥイッチャー、シュガーディープ、Dコンタクト、ヘブン、デベロップ、コンデックスが戦死・・・。高速代とガソリン代だけでも1万円。ひえー。

 写真の300Cはリールシートに合わせて足を削っています。そのままではフェンウィックなどほとんどのロッドに付きません。

 へたくそなコーティング・・・。自分でSiCに巻き替えたレガシーのガイドです。こういう仕上がりを“ブドウムシ”といいます。昔はもっときれいにできたんですけどねえ・・・。6〜7年くらい前からエポキシの蒸気を吸うと頭痛と下痢になるようになってきて、じっくり作業ができないのです。塗装用マスクはするのですが、あまり近づくと目や皮膚からも入りそうで怖いんですね。不思議なのは、ネット検索などでエポキシの害について調べても、出てくるのは皮膚障害だけということ。私は特別なのかなあ。 (2007/3/19)

 たぶん化学物質過敏症や花粉症みたいなもので、体の中に蓄積してある日突然なるんだと思います。昔はこんなひどくなかったですから。いまだいじょうぶの人も気をつけたほうがいいですぞ。

 2007年3月4日、九頭竜川のアマゴです。いちいち写真撮るなよこんなサイズで。3月ともなるとほとんどの川が解禁になるので、あまり行ったことのなかったところへ行ってみました。でも、まだ入漁証も売ってません。やっと券のある商店を見つけたものの、まだパンフもなし。「いつもの年は雪でできないから、知ってる人はまだ来ないんですがねえ・・・」と、店のオバちゃん。「知ってる人」でない私はあえなくこのアマゴ1尾。よく考えたら2月売りのAF誌に「野生魚が釣れるのは3月なかば過ぎから」だから「割り切って放流河川で楽しむ」か、「河川型管理釣り場で試運転」がいいと、自分で書いとりました。ぜんぜん学習しとらんがな。 (2007/3/6)

 2007年2月25日、根尾川のイワナです。最近33や408ばかり使っていたので、たまには今風のリールも使うか、と持ち出したのは98アルテグラ・・・。ふと気がつけばほぼ10年前のモデルになってました。でも、その割にデザインや機能は現在のリールとあんまり変わらないように思いません? (2007/2/25)

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