2008年4月12日粕川支流のアマゴです。小さい? こんなもんよ、解禁からこういう連中が荒らしまわった後だもん。ルアーはシマノのZ-4ミノー。シングル1本でも泳ぐ“セルフバランス”をうたうだけあって、シングルフックに換装してもちゃんと泳ぎます。この釣行でなくしたので補充しようと思ったのですが、売ってません。前は売っていたのに在庫がなくなっても補充されないので、売れないから(?)自然消滅的に廃版の方向かもしれません。作っているのは岐阜のA(Eか)社だから、悪いわけはないのですが、“シマノのルアー”というのがピンとこないのかもしれませんね。 (2008/4/28)

 このルアーは同じフォルムでシャローとミドルディープがあります。でも、見た目ではほとんどわかりません。リップが少し長いだけです。せめて名前にSRとかMDとか付いていればわかるのですが、0553とか0554とか品番が少し違うだけですし、パッケージの効能書きを見てもどっちがどっちだかよくわかりません。

 シマノのルアーは企画が凝りすぎてるんじゃないかしらん。昔のバス用スコーピオンルアーも同じフォルムでA(アピール)とN(ナチュラル)をラインナップしていましたが、シマノのルアー以外は使いたくないという強烈なファンででもない限り同じルアーを2タイプもそろえないだろうと思ったものです。

 シンキングとフローティングとかシャローとディープのように明らかに性質の異なったものならともかく、シャローとミドルくらいなら思い切ってよりオールラウンドなほうにしぼったほうがいいのではないかと思います。フローティングラパラだってCDラパラだって1種類だけでしょう。

 (たぶん)こけたA&N路線にしてもそうですが、わずかな違いのものを出して「好きなほう選んでね」というよりも、ひとつにしぼって「これがうちの考えるベストの形だ」としたほうが説得力があるように思いますが、どうでしょうか。

こういう連中
 渓流お決まりのミミズさんの空箱です。こういう人が川でどんなことをしていくのか、想像つきますよね。

 昔釣りサンデーに魚類学者のエッセイのページがあって、「アマゴは10cmくらいのがから揚げにしたとき一番うまい」とさらっと書いてあったことがありました。偉いチェンチェイですらこうなんだから、エサ師なんてみんなこんなものなんだろうなと思ったものです。

 この前岐阜の某釣具店に行ったらお客の釣果写真が飾ってありました。大量の死んだアマゴやイワナが新聞紙の上に並べてあります。その前で年配の渓流師らしき集団が「おおすごい」なんて感じでたむろしています。釣りなんてしょせん魚捕りの延長なんだから持って帰るなとは言いませんが、美しい渓流魚が醜く変色した様を見て何がうれしいのだろうと思います。

 ネクロフィリアはエサ師の専売特許かと思っていたら、別の釣具店ではミノープラグの棚のところに40尾ものアマゴの死骸を並べた写真がヒットルアーの名前とともに貼ってありました。

 こういうのを見た子供や初心者は、これがかっこいいことだと思うのでしょう。

 常見忠氏の昔の著書に“魚を持ち帰るなとは言わない。だが、ストリンガーに首吊りにさせるのはやめろ。魚が哀れだ”と書いてありました。常見氏の美学が感じられます。

 渓魚の死骸を自慢するような人たちにこんな美学は理解できないでしょうね。

 この場を借りて訂正でござる。先週出た「ギジーエリア2008春・夏」95ページ下の段5行目の「1500番」は「500番」のマチガイです。その後ろの9行目のほうは「1500番」でOKです。スペース調整で後ろのほうを書き加えたとき編集担当の人が前の「500」をマチガイだと思ってそろえちゃったようです。かのように、私の書いた原稿で「おかしいな」と思ったときは、たいてい編集部の人がいじっちゃったのが原因なのであります・・・と、いうことにしておけば、今後どんなマチガイをしても編集部のせいにできるな。ぐふふ。 (2008/4/21)

 5回も10回も見直して送った原稿を最後の最後にこんな風にされると泣きたくなりますが、こういうことが起きるのもわからないでもありません。もうなくなってしまいましたが以前「週刊釣りサンデー」社に原稿整理をやらせてもらっていたことがあるからです。同社の場合は毎週発行しないといけないため、一般の人を含めて多くの原稿を扱っていたという事情もあるでしょうけれど、原稿のうちそのまま使えるのは半分もありませんでした。

 いま「原稿整理」と書きましたが、つまり「リライト」、編集部が書き直すわけです。釣り雑誌ではこれが常態化しているために、おかしいなと思ったら書き直しちゃうわけ。確認なんてしていたらきりがないのです。

 その作業を私も手伝っていたわけです。ファックスなどで原稿をもらって、パソコンに打ち込みつつ文章を整えるのです。エギングかなにかの記事で240行のオーダーに対して30行しか原稿が上がってこなくて、過去の記事のコピーから私が残り200行あまりを全部書いたこともありました。

 あるとき、プリントアウトしたワープロ原稿とともに「フィッシングライター」の肩書きつきの名刺が送られてきたので、「こんな人ならただパソコンに打ち込むだけでOKだろう」とキーを叩きだしました。まだブラインドタッチができなかったころなので、原稿とキーボードとディスプレーを交互に見つつ一所懸命に打ち込んでいたのですが、いっこうに終わりません。

 3時間くらいやって「もしや」と文字数を数えたら、ページ数に対して倍くらい書いてあります。しかも内容は同じことの繰り返し・・・。それまで気づかなかった私もあほですが、わしの時間を返せ〜と叫びそうになったものです。

 原稿整理で嫌だったのは見出し付けですね。釣りサンデーは創業者が元新聞記者だったので見出しの文字数にうるさかったのです。手元に新聞のある人は投書欄の投書に付いているタイトルを見てください。例えば朝日なら見事に6文字×2行にそろえています。釣りサンデーもこれ式だったのですが、私はいつも「俳句でもあるまいに」と思いながらやってました。いま自分の原稿の見出し類の文字数をばらばらにつけるのは、このときの反動。

 新聞とか書き直しで思い出しました。私が学生のころですが、中日新聞投書欄に掲載の際文章をいじられて意味が変わったという人の抗議が載り、投書欄でちょっとした論争になったことがありました。そのとき批判に対して新聞側がとった反論は、投書のひとつをまったく書き直さずに掲載したことでした。「てにをは」もばらばら、主語と述語が合ってない、「ですます」と「だである」が混ざっているものをです。えぐいことしおるなあと思ったものです。

 そんなことをいっているお前の文章はどうだって? このHP程度のもんです。なに? たいしたことない?

 2008年4月12日、坂内川のニジマスです。釣れるはずのない魚がまた釣れました。おかしいなあ。コメットに巻いているラインはファイヤーラインEXT12Lb。この手の釣りにPEを使うのは初めてですが、写真くらいの巻き量ということもあってトラブルはありませんでした。メーカーはバークレイ。ミッチェルやアブを買収して台無しにしているにっくきアメリカ帝国主義資本です。ならなんで使うんだというところですが、罪を憎んで糸を憎まずということにしときましょうか。なんじゃそら。 (2008/4/13)

 入漁証を売っている所で聞いたらニジマスは10cmくらいのを5kg(バケツ一杯・・・)だけ入れているそうです。でもこの魚も2週間前のもヒレが欠けている(高密度で養殖するとケンカしてこうなる)ので、養魚場で成長した魚のようです。それに放流サイズもこのサイズとの中間の魚も釣ったことがありません。謎です。

 PEといえば、出始めのころ(15年以上前)強度表示だけ見て「こんなに強いのか!」と飛びついて、パッケージに書いてあったオルブライトノットでナイロンリーダーを結び、いきなり九頭竜川に行ったことがあります。そして、(なんと)ヒットがありロッドがグングングンと3回締め込まれて結び目が飛びました。PEの結節弱さがまだ知れ渡っていなかったころでした。なんだったんだろうなああの魚は・・・。PEをなんとなく敬遠してきたのはこれがあったから。

 ファイヤーラインには3号ナイロンをFGノットで結び、その先にフィールドメイト1.5号をサージャンズノットでつなぎました。FGノットが切れたら現場でやってられませんからね。最初はフロロ2.5号を結ぼうとしたのですが糸自体が硬いので抜けてしまいました。結び手が初めてでヘタだったのもありますが、ナイロンのほうが軟らかい分PEのくい込みがよいようです。

 太さは0.8/1号表示ですが、スプールに巻いた“かさ”はナイロン1.5号相当です。GT-Rトラウト6Lb1.5号100mと入れ替えてほぼ同じ。以前買った国産のPEライン1号はダイワ2506(ナイロン1.5号100m)に100mがあふれ気味(モノによる)だったのでこんなものでしょう。

 PEで心配なのはリールやガイドの磨耗ですが、あれは編目に砂塵が入るからなのでコーティングPEは大丈夫じゃないかなあと思っています。コーティングが取れてきたらどうしようかなというところ。

 以前雑誌の取材でPFJに聞いたらコーティング剤はコーティングへの影響が未知なのでおすすめしないということでしたが、リールへの影響も考えてサンラインのパワーアップラインコートをかけました。少なくともコーティングが溶けるようなことはないようです。

 なぜこの糸を持っていたかというと、雑誌の記事のためにメーカーに話を聞く際、手元に現物があったほうがよかろうと釣具店で買ってきたからです。これは取材経費として編集部に請求するべきだったのであらうか(使っちゃったからダメか)。

 2008年4月6日に九頭竜川へサクラマスを釣りに行ったとき、釣り場で会った人が私のミッチェル400を見て「ライントラブル出まくりですか?」と聞きました。私は「全然問題ない」と答えましたが、その人はカーディナル33を渓流で使って相当苦労しているそう。よく聞いてみるとやはり原因は後ろ巻きでした。カーディナルのみならずインスプールスピニング全体の評判を落としたリバイバル33の罪は限りなく重いと改めて感じ・・・なに? 写真が関係ない? だから、これは4月5日に釣った粕川支流のアマゴで、この日も408はまったくのノントラブルで・・・。九頭竜の写真? そ、そんなもんあるわけねえがや。あんなとこはなあ、魚を釣りに行くところやないんや。「幻の魚を狙っている僕って素敵、うふ」と、ナルシシズムに浸りに行くところなんやで。 (2008/4/7)

 私は子供のころから、くじや抽選に当たったことがありません。小学校に上がるか上がらないかのころ近所の駄菓子屋さんに赤、黄、青の丸いガムを引くくじがありました。それぞれ1等、2等、ハズレだったのですが、私が引くと絶対青しか出ませんでした。

 4歳下の弟は赤や黄をよく引きました。ところがある日、青を引いた弟がガムを箱に戻してしまいました。おばちゃんに怒られたので私はいいました。「おばちゃん、僕は青しか引けないから、今の青をとってあげるよ」

 はたして私がくじを引くと、しっかり青いガムが上がってきました。引きながらやっぱり僕は運に見放された人間なんだなあと子供ながらに思ったものです。

 おかげで、ギャンブル、宝くじ、株から怪しげな儲け話まで、この手のものには何の関心もない健全な人生(どこがや)を歩んでおるわけであります。

 つまり、すなわち、こんな人が宝くじみたいなサクラマス釣りに行くのがまちがっとるのでしょう。もう行くの止めよ・・・。

 2008年3月23日坂内川のニジマスです・・・って、前回の魚をひっくり返しただけだろって? そうだよ。30日も行ったけどボウズだったもん。ついでにいえば29日は粕川へ行ったけどこれもボウズだったもんね。前回“トップページに揖斐川水系が出てくるのは近くてよく行ってるだけだから、これを見て釣行してもムダだよん”と書いたのを身をもって証明してきたわけやね。そのとき使ったミッチェルのことでも書こうかと思ったけど、写真がないからラインの話でもしましょうか(川原でリールの写真だけ撮ってもむなしいけんのお)。このリールを含めてたいていここに写っているリールに巻いてあるのは4Lb(2Kg)が1号の太さのラインです。このラインは4Lbで2.2kgの結節強度があります。こういう表示のラインは正直な感じで好感が持てます。 (2008/3/31)

 んなこたああったり前の話だあ((C)石原極右都知事)といいたいところですが、そうじゃないラインも多いんですね。4月17日発売のギジーエリアでラインの結節強度実験をやったのですが、このときテスト用に選んだナイロンはこのラインより(たぶん)もっとよく使われているあるラインでした。

 そのライン、3Lb(1.5kg)で直線強度が1.4Kgしかありませんでした。別に悪くないんですよ、IGFA規格にのっとっているだけなんですから。でも純粋に考えると、そこまでもたない強度を表示するのは、普通の釣り人の感覚からはかけ離れたものに思えます。しかもラインは結ぶと弱くなりますから、実釣では直線強度までもまず出ないのです。

 IGFAに記録申請するためだといいますが、そういう人は釣り人の何%いるのでしょう。IGFA規格を知らない人が見たら「細くて強いライン」になるのでしょうけれど、強いのは表示だけなのですから、魚に切られることや、根掛かりで失うルアーや仕掛けすなわちゴミも増えるでしょう。細い分劣化も早いですから、巻き換えも頻繁にしなければなりません。

 そもそも、IGFA記録のように細いラインで大物をとることが、そんなにエライことなんでしょうか? 魚と対等な立場で・・・ということかもしれませんが、「対等な」勝負に勝った魚はどうなるのでしょう。

 “細いラインで大きな魚を取るのがエライ”ではなく、“太いラインでも食わせて釣るのがエライ”という考え方はどうでしょう。

 本当に魚と対等な立場に立ちたいなら、フックをバーブレスシングルにしたほうがよほどいいでしょう。 ついでにいえば、蛍光ラインのリーダーは生分解にするのがエライとか・・・ちょっと我田引水か。

 2008年3月23日坂内川のニジマスです。ニジマスは放流されていないはずなので「ジャンプするたあ元気なウグイだ」と思って寄せてきたらこのヒトでした。たぶん白川沿いに2ヶ所ある管理釣り場から落ちてきた魚でしょう。そんなわけなので、おおこんなニジマスがいるのかとこの川へ行ってもたぶんムダです。というか、坂内、根尾、粕川などの揖斐川水系がトップページによく出てくるのは単に近くて釣行が多いからなので、あまり参考にしないように。 (2008/3/24)

 初釣行の08ツインパワーC2000Sはやはり好バランスでキャストしやすくベール返りもスムーズです。この辺はミッチェル308と同じなので私としては驚くに値しないけどね。

 とはいうものの、振りバランスに注目したのはエライですね。昔のミッチェルやカーディナルも意識してバランスのよいボディーを作っていたのではなくて、おそらく構造上ああなったわけですから。

 C2000Sは1000のボディーに大口径スプールを付けたモデル。そのためツバの付け根の有効径とスカート径が同じです。1号4Lbを100m巻くとスカートとつらつらで、ちょっとラインが緩むとスカートに巻いてしまいます。これを経験すると、他のサイズやアルテグラADのようにスカートにも余裕があったほうがいいのかなと思えます。

 でも、スカートにラインが巻いたままキャストしてトラブルが起きるかというと、起きないんですね。たいしたもんです。

 ボウズかなあというところにニジマスが釣れてめでたしめでたしで車を走らせていたら横山ダムバックウォーターに真新しい砂防堰堤ができていました。坂内川にはまれにダムから遡上した大アマゴが釣れるといわれていましたがこれで終わりです。

 まあ、ダム湖自体自然じゃない存在なのですが、がっくりです。横山ダムが砂に埋まるのを遅らせるためでしょうけれど、どの道堰堤だって埋まるんだし。とうに揖斐川本流側が死んでいるので完全に終わった感じです。

 いつぞや棚橋泰文事務所からかかってきた「○○ダムが○億円」てな電話はこういう関連事業の金をぶんどってきたぞみたいなものだったのかもしれません。産業もない村ですから、こういう「公共事業」でもしないとしょうがないのでしょうけれど、未来につながるとも思えませんねえ。

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