久々にCGを買って、うならされました。巻頭にあるコラム「from INSIDE」で編集長氏が“自動車ジャーナリストを名乗るなら最低限の工学的知識、自動車の歴史に関する知識、さらにある程度の運転技量は持っていて当然”と述べています。他の雑誌が書いた間違った知識がクルマ好きの中に広まってしまったことを嘆いてのことです。最近ある釣り雑誌を読んでいたら、08ツインパワーの紹介記事に“地面に落としても雨の中で使っても壊れない耐久性”と書いてありました。メーカーのいう耐久性とは地面に落としても壊れないことをいうのでしょうか。いままでのリールは雨の中で使うと壊れちゃったのでしょうか。釣り雑誌であって釣り具雑誌じゃないとはいえ、いつぞやの“インスプールは投げたときベールが返る”じゃないですが、もうちょっとしっかりしないといかんのではないでしょうか。 (2008/3/17)

 もうひとつうならされました。おなじく巻頭コラムの「from HONGKONG」で香港のジャーナリストがなにやらオカルトなことを書いています。大丈夫かいなと思って読み終わったら、文末に「このコラムは著者が信じることを著したものであり、CGの知見と一致するとは限りません」と書いてありました。うむ。

 ちょっとこじつけっぽいけど、スピニングの脚は小指と薬指ではさむのが「○」で中指と薬指ではさむのは「×」と言っちゃう名人さんのお話をそのまま載せるか、名人さんの顔色をうかがいつつも後者をぎりぎり「△」とするかで、釣り雑誌の編集部も差が見えますね(おいおいあぶねえな)。

 08ツインパワーはまだ釣行できていませんが、重量バランス(振りバランス)はかなりよさそう。「SR‐バランスボディ」は広告に偽りなしです。この重量バランスなら小指薬指はさみなどする必要はもうありません。スムーズなベール返りとともにミッチェルインスプールを髣髴とさせるものです。基準がおかしいか?

 そうそう、もうひとつ「from INSIDE」でうなったのは、すでに橋下徹のことを見切っていること。反面、石原極右都知事を持ち上げすぎのような気もしますが、橋下との比較じゃしゃあねえか。

 橋下っていえばこないだ府の職員に「どれだけサービス残業してると思ってるんだ」と食いつかれて「サービス残業に感謝してます」なんて言ってるのがニュースで流れてました。賃金不払い労働は違法行為なわけで、それに「感謝」し奨励する弁護士さんってなんなんでしょうなあ。

 でも、これに対して大阪府には「民間なら当たり前だ」という抗議が殺到したとかです。日本らしいですなあ。違法行為を正す気もない人たちが、まっとうな主張をした人をバッシングしているわけです。この国ではロードーシャの敵はロードーシャのようです。

 貧しい国のことなんか考えたこともない人たちが、ボランティアの人たちにバッシングを浴びせたイラク人質事件に通じるものを感じます。

 川でよく使っているバイト3.3g、4.2gにはがまかつの58BL4番(左)を付けています。エリア用ながら3番4番まであって、掛け優先(*)の形状だからです。先日ストックを切らせかけたので、たくさん余っていたチヌバリ3号でスイミングフック(中)を作って使ってみました。サイズは大体そろえたとはいえ線径も違うし比較するほうがおかしいのですが、スプーンの動きがギクシャクする感じでした。泳いでいるところを見ると、ハリ先がスプーンのウォブリングする軌道の内側(上側)に出っ張って泳ぎの邪魔をしている印象です。ふと思ったのは、58BLはアップしたアイがハリを下げて泳ぎを助けていたのではないかということです。大発見かも。 (2008/3/8)

 と思ったけど、アイはスプリットリングでフリーなんだからアイが曲がっているからといって泳いでいるときにハリの位置が下がるとは限らないのかな。今後の研究課題やな・・・。

 これに関連して思い出したのは、常見忠氏が「スプーンのフックは下向きがいい」と言っていたことです。アラスカのガイドの話だそうですが、下向きのほうがスプーンの泳ぎがよくてフッキングも有利だというものです。アップしたアイがハリを下げて泳ぎを改善するのなら、それは下向きの状態に近づいたからともいえそうです。

 右のバイト16gはオーナーS-61の1/0を下向きに付けています。こうするとたしかに上向きよりよく泳ぎます。ただ、下向きに付けると、底石などでハリ先がすぐにつぶれてしまうのが困りものです。

 もしアップしたアイに泳ぎを改善する効果があれば、58BLの大型かS-61のアイをアップさせたようなものを作って上向きに使えるかな・・・と思いますが、やっぱりまだ思いついただけの段階なのでもうちょっと観察する必要があります(もし本当に効果があったら、どこかハリメーカーにアイデアを売り込んで・・・あかん、こんなところで書いてしもたわ)。

 ただ、プラグの場合はトリプルからシングルに替えたときなど動きを云々されることが多いのですが、スプーンでそういったことはあまり聞きません。そもそも動きを気にする人が少ないのでしょうか。

*「掛け」というのはまずハリ先を引っ掛けることです。管理釣り場のフックはネムリ(シワリ)を入れたりハリ先を内向きにしたりすることで「掛け」特性をやや落とし、マイクロスプーンを丸のみされてもフックがのどの奥で掛からず、口元まで滑り出てから掛かるようにしているのです。58BLはアイを曲げることでハリ先を外に向け、「掛け」の要素を強くしたというものです。渓流は管理釣り場より魚が小さくルアーが大きいため丸のみされません。それならこうしたハリがいいのかなと思って使っています。

 2008年2月16日、根尾川のアマゴです。ルアーは去年からこればっかりのバイト3.3g。またシルバーにピンクとイエローを(マジックで)入れたので釣ってしまいました。前回の写真のDコンタクト以外今年釣ったアマゴは3尾がこれと肉厚版の4.2gでした(合計4尾かよ・・・)。ワンパターンもなんなのでこの日は別の色も使ったのですが、結局1チェイス1ヒットのいずれもこのカラーでした。それにしても2日、11日、16日と3回連続で根尾川とはワンパターンです。でも、こっちには理由があって、代車が夏タイヤなので下手に遠出ができんのです。昨年11月にエンジンが止まって以来、シトロエンAXはまだ入院中なのだ。 (2008/2/22)

 先月同じ車が見つかったんで、今エンジンを載せ換えているはずなのですが、難航しているみたいです。

 前も書きましたが、写真の308PROも408のスパイラルベベルギアにエンジン載せ換えしています。こっちは快調。フェースギアだったボディーに20年前のベベルを入れてワッシャー調整もなしに回るんだから、たいしたもんです。

 写真の構図もちょっとワンパターンやね。ただ、魚はいつ「ビタン」と跳ねてくれるかわからないから難しいんです。弱らせちゃってもいけませんし。それと、けっこう「また釣れるわ」と思っちゃうんですね。釣れたということは時合いなのだから撮影してるより釣ったほうがいいかもしれないわけだし。たいていそのまま終わりなんですが。

 HMXもワンパターンですが、こいつはエポキシアレルギーで体調を崩しながらもガイドを巻き換えたロッドなので、みっちりこき使わねばなりません。

 おお、いま思いつきました。シトロエンが壊れたのはギジーのバリバス・アルベロとちぬ倶楽部のイカダ竿のカーブを撮影をしに行った帰りでした。ということは、修理代は両編集部に請求すればええんや(あかんにきまっとるやろ)。

カス・オブ・カス

 2008年2月11日、根尾川のアマゴその2です。なかなかいい感じの写真と本人は思っていますが、いかんせん魚が小さいな。写真といえば、最近再びデジタル一眼を持って釣行しています。一眼は重いのと水没が怖いのとで釣り場での使用を敬遠していましたが、昨年末シールラインのシール・パックを購入、今年から使用しています。これを知ったのはこともあろうにトラウティスト18号。自分も記事を書いた、あのカーディナル特集号です。灯台下暗しやのお。関係ないですが、私は中学生くらいまで「灯台下暗し」を「東大元暮らし」だと思っていました。 (2008/2/17)

 東大の人は頭がよすぎて簡単なことがわからない・・・そう考えるとなんとなく意味が合ってそうでしょ。東大といえば鳩山邦夫とかいう二世政治家も東大卒でしたな。東大出のクセに「冤罪(=無実の罪。ぬれぎぬ)」の意味も知らないみたい。東大で暮らすとこういう人になるのか。愛がどうとか言ってる兄貴のほうも何やが・・・。

 シール・パックはトラウティスト18にも書いてあったとおり、一眼レフカメラがぴったり入ります。腰に巻くタイプなのでフィッシングベストと干渉するかと思いましたが、ベストはウェーディング用にたけが短いので問題ありませんでした。カメラバッグをたすきがけにするよりはるかに体の負担も少なくなります。

 フィッシングベストといえば、最近の若いもん(じじいか)はあまり着ないようですね。管釣りではフライマンでも着ない人が多いようです。ずぼら&忘れっぽい私は小物類を全部突っ込んであるのでこれがないと釣りに行けません。

 釣りのときのカッコといえば、佐藤SAGE氏のブログに靴の部分が一体になったウェーダーはカッコ悪いとカメラマンに言われるという話が載っていました。うーむ。そんなことは考えたこともなかったな。ずぼら&せっかちな私はウェーダーを履いてウェーディングシューズを履いて靴ひもを結んでなんて、絶対できませんわい。

 そうそう、付け加えておきますが、シール・パックは防水ケースではないのでウェーダーの腰に引っ掛けたままどっぷりウェーディングするようなことはできません。腰に付けて川を歩いたとき、水がかかったり万一こけたりしても大丈夫というものです。ついでにもうひとつ付け加えると、選挙に行ったこともないのに参院選に立候補して通ってしまった元女子アナも東大出でしたな。あらためて考えるとホリエモンにマスゾエに・・・元劣等生のヒガミか。

 2008年2月11日、根尾川のアマゴです。根尾川は2月1日解禁、この日が今年2回目です。養魚場からいきなり極寒の川に放り込まれるアマゴさんも気の毒なので2月2日は1尾、11日は2尾でやめときました。2日のは写真がいまいちだったので表紙に使いませんでした。なに? ホントはボウズだったんだろうって? そんなことはないよロバくん、僕は2月2日の谷汲の天気を覚えてるよ。あの日は、たしか、たしか、晴れ時々曇りだったね。ぜんぜん違うよ、カータン・・・ハイ水か。 (2008/2/12)

 元ネタがわかった人はヘンタイなので、人には黙っていたほうがいいぞ。

 それはさておき、自然河川初登場のアルテグラAD1000S。この日もライントラブルゼロでした。もちろん飛距離も出ますが、2日の釣行で同じロッドに付けた70's308に比べ、びっくりするほどは変わらなかったような気がします。AD1000Sには3Lb(0.8号)を、308には同銘柄の4Lb(1号)を巻いていたことを考えると、けっこう308も健闘したなという感じ。

 理由その一は、308は決して小さいリールではないということでしょう。308のスプール径40mmはAD1000Sの前ツバ径39mm、有効径36mmより大きいのです。でも自重は308のほうが軽い。瞬間ストッパーとかばかでかいラインローラーとか、ロングスプールとそのためのオシュレーションとか、現在のリールはいろいろなものを抱え込んでしまっているんだなあと改めて思わされました。

 もうひとつ考えられるのは「振りバランス」かもしれません。この日、なぜかキャストのタイミングが狂いがちで、ミスキャストもしばしばありました。帰宅後、部屋でロッドのバットにリールを付けて振ってみると、AD1000Sのみならず今風のリールはフィニッシュで前につんのめる感じです。これに対し308や33などは手首が下にぐんと沈み込む感じで、これが手首の回転を助けているようです。リールの足首をつまんでぶら下げてみると、308とAD1000Sは同じくらいの傾きですが、ローターの回転バランス同様、動いているときのバランスは別なのでしょう。

 振りバランスに関しては、07STLと08TPでこの点の改善をうたっていますから、今後のモデルはよくなるでしょう。そうなると、他の会社も追随するのでしょうけれど、単にシマノのまねをするのではなく、308や33のようなもので対抗することだってありじゃないでしょうか。

 2008年2月1日大阪フィッシングショーに行ってきました。昨年カタログの重さに懲りたので、キャスター付きの旅行カバンを引きずっていきました。しかしまあなんですなあ、今年に始まったことではありませんが、リールの会社が実質2社なのでつまらんですなあ。 (2008/2/4)

 シマノは予定通り08ツインパワーが出ていました。「でもさあ、3年でステラが変わって、次の年にツインパワーが出て下が続いて、末期になるとMgモデルが出てって、先が読めて面白くないね」と言ったら、「わかりやすくてええやろ」と言われました。そらそやけどさ。

 シマノのアユ竿のブースに村田満氏が現れてアユ竿を見ていました。それをシマノの人が戦々恐々な感じで取り囲んでいるのが面白かったぞ。

 ルビアスを改めて見たら1000サイズ(1003)と2000サイズはローター共通なんですね。ということはイグジスト1003はMgローターにすることもできたわけ。するとやっぱりあえて軽さのためにカーボンを使ったということか。私は型代節約のための(ルビアスとの)共通化だと思ってました。

 イグジスト1003Hは「H」を付けるくらいならギア比6:1くらいにしたらどうかしらん。ギアのモジュールが小さくなるなら海用モデルの黄銅系ドライブギアとスチールピニオンにしたら408みたいでかっこいいし(?)。

 で、ルビアスを見ていたら、隣にいた兄ちゃんが「悪趣味やなー」と言うのが聞こえました。そちらを見るとイグジストの50周年記念モデルがありました。コメントは差し控えたいと思います(笑)。

 デザインは好みがありますが、ダイワのシーマの新しいやつのグリーンがかったパールブランクに金色のパーツとか、シマノの虹色チタンコーティングブランクとか大手ハイエンドのトラウトロッドって、なぜかどぎついのお。

 昨年出ていなかったPFJが出てました。がんばってほしいところですが、アンバサダーレボはアルファスの、ミッチェル300Xeはセルテートのそっくりさん。アブのアンバサダーもミッチェルの300も釣り具の歴史を作った製品です。これを恥ずかしいコピー商品にしたバークレイは徹底的に批判されるべきです。こういった商品で戦わなければならないPFJも気の毒です。

 数少ない大手以外のリールはオーパスなんてのもありますが、デザインが変わってるだけで機構その他は大手と同じ方向。でも、エバグリ製品を買う若い人(?)はそっちの価値観にどっぷりつかってるわけで、仕方ないか。

 どうでもいいが、オリムピックのあの小さいカタログは紛失しやすいからやめてくれ・・・。そのカタログをぱらぱら見たら根掛かりしてもハリがサビてなくなるエギ(非ステンレスのフック交換式)が載ってました。こういうものは評価されるべきだと思います。

 2008年1月19日美濃フィッシングエリアのアマゴです。1月にストリームエリアで釣るなんて僕ってすごいな。と思っていたらこの日同じくストリームで5尾も釣ったルアーの兄ちゃんがいたそうです。くそ。ルアーはセラン。バーブレスシングル標準装備に一票。見慣れぬロッドはフェンウィックHMX S60L-2、米国仕様。今月買ったのですが、なんと“SS304ガイド”にバリが。で、なんとなく勢いで全部のガイドをチタンフレームSiCに替えてしまいました。13000円(あちらでは80ドル)のロッドに6000円のガイドです。でも2万円以下でチタンフレームガイドつきの最高級ロッドが手に入ったと思えばいいか。ちょっと違うか。 (2008/1/23)

 AIDAのプレス機みたいな名前のロッドですが、HMGとイーグルの間、つまりレガシー/ランカーギアの後継にあたるモデルです。レガシーやイーグルGTの66Lはでろーんとしたスローテーパーでしたが、これはファースト気味の普通のアクションです。

 “SS304ガイド”とはバークレイのガイドで、ステンレスの板をプレス成型(たぶん)して硬質クロームをかけた極薄リングが入っています。一昨年買ったイーグルGTにも付いていましたが、軽いのはたしかです。バリは5年前に並行で入ってきたロッドだったのでガイドの品質が安定してなかったみたいです。

 チタンSiCのニューガイドコンセプトはさすがで、ええ感じのロッドになりました(オリジナルの状態は知らんけど)。普通のルアーはもちろん、ポンドエリアで投げてみたら、あの投げにくいぐるぐるXが4Lbラインを引いてけっこう飛んでいきました。穂先のダンピングがいいからピシッと振ってもルアーをはたき落とさないからです。

 ガイドを巻き替えるときガイド間距離を測ったら、富士工業のニューガイドコンセプトの推奨位置とまったく同じでした。フェンウィックは富士のカタログを見てロッドを設計しているのであらうか。

 いつかも書いたように、私はエポキシに接すると頭痛、下痢、吹き出物など体調不良になります。なわけで、塗装作業用のマスクをしてコーティングに臨みました。しかし、2回目のコーティングの翌日やっぱり体調を崩しました。マスクなしよりはましだったものの、どうも目や皮膚から入るみたいです。

 次はゴーグルもするか・・・って、そんな姿でごそごそしとるのを近所の人に目撃されたら、危ないもんでも作っとるんやないかと思われるがや。今度から渡辺つり具店さんに頼も・・・。

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