2009年6月7日石徹白川のイワナです。6日と7日はC&R区間記念の「石徹白フィッシャーズホリデー!」でしたが、6日は行くことができず、7日だけ行ってきました。昨年はC&R区間の峠川でよく釣れましたが、さすがに6日に叩かれているのと減水で釣れず、この魚はイベント終了後に石徹白本流で釣りました。ルアーはセランディープ。ご覧の通り胸のフックを外し、スプリットリングを2個通してあります。前回のアマゴはテールフックが口に、胸のフックがわき腹に掛かり、さらにラインでグルグル巻きになって上がってきましたが、このイワナはいわば正真正銘シングルフックで釣ったわけで、気分がいいです。 (2009/6/9)

 フックはもともと付いているのと同じオーナーSBL‐55Mの8番ですが、オリジナルとは逆の下向きにしています。上向きだと目の下に抜けるのが嫌なのと、上向きだからフッキングがいいとは限らないと思うからです。

 忠さんのスプーンの常見忠氏は、スプーンのシングルフックは下向きがいいといいます。これはアラスカのガイドのアドバイスだそうです。私もスプーンのフックを下向きにしていたことがありましたが、フッキングは悪くありませんでした。

 ただし、スプーンの場合、フックを下向きにするとハリ先がすぐにダメになってしまうので、現在は上向きにすることが多くなりました。しかし、ミノープラグの場合はリップが障害物に先に当たるため、フックはそれほどダメになりません。ならば、下向きにしておこうというわけです。

 話は変わりますが、ここのC&R区間は今年からルアー&フライのみになったそうです。漁協HPによると、C&R区間から魚を抜いていったドロボーさんを調べたらほとんどすべてエサ屋さんだったからだそうです。4月に寄った芦ノ湖のボート屋さんも、エサ屋さんはだれも尾数制限を守らないと言っていました。

 ルールだって守んないんだもん、乱獲なんて当たり前ですよね。ホント、エサ屋さんって尊敬します。

 しかしまあ、こういうやからはエサ屋さんだけじゃなくって、J州屋G南店には相変わらず新聞紙の上に茶色く変色したアマゴを40尾ずらっと並べた写真がルアーコーナーに貼ってあります。店と釣り人があほをさらすのは勝手ですが、これを見た初心者や子供への影響を考えたら・・・ねえ(ま、しょせんスーパーってことね。昔J州屋がミッチェルを扱っていたころ大阪の某プロショップでミッチェルはないかと聞いたら「あんなもん関東のスーパーが扱ってるだけだ」と言われて悔しい思いをしたのを思い出しました)。

 ルアーにもああいう人が増えると、石徹白C&R区間も次はルアーが禁止になって、フライ専用区になっちゃうかも・・・。

 2009年5月30日、根尾川のアマゴです。リールは08ツインパワーC2000S。と、書いてみて気づきましたが、08TPの親分は07ステラなわけで、3年ごとのモデルチェンジならば次のフィッシングショーでは早くも10ステラが出るのですね。最近表紙によく出てきていたミッチェル408は1964年に生まれ、スパイラルベベルのものだけでも70年代終わりまでは続いていたのですから、つくづく今のリールははかないですなあ。それにしても、ミッチェル以外のリールを使うと、なんだか浮気してるみたいで落ち着きません(D社やR社ならともかく、おかしいやろ・・・)。 (2009/6/1)

 なんだか勢いで買ってしまったテーパーアンドシェイプの2本ですが、写真に出てくるのはバックリバーの66ばかりです。ジャパントラウト53はどうしたかというと、ちゃんと使っています。

 ジャパントラウト53が出てこないのは魚がバレてしまって写真が撮れていないからです。と、言っても、ロッドが悪いのではなくもともと小渓流や源流用の53を広い川に使っているのが悪いのです。ヘタレな私は(まだ遭ったことはないが)クマさんとかヤマビル先生が怖いのであまりそういうところに行きません(ついでに言うと毛虫イモムシの類も嫌いだ・・・渓流失格やな)。

 で、いつも行くところはたいてい川幅が20mくらいあります。そこで53のロッドはやっぱり短いです。ミノーでも写真のD−コンタクトみたいに重いのとかスプーンは十分飛びますが、フッキングは苦しいものがあります。

 私の場合、リーダーにフィールドメイトの4Lbを使っているのもフッキングが苦しい理由です。4Lbといっても1.5号の太さなので、この部分が流れで弧を描いていることが多く、よけいにアワセのストロークを吸収してしまうのです。

 ジャパントラウトは60がワンピースだったため、2ピースの53を選びました。短いロッドをしならせて釣るのも楽しかろうと思ったのですが、やっぱりメーカーの意図した用途は尊重したほうがいいようです(当たり前か)。持ってればいつか使うだろうからいいけど、ちょっともったいなかったかなあ。

 もったいないといえば、ここ数釣行で2個ずつくらいミノーを対岸の枝に取られています(へたくそ・・・)。金銭的打撃に愕然としているところですが、それ以上に釣り場にフックを残すのはいかんなあと思います。

 シングルバーブレスとはいえ場合によっては遊んでいるフックが二次被害を引き起こさないとも限りません。いずれフックは錆びて落ちるはずですが、海ではありませんから、かなり長い期間そのままのはずです。

 で、ちょっと考えているのは、いっそテールフックだけにしようかということです。フッキング率が下がりそうですが、どの道ミノーの胸のフックはバレる確率が高いはずです。シングルバーブレス志向の渓流ミノーでも胸のフックだけはトリプルにしているモデルがいくつかありますが、これはボリュームのあるミノーの胴体に食いついたとき、縦付けされたシングルがしっかり掛かる確率が低いからでしょう。

 ならば、中途半端に掛けてバラしてポイントをダメにするより、テールフックを食うまで追わせたほうがいいのではないかという考え方もできます。大きめのスプーンを使っていると、何度かアタリがあった後本当にフッキングすることがありますから、あながち机上の空論ではないかもしれません。

 さらに、D−コンタクトなどは前後のフックアイが近く、使えるシングルフックの種類やサイズが限られますが、テールフック1本ならそうした制限からも開放されます。

 結果は次の釣行のお楽しみというところですが、1日に2〜3回しかヒットのないことがほとんどのへたれアングラーなので、どこまで確実な結果が出るかは不明です。

 2009年5月16日、庄川のヤマメです。暗いうちに走って朝から釣ろうかと思いましたが、やっぱり眠たいので8時くらいに出て昼前到着、荘川村でそばを食べて午後だけ釣りました。下流のダムBWもやってみたものの不発で、結局夕方に荘川集落内で成魚放流魚を釣りました。写真は1尾目。これで十分だな、あと目の前のひらきだけやろうと思ったら同サイズがもう1尾釣れて、幸せな気分で帰ってきました。前は夜のうちに走ったり車で寝て朝からやったりしましたが、このくらいの釣りがいいなあと思うようになりました。 (2009/5/21)

 こういう半日だけの釣りができるのも年券ならではです。2004年の23号台風で(バックナンバー10参照)足が遠ざかり、昨年はついに20年近く毎年買っていた年券も買いませんでしたが、今年はあらためて行ってみようと1年ぶりに買いました。そうそう、ここの年券はユニークで、たとえば今年の4月1日に買ったら、来年の3月31日まで1年間有効です。普通はその年の禁漁で終わりですからね。

 この日はこういう魚に加えて新子が追ってきたり掛かったりしました。稚魚放流かもしれませんが、サイズがばらばらだったように感じたので、川で増えているのかもしれません、というかそう思いたいところです。23号台風のときは東海北陸道の工事が行われていたためよけいに被害が大きくなりましたが、工事は終わったのでこれから復活していくといいなと思います。

 ただ、もろ川沿いにインターができたわけですから、尾数制限などでエサ(とは限らんが)のオッサンがメチャやるのを抑えて、少しでも川で育ったきれいな魚が増えるようにできないかなと思います。高原川でさえC&Rエリアができているのですし。

 そういえば、ちょっと前、岐阜の某漁協HPの掲示板を見ていたら数釣りの是非で荒れていました(私はあの手のサイトは嫌いで、たまに怖いもの見たさで覗いても少なくとも書き込んだことは一回もありません。たしかあのときもどこかの釣りブログで見て覗きに行ったのかな)。

 でその論争(ののしりあい)は、自称年配者の「数釣りも老後の楽しみ」という書き込みで終結しました。みんな、仕方ないなあと思ったのでしょう。

 でも、「老後」というからには60代後半から70代の人でしょ。私みたいにとりあえず1尾まあまあのが釣れたらまあいいかあとなってしまう人から見ると、お盛んだなあと思いますね。わしが老け込んどるだけか?

 2009年5月9日、揖斐川支流のイワナです。この日は揖斐川本支流をあちこち回っていました。朝9時からのスタート(早起き嫌い・・・)とはいえ、どこも魚の反応は少なく、小さなアマゴのスレ掛かり1回のまま一週間前に扉写真にしたイワナを釣った場所へ。ようやく15cmくらいのアマゴを釣ってこれで一応ボウズじゃないぞと投げた次のキャストに強い引き込みです。なにぃ、まさかそんな、でもあんなサイズの魚がここに何尾もいるはずが・・・。はたして408のドラグを鳴らしまくって上がってきたのはこの人。またお前か! (2009/5/13)

 おそらく養殖場育ちの魚で警戒心が薄いのだろうとはいえ、こういう例を見ると「どうせ死んでしまうからリリースしてもムダ」とか「釣りなんかで魚は減らない」というのが寝言だというのがわかりますね。

 あまりにあほなので他人とは思えず、持って帰って飼ってやろうかとも思いましたが、イワナを生きたまま運ぶのは不可能ですし、もし持ち帰れても90cmクラスの水槽にエーハイムフィルターやらレイシークーラーやらをそろえたら30万円以上のセットになります(実はこっち方面にもちょっと詳しいのだ)。

 そんなわけで再び川にお帰りいただきました。川の名前はふせますが、もし揖斐川水系で体長45cm、尾びれが丸く、背びれが小さく、下あごから腹にかけて黄色みを帯びたイワナを釣ったら、私に免じて逃がしてやってくださいまし。

 よく「大きくなってまた来いよ」といって魚を放す人がいますが、私は「もう釣られるんじゃねえぞ」といいます。それなのによりによって同じ人に2回も釣られるとは、困った奴です。

 私が魚を放すのは次の代につながればいいと思っているからです。でも、中流域にこのサイズのイワナがぽつんといても再生産につながる可能性は薄そうです。じゃあ持って帰って食っちゃえばよかったような気もしますが、どういう経緯で逃げ出してきたにせよ人間様に食われる運命だった魚がせっかくシャバの空気を吸っているのですから、そのままにしておいてやるのもよかろうと思いました。

 アユが始まればオトリアユを食って釣られちゃったり、その糸を切って逃げてもオトリに付いている掛けバリが・・・ということになるかもしれません。網で捕られるかもしれませんし、カワウもいます。でも、イワナの寿命は約5年。人間の15分の1です。逆にいえばイワナの1日は人間の15日、1ヶ月生きれば人間の約1年です。そう考えたらたとえ1週間でも生き延びられたら幸せでしょう。

 それにしても、このように魚というのはいさえすれば釣れるものらしいのに、ほぼ1日回ってこれ以外ほとんどヒットもチェイスもなかった揖斐川水系ってどうなのよ。魚が少ない分人も少なくていいけど。

 なに、本当はルアーだけ付け替えて2日に撮った写真だろうって? ふ、ロッドを見ろ。グラスウェイがカーブスターバックリバーの66に変わっとるやろ。勢いで買ってしまったわ。もう今後10年ロッドの更新はできんぞ。

 特に日本向けに作られたわけでもないフェンウィックや安いロッドばかり使ってきた者が現代のロッドを使えば何を使ってもこう言うでしょうけれど、う〜んすごくイイ((C)ハイ水)。長さもありますがミノーが楽々飛んでよく動きます。66は渓流では長い印象ですが、私はフェンウィックレガシーの66を川で使うこともありますから、違和感はありません。もっとも、フライなんかは8フィートだって振るわけで、川で66が長すぎることはないでしょう。

 材料は24トンだそうで、普通の弾性率のカーボンです。でも、たとえば磯竿は一時期高弾性材料で軽く作るのが流行したものの張りの強さでハリスが切れやすく、現在は曲がりの懐の深さを重視する方向に行っているといいます。5m超の磯竿ですらこうなのですから、ルアーロッドはこれくらいの材料のほうがいいのかもしれません。実際、4Lb(リーダー結節部を考えると実際の強度はそれ以下)で流れの中からこの魚を取り込めたわけですし。

 竿の場合はどんな材料を使うかではなくて、どんな調子にするかが重要でしょう。もちろん私のような者が使っても、このロッドがどうやって作られているかはわかりません。でも、調子を出そうとすると補助パターン(調子を整えるカーボンシート)を増やしたりマンドレル(カーボンを巻く芯金)を専用で作ったりしなければならないそうです。そういった面にコストを使っているのであれば、少々高価なのも納得できます。

 ダウンロックのシートとかブランク根元のムラムラ模様とかクセの強い部分(私はやっぱりアップロックが本当だと思うし、デザインはニューシルファーみたいにオーソドックスなのが好き)もありますが、個性の強い島津氏ぽっくっていいでしょう(?)。

 それにしても島津靖雄氏は多才な人です。かつてはCBC中部日本放送のアナウンサーとして活躍し、ザ・ベストテンの追っかけアナとして有名歌手の中継を担当、そして現在はロッドデザイナー・・・え? 別の人なの?

 2009年5月2日、揖斐川支流のイワナです。なんでこんな渓流に来てニゴイが釣れるんじゃあと思ったらイワナでした。でもこれは養魚場のイワナでしょうな。渓流といっても天然物も怪しいアマゴ域だしなんたってシッポ丸いもん。養魚場から脱走したっぽいですが、こんな大きくなるまで育てているところが流域にあるのかしらん。漁協のおじさんが血迷ってアマゴに混ぜて放流・・・しないよなあ。レッドテールキャットやアロワナみたいにペットにしていた人が飼いきれなくって川に放した・・・なわけないか。 (2009/5/6)

 おっ、せこい並行モノの中国製フェンウィックばかりだったロッドが変わっとるぞ。新調したロッドはテーパーアンドシェイプのグラスウェイジャパントラウトGJTS2-53LLTです。

 テーパーアンドシェイプとはあの島津靖雄氏の会社です。島津氏は2006年に某誌の取材でお話をうかがったのですが、そのときは「独自の理論を長々と話すややこしい人」という先入観を植え付けられて行ったのと、ページの趣旨がよくわからんかった(まあええやろ当時の編集長氏は霧のかなたに消えたし)ので、いまいちな記事になってしまいました。

 島津氏の理論は別にややこしいものでもなんでもなくって、ロッドは曲がりのピークが先から元へスムーズに移動することで、その能力を十分に発揮する。さらに、そういったテーパーを作るには異種材料を混ぜるのではなく、ガラスならガラスだけ、24トンなら24トンだけという具合に同じ材料でブランクを構成するのがいいというものでした。

 曲がりのピークが先から元へ移動するのは、フライロッドでいうプログレッシブ(「累進的な」の意味)アクションと同じ考え方でしょう。以前湖北のバスをフライで釣っていたころシマノのフリーストーンFS-866を使っていましたが、このロッドがそんな感じでした。ティップが軟らかい急テーパーで、ラインが短いうちは先が曲がり、長く出すとバットへと曲がりのピークが移って投げやすいロッドでした。ホールをぐぃっとやってもテーリングが起きにくいのもこの特性のせいだったのだろうなと思っています。

 このほか、曲がりの頂点をスムーズに移動させることで魚を暴れさせずに取り込むのは、ダイワ精工がへら竿で「株理論」といっています(いま同社のHPを見たら、けっこう面白いグラフによる説明がありました)。

 で、ロッドを新調するなら、この人のロッドを使ってみるかと思ったのですが、迷ったのなんの。渓流シリーズはワンピースしかないのです。やっと今年2ピースが出たのですが、長いほうでも5フィート3インチ。私の行く釣り場はどっちかというと川幅が広いので、6フィートワンピースとの間で迷いに迷ったあげく、やっぱり53の2ピースにしました。軽に毛が生えたくらいのクルマに乗っている者にとってワンピースはきついです。

 使った感じはなるほど曲がりの頂点をスムーズに移動させてルアーを弾き飛ばす感じ。スプーンのように飛速の速いものはいつものフェンウィックHMX S60L-2(並行モノの米国仕様をチタンフレームガイドに換装)より飛ぶくらいの感じでした。さすがに空気抵抗の大きいミノーを広い川で投げるにはちょっと苦しいですが、これは短いのを知った上で買ったので仕方のないところ。クルマの大きい人はワンピースを買ってちょうだい。

 で、いきなり掛かったのがこの魚(なぜか新調したロッドの下ろしにはこういうことがあります)。流れの中からどうにかこうにかランディングにこぎつけたのも、テーパーのよさとグラスの懐の深さがあるのでしょう。

 そういえば、私は親指を置くところにスクリューのあるロッドはけしからんと前から言ってきました。宗旨替えしおったなと思われそうですが、このロッドはネジが丸めてありますし、親指が半分くらいコルクにかかるため、この点は気になりませんでした。

 迷いに迷ったといえば安くないですからね、特に私の経済状態では。でも日本製なら仕方ないでしょう。

 しかしまあ、昨年歯科治療の銀合金やアマルガムを除去したときに使ったハイブリッドセラミックのクラウン(かぶせ物)は1本85,000円でした。あれが5本ということは、私の口の中にはテーパー&シェイプが10本入っているということでありませうか。

(そうそう、こういう写真を載せるとたまに質問が来るので書いておきますが、このロッドも70年代以前のミッチェルのでっかい足は付きません。写真の408は足を削っています)

 2009年4月21日、銀山湖の湖上におりました。持っていったタックルは2セット。リールはミッチェル408と08バイオマスター2500Sでしたが、魚が釣れたのはミッチェルのほうでした。いつもの岐阜の川でもそうですが、やっぱりミッチェルには魚釣りの神様が宿っておわすのでありませうか。 (2009/4/30)

 なに? バイオの中身が見たい? うーん、とりあえず発売中のアングリング・ファン見といてよ。1000番が載ってるから。

 そうそう、その特集で、シマノ製品だけ中身を見せてダイワ製品はばらしてませんが、これはダイワ先生の担当者がばらしちゃダメって言ったからで、私がシマノだけ中身を見せてダイワさんに意地悪をしようとしたとか、そういう誤解はしないでくださいね。私は昔の社会党のごとく非武装中立全方位外交です(なつかしいな)。

 高いリールを買えない言い訳ですが、やっぱりバイオマスタークラスのリールが、リール本来の姿のように思います。それに、どこにどうコストを振り分けているかが、見ていて面白いです。ドライブギアが05のアルミダイキャストから亜鉛ダイキャストになって自重が増していますが、重量バランスはずっと良くなっています。しかも昔の大森のようにねじ込みハンドル対応で鋼の軸が亜鉛ギアに鋳込んであります。

 ピニオン後ろのブッシュが廃止されましたが、当然ブッシュなしの3PいやP3シリーズの修理状況や耐久テストを経て決めているわけですから問題はないはずです(そもそもあそこのブッシュは私が昔やったテストで入れることになったのだが、そのへんはおいおい話してあげよう)。ピニオンブッシュを廃止するくらいだからコストダウンしまくっているかといえば、ベール反転のアタリは05のボディー一体からジュラコンの独立したものになり、反転フィーリングがずっと良くなっています。

 それと、日本製(岐阜の釣具店に出回っているリールを見る限りアルテグラを含めて2500以上は日本製みたい)なのもいいですね。アジア諸国(日本だってアジアなんだが・・・)に対する差別意識から日本製がいいとか海外製が嫌だとかいうのはいただけませんが、このご時勢にこのクラスを日本で作ってるのはやっぱりエライ(そういえば、最近また●ンプレネットでルビアスを「台湾製」と書いとる人がいたが、タイランドは台湾じゃないぞ。それとも私が知らないだけでタイ製と台湾製が並行して流れとるのか?)。

 バイオの話はこの辺にして、前回私は、ミッチェルは多江様やミキちゃんであるという斬新な理論を発表しました。しかし、この理論には根本的な誤りがあることに気づきました。リールは男性だったのです。

 なぜかというと、フランス語の名詞は男性名詞と女性名詞に分かれますが、リールを表すmoulinetは男性名詞だからです。このサイトを見にくる人の中には自分のリールに圭子とか美鈴とか名前をつけている人や、夜な夜なサイドカバーを外して「ふふふ、君のココって、こんな風なんだ」と言っている人がいるかもしれませんが、残念でしたね。

 ミッチェルに関してはそもそもMITCHELL自体男性の名前です。そのMITCHELLの名前の由来ですが、ミッチェルの前身に当たるCarpano & Ponsの技術者の兄にMichelという人がいて、亡くなったその人を悼んで付けられたのだそうです。アメリカ風にMITCHELLとしたのは、アメリカ市場向けだったことと当時のフランスでアメリカはナチスドイツから解放してくれた英雄だったからという理由もあるそうです。このほか、Pezon et Michelとの商標の関係との見方もあるようです。

 これも前回の表紙で、石破前防衛大臣がカラオケでキャンディーズを歌うという想像するだにおぞましいことを書きましたが、もっとすごいのは懸賞論文問題で注目を集めた田母神前航空幕僚長です。週刊新潮によると田母神氏のカラオケのレパートリーには「金太の大冒険」が入っているそうです。日本の防衛はいったいどんなオッサンたちがやっとったのでしょうか。でも、そういう自分も「極付け!! お万の方」を歌ったことがあるということは、口が裂けても言えません。

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