2013年11月2日、若狭湾のアオリイカです。明るいうちにさっそくこれが釣れていったい何バイ釣れるのかと思ったらあとはうんともすんとも。イカだけにスミイチというダジャレをいいたくなるような結果に終ってしまいました。前の釣行で小一時間ほどの間に6パイ釣って、ちょろいもんやなもうエギングは極めたぜと思っておりましたが、とんでもない思いあがりでありました。 (2013/11/3)

 またまた原発に架かる橋の下で釣りました。原発といえば原発反対で当選した山本太郎参院議員が天皇陛下に手紙を渡したのがニュースになっております。

 一応いまの日本は主権在民・象徴天皇制の国なわけで、国の方針を変える権限どころか言いたいことも言えない立場なのに、手紙渡されても困っちゃいますわね(いつか「日本中の学校に日の丸を掲げさせます!」と言った将棋名人に「そういうことは強制でないのが望ましい」と言われたことがありましたが・・・)。

 そう考えると山本議員の行動は理解に苦しむものでありますが、なんだか「やったぜ地雷を踏みおったぞ!」とばかりに政治利用だ議員辞職せよと騒いでいる国会議員連中を見ていると、それこそが政治利用じゃないかと言いたくなります。国会で「不敬罪だ!」というヤジを飛ばした議員もいるそうで、やっぱり彼らは戦前のような社会にしたいんだなあとあらためて思わされます。

 ところで、長良川には天皇家に献上するアユを捕る御漁場があります。しかし長良川では長良川河口堰の運用で天然遡上が激減し、今ではこともあろうに河口堰に併設された孵化場で人工アユを孵して放流している始末です。天皇家に献上するアユも実質人工アユになってしまったということです。

 そこで、「天皇陛下にさしあげるアユを捕る長良川を破壊した河口堰は不敬だ!」というキャンペーンはどうでしょう。河口堰を推進した政治家や役人、受注したゼネコンとその献金を受け取った政党、補償金で甘い汁を吸った連中はこぞって吊るし上げになることでしょう。河口堰には連日ジリオンJドリームと同じカラーリングの街宣車が集結して「国土を汚した河口堰を粉砕せよ〜」と怖いお兄さんが拡声器で攻撃するわけですな。ついには河口堰の撤去にもつながることでありましょう。

 こういう政治利用なら大歓迎ですね!(ダメです)

 2013年10月14日、虫類川のシロザケです。昨年はカラフトマスが大不漁の年でしたが今年はまだよかったみたい。でもカラフトマスはシーズンが終りかけていてほとんど死にかけの魚がたまにいるくらいでした。一方シロザケはサケ網にマグロがかかるのが全国ニュースになっているとおり大不漁。そんな中どうにかこうにか1匹釣りました。 (2013/10/22)

 せっかく14ミッチェル300を買ったのに使ってないじゃねえかって? 使いましたよ。でも30分でクォーツにバトンタッチしました。フェザリングができないからです。

 以前のカーディナル302(緑メタのヤツ)ほどバカ遠くはありませんが、(おそらく同じメーカー製の)14ミッチェル300もスプールが遠くて人さし指がやっと届くかどうかです。大場所ならいいかと思ったのですが、忠類川はけっこう川幅が狭くて対岸ぎりぎりに落とす必要があるのでダメでした。

 310は近すぎるくらい、308はちょうどいいかちょっと遠いくらい、300は遠すぎです。全部遠いならまだ分かります。(私は認めないが)小指バサミに合わせたとかアメリカ人の手に合わせたとか一応理由はつけられるからです。

 サイズによってスプールまでの距離が変わるなんて最低なわけ。だってそうでしょ? メーカーがリールの使い方を知らないってことなんだから。大型車になるとブレーキペダルに足が届かなくなる自動車メーカーなんてないでしょ。これはもうギアがゴロつくよりドラグがシャクるより釣り具メーカーとして恥ずべきことです。

 中国メーカーの設計者は仕方ありません。リールを使った釣りの文化がまだないからです。でも、それを補うのがピュア・フィッシングなど釣りを知っている(はずの)ブランド側でしょう。なのにそれができていない。これではリールではなくリールの形をした糸巻き、仏作って魂入れずです。

 リールの形をした糸巻きと書きましたが、それができるだけでもたいしたものなのです。ダイキャスト、樹脂成型、プレス、歯車、バネ、メッキ、アルマイト、塗装といったあらゆる部品や加工を管理してハンドルが回るものを作るだけでも大変なことなのです。あとは発注側の少しのアドバイスでちゃんとしたリールができるのです。しかもアブ・ガルシア、ミッチェルなどのブランドもある。なぜこれを生かせない? もったいないったらないです。

 というようなことをしっかり書いてピュア・フィッシングUSのリール部門やミッチェルブランドにかかわったはずのフランスに送ってやりたいと考えているのですが、いかんせん英語力が・・・。

 2013年10月13日、ディープクリークのドリーバーデンです。サクラマスネットがまるで渓流ネットに見えるほどの大物です。バイト18gもまるでDCバイトの小さい方(何グラムだったっけ・・・さすがのわしも覚えられんわ)のようです。今回のアラスカ釣行は台風26号のおかげで苫小牧発敦賀行きのフェリーがけっこう仮面になり、小樽発新潟行きの便に変更、新潟から500キロ走って帰ってくるハメになりました。とほ。 (2013/10/17)

 クマさんが怖いので道からすぐの人家の裏みたいなところで釣りましたが、やっぱりスレているのかスプーンがオーバーアクションするくらい速く引いてやらないと見切ってしまいました。それでも複数追ってくることもあって数はいたようです。そのせいかエサが少ないのか魚は痩せ気味でした。

 リールは13ミッチェル308プロ。欧米は9月で新年度だからか14モデルというみたいですがまあどっちでもええでしょう。返す返す使ってどうこういうリールではなくて、各社のリールを作っている中国メーカーのリールをミッチェルデザインにしただけのものです。それでもミッチェルの名前とカタチが生きてるだけでも丸儲けということにしましょう。

 使ってどうこういうリールではないといいつつやっぱりいろいろ言いたいのがワタクシ。同じくらいの重さとサイズのレイレックス2000SHがバランスしたので写真のHMGに組んだのですが、ちょっといまいち。測ったわけではありませんが、レイレックスは浅溝スプールと独特のスプール支持構造でスプールが軽いのに対し、308プロは普通のスプールだからフロントヘビーになっている感じ。自重がほぼ同じなのは308プロの樹脂ボディがレイレックスのアルミボディより軽いせいでしょうけれど、半面これもフロントヘビーの理由になっていると考えられます。

 308の名前にこだわるなら、ストロークを2/3くらいにしてヘッド部分を軽量化したら過去の308/408に近づいて日本の渓流用にちょうどいいものになるような気がしますが、返す返す私くらいしか買わんでしょうな・・・。

 2013年9月29日、福井のアオリイカです。これは前回の写真の前、明るいうちに釣れた一発目。よく海ルアーの雑誌で「メーカーおすすめエギ」とか「○○さんに聞くエギローテーション」みたいなのをやるのでさぞかし勉強になって的確にエギを選んでいるのだろうと思っている人がいるかもしれませんが、実は書いたそばから忘れてしまうので、いざ釣り具店に行くと「アオリーQって昔からあったなあ」とRS(写真)、「初めてイカ釣ったのは餌木イカ名人だったなあ」とエメラルダス、「エギ王Qって持ってたなあ」とQライブといった具合で、ホント適当に買ってます。 (2013/10/7)

 色も、いざ釣り具店に行くとたくさんありすぎてなにがなにやら分からなくなって、定番のピンク系と反対に地味な茶色っぽいのくらいになってしまいます。もっとも色に関しては渓流ルアーでも数色しか使わない人なので、こんなもんです。

 前回PEでラインがもつれたまま出て行ったのは2回だけと書きましたが、あとで写真のレボネオスのスプールを見ていたら、小さな小さなコブが一か所できていました。よく見るともつれたまま放出されてできた結びコブでした。そういえば1回、バサッというかグシュッというかラインがもつれたまま出たときのいやな音を聞きました。エギを回収してももつれた部分がなかったので気のせいか勝手に解けたかと思っていたのですが、たぶんあのときだったのでしょう。PE0.8号140mキャパで100mしか巻いてないのに・・・。

 レボネオスのスプールもレイレックスと同じで、なぜか微妙に順テーパーが付いています。謎です。軽いしそれなりに個性的だし、けっこういいと思うんですが、やっぱり日本メーカーに比べるとスプールが惜しいです。スプール胴部からスカートに向けて立ち上がる部分のRが大きくてフルラインに近づくほどすき間があいていきます。深溝スプールの図面をそのまま上げ底して描いたのか?

 ロッドはアレスのマジスティックEGです。アレスとは宇崎日新。メイド・イン・ジャパンでオールチタンフレームガイドというのもありますが、おっさんは昔月刊フィッシングの広告に名を連ねていたメーカー名に郷愁を感じて買ってしまうわけです。思えば唯一持っているメバル竿のフィネッツアも同じ。

 レボネオスもマジスティックもネット通販で買いました。この月はブツ撮り照明器具の部品の更新やHMGのガイド換装に使ったチタンフレームKガイドセット、犀川行きのETC料金などもろもろが重なり、クレジットカードの請求額を見てめんたまが飛び出そうになりました。

 2013年9月29日、福井のアオリイカです。原発の下で釣りました。4連続ヒットで大当たり(当社比)したのは10年以上前に買った餌木猿でした。まだティクトなんてしゃれたブランドもなかった頃のもので、見るからにクラシックです。毎年新製品が出るのに、こういうのが釣れてしまうのが面白いところ。ルアーでもフローティングラパラとか昔といっしょでも釣れるもんね。 (2013/9/30)

 FGノットができるようになって(できなかった理由がお笑いだが・・・)最近にわかにPEづいております。10年ぶりにエギなど持ち出したのもこれが理由だったりします(エギ専用ロッドも初めて買ったぞ。どこのか分かるかな)。ラピノヴァみたいに電車結びでもスナップの結節部より強いPEもありますが、やっぱり万全ではないみたいで、1回目の根掛かりでスナップ側が切れても次は電車結び部がいってしまいます。それよりなにより、タックル全体に不完全感があるのがなんかやだったんですね。

 で、あらためてPEを使ってみて思ったのは、ひょっとしたらナイロンやフロロなどのモノフィララインよりスプールからラインがもつれたまま出るトラブルが少ないんじゃないかということです。すでにストラディックCI4 1000Fにスーパーブレイド0.6号、同2500Fにスーパーブレイド0.8号とPEエギMS0.8号、セルテート2004CHにラピノヴァ0.4号、13ミッチェル308プロにスーパーブレイド0.8号、レイレックス2000SHにシルバースレッドアイキャッチPE0.6号、写真のレボネオス2500SHにGソウルPE0.8号とかなり使ってますが、スプールからラインがもつれて出たのは2回だけです。

 その2回も、レイレックス2000SHはスプールエッジの縁にラインが乗ってしまったのをずぼらしてそのまま投げたためでしたし、ストラディックCI4 2500Fは下巻きをいい加減にしてラインが多すぎたからでした。つまりまともな状態でトラブったことはいまのところ1回もないのです。

 エギをシャクってふけた糸を巻いてもSW用ライトジグヘッドを引いてもPEは張りがないため、モノフィララインのように後ろ巻きになったりブカブカになったりしません。ガイド抵抗だけできれいにスプールに収まってしまいます。

 釣りの世界は言葉の定義があいまいなため、誤解やら混乱やらが起きているものがいくつかあります。「剛性」と「強度」と「耐久性」と「信頼性」をごちゃごちゃにしている人が多いのはしばしばここでいうとおりです。「糸ヨレ」「糸クセ(巻きグセ)」「ライントラブル」も同様です。PEのトラブルや扱いにくさも、しゃくったときやルアー交換のときに穂先に絡んだのが解きにくいのと、投げたときにガイドにかぶるように絡みつくのと、リールからもつれたまま放出されるトラブル(これにも勝手に出るトラブルとさっき書いたスプールリングやドラグノブに巻いているのを気づかずそのまま投げたパターンがあるはず)がごちゃごちゃになって「PEはトラブルが多い」ということになっているのかもしれないなと思います。

 2013年9月21日、13ミッチェル308プロのおろしに犀川へ。使ってどうのというリールではないので使用感はさておき、やっぱエアローターをマネしてローター円筒部に穴をあけたのはいけません。台風の増水の名残で河原のアシは細かい土に覆われていました。そういうところを歩くと土ぼこりが舞います。ローターの円筒部はこうしたホコリや上から降ってくる雨、波しぶき、常識的な水洗いの水に対してはそれ自体十分“防水・防塵機構”なのですから、穴をあけること自体間違っています。 (2013/9/22)

 それより何より、内部のマグシールドキャップもどきがいけません。いったいどんなヤツがデザインして、どんなヤツがOK出してるんだ? かくなる上はグローブライド社にデザインパテントで訴えてもらってお灸をすえてやらんとあかんかもしれませんな。

 とはいうものの全否定まではしたくない微妙な気分。ローターのアーチはミッチェルのほうが先なんだし、ボディデザインは“卵”を生かしつつそれなりにモダンなものになっています。なにより、こやつをコピー商品といってしまったら前作300Xeを表現する言葉がなくなってしまいますしな。

 この釣行は20日夜に走って梓川SAで車中伯しました。道中小腹が減ったので別のSAのMニストップで白身魚フライドッグを食べることにしました。レジで「暖めてください」というとお姉ちゃんは、3連休だっちゅーのにバイト入っちまってかなわねえのにうぜえオヤジだなそんなことも知らねえのかよオーラをプンプンさせながら「温めはセルフになっています」といいました。

 そうかMニストップはそういうシステムなのかと離れたところにあった電子レンジに入れてボタンを押してみたものの業務用レンジの使い方が分かりません。お姉ちゃんに聞くのも癪なのであれこれボタンを押しているうちに1分くらい経ってしまい、扉を開けたら白身魚フライドッグがラップの中で沸騰していました。パンが柔らかくなってラップの張力で縮んでちんち・・・いやフランクフルトくらいの太さになった白身魚フライドッグを(恥ずかしいので)外のベンチで指と舌をヤケドしながら泣く泣く食べました。

 あくる日の昼はMニストップのかたきをマクドナルドで取るべく、安曇野IC近くのマクドナルドでフィレオフィッシュを食べることにしました。レジで注文するとお兄さんが「無料チケットが出ていますが今使いますか?」と聞きました。私はただ券の類はたいていなくすか期限切れにするかしてしまう人なので、深く考えずに「いま使います」と答えました。

 はたして、トレイの上には2個のフィレオフィッシュが出てきました。ただになるのは飲み物か何かのことかと思っていたら、フィレオフィッシュそのものだったのでした。何が悲しくて2個も同じものを食わなならんのだ・・・うまかったからいいけど。

 そんなわけで(どんなわけで)、朝の5時から夕方5時まで投げたあげく丸ボウズという悲惨な釣行になってしまいました。

 ニューミッチェル310プロ、308プロ、300をカベラスから取り寄せました。3台まとめてとは太っ腹ですが、エアを使っての送料70ドルを入れても総額でルビアスかレアニウム1台分くらいにしかなりません。そんな安物でもミッチェルらしきリールなら満足できるのですから、幸せな人であります。 (2013/9/14)

 中身はカーディナルなどもろもろの中国製スピニングと同じです。オシュレーションギアにアイドルギアをかませてハンドル3回転でスプール1往復になっているのはレボネオスやレイレックスと同じ、部品番号までは確認していませんが、ベールまわりも含めて相当共通部品がある感じです。

 プロとスタンダードの違いは、デザインのほかギア比とハンドルシステムがあります。308と300のギア比はスタンダード5.1対1、プロ5.8対1、プロはねじ込みハンドルとなります。デザイン的にはスタンダードのほうが「らしい」のですが、ねじ込みハンドルの有無は大きいです。もし国内販売するなら外観デザインはスタンダードで中身はプロにしてほしいところ。

 ローターが奇ッ怪な形になっています。Bail Halo Rotorというそうで、haloを辞書で引いてみたところ後光とか光輪のことでした。ダイワのエアローターを真似したみたいですし実際影響されて作ったものでしょうけれど、ローターの腕(ちなみにシマノでは耳といった)にアーチを付けてたわみを抑えるのは300Xシリーズをはじめノーチルやターボキャストなどフレンチデザイン後期のミッチェルスピニングに見られたアイデアです。ことミッチェルなのですから、インスプールのローターをデフォルメしたものと解釈すれば、ありでしょう。

 それにともなって、ダイワのマグシールドキャップみたいなものがローターの穴から見えています。これはいただけません。デザインはアメリカPFサイドのはずですが中国のパクリ精神が伝染しているのでしょうか。しかも、防水機構が付いているわけでもありません。中国リールはワンウェイクラッチの前にシール付きのピニオンベアリングが配置されるので、いきなりワンウェイクラッチに異物が入ることはなさそうではありますが・・・。ともあれ、もし日本仕様を作るなら、この部分はボディ同色にしてパクリ感を抑えておいてほしいものです。

 サイズ的にインスプール時代の308に相当するものがないのは300Xシリーズと同じく残念。310は500番、308は2000番相当です。日本向けに310のスプールを現状の35mmから39〜40mmくらいに大口径化したC2000Sみたいなものを作ったら渓流で使えそうな気がします。そのくらいまでならスプールが入りそうなスペースはありますし、メインシャフトがアボセット500/1000の3.5mmから4mmに太くなっているので強度的にも問題ないでしょう。ローターも確かにたわまないのでギリギリまで大きいスプールが入るはずです。でもまあ、私くらいしか買わんでしょうな。

 中国製の廉価版リールをミッチェル的デザインにしただけともいえますが、それでもいいでしょう。前(300Xe)がひどすぎたもんね・・・。中国リールもそう捨てたもんじゃないですし。私が気に入っているベールアーム支持部の金属ブッシュも変わらず入っています(タップビスを外したくないので中までは見ていませんがパーツリストには載っています)。

 ヨーロッパ仕様はこちら。ちょっとカラーが違います。このブログを読んでみても、なんとかかつての300イメージを再現して、ミッチェルのブランドイメージを立て直そうとしているのが分かります。かつてのイメージといえば、3台ともベール反転がソフトになっていたのが印象的でした。意識してこうしたのなら、けっこう本気です。

 2013年9月8日、揖斐川水系のアマゴです。前日朝3時起きで10日で禁漁になる庄川に行き18cmくらいのイワナと15cmのヤマメという有終の美を飾るにふさわしい釣果を得たのですが、翌8日昼からふらふらっと川を見に行ったら濁流の中からこんなのが釣れてきました。ウグイかと思って寄せてびっくりです。朱点がにじんでいるので成魚放流魚が成長したもののようです。つくづく移動距離と結果は比例しないものです。 (2013/9/9)

 チタンフレームSiC・KガイドにしたHMGはやはりダランダランした感じが薄まり、マトモなロッドになりました。グリップの設計が悪くバランスがよくなかったのですが、レイレックス2000SHはOKでした。バランスが悪かったツインパワーC2000HGSやセルテート2004CHがいずれも200gなのに対し、レイレックス2000SHは250gあるのでこのくらいの自重がいいのかと思いきや、(ロッドに付けてみただけですが)自重200gのストラディックCI4 2500Fもよさそうです。単純な重さではなくロッドからリール重心までの距離が関係しているのでしょう。

 前日の庄川ではストラディックCI4 1000F(165g)を付けていてバランスせず、もうほとんどグリップを改造するつもりでいましたが、やっぱりこのままにすることにしました。もうすぐニュー・ミッチェル308プロも来るしね。

 自分がやってちゃ説得力なしですが、くれぐれもこういう写真の撮り方はしないように。波が巻き上げた砂がリールに入りまくっています。こういうことをやってリールがおかしくなるのはすべて持ち主の責任なのであしからず。そういえば常見忠さんの『ルアー野郎の秘密釣法』には「もし(リールの)グリースに砂粒などが入っていたとすれば、アングラーとして資格がない」と書いてありました・・・。

 ルアーはその忠さんのスプーンの子孫、DCバイト4.9gです。3.3g、4.2g、5.5g、6.8gのDCバージョンで表面カットで重さが変わり、4.9gとなっています。もう憶えられません。以前忠さんが「売ってる側もわかんないくらい種類増やしちゃったらだめだよ〜」とぼやいていましたが、さらに増えまくってます。

 かといって、厚さ違いはあったらあったで役に立つのでなかなか難しいところであります。

 これは、スレッドのコーティングに使用したエポキシの固まり具合を見るため、残った混合液を台紙にたらしておいたものです。どちらも台紙はハンドレッドコートですが、今回巻いたHMGのは左の2つでこちらはフレックスコートです。エポキシの臭いをかぐと体調を崩すようになったため、たまにしかガイド巻き替えをしなくなりましたが、それでも防毒マスクを着けてやってしまうのですから、困ったもんです。 (2013/9/2)

 右のはこないだひょっこり出てきた2011年の1月に86MLのベイトロッドを作ったりFWS‐60L/Cを修復したりしたときのものです。こちらは台紙と同じハンドレッドコートのしずくです。

 よく見ると数字がメモしてあります。これは主剤、硬化剤、薄め液の割合で、このときは5:5:1と5:5:2をやっています。薄め液はTOHOのです(なかなか揃えて売ってないから仕方ないのだ)。

 2年経って、爪をグイッと押し付けてみると、痕のつき方が違います。やはり5:5:2は柔らかいです。薄め液を入れないとほとんど爪の痕が付かないくらい硬くなりますから、薄め液を入れると硬度が落ちるのがわかります。薄め液が蒸発して残ったエポキシだけで固まれば硬さは同じになりそうですが、そうはならないということです。

 かといって、薄めずに塗ってフラットに仕上げるのはなかなかに難しいものがあります。頻繁にやっていればいいのですが、私のような素人が年に数本では次やるときまでにコツを忘れてしまいます。近年は防毒マスクをしてまでやりたくないので頻度が減っていて、よけいに下手になりました。

 だから今回のフレックスコートも2回目のコートでは5:5:1で薄めて使いました。表面硬度の必要な仕上げ塗りこそ薄めたくないし、メーカーサイトでは薄めるなと書いてありますが、気温が高くて硬化が速く進むため仕方がありません。1回目はスレッドの奥に薄め液が残りそうなので薄めずにやりましたが、最近の異常な高温に作業している部屋のエアコンが追いつかず、危うく塗り終わる前に固まるところでした。

 ハンドレッドコートはカップで計量するタイプなので5ccずつ混ぜていますが、フレックスコートはデュラグロスに付いていた注射器で1ccずつ混ぜています。そうなると薄め液は0.2ccとなり、スポイドでは測れません。そこで1ccが何滴かを数えたところ23〜24滴だったので、4滴加えてみました。塗るときはやや硬めの感じでしたが、硬化時間が伸びるためか仕上がりはまあまあきれいにいきました。2週間経って爪を立ててみた硬さも、薄めなかったものには劣るもののまあいいかなあというくらいです。爪を立てて痕が付くといっても、(5:5:2も含めて)時間が経てば元に戻ります。なお1ccが何滴かはスポイドによって変わるはずなのであしからず。

 結論として薄め液は使っても5:5:1までにとどめるのがよさそうです。ただ、もしかすると、薄め液によって硬さに与える影響が違うかもしれません。昔「エンジンシンナー」というのを使っていたことがあって、あのころ仕上がりが気に入らなくて剥がすとけっこうカリカリに固まっていた記憶があります。しかもいまよりずっと雑に薄めていたはずです。でも、なにぶん20年くらい前のことなのでかなりおぼろげです。確かめてみたいところですが、防毒マスクをしてまでできないのであとは諸君らのほうでやってください。

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