絶賛(どこが)発売中の電子書籍『川マス』の表紙画像試作品です。デザイナーでもない自分が下手にデザインするとはまるだけだと思って、シンプルシンプルにしました。それが成功しているかは不明ですが・・・。なぜブレットンなのかは読んでのお楽しみです。 (2013/12/25)

 手前のキンドルに出ているのは「扉」です。ほとんど見えませんが、書名と著者名が右端に出ています。

 今日の昼頃、更新でこの「扉」ページを追加いたしました。さらに、カバー写真を当初の右上のものから、やや明るく文字を大きくした右下のものに変更しました。すでに購入された方は大変申し訳ありませんが、アマゾンの「アカウントサービス」の「My kindle」にある購入済み商品リストにある「アイテムのアクション」で再ダウンロードしていただくと、改訂版になります。すでに購入されているので費用はかかりません。
*訂正2014/1/1:この方法では再ダウンロードできないので「電子書籍・川マス」を参照してください。

 本来なら、第2版なり改訂版なりとするべきなのですが、発売数日でそれはナニだったので表示は元のままです。スミマセン。

 昨夜、寝床で新しい電子書籍を買って開いたとき、はたと『川マス』に扉がなかったことに気づきました。扉とは、表紙をめくって最初に出てくる書名と著者名を書いたページです。電子書籍なんであまり意識していませんでしたが、あらためてキンドル中のほかの本を確認したらどれも付いていました(そういえば、KDPのノウハウを書いた電子本に付いてないのがあったか)。『忠さんのスプーン人生』だと表紙とジャケットに使ってあるのと同じロゴとスプーンの画像がモノクロで載っています。ああいうページのことです。

 よくあるのは、ページの中央に書名と著者名が載っているものです。ただ、現在の私の技でそうした配置はできないので、普通に右の方に書いています。紙の本ならありえない扉ですが、紙の本ベースの電子書籍の中にもこういう扉になっている本がいくつかあったので、技術的に仕方ないようです。なお、スペースや改行で文字をページ中央にもってくるのは、文字サイズを変えたときに位置が変わってしまうので不可です。ちなみに、来年2月に出る新型一太郎を使うと、ページ中央に書名をおいた扉が作れるそうです。くそ。

 もうひとつ昨日寝床で気づいたのは、カバー(ジャケット)と表紙の関係です。紙の本ベースの電子書籍の場合、このふたつを紙の本から踏襲していて、アマゾン販売サイトやキンドルのトップページに表示される画像にはカバーに使われる写真やイラストの入ったものを、電子本を開いたときに表示される表紙にはカバーを外したときに現れるもの(たとえば角川文庫ならオレンジ色の地に書名と著者名が入ったもの)を使っています。

 『川マス』はそこまで考えが及ばなかったので、両方とも同じものにしています。でも、それがおかしいかというとそうでもありません。むしろ、紙の本を踏襲したタイプは、販売サイトとキンドル中のサムネイルでしか読者がカバーを見られないという、奇妙なことになっています。電子本を開いてもカバーを外したときに現れる表紙しか出てこないので、読者はいわばカバーを外してしまった本を持たされた形になってしまうわけです。そんなわけで、表紙はむしろ『川マス』式の方が自然ではあるまいかと思っております。市販の電子本にもこういうタイプはあります。

 そういえば、本文もちょっとだけ直しました。といっても、文意や話の流れに影響するものではありません。「川をつかまえた日」に「家から200メートルほど北に杭瀬川という川がある」という記述がありましたが、北じゃなくて東でした。私の家を知っている人以外は何の関係もないことです・・・。

 あと、「ふるさとの川」に「注目を集める」という部分がありました。注目されている時点で耳目を集めているので、頭痛が痛いみたいなものです。これは恥ずかしいので直しました。昔、所ジョージの曲で『寿司屋』というのがあって、寿司屋に行って寿司でも食おうという日本語は寿司屋に行ってコーヒーが飲めるわけでもなく寿司屋で寿司を食うのは当たり前のことだオカシイじゃないかとかなんとかかんとかいうものでしたが、そういうものですな。ちがうか。

 しつこいようですが、キンドルがなくても、キンドルアプリを入れることにより、スマートフォンやタブレット、iPad、iPhoneで見ることができます。電子書籍リーダーの普及率は昨年夏の時点で6%という調査結果があるとかです。出だしの売り上げもさもありなんというべきか、リーダー普及率を考えてホントなら10倍(?)とすればたいしたものなのか・・・。

 アマゾンの電子書籍端末・キンドル・ペーパーホワイトです。画面に映っているのはKDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)によって発売した電子書籍『川マス』です。内容はタイトルの通り、川でマスター・・・・・・アングラーを投げる話も出てきます。ああ、いきなり下ネタを飛ばすところでした。 (2013/12/20)

 いきなりしょうもない紹介をしてしまいましたが、内容はちゃんとしたもので、河口堰ができるまでの長良川と揖斐川のサツキマスを中心とした10匹の魚にまつわる釣行エッセイです。原形は12年前に書いたもので、ハードディスクの中に眠っていたものを引っ張り出し、内容を整えてまとめました。

 基本的に未発表書き下ろしですが、同じ体験を書いたことはあるので、一部過去雑誌記事になったものに似ているものはあります。特に「長良川の憂鬱」は同タイトルで1991年に「関西の釣り」に載ったものがあったので「初出」を入れようかと思いましたが、あらためて比較したところ12年前の時点で大幅に構成・内容が変わっていたので、別物と見なしています。

 キンドル用のデータ化まですべて自分でやりましたが、まあ大変でした。KDPのやり方を書いた電子書籍をいくつか買って、一番よさそうなものにのっとって進めていったのですが、半分くらい来たところで、縦書きの電子書籍は一太郎じゃないとできないよーんと書いてあって、ずっこけました。

 なんでそんな重大なことを本の中ほどになって書くんだあと、7770円の巨費を投じて2013年版一太郎玄を購入しました(しかも来年2月にはさらに進んだのが出るそうじゃないか)。

 電子書籍は、元データをEPUBと呼ばれる汎用性のあるファイルに変換し、その後キンドルに対応するmobiファイルに変換します。一太郎玄は元データをそのままmobiファイルにしてくれるのですが、どうしても体裁がうまくいかない部分が出てしまいました。それでSigilというソフトを使ってEPUBファイルのソースをいじくることにしました。すなわち手順としては、12年前ワードで書いた原稿を一太郎ファイルにして整え、一太郎でEPUBに変換、SigilでEPUBに手を加え、キンドルプレビューアでmobiに変換ということになります。

 アマゾンのページでは紙の本換算52ページとなっています。アマゾンがどうやって計算しているかわかりませんが、一太郎で『忠さんのスプーン人生』と同じ45文字×17行にしてみたら、62ページになりました。スプーン人生が256ページで1800円なので、約4分の1と考えると割高ということはないのではなかろうかと思います。なに、忠さんと比べるとは不敬ですと !?

 このボリュームだと紙の本は成立しないでしょうね。かといってほかのコンテンツを入れて増量すると一体感のないものになってしまいます。そう考えると、電子書籍時代だからこそできた本といえるのではないでしょうか。

 キンドルがなくても、キンドルアプリを入れることにより、スマートフォンやタブレット、iPad、iPhoneで見ることができますので、ぜひ。

 2013年12月7日、天竜川のニジマスです。今年の天竜川LF区間は11月にオープンしたものの台風の影響が残ったのか透視度5cmという激ニゴリでした。そんなわけでずっと釣行していなかったのですが、このころ透視度が30cmくらいまで回復していたので、スッゲーよくなったような気になって行ってしまいました。でも、それはあくまで比較の問題で、冷静に考えたら透視度30cmとはヒザまで立ち込んだら足が見えないニゴリということです。結局フロック的な1匹と夕方の放流にたかっての数匹という結果に終ってしまいました。 (2013/12/13)

 珍しく魚にググッと寄って撮っているのはカメラがEOS60Dになったからです。このまえ雑誌用のブツ撮り中に10Dと30Dが同時に故障するという惨事に見舞われました。10Dはもうガタガタなので、30Dを修理に出しつつ60Dを買ったのでした。運よく70D登場寸前だったのでかなり安く買えました。

 60Dはコンデジみたいに後ろのモニターを見ながら撮れるのでこういう写真が撮れます。ちょっと前釣りビジョンを見ていたら写真家の津留崎健氏が同じように背面のモニターを使っていて、プロも文明の利器を使うのだなあと思ったのでした(むしろ使うのが当たり前か)。

 釣りビジョンは無料放送の撒き餌にかかって契約してしまいました。電話で話したことのあるメーカーの人がけっこう出ていておおと思います。

 その釣りビジョンでこないだ333いやSSSという番組をやっていました(333の意味のわかる人が何人おるんや)。シマノのスピニングリールのテクノロジーを解説するというすごいふれこみだったので、正座して見ました。

 内容は、テスター陣がずらっと出てきて語るのがメインで、ほとんどマグナムライトローターによる高感度・高レスポンスな回転を延々褒め称えていました。確かに、こっちの管釣りのマネージャー氏も、ヴァンキッシュが出てシマノスピニング唯一の弱点だった回転慣性が改善されたためトーナメンターが一気にイグジストから乗り換えているといっていましたから、素晴らしいものなのでしょう。

 でも、これをいっちゃあおしまいですが、ローター軽量化コンセプトはダイワでいえばマジ軽ローテーションなわけでして、これは1997年のABSシリーズとともに出てきたものです。そんなものに、1時間番組のほとんどを割いちゃあもったいないですよね。

 同じようなメーカーの番組だったら半年くらい前(だったっけ)にやっていたDワークス(だったっけ)というダイワの番組のほうが面白かったですね。シマノもああいう風に社員を出したらいいと思うのですが、いまは雑誌ですら名前や顔を出してはあかんことになっている(理由は知らんがきっとエライ人がなにかいったのだろう)そうで、できんのかもしれませんなあ。

 シマノのリールは強度・耐久性に定評があるのですから、テスト風景なんか面白いと思いますけどね。ゼブコ・クァンタムなんかテストマシンを公開しているのですから、同じようなものを出しても大丈夫じゃないでしょうか。まして昔クァンタムのよりももっとゴツいベール衝撃試験機をアメリカの釣り具ショーに持ち込んでデモンストレーションしたこともあるのですから、いまさら企業秘密でもないでしょう。

 マシンがダメでも巻き上げ強度テストならいいでしょう。昔テスト中にリールの脚が折れて手首に刺さった事故もあったという激烈なものですが、早い話が人間が非常階段の上からオモリを巻き上げてギアを跳ばすというものです。絵に・・・ならないか。

 2013年11月24日、揖斐川河口のマゴチです。霞埠頭でキビレを釣った帰りに寄ってみたら釣れました。今年はコチさんに好かれているようです。朝ゆっくり行ってキビレを釣って、昼過ぎにこれを釣りました。早起きと夜釣りが嫌いなので理想的なパターンです。しかしまあ、早起きと夜釣りが嫌いとはソルトウォータールアーにぜんぜん向いてないやないか。 (2013/12/6)

 そういいつつ、ずるずる暗くなるまで釣ることもあります。そうしたとき、特に街灯のないところでかつジグヘッド単体のような小さいリグを扱っていると、たらしの長さがわからずに巻きすぎてしまうことがあります。そんなときは、ストッパーをいったんオフにしてラインを出してラインをピックアップしなおします。夜の釣りに慣れていないからかもしれませんが、けっこうこれをやりました。

 これひとつとっても、スピニングリールにはまだまだ進化の余地があるはずです。20年以上前から思っていることですが、各社ともそうしたことを放置しておいて、回転が滑らかだのドラグがスムーズだのと、とっくの昔に十二分なレベルに達した性能を重箱の隅をつつくがごとくやっているように見えます。

 渓流でベイトを使う人が「スピニングより手返しがいい」なんていいます。(バックのブッシュをひっかけて一気に試合終了するリスクを考えたら手返し以前だと思いますが、そりゃおいといて)そういう人がスピニングのキャスト効率が悪いという理由もラインのピックアップ性にあるのではないかと思います。昔のファーストキャスト、オートキャスト(ベールオープントリガー&セルフセンタリングストッパー)はやりすぎですが、あそこまでオートマチックではなく、あれと今の無対策との間にちょうどいい解決策があるのではないかと思います。

 そうしたものではなく、ベールに代わるシステムとか昔のアブ500を進化させたようなものとかスピニングの枠を超えるものが突然出てくるようなことがあるかもしれません。もしそういうものが出たらリールのiPadともいえそうですが、iPadはアメリカから出てきました。そう考えると日本のリールが重箱の隅ばかりに走るのはいかにも「らしい」です。かといってスピニングの枠を超えるものを出しそうなところが欧米にあるかというと、もはやブランドを並べただけで、そういうことはありそうにありません。

 じゃあお前考えてみろといわれそうですが、せいぜいベールを開いたときストッパーがオフになるとか、ストッパーレバーを指を放したらオンに復帰するプッシュボタンにするとかといった、スピニングの枠内での発想がやっとこさです。反体制を自認する私も、まことに遺憾ながらこういう面では日本人のようです。

 2013年11月24日、霞埠頭のキビレです(でしょ?)。このあたりは10年位前プラグを持ってさんざん回ったので、シーバスを釣ろうとか大それたことは考えず、ガルプを持っていってピキピキプルプルくるアタリを楽しんできました。シーズン中渓流でストイックな釣りばかりしているので、たまにはこういう釣りをしたくなります(技術的な問題でストイックな結果ばかり出ているというのが正確なような気もするが)。なお、魚がでかく見えるのは、リールが1000番だからです。 (2013/11/30)

 ストラディックCI4 1000FにはPE0.6号を巻いています。シマノC2000Sとかダイワ2004はPE0.6号100メートルキャパですが、いまの(前から?)PEラインは150メートル巻きが多いので、深溝スプールのこのリールを選びました。PEは価格が高いし巻きっぱなしでも劣化しないので長いまま巻きたいです。RCSスプールに2006PEというのもありますから、こういう風に考える人も多いのかもしれません。

 ロッドは相変わらずのフィネッツァの76UL-Tです。このサイズでもけっこう引くのでマトモなサイズが来たときのために専用ロッドを買ったほうがいいのかな? 名前だけになったフェンウィックをアメリカから取り寄せてチタンガイドや特注グリップで改造するお金で、それぞれの釣り用のロッドでも買ったほうがよかろうに・・・。

 その、ダメダメだったフェンウィックHMGと同じVSS16アップロックのフィネッツァですが、あらためて使ってみるとやっぱり日本のメーカーはよく考えていますね。フードナット後部に延長されたEVA部が効いています。キャスト時のみならず、リーリングのとき手のひらと手首の間辺りに当たるため、快適で安定感があります。VSS16はネジ部が細すぎてグリップ形状によっては前に向かって太くなってしまいフェザリング性や安定性が悪くなりがちですが、先に向かって細く絞ったフロントグリップの形状でそうした面を解決しています。

 そんなことを考えながら釣り具店でロッドをながめていたら、スケルトンシートのモデルでもたいていリアのフード後部にEVAの延長グリップが付いています。メジャクラ・ソルパラとかアンリパ・ピンウィールなどVSSアップロックのロッドはフロントグリップを先細形状にし、さらに親指が乗るあたりをクビレさせるなどしていました。ナルホドナルホド。

 ルアーはガルプ!のインチホッグ(1.5インチでもインチホッグというのか?)です。生分解なので、フグがかじっていったり根掛かりでなくしたりしても罪悪感がちょっと少なくて済みます。赤がいいみたいで、日本海ではコチやキス、タコも釣っています。ジグヘッドはデコイマジックミニの4番2.4グラムか3.5グラムです。前はカルティバクロスヘッドを使っていましたが、インチホッグにはシャンクが長いので、こちらにしました。鉛のジグヘッドは使わない主義だったような記憶もありますが、鉛でも重さとハリの形状のマッチしたものは少ないので・・・堕落だ。

 2013年11月22日、サンクチュアリのブラウンです。この時期、よく天竜川に行っていましたが、漁協HPによると天竜川はなんと現在透明度15センチの泥濁りとかで行けません。台風の後遺症のようで、ルアー・フライエリア開幕の11月上旬は透明度5センチと書いてありました。そんなわけで管理釣り場です。 (2013/11/25)

 この日は改造手術の終わったHMGの試し振りです。部屋で握った感じと同じ、軽く使いやすくなったものの、ネジ部の細さはよろしくありませんでした。でもこれは、わかってやったことなので仕方なし。実用性だけ考えたらDPS17アップロックが一番いいのですが、間違いなく飽きて使わなくなるでしょう。重いガイド、これまた重いグリップ材質、後ろ過ぎるリールシート位置、ネジ部の細さの4重苦(どんな竿なんだ)のうち3つは解消したのでこれでいいことにしましょう。

 リールは10セルテート2004。これも改造人間です。ベール支持部に真鍮カラーを入れ、ベールスプリングをカット、ベールスプリングガイドA(シマノ語)を若干曲げて、支持部の磨耗やベール反転不良を直しています。ローターのベール取り付けカム(シマノ語)のストッパー部はエポキシで肉盛り補強しています。分解でダメにしてしまったマグシールドはフリームスのフェルトシールにしています。その際ギア部のグリスはシマノのパーマルブにしました。

 さらにハンドルはRCSの40ミリです。このリールは本来管理釣り場向きサイズ&重量ではありませんが、大枚はたいてRCSハンドルを付けておきながら1回使ったきりだったので、久々に持ち出しました。部品は定価販売なので、定価1万クラスのリールが左サイドカバーから生えているようなものだと思うと、なかなか感じるものがあります。

 リール本体を買うときは高いとか安いとか考えるのに、こういう後付部品はけっこう考えずに買ってしまいます。そういえば旧セルテート2000の深溝スプールも結局1回使ったきりでした。08TP C2000Sに1000Sのスプールも買ったっけ。どっちも8000円か9000円くらいしたはずです。HMGのチタンガイドやグリップといい・・・。

 セルテート2004&40ミリハンドルは、管理釣り場でも良好で、適度にルアーの引き抵抗が感じられます。こういう話は絶賛発売中(?)の『ロッドアンドリール・トラウト』に載っているので買って拝読するように。

 元のお題は「ただ引き」で、本当はアングラーの人にただ引きについてインタビューしてうんぬんかんぬんみたいなことも考えていたのですが、結局自分でやった実験と計算だけでまとめました。後半4ページは単なる計算による理論値を並べただけで、ちょっと安易かなと思いましたが、アングラーの人の話を混ぜ込んだらまとまりがなくなっていたような気もするので、かえってあれでよかったのかなと思っています。

 まことに遺憾ながら、ふたつ目の見開きの下のほうにある表のシマノC2000のスプール径が間違っています。43とありますが、正しくは42です。スミマセン。ただ、これは単純なタイプミスなので、その右の糸巻き径39は合っていて、それ以降の計算やグラフには影響しておりません。これを含めてカラーの担当ページに数箇所間違いがあります。校了時に私が忠類川でサケを釣っていたせいだということは、特定秘密に指定されています。

 改造人間といえば、こないだユーチューブで最近(2、3個前?)の仮面ライダーを見ておりました。クウガ以来ライダーの醍醐味たる戦闘員が出てこないのが寂しいかぎりですが、それどころかいまの番組はライダーが2人も3人も出てきて互いに戦っておりました。さっぱりわかりません。昭和は遠くなりにけりであります。

 今年6月にカベラスから買ったHMGのグリップを替えてしまいました。グリップが重いハイカコルク製でなおかつリールシートの位置が後ろ過ぎたのに加え、ガイドも重いアルコナイトだったのでとにかくバランスが最悪でした。グリップを改造すると他の竿みたいになるので迷っていましたが、やっぱりオフシーズンとともにやっちまいました。8月にチタンフレームSiC・Kガイドに換装したので、ブランクを買ったようなものになってしまいました。 (2013/11/18)

 新しいグリップは、デザインイメージをあまり変えないように、単純にリールシート部を20mm前進させました。絵を描いたのはCADとかではなくて、イラストレータというソフトです。写真の上からなぞった後、フロント部を縮めて変形させました。こういう操作ができるので、できあがりがイメージできます。

 ディスプレーの中のリアグリップが短く見えるのは、フロントは形を見るために縮めたものの、リアはその必要がないから絵はいじらずに寸法だけ書き換えたからです(本当は変え忘れ)。これを渡辺つり具店にファックスして作ってもらいました。我ながらカッコいい。確か元の状態の2番は86gか74gだったと思う(どういう記憶の仕方だ)のですが、改造後は64gになりました。まだ接着したばかりで使っていませんが、オリジナル状態よりずっと良くなりました。

 ただ、VSS16アップロックセットの後ろが細くて安定感がいまひとつなのはそのままです。しっかり握るべき小指と薬指がしっくりきません。ネジ部分16はDPS(普通のパイプシート)でも細すぎますから、17くらいあるといいのですが、VSSは17になると本体まで大きくなってしまいます。リールを使わない竿のグリップでも普通は後ろに向かって太くなっていくのですから、後ろのほうが細い形状は理にかなっていません。グリップの背面のラインが後ろ下がりになるため、ロッドの中心線に対し手が前上がりになって、フェザリング性も悪くなります。でも、ダウンロックで使うときのことを考えるとこの形状になるのでしょう。

 あらためてVSS16アップロックの手持ちの竿(フィネッツァとマジスティックEG)を見ると、どちらもフードナットの部分を延長してEVAの小さなグリップ状の部品を付けています。小指が掛かるのはフードからせいぜいフードナットのところまでなので、それより後ろを延長しても効果はなさそうですが、手のひらの小指から手首にかけての部分が当たるため、これだけでも持ったときの安定感が増しています。やっぱり日本のメーカーはよく考えているんだなあと思います。

 99.99ドルのロッドを70ドルの送料をかけて取り寄せ、チタンフレームガイドと特注グリップで3万円超のロッドにしてしまいました。最初から国内メーカーの高級品買っとけというところですが、ムダがあってこそ芸術なのだよというようなことを開高健が昔書いていたようななかったような気もするし、これでいいのだ。

 2013年10月14日、忠類川のカラフトマスです。そういえばシロザケのほかにこれも釣っていました。数メートル先に魚影が見えたのでスプーンをヒラヒラと口元へ誘導したらカッと口を開いて食いつきました。そのときはバレてしまったのですが、まだ同じところに定位していたので再びスプーンを持っていったらまた食いつきました。で、上げてみたらごらんの通り。産卵が終ってペッチャンコ、体中ボロボロの魚でした。なんか悪いことしたみたい。 (2013/11/9)

 以前アラスカで、同じ場所で同じようなところに変色の痕があるカラフトマスを2尾続けて釣ったことがあります。あれはブラインドで釣りましたが、同じ魚だったのかもしれません。

 ミッチェル・クォーツ330は昨年春にラインローラーのコーティングが剥げて地金が見えてきているのを見つけました。とりあえずラインローラーを左右逆にしていましたが、気持ちが悪いので今年になってイーベイでプレシジョン30(クォーツの米国仕様)を買ってラインローラーを移植しました。

 クォーツのラインローラーはアルミに何らかのコーティングをしていたようですが、プレシジョンのは真鍮に硬質クロームメッキです。ラインローラー交換後、なんとなく回した感じが悪いのでよく見たら、ラインローラーの反対側のベールに付いているバランスウエイトが変わっていました。バランスウエイトもプレシジョンのものに交換したら回転バランスがよくなりました。微妙なものだなと思いましたが、アルミと真鍮では比重が3倍くらい違うので、当然といえば当然ですね。

 このときは釣りはじめに糸ヨレでトラブルが出ました。直前に新品のナイロン3.5号を巻いていったのと至近距離にポチャンと投げて巻くような釣りをしていたので仕方ないところです。ただ、クォーツは元のラインローラーのときも釣りはじめに糸ヨレが目立って、その後収まっていく傾向がありました。

 原因は、新品のラインをリールに巻くときの方法なのかもしれません。クォーツやこのころまでのミッチェルやアブの説明書に書いてあるラインの巻き方は日本メーカーの説明書にあるものとは異なります。ラインのスプールを横倒しにして、ローター回転と同じ方向にラインが回りながら解けてくるようにして巻くようにと書いてあります。しかし、現在売られているラインのスプールは、ほとんどのものに糸止めが付いていたり丸でなかったりするため、クォーツも日本メーカーの説明書のようにラインのスプールに棒を通して巻く方法で巻いています。

 ミッチェルの説明書にあるラインスプール横倒し式では、リールのスプールに収まっているラインは糸ヨレが相殺されてヨレていない状態になるはずです。しかし、よくよく考えると、リールのスプール内のラインにヨレが入っていなければ、放出したラインには放出方向のヨレが入るので、よろしくないことになってしまいそうです。そう考えられることもあって、クォーツも日本メーカー式で巻いていました。

 しかし、クォーツを使っていて最初だけヨレが出ていて、使用とともにヨレが抜けていく感じからは、このリールに関してはラインスプール横倒し式が合っているのかもしれないと思えます。ただ、確認しようにもそういう巻き方のできるスプールのラインがほとんどないので、あくまで仮説であります。

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