2014年4月27日、揖斐川水系のアマゴです。カメラがEOS60Dになって液晶モニターを見ながら撮れるのでうれしがりでこういう写真を撮っています。でも、よく考えたら、コンデジはもともとこういうものだったのでしょうか。それはともかく、もうちっと大きい魚で撮りたいものです。 (2014/4/27)

 先週こうしていて、ストラディックCI4 1000Fを水没させてしまいました。持ち帰って回すと、グリスが水で膨潤したらしく、回転がねっとり重くなっていました。ミッチェル408などならサイドカバーを外して置いておけば2〜3日で白濁したグリスは元の状態に戻ります。シマノの説明書には、オイルインジェクションのキャップを外して穴を下向きにして水を抜いてと書いてありますが、白濁したグリスが元に戻るのはかなりかかりそうです。

 今回の水没はきれいな水だったし、あまりタップビスを外したくないので、何とかばらさず乾燥できないかと考えました。で、オイルインジェクションから観賞魚用のエアポンプで空気を送り込むことにしました。エアポンプのチューブは太すぎるので、ウキゴムの長いやつを先につないでオイルインジェクションの穴に突っ込みました。その状態で3日(ただし夜はうるさいので昼だけ)エアーを送ったら回転が軽くなりました。おそらくミッチェルの例からしてもグリスから水が抜けたのでしょう。

 その後、そういえばこのリールは2009年の秋に買って以来グリスアップしたことがなく、オイルインジェクションからスプレーオイルを1回吹いたくらいだったことを思い出し、B‐100オイルを注しました。なんだか回転が軽くなったような気のせいのような。でもまあ、気分がいいです。

 B-100オイルはパーツ扱いで300円で取り寄せられる青いキャップのオイル注しに入ったオイルです。シマノTVで「バンタムオイル」と呼ばれていたと思います。SACのサイトでも「Bantam Oil」と書いています。

 昔もあの容器のオイルは「バンタムオイル」と呼ばれていた記憶があります。私の買ったマグプラスにも付いていました。しかし、2000年のバンタム・スコーピオンがグリスレスベアリングを採用する際、どこかのオイル屋さん(といっても現在高い値段でリール用オイルを売っているところではない)が売り込んできたオイルを採用し、それをそれまでと同じ容器でリールに付属するようになったはずです(オイル屋さんが持ってきたオイルを営業企画が品管に渡してベイト係の人が耐久テストするところまでは見ましたが、その後のことは詳しく知りません)。

 オイルといえば、その後(98年くらい?)スプレー品が発売されるようになりました。スプレーオイルはいまのデザインのカンの途中でにおいが変わり(灯油臭くなった)、別の容器に吹き出しておいてもグリス分のようなものが沈殿しなくなりました。

 昔カウンタールーブといってACE‐2グリスをオイルで溶いたものをタナトルカウンターやスピニングのメインシャフトなどに使っていました。初期のスプレーオイルを別容器に吹き出しておくと白く濁ってきたのでこれかと思っていましたが、確信はありません。

 いま売っているB‐100オイルがこのうちのどれなのかはわかりませんが、シマノサイトの使用用途は(リールの取説でオイルインジェクションに注すことになっている)スプレーオイルと同じになっています。さらに、米国SACサイトでは「Bantam Oil」をオイルインジェクションに注しているし、ストラディックCI4にはこのオイルが付属していて、オイルインジェクションに注すようにという説明書きがありました。だから、B-100オイルをオイルインジェクションから流し込んでも大丈夫のはずです。

 そういえば、スプレーオイルにはザルスなるちょっと高いのが出ています。ほぼ同時に、サービスオイルにSSRO-01というのが追加され、最近のリールに付属しているみたいです。ザルスと同じかと思いきや価格はB‐100と同じ300円です。

 いったいどれとどれが同じオイルなんでしょうな。

 2014年4月19日、揖斐川水系のイワナです……と、いまタイピングしたら、右手がキーひとつ分右にずれていて、「揖斐」となるはずのところが「おぼ」と出てきました。おぼといえば小保方さんですな。こないだ『刑事コロンボ』を見ていたらコロンボ警部が10年も射撃訓練をすっぽかしていた話がありました。『福家警部補の挨拶』の壇れいはいつも上司の稲垣吾郎に報告書を出せと叱られていました。R.D.ウイングフィールドの小説に出てくるフロスト警部はいつも経費精算書をため込んでいました。つまりオボちゃんはこういうタイプの人だったのですな。STAP細胞は、あります! (2014/4/19)

 テーパーアンドシェイプのジャパントラウト53LLTに初めてPEラインを組み合わせました。ストラディックCI4 1000Fに巻いてあるのはスーパーブレイドの0.6号です。53LLTはLSGとYSGのニューガイドコンセプト仕様で、LDBやKTなどのPE対応とされるガイドは使用されていません。このロッドでPEを使うとどうなるかが今回の釣行のテーマ(何を大げさな)でした。

 結果、PEラインがガイドにかぶって絡む現象は1回もありませんでした。よしんばガイド絡みが起きたとしても、渓流ルアーならラインの振り切れなども起きませんから、大丈夫です。使用中にティップに絡むのは、手元までルアーを巻いたときはフロロリーダーの絡みになるので、PEだからどうということはありません。

 ナイロンラインのころ、このロッドは結構バレが多かったものです。全長が短いのとファーストテーパーで曲がりの幅が狭いためかと思っていましたが、この日のバレはいつもくらいか、むしろバレにくく感じました。どうもいままではフックが刺さりきっていなかったようで、それがPEラインの伸びのなさで改善されたのではないかと思います。

 写真のプラグに付けているヴァンフックのプラグエキスパートというシングルフックは、トリプルフックとの重量差をなくすために太軸になっています。このフックもいままでバレが多くて、前はこのフック、後ろはオーナーにするなどしていましたが、PEラインなら前後ともこのフックでもバレる割合はほかのフックと変わらない感じがします。いままでバレの原因が形状のせいか太軸のせいかわからなかったのですが、これも刺さりきっていなかったようです(ロッドの件といい私のフッキングが弱すぎただけという気もするが)。シャンクが短くて前後フックの絡みも抑えられるので、これが前後とも使えるようになるのはうれしいことです。

 53LLTは全長が短いので広めの川ではあまり使っていませんでしたが、PE0.6号なら飛距離は十分です。

 結論として53LLTは今のガイドのままでもPEラインが十分使え、フッキングや飛距離にPEの利点が活用できるといえます。

(そうそう、53LLTはトルザイトガイド&K・Rコンセプトの新型が発表されていますが、私のは言うまでもなく旧型です)

 2014年4月13日今年初めて庄川に行きました。ゆっくり出ていって年券を買ったのですが、まだ荘川村は下界の3月くらいの感じで、桜も全然咲いてません。先週末は吹雪だったそうです(行かなくてよかった)。去年年券を買った酒屋さんからの案内ハガキに3月30日までの成魚放流日が書いてあったので、放流はそこまでと思っていたのですが、川には釣り人の車がいっぱい停まっていました。ハガキに書いてあったのは投函時の判明分だったそうで、13日は荘川地区の放流日でした。夕方ほかの人が帰ったあとで、ちょこっと拾って遊ばせてもらいました。 (2014/4/14)

 この日持っていったロッドは、テーパーアンドシェイプのバックリバー66LTでした。このロッドはLSGとYSGのガイド構成で、これからPEの使用が増えそうなのでKガイドに巻き替えようかと思っていたのですが、何はともあれ実際使ってみてガイドを替える必要があるのか、絡むとしたらどのガイドでどれを替えればいいかを確認しようと思ったのでした。ラインはスーパーブレイドの0.8号です。

 結果、写真のような川での使用ではガイドへの絡みは1回も起きませんでした。一方、湖で7gくらいのスプーンを投げたときは、1時間くらい投げて2度ほどガイドを巻いて、飛距離が半分くらいになる現象が見られました。ただし、絡みが起きたのはロッドにルアーの重みが乗らなかったミスキャスト気味のケースでしたし、ガチンと絡みつくのではなくてガイドを巻いて飛距離が落ちるものの、着水した時には解けている程度でした。

 湖などの大場所で重いルアーを投げるといっても、このロッドは7gが上限なので現実にはまず使いません。そういう用途ならもう一本持っている同シリーズの76MTのほうです。よって、66LTに関してはガイドは巻き替えないことにしました。LSGからKTSGにするとガイドが重くなるので、穂先のダンピングが悪くなるはずです。特にファーストテーパーで穂先の細いこのロッドでは悪影響のほうが大きいかもしれません。

 あとはグラスの53LLTに0.6号を組み合わせたらどうなるかも確認したいところです。さすがに53に2500番は大きいので1000番になって、そっちには0.6号が巻いてあります。76MTに関してはもうやっちゃおうかとかやっぱりこれも一回使ってからにしようかとか思案中であります。

 なお、ここでいう「絡み」は、投げたときひとりでにガイドに巻いてしまう現象のことです。エギングなどで大きくロッドをシャクったときに起きるような穂先絡みは、トラウトの釣りではありえないので関係ありません。ルアーを交換するときに穂先に絡むかと思いましたが、ルアー交換時にロッドから出ているラインはフロロリーダーなので、問題ありませんでした。

 2014年3月29日桑名の方に行ってきました。去年4月にチヌが釣れたので、ぼちぼち乗っ込みのはずと行きました。磯ダモにリリースネットを取り付けてリリース磯ダモにしたものの、リリース以前にアタリもないというお約束の結果となりました。 (2014/4/7)

 朝のうち釣っていた浅い所では目の前を2回もチヌが横切っていったので、魚はいたはずですが、まったく反応がありませんでした。考えてみれば、チヌはダンゴやらマキエやらで魚を狂わせておいてやっと釣れるわけで、ルアーはよほど条件がそろわないと難しいのでしょうね。

 朝から釣って、昼は眠たくなったのでクルマの中で寝てしまい、また夕方暗くなるまで釣りました。そういう不規則なことをしたからか、帰ってから体調がおかしくなりました。私の場合体調といえば腹が壊れるのですが、夜中に3度もトイレに起きるほどで、ちょっと異常でした。そういえば、10年くらい前この辺にシーバスを狙って通っていたころも、帰り道でラーメンを食べたら腹痛というより体全体がひどくしんどくなってクルマの運転もできないほどになり、途中何度も休憩して息も絶え絶えで家までたどり着いたことがありました。霞埠頭の水路で釣っていると背後の化学工場から流れてくる、あのなんともいえない異臭のせい、なんてことはないのでしょうか。やっぱり空気のきれいな山のほうがいいなあ……。

 この時期川は雪解けが入って釣れないので、無理して行くくらいならほかの釣りをしてみようと思ったのですが、よくよく考えたら4月から高速料金が上がるので、やはり荘川あたりに行っておくべきだったとあとになって気付きました。消費税アップ分よりも、たしか休日半額割引がなくなるので、相当上がるはずです。

 昨日一昨日ももうぼちぼち行こうかと思ったのですが、冷え込んだのでやめました。前だったら、少々条件が悪くても、高速代半額だし年券受けるだけでもいいやと行ってしまいましたが、やっぱ慎重になりますね。

 電子書籍が100万部くらい売れたら高速代なぞ屁でもないんやがな。印税生活は遠いぜ。

 わたくしのキンドルペーパーホワイトです。左上が絶賛発売中(どこが)の最新刊『マイナーリールの紳士録2』です。バックはそれに使った写真の一部です。写真はワンテーマあたり3枚ずつ付けています(データ量が増えるのでうち2枚は1ページに収めています)。キンドルの画面に表示されているのは私が買った本で、見えているのは6冊ですが、現在64冊入っています。画面をスクロールすると次の6冊が出てきます。次の6冊は・・・・・・見せられません。本屋さんで買うのが恥ずかしい本でも買えるのが、キンドル本のいいところですからな。 (2014/3/28)

 ウソだぞ、そんな本は1冊たりとも入っていないぞ!

 ウソで思い出しました。『川マス』の「川が微笑んだ日」という章に、5月の揖斐川でサツキマスを釣った「僕」が菜の花の間を歩いて引き上げるところがありました。改めて考えたら、5月って菜の花散ってますかね? 当時の私は、まだ釣れない3月から喜び勇んで川に行っていて、そのころの黄色い堤防がイメージとして残っていたのでしょう。もともと頭の中がお花畑の人なので、大目に見たってください。

 『週刊釣りサンデー』に連載された「モノ語り/マイナーリールの紳士録」は20回で終わり、「モノ語り2/パーツは饒舌」というのに変わりました。最初は「パーツは饒舌」も『マイナーリールの紳士録』か『マイナーリールの紳士録2』に入れようかと思っていたのですが、あらためて読み直したらダメだこりゃでした。たとえば、ミッチェルのハンドルがフランス車のシートに通じるという話は、ミッチェルのリールを語りつつエッセンスのように入れるならいいのですが、そのことだけで一話作ろうとするとくどくなっちゃうんですね。マシなのだけ選んで使おうかとも思いましたが、数本混ぜても中途半端だし、やっぱりレベルが低かったので、永久に葬り去ることにしました。

 下3冊は数少ないキンドル釣り本です。『釣り時どき仕事』は今一番売れている釣り系の電子本でしょう。でもさあ、こんな有名人が150円って反則だよね。もう紙の本で元取ってるからってことかもしれませんけど、自分の書いた文章を叩き売るって私はようしませんね。もしかすると、電子本市場を採算の取れないものにすることで参入者を減らし、紙の本の延命を図ろうという出版社の陰謀かもしれませんな(おいおい)。

 『オーパ!』は文庫版も持ってますが、買ってしまいました。キンドル版は文章だけが最初にあって、写真は後ろにまとめてあります。電子本は文字の大きさを変えられるのですが、文字の大きさを変えると写真の前のページに空白ができてしまいます。だから、文中に写真があると、突然ページが途中で途切れて、章が終わったような錯覚をしてしまいます。キンドル版『オーパ!』の構成はそういうことがないのでいいです。私の場合、紙版の『オーパ!』や『フィッシュ・オン』でも、写真が合間にあると文章に集中できないため、いっそうキンドル版のほうが読みやすいです。

 『開高健電子全集「釣り紀行」』は『私の釣魚大全』『フィッシュ・オン』に単発エッセイを加えた全集です。一見お得ですが、私はすでにキンドル版『私の釣魚大全』を持っているのでお得じゃありませんでした。

 それを差し引いてもこれは微妙です。一応表示はあるものの、電子本はどの辺を読んでいるかがわかりにくいものです。だから、こういう風に目いっぱい詰め込まれると、さらにどのくらい読んだかわからなくなります。しかも、この全集、『私の釣魚大全』と『フィッシュ・オン』がそれぞれひとつの章扱いで目次が作ってあって、『フィッシュ・オン』のスウェーデン編が読みたいとか銀山湖編が読みたいとか思っても、目次から移動することができません。これなら紙の文庫本と同じ価格でばら売りしてくれたほうがいいなあ……。

 なお、アマゾンでキンドル釣り本を探すとき、カテゴリで「釣り」を見てもダメです。アマゾンのシステム不良で、アップロードするときに「釣り」カテゴリで登録すると、「スポーツ」カテゴリに入ってしまうからです。いま「釣り」カテゴリに入っているのはそれに気づいてクレームを付けた4人だけです。「釣り」「フィッシング」「ルアー」などで検索して探してください。ただ、「釣り」で検索すると『釣りキチ三平』と『釣りバカ日誌』がずらーっと出てきて普通の本が埋もれてしまうのが難点です。

 なお、くどいようですが、キンドル本は、キンドルがなくても、スマホ、タブレットにキンドルアプリを入れて読めますのでよろしく。

*現在、私のキンドルペーパーホワイトで『マイナーリールの紳士録2』を見ると、「移動」で表示されるポップアップ目次のうちPART1の項目が出ない現象が生じています。私のキンドルは2012版で、先日ファームウェアをアップデートしてからおかしくなりました。現在キンドルサポートで原因調査中なので、もしお持ちのキンドルで同じ現象が起きている方がいらっしゃいましたら、もうすこしお待ちください。

 2014年3月22日揖斐川水系のアマゴです。雨が上がって冷え込んだのに加え、雨が雪解けを巻き込んだらしく水温6度。ダメだこりゃです。濁りの入っていない支流に入って、尾っぽが半分ないいかにも放流なアマゴを拾っておしまい。欲求不満です。 (2014/3/23)

 今回HMGにくっつけたのは、ストラディックCI4 2500Fです。どうもこのロッドはやや大きめで重心が手元から離れているリールがバランスするようなので、これをつけてみました。重量バランスは中国308のほうが若干いい感じでしたが、ストラディックもまあいい感じでした。

 2500番というとバスやエギの標準サイズで、ライトなロッドとならシーバスやサクラマスにも使われます。これでアマゴを釣るのは牛刀をもって鶏頭を割つみたいな気もしますが、使ってみたら結構いいものでした。

 自重200グラムなので、308や408より軽く、ツインパワーのC2000やセルテートの2004CH同等なので、重いということは全くありません。なによりいいのは高ギア比に加えてスプールが大きいため巻き取りが速いことです。余裕をもってリーリングできます。

 ハンドルが55ミリもあって、最初長すぎる感じがありましたが、慣れしまうと違和感がなくなりました。パワーがありすぎてルアーの抵抗が感じられなくなるのではないかと思いましたが、リール自体がカーボンボディ&ローターに軽合金パーツを組み合わせた軽量モデルなので、ちゃんと伝わってきました。むしろ、ハンドル一周の長さが長いため安定したリーリングができる感じがします。

 ラインはスーパーブレイド0.8号でフロロ1.5号のリーダーを1ヒロつけています。強度的には0.6号でもいいでしょうけれど、0.8号でもナイロン1号より飛ぶくらいなので十分使えます。細糸は麻薬ですから適当なところで妥協しておいたほうがいいかなあと思っています。結節はFGノットで、根がかりしたときスナップ側で切れてくれます。また、(銘柄にもよると思いますが)トラウト用とされることのあるポリエステル混紡タイプの0.6号と比べると、PEオンリータイプの0.8号の使用感は同じくらいです。

 PEはライントラブルが多いといいますが、張りがないためスプールからピョンと出ることがなく、むしろ安心です。このリールにPEを巻いて以来エギやトラウトに5釣行くらい使っていますが、もつれて放出されたトラブルは1回もありません。

 これでリーダーだけ変えればエギその他、かなりいろいろな釣りに使えます。これ1台でずっといってしまうかも。


 2014年3月9日揖斐川水系のアマゴです。まだまだ放流魚をぽろっと拾う程度です。今日は庄川の成魚放流日なので年券更新がてら行こうかなと思っていたのですが、この季節はまだスキー場の車が多く、昼前に上がらないと悲惨なことになるのでやめちゃいました。片側1車線の白鳥より北は下の国道を含めて渋滞どころか完全に止まりますからね。 (2014/3/16)

 なんのかんのといって使っているHMGに付いているのは、00年生産と思われる最終版ミッチェル308です。いまさらこのリールなのは、HMGに一番バランスしたからです。プラナマティックなしの亜鉛ダイキャストドライブギアがオフセットなしで入っているために、重心がロッドから離れています。この前くっつけてまあまあバランスした14ミッチェル310プロと同じ傾向で、このロッドにはこういうリールが合うようです。

 しかしまあ、せっかく去年あたりからPEラインを本格的に使い始めたのにこれではまたナイロンに戻ってしまいます。わざわざ巻いたチタンKガイドの意味がないぞ。

 PEを使いたくないのは、ラインローラーの磨耗が心配なのとリールが衝撃で傷みそうだからです。このリールのラインローラーはメッキが薄かったために溝ができ、使用2年目くらいに大垣のメッキ屋さんで硬質クロームメッキをやり直したのですが、相当苦労したらしく「もう絶対しません」といわれてしまったものです。

 リールの傷みに関しては、こんな話があります。以前北海道に行ったとき、春日さんというシマノのテスターをやっている人に聞いたのですが、1シーズン終わってシマノにリールを渡すと、リールの中身を見ただけで「これはPEを使いましたね」と言い当てられるそうです。

 そのときは、そんなことがあるのかなあくらいに思っていたのですが、ここ1年くらい使った感じでも、衝撃の伝わり方がナイロンの比ではありません。根がかりを外そうとロッドでピッピッピッとあおっただけのつもりだったのに、フックのフトコロが開いてきてびっくりすることがあります。魚の口の傷も大きいような気がします。手元のリールへの衝撃も大きいことでしょう。中国製308はどっちみちガタガタのリールではありますが、“赤線ミッチェル”の中ではそれなりのものですし、なんたって代わりも部品もありませんからね。

 その中国製308に、へんなハンドルノブが付いております。これは、昨年クォーツ330のラインローラーの部品取り用にイーベイで買った米国版プレシジョン30のノブです。中国製308のノブはフランス製後期のものと同じデザインですが、やや厚くなっていて中央が盛り上がっているため、軽くつまむのがあまりよろしくなく、特に寒い時期は指から逃げがちだったからです。さすがに408にこのノブは付けたくありませんが、このリールならまあいいかと。

 移植時に気がついたのですが、クォーツは同じ形で硬い樹脂製でしたが、プレシジョンのはゴム製で真鍮パイプが入っていました。そのままでは径が合わないので、ドライヤーで熱して真鍮パイプを押し出してから、6.3ミリのドリルの刃で穴径を加工し、エポキシ接着剤を塗ってオイレスの含油ポリアセタールブッシュを入れました。真鍮パイプを取り去っても、硬めのゴムなので大丈夫そうです。

 私は、クォーツの硬い樹脂製のほうが、油にも強そうだし、「材質より形で勝負」がミッチェルらしくて好きなのですが、使ってみたらゴムも悪くありませんでした。歳をとって指先の脂が減ってきたからかもしれません……。

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