2015年3月13日、仕事がひと段落したし確定申告の提出も終わったので、ひさびさに平日釣行としゃれ込みました。しかし週半ばに入った寒気のおかげで水温5度。貸し切り状態にもかかわらず、チェイスひとつない完全試合となりました。 (2015/3/14)

 リールはシマノ・ブレニアス。塩水誌のリール企画で借りた広報リールを見ていたら欲しくなって、(当然だが店で)買ってしまいました。同じパターンでレボLTもレイレックスもヴォルキーも買ったな。困ったもんや。

 わらしくらいの有名アングラーとなると、メーカーから「使ってくらはい」といってリールを送ってくることは、ないぞ。そう世の中甘くないのだ……あ、でも、某ルアーメーカーの結構有名な人は、自腹で買ったステラを使ってメディアに出ていたら、「いつも使ってくださりありがとう」と、最新のステラが送られてきたって話でしたな。

 あ、そういえば、わらしも一回だけありました(もう15年近く前だし墓場まで持ってくほどの話でもあるまい)。A誌にカーディナルの話を書いたとき、編集部に私にとP社からカーディナル3が送られてきたことがありました。でも、わたくしはこういう仕事をしていてメーカーからものをもらってはいけないと思っています、といって断ってしまいました。やっぱもらっとけばよかったと、今、深々と後悔しているところです(そんなことはない)。

 ブレニアスはクロダイルアーのブランドですが、このリールに関しては、プアマンズBFSリールととるのがよいでしょう。ぼちぼち型遅れになるスコーピオンXT1000の金型の最後のお勤めで作られた、海水対応BFSリールです。

 スプール単体は11g台で、アベイル社の出しているスコーピオンXT1000やアルデバラン用の6〜7g台に比べると重いです。おそらくこの価格帯だと特にベイトフィネスを知らない一般の人も買ってしまうため、若干強度に余裕をもたせているのではないかと思います。それでなくてもシマノは製品の破損に厳しいので、ベイトフィネス用だからといってそうそう強度は落とさないと思います。

 それでも、3g台のスプーンはもちろん、シュガーミノー50Sクラスもバックラッシュなく飛ばせます。さすがにミノーはもう少し飛んでほしいな思いましたが、この日は気温が低くてブレーキブロックが割れると嫌だった(昔アンタレスを寒い日に使っていて調整時にSVSブロックのツバが割れたことがある)ので、ブレーキを買ったままの4個で通していて、この点に関しては保留です。なお、ラインは下巻きなしでナイロン1号を40m巻いています。

 投げの性能はそんな感じですが、クラッチを切ったままルアーの交換をしていて、うっかりピッとラインを引っ張ったとき、スプールが延々回ってラインがうわーっと浮いてきたことがありました。フリー回転がそれだけ軽いということですが、やっぱりちょっと慣性も大きいのかなと思った部分でした。

 とりあえずベイトフィネスを味わいたい人はこのままでも十分でしょうし、マニアな人が近々出るはずのアベイルスプールを入れてもたぶんアルデバランBFSより安く上がるので、ええんじゃないでしょうか。

 わたくし的には、レボLTとかみたいに光り物のデコレーションパーツが付いていないデザインが好みで、これならイワナやアマゴといっしょに撮ってもいいなと思っています。

 前日しこたま雨が降った(ように感じた)ので、どうせ泥濁りだろうからと年券を買うだけのつもりで行ってみたら、逆に減水で、やっぱり釣れませんでした。308Aプラナマティックは、33ミリ径まで下巻きした上に0.9号ナイロンをハンドル100回転分約50m巻いていきました。ベイトフィネスなんか35mで足りるんだし、今まで何で100m巻いとったんやろうと今さら気づきました。 (2015/3/8)

 ストッパーレバーが折れて引退になった中国製308は亜鉛のフェースギアをガタガタに遊ばせていました。この台仏合作308Aプラナマティックは、真鍮歯切りのフェースギア(ギア比4.9対1、歯数49と10)で、軸受けはきっちりしています。

 でも、この手のミッチェルはピニオンがえぐれるように減っていってゴロゴロになります。特に408Aや308プロのギア比5.4対1(歯数は49と9)のハイスピードタイプは、それはそれはひどいゴロになってしまい、「リールの良さはギアだけで決まるわけではない」などと言っておったわらしでもギブアップしたくらいです。

 しかし、そのギア、最初はけっこう静かです。基本的にこのフェースギアはボディのサイズが決まっているため、有効歯幅が1mmもなくて耐久性は仕方ないのですが、もうちょっと何とかなったんじゃなかろうかと思います。

 カーディナル33/44のギアは、スクリューギア(ねじ歯車)といいます。学生のとき機械の講義で、スクリューギアは、「市バスの行き先表示に使うギア」と聞きました。市バスのフロントガラスの上に「三条今出川」とか「北大路丸太町」(おい)とか行き先が出る部分があります。今はデジタル化されているでしょうけれど、ここが昔は巻きものみたいになっていて、くるくるっと変わったんですね。

 スクリューギアは歯が点接触ですぐ減ってしまうため、そういう動力ともいえないような動力を伝えるくらいにしか使えないギアだということでした。でも、リールにおいてはかなり強い部類のギアになってしまいます。

 今主流のハイポイドフェースギアもほかの機械での使用例はほとんどありませんし、歯が全面的に当たるようになったとはいえ、本来ピニオン側もドライブ側も円錐でなければおかしいわけで、歯面のこすれ方は、本来のギアの接触の仕方(あんまり勉強しん子だったんで実はようわからんのだが)にはなっていないはずです。

 そういうギアでも、リール程度の負荷なら大丈夫なわけですから、ミッチェルの歯切りフェースギアでも、カーディナル33/44並みの材料でも使ってやったら、それなりにもったんじゃなかろうかなんて、思うわけです。

 408Aとか308プロは復刻とかレプリカとかではなくて、それなりにメインのモデルだったんだから、もう少し耐久性を吟味していたらと思います。あのギアは1回使ったらゴロが出だすありさまで、あとは当たり面ができて落ち着くどころか、際限なく悪化しました。ありゃ、次もう買ってもらえなかったはずです。コストがどうったって、二度と買ってもらえないようなものを売ったら、そら会社はさらに傾くでしょう。

 相変わらずの死んだ子の年をなんとやらな話であります。

 2015年に刷新されたアートフィッシングのカタログです。前のカタログ同様1万冊刷ったそうですが、前回は4トン車1台分を自宅に持ち込まれて大変なことになったので、今回は問屋さんに送ったそうです。問屋さんから釣具店に行くはずなので、もうぼちぼち各地の釣具店に並んでいるのではないでしょうか。内容は常見忠さんの歩みをまとめたもので、私が書いています。ぜひどうぞ。 (2015/2/28)

 『忠さんのスプーン人生』に収録したものをベースに、以前『ギジー』に書いた「忠さんの愛したリールたち」に含めたものや、トラウト以外の魚に挑戦した『月刊フィッシング』連載のこと、アートフィッシングの小田さんとの出会いなど、多彩な内容になっています。

 写真も新しいものが少し入っていますし。カラーなので、また新鮮にみられると思います。

 カタログを読んで、興味をもった人は、『忠さんのスプーン人生』をどうぞ。書籍のほうは爆発的ではないものの息長く売れているそうで、世代的にネットに触れていない人が店頭で見て買っているのかもしれないなと思います。

 一方で、キンドル版を読んで初めて忠さんを知った人からのスプーンの注文もあったそうで、いろんなパターンがあるのが今の時代らしいところです。

 キンドルといえば、スマホやタブレットだけだったキンドルアプリが、ノートやデスクトップなど普通のパソコンやマックにも対応するようになりました。当然私のキンドル本も読めるので、よろしく。

 2015年2月22日、根尾川で成魚放流日にたかるようなみっともないまね……をしておきながら、またしてもボウズを食らいました。人混みが嫌いなのでゆっくり出かけて魚がスレきってから釣ってるってこともありますが、今年まだアマゴもイワナも1匹も釣ってません。せやけどまあ、本来2月って真冬だもんね。そもそもがむちゃなわけで。 (2015/2/23)

 こないだ、九頭竜川でSiCガイドを割らかしたのを書きましたが、実はその前日も根尾川のLF区間にちょろっと投げに行って、不幸な目にあいました。例のごとく何の反応もないままクルマに帰ってきたら、ミッチェルのボディに、ストッパーレバーが……ありませんでした(というギャグが昔ハイ水で流行ったんだぞ)。

 使っていたのは中国製の最終版308でした。中国製のはもう一台、名前だけがなぜか310ULになっているのを買ったことがあって、そのリールはパッケージから出してストッパーレバーを数回パチパチとやったら、いきなりレバーが根元から吹っ飛び、折れた部分にしっかり巣が入っていました。中国生産のは亜鉛ダイキャストが悪かったようで、同じく亜鉛のベールアームはラインローラーナットを締め付ける部分がぱっくりと割れました。

 308のほうは今までもっていたので、ロットが違うから大丈夫かと思っていたのですが、年月を経てやっぱり折れやがったのでした。

 ここ何年か「赤線ミッチェル」のうち中国製308を一番よく使っていたのは、一番糸ヨレが少なかったからです。巻きあがりも「赤線」唯一平行になりました。また、「カーボンスプール」の表面が、仏台中で作られたもののうち、一番滑らかだったのも理由でした。

 ストッパーレバーはかしめてあるので修理は不可能(むりむり別のボディから引っこ抜いたのを移植することも考えられますしやったことがありますが外すときに軸が折れたりろくなことになりません)なので、中国製308は部品取りになってもらい、調子のいいベール組とスプール組、メインシャフトを308Aプラナマティックに移植したのでした。それが上の写真のリールです。

 中国製のベールはやや傾きが少なく、ラインローラーの溝が普通のアールになっています。ただ、そのまま移植したら角度が合わなかったので、アームの突起が当たる部分に0.3mmの真鍮板を貼って調整しました。

 このベールアームはラインローラーの高さが変えてあるようで、オシュレーションスライダーを純正にして、写真の理想的な巻き上がりになりました。「MITCHELL/ラインガイドの位置」のページに比較したものがあって、ここでは0.2mmも差がないとしてありますが、ページの写真くらい角度を変えると目視でナイロン糸1本分くらいラインローラー位置が変わります。それを考慮すると、中国製のベールアームは0.5mm程度巻き上がり修正のために寸法が変えてあったということになります。

 はたして、合体させた308Aプラナマティックは、きわめて快調でした。このベールアームは中国製308に付けていたときからナットのところの絡み止めエポキシ肉盛りをしませんでした。これは、ほとんどこの部分に糸が絡まなかったからです。おそらく糸にヨレが入っていないから、ベールまわりに巻き付きにくかったのでしょう。それは移植後も同じで、この日もナットに掛かったのは1回か2回でした(本来あってはいかんのですがこれだけ出っ張っていたらこんなもんでしょう)。緩めた糸がくるくるとより糸になったり、ラインがもつれたまま放出されたりしたこともありませんでした。

 プラナマティックはやはり快調で、飛距離が出ます。回転も安定します。指で触ってなめらかなスプールエッジは、ラインにも優しいようで、1日投げたあとでもそれほどラインが白くなることはありませんでした。

 今年は新しいツインパワーを買おうかなあと思っているのですが、当分この308Aプラナマティックを使ってしまうような気がします。困ったな、また使わへんがや。

 2015年2月8日、例年のごとく九頭竜川にキャスティング練習に行きました。ロッドは昨年の夏にティップのガイド3個をチタンKTSGに巻き替えたフェンウィック・ワールドクラス83ML。スーパーブレイド0.8号で、トラブルは1回も起きませんでした。うむ、完璧。それにしても、ガイドを巻き替えてから、シーバスもサクラマスも、かすってもいません。 (2015/2/16)

 巻き替える前からやけどな。

 キャスティング練習を終えて、雨の中タックルを仕舞っているとき、ルノー(に乗っ取られた国産某社の小型車)のルーフにロッドを載せていることを忘れて、リアハッチを開けてしまいました。そして、跳ね上がったハッチがティップを押して、カンカラカンとロッドが落ちてしまいました。

 帰宅後ロッドをチェックしたら、なんたることか、バットガイドのSiCリングにひびが入っていました。落下するときクルマのルーフかドアで叩いたのでしょう。

 このロッドのガイドはCCカラーという塗装(?)のフレームで、ショップには売っていないはずなので、メーカー修理かガイドだけ取り寄せて自分で巻くことになります。メーカーに出すと時間がかかりそうですし、自分でやると、(変なところだけ完璧主義な性格のおかげで)またまた何回も巻いたり解いたり塗りなおしたりを繰り返すのが落ちです。

 そんなわけで、ダメ元でリングだけ替えてみることにしました。ちょうどガンスモークフレームのYSG30があったので、このリングを移植しました。

 ひびの入ったリングは、小さい万力で挟んでみましたが、平らな面で挟んでも割れません。衝撃を加えるのは怖いし、思案した後、ドライバーの軸と一緒に挟んでみたら、見事割れました。何か所かパキパキと割って、あとはヘアドライヤーで熱して破片を取り除きました。セラミックが割れるくらいの変形ならフレームに歪は残りません。リング取り用のガイドは、金ヤスリでフレームを削ってカットし、ライターであぶってリングを外しました。SiCは金属ヤスリより硬いので傷はつきません。

 そして、リングに5分硬化のエポキシ接着剤を薄く塗って、フレームに押し込みました。フレームは弾力性をもたせるためにスプライン状の穴になっていて、じんわり入ります。

 おそらくこれだけでも抜けないはずですが、スプライン状の穴のため、ところどころすき間が空きます。海で使ったとき塩が残ると怖いので、最初に塗ったエポキシの硬化後、リングのふちに新たにエポキシ接着剤を爪楊枝で乗せていって、余分をアルコールを含ませたティッシュでふき取りました。

 ガイドリングは、もっと圧入されていると思っていました。だから、漠然と、かしめ機みたいなものを使って半自動で作っているのかなと思っていたのですが、あらためて考えると、今回やったような作業を手作業でやっているのでしょうね。竿のトップガイドやグリップも2液エポキシをしこしこ練って接着しますし、おそらくそうでしょう。よく富士工業のガイドは高いとかいわれますが、仕方ないんじゃないかなあと思いました。

 2015年2月6日、大阪フィッシングショーに行きました。突然『磯釣りスペシャル』の取材を依頼されたので、内外出版の名前で入りました。会場にいた時間の半分以上磯竿3社のインタビューをしていたので、会場ほとんど見てません。元々行く予定だったのではあるが、交通費を請求したらあかんのだらうか。 (2015/2/9)

 後ろは、南港北を下りてからインテックス大阪までの地図です。ここ2年連続で、気がついたら大阪本土を走っていたので、初めて事前に調べました。狭い人工島(?)で、今までは、なんとなくうろうろしているうちに着いたので、位置関係をほとんど把握せずに行っていたのでした。しかし、行きはよかったものの今度は、帰りに京滋バイパスへのジャンクションを間違えて、京都に行ってしまいました。

 今年は15ツインパワーが出ます。ツインパワーについて、初代発売当時から開発にいる人と話していたら、大変な事実がわかってしまいました。私は、ツインパワーの名前は、同時発売されたロッドのツインパワーから来たものと思っていました。ハイ「パワー」Xのカーボンテープが「2」種類だからツインパワーで、リールはその名前を付けられたものと思っていたのです。

 しかし実際は、「スプールがふたつだからツインパワー」が真相でありました。初代ツインパワーには、深溝のスペアスプールが標準装備だったのです。この話は何年か前にネットで見たことがあったものの、スプールがふたつだからツインパワーって、そんなネーミングをするもんがおるわけねえがやと思っていたのですが……おらっしゃられたのであります。

 当時のリール開発のN田次長が、スプールふたつだからツインパワーでええがやといって、こうなったのだそうです。うーん、事実はネットより奇なり……。

 N田氏とは、バンタム100の設計者で、のちに、上州屋に譲渡されたころのリョービに行ってキャスプロメタルを作ったと以前聞いたことがあります。その後のことは知りません。

 N田氏は『マイナーリールの紳士録2』の中ほどに登場する、電動リールの実釣テストをカツオ漁に変えてしまった人であります。あの時、N田氏は魚を次々にクーラーに放り込む係をしていたので、服がべたべたになり、帰りはスウェットの上下に着替えていました。

 帰路、食事のため入ったファミレスで気づくと、N田氏はスウェットの下を後ろ前に履いていて、同行者に「そのまま帰ったら奥さんに『何をやってきたの!』と叱られますね」と言われていました。帰宅後どうなったかは不明です。

 以上、2015年大阪フィッシングショーのレポートでした。

 2015年1月24日、敦賀のメバルです。小さくても対象魚種が釣れたからいいんだもんね。リールは引き続き型遅れ寸前の11ツインパワーです。そういえば先日G誌の15ツインパワーの紹介ページで、初代チタノス・ツインパワーGTの発売年を87年と書いたのに、編集部がゲラをシマノの広報にチェックさせたらしく、88年に書き変えられてしまっていました。88年は総合カタログ掲載年であって、発売は87年だったのです。いらんことをせなんだら、各誌が88年という週刊文春のごとき大誤報を流しまくるなか、わらしの書いたものだけが真実を伝えるという大変なことになっておったのに、なんたること。 (2015/2/2)

 誰がそんなところに着目して読むんだ。

 なぜここまで正確に言い切れるかというと、87年はまさに私が入社した年だったからです。それどころか、当時市場で起こっていたツインパワーのトラブルの再現実験をやっていたのです。

 当時、一番問題になっていたのはGT4000の摺動(オシュレーション)不良でした。磯でヒラマサなどを釣ってガシガシ巻き上げるのを繰り返すと、摺動子(オシュレーションスライダー)のネジが緩んで、クロスギアピン(ウォームシャフトポウル)が飛び出し、スプール往復が止まってしまったのです。いまはメインシャフト後端とクロスギアピン押さえ板を別々のネジで摺動子に止めていますが、当時は同じ1本のネジで止めていたため、これが緩むとクロスギアピンにまで影響があったのです。

 対策は開発課がするのですが、対策品の効果を確かめるには、従来品のネジが緩むトラブルを再現し、その条件で確認テストをしないといけないので、品管課の私がそれをやったのでした。でまあ、なにやらへんてこなことをやって、ネジが緩むのを再現したものであります。

 そういえば、当時、某アングラー氏がツインパワーGT3000と4000を持って海外に遠征、巨大魚をバンバン釣ったため、やっぱり4000番で摺動不良が起きてしまい、「遠征費用を弁償しろ!!」と大クレームを送ってきていたものです。同氏はシマノのサポートアングラーではなく自前で買って持っていったので、怒り心頭だったようです。

 こういうトラブルは新設計のリールではありがちでありまして、ダイワでも当時同クラスのウィスカー・トーナメントSS1000が同様の摺動不良でトラブっていたそうです。こういう情報は各地の釣具店から入ってくるのです。

 あらためて考えると、ツインパワーは縁のあるリールだったのですね。だから、私は、ステラはほとんど持っていないのに、ツインパワーはいくつか持っているのですな。高くて買えないからじゃないぞ。

 昨年末、ヤフオクでリアクションバイトしてしまった、ルー・スピードスティック#1L-26HOBBです。 相変わらずかつての名品に弱いのですなあ。懐かしさのほかに、ライトくらいで2ピース、かつオフセットハンドル付きのロッドが欲しかったというのも理由でした。バンタムもBBも、あの時代のリールは現在のブランクスルーハンドルに付けるとどうしても背が高いからです。でも、このロッドにBBやBMを付けると総重量が500gを突破してしまい、でーれー重いです。かつてのルアー少年はこうして体力をつけていったのですなあ。(2015/1/26)

 ところでこのハンドル、ネジを力いっぱい締めないとリールにガタが残ります。そういえば、と、スーパーパルサーCWBU-65Mに付いていたオフセットハンドルも同じだったことを思いだしました。

 そうそう、あれはワッシャーを替えたら直ったんだと、ねじの頭とハンドル本体の間に入っているさらばね(写真上の銀色のほう)を同じ内径のフラットなワッシャー(同下)に替えることにしました。

 ところがところが、ワッシャーを替えるために分解したところ、右のように爪に亀裂が走ってしまっていました。

 しかし今はええ時代でありまして、ヤフオクにパーツを売っているところがあったので、新しい部品(左)を買って交換しました(なお、本来、爪はC止め輪を取って固定ネジを抜かないと外れませんが、新しく買った爪は抜け止め兼回り止めの突起が省略されていたので、そのまま外しています)。

 そもそもの問題のがたつきは、ワッシャーを替えたことでばっちりなくなりました。指でネジを軽く締めただけで、がっちり止まります。締め代をつける意図でさらばねにしてあったのだと思いますが、かえって穴が突き出ている側の接触径が小さくなってガタが止まらなかったようです。替えたワッシャーは何のワッシャーだったか忘れましたが、ファイバー製なのでスプール下の調整ワッシャーのはずです。金属より多少柔軟性があることもガタを止めるのに役立っているのかもしれません。

 もうひとつの問題の爪の割れは、強く締めたといってもコインや工具は使っていないので、材質が原因でしょう。白化して割れるのはABS樹脂のはずです。ABS樹脂は力を加えたままにしておくと亀裂が走って割れてしまいます。

 ヤフオクで買ったパーツは、表面の感じから、ガラス入りナイロンではないかと思います。当時も割れて途中で材質を変えたのかもしれません。

 2014年12月28日、敦賀でメバルを狙っていたらおそがい魚が釣れました。『釣魚図鑑』によるとオニオコゼらしいですがようわかりません。同書には(オニオコゼだとすると)姿はえぐいが肉はうまいので放してはいけないと書いてありました。いくらうまても、いらんわ。なんで去年の写真なんだってところですが、昨日も行こうと思ったというか、実は出発したのですが、冬型で日本海側へ行くのはあほやということに気がついて、10キロくらい走ったところで引き返してきたのでした。なんたる無計画。 (2015/1/19)

 四日市のほうでも行けばいいのかもしれませんが、工業地帯っぽいのがなんかいやなのね。

 リールは型遅れ目前の11ツインパワーC2000HGSです。この日は暗くなってからも2時間くらい釣っていました。そうすると、ルアーが小さいこともあって、けっこうティップまで巻いてしまうことがありました。

 そうしたとき、ストッパーをオフにしてローターを1〜2回逆転させてラインを拾いなおします。でも、もうすぐ出る15ツインパワーは14ステラに続いてストッパーレバーを廃止してしまっています。どうなんでしょうね。なければないで慣れちゃうものなのかしらん。

 近いうち、ブランドのみの中国丸投げリールの中には、マネしてストッパーレバーを廃止しちゃうところが出てくるんじゃないかなあ。14ミッチェル300みたいに、防水防塵が悪くなるだけなのにローターのどてっぱらに穴開けちゃうようなところだもん(今見たらクァンタムにもあるがや)。どうせなら、ローターブレーキとかフットとスプールの位置関係とか、いいところをマネすりゃいいのに、そうじゃない部分に限ってマネするんだよな。

 ストッパーの切替機構は、部品は小さくても、けっこう部品点数が多いから、省けるものなら省いてコストダウンしたいって考えるはずです。ぼちぼち中国のメーカーもコストが上がってきているはずだから、目をつけるでしょうね。シマノがやってるんだからいいだろうってことで、そういう流れができちゃうような気がします。

 2015年1月10日、天竜川に行ってきました。昨シーズンは2回行って2回とも透視度20センチあるかないかの泥濁りで、もう行ったらへんぞと思いましたが、今シーズン2回目です。魚もピンシャンじゃないし、水もきれいじゃないし、高速代やガソリン代を考えたら近くの管釣りに行った方がいいようなものですが、川をうろつけるだけでもいいのですな。 (2015/1/11)

 今までは、“本流”で“ニジマス”ということで長めのライトアクションくらいのロッドを使ってきました。でもあらためて考えると、このふたつのキーワードは同じでも、犀川あたりとは似て非なるものなので、56ULのロッドに1号ラインでいきました。

 飛距離は落ちますが、釣りになる程度の距離は出ますし、届く範囲で釣るのもある意味潔くていいのではないかと。この魚のあと、60センチはあろうという魚もかかりました。ハリが外れて逃げられましたが、寄せるのは十分できました。なにより短いロッドを大きく曲げて釣るのは、楽しいものです。

 ロッドはこの前の週に10数年ぶりに引っ張り出したミッチェル・リバティ56ULです。一昨年くらいは30年以上前に買ったダイコーの#GL-256HSがマイブームになりました。私は、使わなくなったタックルもまず手放さないので、よくこういうことがあります。

 タックルに飽きるとすぐに中古屋さんに売ってしまう人が多いようですが、ロッドでもリールでも良さを再発見するのはいいものです。あっしみたいな人ばかりになると、モノが売れなくなってしまいますが。

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