業務日誌(2003年4月その2)

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4月30日 非弁提携その後

 連休とはいえ、一週間もご無沙汰してしまいました。

 本日午前中は、先頃破産宣告を受けたK元弁護士の元依頼者(=K弁護士に対する債権者)からの電話相談を担当していました。連休明けの惚けた頭にはきつかった………

 法律事務を業として取り扱うことができるのは、一部の例外を除いて弁護士に限られています。

 弁護士でないのに、法律事務、ことに債務整理を受けているのが「非弁」=整理屋で、整理屋と手を組んでいるのが「非弁提携弁護士」です。

 そうした非弁提携行為の一種を行ったことを理由に、昨年懲戒処分を受けて弁護士資格を失ったK元弁護士の件については、昨年8月17日の日誌でも触れましたが、その後私自身も同弁護士に対する被害弁護団の一員に引きずり込まれてしまいました。

 K元弁護士自身は、非弁提携弁護士であることを頑なに否定していたようですが、その後、数千人に上ると思われる受任中の依頼者に対し、数ヶ月経っても、預かり金の39%しか返していません。

 「預かり金」ですよ!!本来、弁護士が手をつけてはいけない「依頼者のお金」のはずです。それが返せないということは、依頼者のお金を横領していたと言われても仕方のないことです(ずさんな会計処理のために自転車操業をしていたのでしょう)。

 仕方なく、被害弁護団としては、K元弁護士に対する債権者破産の申立を行い、同弁護士に対しては、先日破産宣告が出され、裁判所からの債権者(=元依頼者)に対する通知がついこの間発送された、それで電話相談の応対が必要になったというわけです。

 ところでこのK元弁護士には未だに「支援者」という人々がいるらしく、被害弁護団全員が、その「支援者」らしき人々から懲戒申立を受けています。

 なんか、「支援者」のHPもあるそうで、本日見てしまいました。これです。このHPによると、被害弁護団の活動は「新たな攻撃」だそうで、こんな非難が書かれています。

 ま、言論は自由ですから何を主張されようとかまいませんが、この方たちは、K元弁護士が預かり金すら返せないという事実をどう考えられているのですかね。非弁提携の世界の闇は深そうです。




4月23日 20,000アクセス

 昨日は帰りが遅かったので、書けませんでしたが、昨日中に20,000アクセスを超えたようですね。ありがたい限りです。

 15,000アクセスが昨年12月22日だったので、約4ヶ月のインターバルです。最近、日誌の更新もやや間隔があいてしまうことが多いわりには多くの方々に見てもらえていただいているようです。感謝。

 基本的に1年以上定まったレイアウトでやってきて、そろそろ模様替えもしたいなあ、と考えていることはいるのですが、最近はなかなかまとまった時間が作れません。




4月21日 品薄

 私が職場用&モバイル用買い換え候補として狙っているThinkPad X31ですが、最上位モデルのJHJが滅茶苦茶品薄で、IBMの通販はおろか、ほとんどの主要な通販サイトから姿を消しているようです。

 昨年秋に「2002台限定!」と鳴り物入りで発表したものの、未だに売れ残っているX30anniversaryモデルに比べ、この人気ぶりはどうしたことやら。まあ、CPUも新世代、無線LANも進化して、現時点では文句のつけようのないスペックですから、みんなX30を買い控えてこれを待っていたのかも知れません。

 おかげでGWには新しいパソコンを入手しようと思っていたのに、なかなか叶いそうもありません。ThinkPadフリークとしては、久々にヒットの知らせを聞いてうれしいことはうれしいのですが、複雑な気分ですね。

 世間的にはVAIOの一人勝ちの勢いが衰えてきているようですが、そういえば身の回りの弁護士たちも、一時はみなさんVAIOVAIOだったのが(弁護士も結構ミーハーなのです)、最近はメーカーが分散しているようです。




4月19日 「医療をネタに稼ごう」?

失言:木村副厚労相、弁護士を揶揄 医療問題で
木村義雄副厚生労働相は18日、厚労省が開いた「医師臨床研修制度と地域医療に関する懇談会」で「米国のように医療をネタに稼ごうという非常におかしな人が、どんどん増えてくると予想される」などと、医療問題に携わる弁護士を揶揄(やゆ)したととれる発言をした(毎日新聞)。

 朝日新聞の記事からも補完すると、この発言の前段は「司法改革で弁護士がどんどん養成されようとしている」というものだとか。

 なるほど、弁護士増員はお医者さんにとってそれほど危機感を煽る材料なのですか。今まで、いかに弁護士が医療分野に疎かったかということでしょう。

 いいでしょう、お望みどおり我々は、医療をネタにどんどん稼ぎ、医療の質の低さに泣いている被害者をもっと救おうではないですか(笑)。

 司法改革は、別に弁護士のためにあるものではありません(その証拠に、弁護士会内でも弁護士増員には非常に反発が強い)。私だって、諸手を上げて賛成、と言い切れるか、というと正直いて不安なものがあります。でも、こうやって弁護士に危機感を感じてくれる方々がいるというだけでも、司法改革の成果は既に上がっていると言うべきなんでしょうかね。

 ま、弁護士も大変ですが、お医者さんも大変な時代だとは思いますが。




4月17日 転送アドレス

 このHPの問い合わせ先アドレスにもしていた「law.ne.jp」ですが、実はこれ、民間の業者が持っているドメイン名で、従来東弁の弁護士協同組合が提携して無料の転送サービスを行っていたものでした。

 この業者がマイクロソフトばりに牙をむきました(笑)

 6月から転送サービスを有料化するというのです。しかも年間2万円だとか。下手するとプロバイダ料金の方が安いぞ。

 無料で会員を集めておいてお約束のようなあこぎな商売………とも思いましたが、実際には思ったほど会員が集まらず、付随サービスでもうけようと思った当てが外れたのかも知れません。

 それにしても情けないのは東弁協同組合で、こういう商売って、最初は無料でもいつか「有料化したい」と業者が言い出すのは見え見えなのに、何の担保手段も取っていなかったのですかね。商売のお先棒を担いだだけじゃないですか。

 まあ、いずれにせよ、年間2万円も支払う気はしないので、現在のアドレスは返上することにします。今後のお問い合わせはこちらのアドレスにお願いします。




4月16日 会務・閥務2003

 気がついたら6日間も日誌が空いてしまいました。またワースト記録更新だ(^^;

 何でこんなに空いたかというと、今週に入ってから閥務に絡む会合続きで帰りが遅いからです。

 どうやら何とか東弁の司法修習委員会は辞められたようですが(人手不足で足抜けするのがヤクザ並みに大変!!)、代わりに若手派閥、法友全期会の執行部に入れられました。

 でもって、この法友全期会内でも政策委員会と法律相談センターチームの二つに配属させられているため、毎日会合状態。。。

 ちなみに昨日は、東弁から沖縄は宮古島の公設事務所へ赴任することになった同期の弁護士の送別会ということで、年甲斐もなく六本木で日が変わるまで飲んでしまい、今日は頭痛状態でした。