2005年夏 マウイ〜オアフ旅行記 天国の休日
Chapter 2 ワイレア
2−1 白い天国
(木々の緑と白い椅子)
プランテーション・インのチェックアウトの時間とケアラニのチェックインの時間には少し開きがあった。私とKくんはタクシーでワイレアのケアラニへ行き、フロントでスーツケースとキャディ・バッグを預けて身軽になると、近くのショップス・アット・ワイレアへ出掛けた。マウイに着いてからというもの毎日よく歩いていたのでショップス・アット・ワイレアへも歩いて行ってみたのだけれど、途中歩いている人は誰もいなかった(この時はまだ知らなかったけれど、ショップス・アット・ワイレアへはホテルで頼めば無料で送迎してくれるサービスがあったのだ)。
道路沿いに咲いてた花
ショップス・アット・ワイレアはなんとなくホエラーズ・ヴィレッジと似ている気がした。ブランドのお店も結構あったけれど、まだまだ本気で買い物する気にはなれなかった(と言うよりホノルルに予算を温存したかった)ので、高そうなお店には入らなかった。
見て、気に入ってしまえば堪え性のない私は即購入してしまいそうだった。ハワイの暖かさは心だけでなく財布の紐も緩めてしまうのだ。
中途半端な時間にホテルを移動した私たちは、なんとなく空腹であることに気付いてしまった。考えてみるとお昼も食べずに歩いてばかりだった。しかし、今食べてしまえば晩御飯の入る余地はなくなってしまうかも知れない。
それでもやっぱり空腹には勝てなかった。夜のことは夜考えればいい。そう思い直してチーズバーガー・イン・パラダイスの姉妹店、チーズバーガー,マイタイ&ロックンロールというお店で、昨日、一昨日に引き続きマウイで三つ目のハンバーガーを食べた。
夕方のショップス・アット・ワイレア
ここで一つ情報。多分ケアラニに泊まる人は殆どわかっているんじゃないかと思うけれど、ケアラニとショップス・アット・ワイレアはシャトルバスでつながれてはいない。ワイレアのシャトルバスはグランドワイレアの次はワイレアゴルフクラブのブルーコースへ行ってしまうのだ。ケアラニからショップス・アット・ワイレアに行きたい場合はホテルでその旨伝えれば乗せて行ってくれることになっている。帰りはシャトルバス発着所近くの時計屋さんが連絡所になっているので、そこから連絡してもらえば迎えに来てくれるけれど、行った時に帰りに迎えに来てもらう時間を約束しておくのが良いと思う。
(ただしこれは私が行った時点(2005年8月)での話なので、その後変更になることもあるかも知れない)
チェックインの時間が近づいてきていたので、私たちはホテルに戻った。帰りはさすがに迎えを頼んだ。ホテルまでの道のりは結構アップダウンが激しいのだ。
ザ・フェアモント・ケア・ラニ・マウイ。ケアラニとは「白い天国」という意味だ。その名の通り、ホテルは白で統一され、南国の陽射しに映えた。部屋はすべてスイートタイプになっている。インターネットで朝食付きのプランを予約をしたのだけれど、予約時喫煙者だったKくんがその後煙草をやめたのでチェックイン時にノンスモーキングの部屋に変更してもらった。でももしかしたら変更してもらわない方が部屋の位置が良かったのかも知れないと後から思った。
道路から入っていったあたり
ロビー横
建物はこんな感じ
カフェ・チャオの近くのいすとテーブル
噴水
プール
ビーチ目の前のヴィラ 泊まりたい・・・
部屋はスイートタイプでリビングとベッドルームに分かれている。クロゼットは2つあり、1人1つずつ使える。バスルームも広めで洗面台も2つある。冷蔵庫、コーヒーメーカーの他にシンクと電子レンジもあり充実している。
また、無料で使用出来るランドリーが3階〜7階に設置してある。ゴルフ等で洗濯物が増えてしまうのでこれは非常に助かった。
リビング
ベッドルーム
広いラナイ
案の定、お腹がいっぱいで夜はレストランに行けなかった。ホテルのレストラン「カフェ・チャオ」にデリがあるのが有難かった。惣菜やピザ、デザートなんかも売っていた。部屋には電子レンジがあるし、簡単に夕食を済ませたい時や小腹が空いた時つい寄って色々買ってしまいそうだな・・・という予感どおり、この後の滞在中、かなり頻繁にデリを利用することになってしまうのである。
◆ ◆ ◆
2−2 楽園ゴルフ
(打ち下ろしの先には)
「ハワイで一番きれいな景色は、実はゴルフ場にあるのだ」
・・・というのは私の義兄の言葉である。そしてその後には、「ハワイに来てゴルフしなかったら何をしにハワイに来たかわからない」と続く。
それを「そのとおり」と思っている訳ではないけれど、間違ってはいない、とも思う。ハワイで一番きれいな景色(複数形)の中の一つは、確かにゴルフ場にあるかも知れない。手入れされた緑の芝、青い空、青い海、コースの中で時折見つけるハイビスカスやプルメリア。
今回はワイレアに着いて2日目と3日目(マウイに着いて4日目と5日目)にゴルフの予定を入れていた。
今まではラウンド中に写真を撮る余裕などなかった私だけれど、去年からの練習の成果か、少しは写真を撮ることが出来るようになって来た。
旅行4日目(ワイレア2日目)。
ワイレアゴルフクラブのブルーコースでゴルフ。この日はKくんと2人でラウンド。
ブルーコースはコースのすぐ隣にコンドミニアムが並んでいる。横が一般の道路(車も走ってる)というホールもあり、そのレイアウトは日本では考えられないだろう。私のような刻むタイプ(飛ばないだけとも言う)のゴルファーはあまり心配ないけれど、飛ばすタイプで尚且つ打球の方向に自信なしというゴルファーには心理的プレッシャーが大きいかも知れない。
肝心のゴルフの内容は、2人だったこともありリラックスして出来た為、スコアもまあ悪くはなかった(私にしては)。
ティー・グラウンドの横はコンドミニアム びびるって・・・
途中で咲いてたプルメリア
やたらと良く見かける白い鳥
水を撒いてるので虹が・・・
道路にボールが飛んでっちゃたら・・・やばいって
別なホールへ移動するためだけのカート道 い〜感じ!
5日目。
ワイレアで一番美しいと言われるエメラルドコース。この日はT夫妻(日本人)と一緒だった。
初対面の人と一緒にゴルフをするのは少し緊張したけれど、T夫妻はとても気さくでいいご夫婦だったので気持ち良くプレーすることが出来た。ゴルフ旅行という感じでマウイの後はハワイ島に移動してゴルフと言っていた。オアフに渡らないところがいかにもゴルフ中心という感じがした。
私は殆ど緊張しなかったけれど、Kくんはそうではなかったらしい。そもそも私の場合、少し下手な方が嫌味がなくていいのではないかと常日頃開き直っているのでさほど緊張しないで済むのかも知れない。Kくんは緊張のせいなのか、調子があまり良くなく、途中で1ホールだけリタイヤしてしまった。
「迷惑掛けちゃうばかりだから、このホールはもういいです」と言ったKくんに対し、T夫妻の奥さんが「気にすることないのよ、リゾートゴルフなんだから」と言った。
そうなのだ、リゾートゴルフなのだ。もちろん最低限マナーは守らなければならないけれど、基本は「楽しくゴルフ!」。それに尽きるのだ。
リラックスして景色を見渡せば、そこはまさに楽園。天国にいるのではと錯覚してしまうような美しさだった。
きれいすぎ・・・
天国?
優しく微笑む白いバンカー・・・
ゴルフの内容は100%満足、というわけにはいかなかった。でもまあまあ満足したと言えるかも知れない。私は気持ち良い景色の中で、2日連続自己ベスト更新という快挙を成し遂げてしまった。
◆ ◆ ◆
2−3 カフェ・チャオ
(デリの前で)
ワイレアに滞在中は食事をホテル内で済ませることが多かった。朝はレストラン・ケアラニでビュッフェ、昼と夜はカフェ・チャオで食べるか、カフェ・チャオのデリで買ったものを部屋で食べるというパターンが多かった。
緑のパラソルとその上に屋根のように広がる緑の木々。木々の葉の間からこぼれる太陽の光。景色の美しいレストランだった。味の方もなかなか美味しかった。日本人の口にも合うような気がする。
カウンターもあります
木漏れ日がすてき
デリにはピザ、サンドウィッチ、パスタなどの他、アイスクリームやケーキ、お菓子や飲み物があり、私はよくパスタ、ヌードル、フライドチキンなんかを買った。エクレアやチョコレートなどもつい買ってしまったりした。部屋に持ち帰ると思うと、ついすぐには食べない余計なものまで買ってしまうのだ。
デリの前 ここで買ったものを食べてもOK
アイスクリームもある
おいしそう・・・
お菓子も可愛くディスプレイ
◆ ◆ ◆
2−4 ビーチウォーク
(海沿いの散歩道)
6日目。
朝ごはんを食べてすぐ散歩。明日はオアフへの移動があり、ワイレアで丸1日過ごせる最後の日。
ケアラニからフォーシーズンまでは遊歩道でつながっている。軽いお散歩気分で、本気のエクササイズ・ウォーキングで、ビーチ、豪華ホテル、豪華ヴィラ、マウイの植物などを楽しめる。
私の場合は当然本気で歩いたりなどしない。あくまでお散歩だ。トレーニングしにマウイに来たのかと思うほど本気で歩く外国人とすれ違う中、途中で無理矢理(?)海に降りてみたり、人の邪魔にならないよう配慮しながら写真を撮ったりした。そうして歩くうちにグランド・ワイレアの前を通り過ぎ、フォーシーズンの前まで来た。ワイレアに着いた初日にショップス・アット・ワイレアまで歩いた時と距離的には大した差はないかも知れないけれど、手荷物はデジカメのみで海沿いというだけでずっと気分が良い。道路沿いの道も景色はきれいだったけれど、やはり違う。
私たちはフォーシーズンのビーチ前で冷たい水をもらい引き返した。
ヴィラの前あたり このへんからスタート!
こんな感じで道が続く
フォーシーズン前のビーチに到着
こんな場所もあった
どこまでも歩いちゃうよ
時には日陰もあるし
私はもともと歩くのは嫌いじゃない。けれど歩きたくて仕方ない、ってほどではない。でもハワイではとにかくよく歩く。わざわざ歩くために出掛ける。
空気が美味しく、景色がきれいで、すれ違う人が笑顔を向けてくる。気分爽快!
◆ ◆ ◆
2−5 POLO BEACH
(白いホテルの青いパラソル)
散歩から帰り、今度はビーチへ。
ポロ・ビーチはワイレア・ビーチの隣のビーチである。フォーシーズンやグランド・ワイレアの前はワイレア・ビーチ、ケアラニの前はポロ・ビーチになっている。
マウイ6日目にしてようやくビーチ。いきなり日焼けし過ぎないよう日焼け止めをしっかり塗って、ビーチでも塗り直せるよう日焼け止めを持って出かけた。
ゴルフも楽しかったけれど、この日はめちゃめちゃ楽しかった。ボディ・サーフィン!とか言いながら、とにかく身一つで波に乗りまくった(のまれまくった?)。海の中で波待ちをしている子供達と一緒に大きな波に興奮してはしゃいだ。とにかくこの時ばかりはすべて忘れていた。童心に返ってこんなに無邪気に遊んだのは久しぶりだった。
海側から ビーチとヴィラが見える
一列に並んだパラソルがかわいい
眠っちゃいそうなパラソルの下
◆ ◆ ◆
2−6 さよならマウイ
(サンセット)
日が沈む頃、あるいは日が沈んでから、私は毎晩ぶらぶらとビーチの方へ歩いていった。時にはKくんを部屋に残し1人で歩いてみた。あちこちで火が焚かれ、人が行き交っていた。
マウイ最後の夜は感慨もひとしおだった。次はいつ来られるだろうか、という思いでポロ・ビーチの近くを歩いた。海の上に浮かぶ月は格段に美しかった。
これは後からわかったことだけれど、ちょうど私たちが旅行していた頃、月はかなり地球に近い場所を移動していたのだった。道理で、と私は思った。夜になるとやたらと月が気になり、不思議なくらい月に惹かれた日々だった。
ポロ・ビーチに夕日が沈む
黄昏の景色
気付けば、月は形を変えていた。マウイに着いてすぐの頃には細い線のような新月だったのに、毎日少しずつ太り、半月に近い形にまで膨らんでいた。
オアフでは、どんな月が私を迎えてくれるだろう?
椰子の木の真ん中に浮かぶお月さま
「Chapter 3 ホノルル」へ続く。
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