大阪 ことば悦覧 ことば紀行 2008年5月12〜18日 home 原田祐馬さんことば悦覧 2008年 5月12日 夜 西京町堀 原田祐馬さん事務所にて 笹岡さん記録へ 原田さん記録 その01 02 03 04 05 06 その5 第二音源 30分10〜45分 04秒 原田:企画展示のデザイをしたり アーテストの人に 展覧会の展示設計を手伝ったりとか 佐藤:アーテストの気持ちが判るので アーテスト忙しいから サポートすると 言う 感じかな 原田:そんな感じ に近いですね 佐藤:自分がメデアになって 媒介者だよね 原田:ギャラリーとは違う媒介 と思っていて 佐藤:ギャラリーとアーテストを繋いだり 正しい進展をしてるね 原田;なにか 佐藤:老人介護士がいるように芸術介護士がいる 原田:ああそうですね ははははは 佐藤:芸術だって介護保育してあげないと、育だたないからね 原田:そうですね 一緒に作っているという感覚は僕は凄い大事だな〜と思って て 佐藤:それは大切ですよ 原田:それを凄く重要視して 佐藤:良い仕事をやってますね そう思いますね そういう活動をする人が少なすぎる 現場で 制作しているアーティストをサポートする それを観察して他者に伝いえると言う 専門職能として今は無い 名前がない じゃない 観察者じゃしょうがないし サポーターでもしょうがない 共に行動する評論家と言ってもいいよね 原田:でも違うかな〜と 佐藤;評論家は ことばで評価を固定する人だか 芸術家 媒介者としてはそれは言わない わけでしょう お好きにどうぞ で 原田:そうですね 佐藤:なかなか重要な仕事だけれども名称が無いので お金にならないね 原田:あんまり成ってない でも最近 アーテストの人 が 例えば大きな最近だったら 豊田市美術館 とかで やった展覧会 で 榎木忠さんて言う作家 さんてご存じですか 佐藤;わかりません 何やさんですか 原田:えとね 作品集見せましょうか ハンガリでハンガリーに行ったりするオジサンなんですよ 佐藤:日本人ですか 原田:日本人です 佐藤:日本人でハンガリーだから東欧かぶれですか 原田:これ 佐藤:ああダジャレ言葉を実行為するんだ モヒカンも真っ青だ セルフポートレートじゃないですか 原田:それはセルフポートレートですね で 行為と言う事をテーマにして 作品をずーっとやってたんです 時期の人なんですけど 今も現役で いろいろやっていて 佐藤;これは何時の作品ですか 原田:79年です 僕が生まれた年です 佐藤:結構早いよね 原田:デュシャンの ローズセラミーとかね 関西でずーっと活動してはるかたで 神戸なんですけど こんな作品も作ったりとか 佐藤:もの派も出てるし なんでも出来るんだ 原田:そう なんですね 原子爆弾(れぷりか)つくったり 佐藤:関西の濃い人だね 原田:濃いですよ 佐藤:爆弾も これも 冗談だよね 原田:ふふふ 佐藤:本物の原爆じゃないよね レプリカ 原田:めちゃくしゃ精巧だったらしいです 佐藤:ああそうなんだ リトルボーイと瓜二つ 原田:両方つくてましたね ハットマンとリトルボーイ 佐藤:ああそうなんだ 原田:これもかなり古い ですね 佐藤:まじめに 意味にないことを本気でやる点が面白いですね 本物の原爆つくると釣り合うね 原田:そうなですよ これは ベネチアビエンナーレ のプランとかもね 佐藤:設計図はどこから手に入れたのかね 原田:きっとどこかから昔の資料を集めたじゃないですかね 佐藤:まだ生きているんだ 原田:この人の 仕事で 使えない 銃を製造したり 佐藤:高橋さんはこの人を大尊敬しているじゃないの 原田:関西のアーテストはみんな尊敬している 佐藤:今 何歳ぐらいですか 原田:64かな 佐藤:わかいですね 原田:キリンプラザ大阪の 展示構成をつくったんですけど 佐藤:なかなか賢いオジサンが居るね 原田:こないだ六本木クロッシングでもこの作品を 佐藤:これなんですか わからないな〜 原田:これはRPM1200って 金属の廃材をひたすら集めてきて 全部自分で磨き直して 穴開けて カタチつくって 佐藤:ひたすら 徒労を続けるわけね 原田:ふふふっふふ 佐藤:ひたすら徒労をすると言う それは面白いな〜 原田:2006年に同じような 場をやりはった 佐藤;これは人気あるよね 原田:そうなんです 佐藤:お客さん一杯来そうだね 原田:めちゃくちゃ 来ましたよ〜 佐藤:ふふふうふふ このような 芸術表現として場を設計しすると 原田:そうです はい 佐藤:常駐しないんですよね 原田:はいそうなです そういうので 椹木のい さんが 52回やから 佐藤:このかたは正常ですね 原田:そうなですよ 前回のベネチアビエンナーレのプラン出したりとか 模型制作から全部 資料制作まで一緒に やったりとか 佐藤:何をやらなければいけないか 良く判ったひとだね 原田:そうなんですよ 佐藤:近代の思考とまったく 反しているけどね 原田:ふん〜ん 佐藤:大阪は これだからいいね これは東京には無いな かもね 図録いいね 原田:3800円で まだ売っているじゃないかな 捜したら 最近の本なんでこれは 初めてまとまった本だ 佐藤:記念碑的な作品集 原田:はい 佐藤:作りに関わったと そうか みんな尊敬するわね 芸術家はね 原田:そうですね〜 佐藤:この人を知らない関西の芸術家はアホだと 原田:そうです 佐藤:初めて 知ったけど そう思います 笑えるねが 真面目に冗談をする ハンガリーだから身体の毛を 半刈る 原田:チャント わきも・ちん毛 も剃っている それで三年掛けて 両サイド全部やっているんですよ のばして 佐藤:遊戯人ね 原田:でもこれで仕事もしてたんですよ サラリーマンなんです 長いこと 佐藤:このままでは明日から来るなと言われるだろから 半分はカツラで頑張ると かつらつけてね〜 挨拶すると 原田:ふふふふ おっちゃんかつらずれてんでーとか言われて ふうふふふふふ 笹岡:ふふふ 佐藤:半分そった毛でカツラつくって 被って 汗かいて外れたりして ちんげそるのもなかなかな ハンガリー 音源からの 冗談を芸術に展開する 原田:ちゃんと半分そってやった 佐藤:半分はお坊さんのようで 半分はありふれているよね 両方返して3年掛けて行うというのがいいね 言葉と行為の祖語をあそぶ この濃さは関西ならではだ 原田:ながくないと 佐藤:この図録写真とって webに乗せてだいじょうぶですよね 原田;大丈夫ですよ〜 佐藤:これは写真一枚だけでは判らないね 説明つかないと 原田:半刈りでハンガリーに行くと言う タイトルです ふふふふふふ 佐藤:ダジャレから芸術 瓢箪から駒じゃなくって 会場爆笑 原田:ハンガリーに行ったら半刈りをハンガリーと言わない 佐藤:わらえるな〜 面白い人のいる 関西の救いだね 原田:関西はこういう濃い人が 佐藤:歴史が長いからかね 東京は江戸時代をのぞけば150年ぐらいだけど 京都大阪は数千年 歴史的な積み重ねもあるし 平均的な生産性も高いので 人間らしいお父さんが出てきてしまう いいね どうように 人間らしい奇っ怪なお姉さんは居ないんですか 漫才に行くかな 笹岡:ああそうかも 原田:たしかにあんまりいないな 佐藤:真剣にやっているよね この真面目さが恐いよね 笹岡:はははははは 佐藤:どこかでダジャレだーと言って ほしいよね 笹岡:困らせたいんじゃないですか 佐藤:真面目に3年やられると 仕事の同僚としては困るよね ワイワイガヤガヤガヤ 20年間 インタビューしようとするんだから 同罪か俺も はははは 原田:僕もメール来てビックリしました いや面白いな〜と思った ああそういう主旨 なにや〜と思って 佐藤:5年毎に観察すると 原田:うん〜 いいですね〜 笹岡:5年というスパン 先が見えないんじゃないけど 原田:逆に言ったら20年後の自分も知れるや とおもったの 佐藤:ああそうだよ 原田: だから面白いとおもったの 佐藤:20年後に過去の自分の言葉が分かると言うことは その先の72才の原田さんがわかったり 12才の原田さんもわかるし ドンドン延びて繋がる可能性があるよね 原田:そうですよね だからすごいな〜と思って 佐藤:時空を横断するようになる 横断するための材料が無さ過ぎるので データを提示して横断しやすく下地作りをする 原田:なんで20年なんですか 人って 佐藤:寿命くるじゃない 原田:ああそういう事なの 佐藤:おれ57才だから平均 寿命ぐらいになるだろうから 87まではちょっと俺は自信がないので 約束できない 20年は平均だし大丈夫だろう という 原田:87になっても横にサポーターみたいな人が居て 佐藤:そうなればバリバリ喋って 笹岡:ははははは 佐藤:サポータを介護してると ははははは 原田:サポーターも同じ年でははははは サポータ 75位で はははは 佐藤:漢字忘れて すべて平仮名で打つているかもしれない 平仮名だけだと 読むのたいへんだな〜 ははははは やつぱり元気で漢字交じり起こさないと ははははは 笹岡:たしかに 佐藤:場所を共有してると「確かに」って打てるけど ことばを残すと言うのは案外難しいね 音の固まりだから 呆けたら起こせないだろう 文脈のなかで漢字が浮かぶ 分けだから 音だけだと 200年後に聞いた人は漢字が思い浮かばないかもしれない 原田:うんうん 佐藤:大阪の濃い乗りもわからないかもしれない 音の固まりだけだと ハンガリーに 半分刈って 行ってみると それ何からってね 原田:どういう事みたいな 佐藤:どうして 前後で半刈りしないのとか いろいろ難しいね 写真が無いと EUが大きくって国が小さくなったらね ハンガリーってどこ 原田:あります 笹岡:写真ないと 未来の人 困るやろうな〜 これどうかいしゃくするんだろう 原田:言葉で アートて芸術 って言葉で残っても 言葉として残らないじゃないですか 実際ビジュアルでしか 残らへんし いくら作品タイトルが付いていても それが直接できるかと言うと そうではないじゃないですか 佐藤:写真でも情報の全部は 残らない可能性がある 原田:残らないですね〜 佐藤:それは どつちでもいいけど 榎忠さんの本当の面白さ観て 交流した人しか判らない 写真ではそうとう情報が落ちてしまっているから 存在の面白さが半減しているはずだ 真面目な顔で撮っているけど 二日酔いでれろれろだったとか カツラ落としたとか 想像力をもって 想像して面白がる方法はあるけど 動いてズレテいる方が面白かったじゃないかな 笑って良いのか どうか周囲の人だった困るだろ 原田:うんうん 佐藤:ずれた時のオカシミが記録できないという 原田:うんうん 佐藤:写真代が高くて記録を多く残せなかったとか 自分で撮れないのもね 原田:ですよね 佐藤:そのために 日々カメラマンを雇えないでしょうからね シャッターチャンスは逃すよね 今だとデジカメでジャンジャン撮れるから スタジオ撮影だと高価だろうけど 印刷も高いし WEBだと労賃だけで あとはタダ同然だし 原田:ですね 佐藤:時間だけあれば幾らでも 原田:WEB使うというのはそういう事が大きいですか 佐藤:もちろん WEBが出来たから 聞き取って文字起こしができる 印刷費稼いでは出来ない行為 です 文字起こしたまま 編集しない でそのまま 原田:うんうん 佐藤:編集しないで 勿論間違いもそのままだし 固有名詞はカタカナ表記にしてるし 検索出来ないようにして この記録は信用できないんだよと 正しい情報をえたかったら自分でエノキってどういう漢字か調べなさいと そういう努力が要る 加工して使ってほしい 整然として間違いがなかったら調べようとする 動機も湧かないだろうと 屁理屈を並べている ははは 違和感を感じさせないと 違和感をそのまま感じられるのがWEBの良いとろだと思うですよ 原田:はああ 〜 ふんふん 佐藤:印刷媒体でできた本や図録は誤字脱字ないじゃない あったら 売れないかもしれないし 信用が落ちるじゃない WEBの情報 は信用できないという のを逆使いして 良いこと乗せてあるんだけど 誰でも間違いない文字を間違えて置くと かいじょうははははは 著名人の 名前なんか間違えても いいじゃない クレーム来るけど 固有名詞だけは直しましょうよと 放置したままが 多いね〜 カタカナ表記 原田:でも判るものな〜 45分 04秒 次のページへ |