東京 ことば悦覧 ことば紀行 2008年4月8日〜16日 home 藤村龍至さん ことば紀行 2008 4月9日 よる 渋谷藤村さん事務所にて 参照 学生時代 その01 その02 その03 その04 その04 45分18秒〜 56分27秒 藤村:最初の方の判断なんですけども それは前面道路が 狭くって一方通行でいろいろ規制があるので この敷地の面積を一発で打つためのコンクリートが打設出来ないだろうと判断があって 佐藤:鉄骨も深夜じゃないと運べなさそうだけど 藤村:でも運んでましたね 佐藤:狭いし人通り多いし 藤村:そうですね 佐藤:工事するのにはかなりキツイよね 藤村:ですからゼネコンはなかなか ほとんどのゼネコンは難色を示しましたけど 今やっているのは地元のゼネコンなのですね 佐藤:そう言う相談をせずに図面作ってしまってから 業者を決めたのですか 建て方どうでしょうかね〜相談 無しでいっちゃったんですか 藤村:最初から施工がいたわけではないですね 出来てからですね 佐藤:ふんふん 施工側は梁を運んで来れないとか 分割したとか と言うのは無かったんですか 藤村;それは大丈夫だったです 龍光寺:この建築はどういう人が住むのですか 佐藤:普通の人でしょう 龍光寺:居住者のターゲットがあると思うのですけど 佐藤:家賃いくらとかですか 龍光寺:いや 一人暮らし様を想定しているですか 藤村:どれもほぼ一人ですね ここは2人とかですね 龍光寺:その辺の配分というのは向こうから 発注者側から 何か 藤村:それも特に無いですけども 色んなゼネコンが提案してきた 他のプランと言うのがあるですね それと我々の提案が比較されていたんだと思うのですが 佐藤:ああこれは特命じゃなくって 競争で勝ち取った 藤村:まあそういう感じですね 佐藤:なるほどね 選択し発注された方が藤村事務所の 良さというのはどの辺を認められたわけですか それはこの過程が明らかにされたことですか 藤村:そういうのもあるかも知れませんが 一番最初はやっぱり 標準的な 他は標準的な設計といいますか 佐藤:ありきたりいな 提案だった 藤村:ありきたりな 画一的な設計だったですね ですから そこれそ この辺にボリュームを固めて バルこーとって片廊下で そういうベランダとか ありましたが 膨らんでようが角が丸くなっていようが 画一的であることには変わりはない と言うことで 龍光寺:このプレゼンテーションと言うか どの段階でされたんですか 藤村:ずーっと見せていったんですよね 佐藤:はっチュ者は最初の段階はキョロキョロしてたのね 藤村:でもこの段階で決まっていた ような気がする しますね 佐藤:その程度 で良いです 藤村:実際のところはいろいろありましたね 佐藤:今聞いているのは アトリエ独立系の人に一生懸命インタビューしようとしてるので もしかすると独立系の人達が 組織事務所の勝った例として あるわけでしょう 藤村:そうですね 佐藤:そういう下世話な点も伝えたい 藤村事務所の魅力はこれだったみたいな事を言ってもらえば 独立系の人達が技術を磨く参考になる 出来たりするかもしれない と言うことで聞いてます 藤村:ああ そういう意味で言えば 脱標準的な モデルを 作る 佐藤:どこら辺が脱しているわけですか 藤村:部屋のプランが一杯あるとか 屋上のテラスだとか そう言うとこもあると思うのです 佐藤:いろんなプランだと ここに暮らす人が多様になると 言うことだった 考えて居る 単一になるリスクが少なくなるというか 藤村:それもありますし 〜 そこまで細かくシュミレーションしなくっても 在る程度判るわけですよ これが画一的な方向に向かうのか 多様な方向に向かうのかって 単なる多様に向かって 在るコストのなかで コントロール出来る範囲 なのかというのも みれば 判ると言う 例えばどんなに複雑 なんでもコア で水回り横引き があってとかですね 佐藤:建物を沢山作っている人達はこれを見ると凄く安心するよね 藤村:と思います 佐藤:安心するよね 今までの配管は隠蔽されてるから 改修するときにエライ騒ぎだ ここのコアだけ足場組んで 専門家が動き回れば 生活に関係なく改修出来る からね 一階にアローチに足場を組んだりしなければいけないけど 建物を沢山管理してる人ほど 良さが判るよね 藤村;それは判るかと思います いわゆる企業のデベロッパーじゃなかったんですけど こう言ったマンションも含めて幾つも建物作られて居る方 なんで 佐藤:わかるよね 何十年も建物と店子と 付き合っていれば 30年後にはこの配管がこうなるから 交換しにくいと 当たり前の様にわかるからね 藤村;そうですね あまり誤魔化しがきなかい 佐藤:誤魔化しがきかないから このような提案が受け入れ易いと こともあるよね 非常にパイプスペースが大きく広い 一番最初に 印象的だった 楽々工事が出来るし 貸す部屋ぐらいの大きさだ ワンルーム並だ 龍光寺:そこは私もそう感じました 佐藤:これがマンションを発注する人の常識になれば かなりマンションの形式というのは 変わって行くし バルコニーも無くなると言う事もそうかもしれないけども 都市のインフラをささえる 設備の 配慮がよい インターネットとか出来て コンセントが沢山要るなんていうのは 30年まえ想像してませよね 藤村:そうですね だから何か 佐藤:穴あければ済む 藤村:例えば 大きな給湯器が 標準装備になったとしても 対応出来る 佐藤:最初 現場を見たと時に パイプスペースがでかくって 素晴らしいと思った 部屋は出来てないから判らない それと同時壁の厚さなども余裕があると言うことと 5階の屋根のない廊下が 都市庭園の路地 が凄くおもしろくって 共有廊下から屋根を取ってしまったと言うのは何か か プロセスを記録することとは 違う何かが 意志があるわけですよね あそこは何なんですか あれは 2重床にして その中をパイプ通したりするわけですよね エレベータ下りたら傘をもう一度開いて 自分の部屋に辿り着かなければいけないわけだよね 藤村:そうです 佐藤:そこまで暴力的というか ガラスの屋根でもよかたわけですよね 上の屋上庭園の路地は容積率からは外れているわけですか 藤村:外れています そう言うのもありましたが 屋外 に出られる場所を作って 佐藤:先ほど 説明されてた バルコニーを通って玄関に入る ような感覚ですよね 藤村:そうですね 龍光寺:この最上階の使われかたはどう言う想定をされていますか 藤村:理想的にはこの全体の教養庭ですね 共用的な庭になって 佐藤:龍光寺さんが先ほど言われたように この路地で野菜を作ったり コミュニケーションの場となる 龍光寺:ははははは 佐藤:玄関先に花を植え飾ったり 下町の路地を移植したような 藤村:さっき言われたような表出と言うような なんて言うんでしょうね 実際どこまで誘導できるかな〜と 言うのがありましたけど 賃貸の集合住宅で 単純に町並みの様に はいかない処があると思います けどね 管理者が管理してあげる 龍光寺:オーナーさんがすむんですか 藤村:いや 佐藤:大丈夫 藤村事務所が一部住みこんでハッピーな結末が待っているから ワイワイガヤガヤガヤ 龍光寺:そういうのが大きいと今おもっったんですけど オーナーさんが最上階に住んだりする場合 オーナーさん 気にすると思うんですね 自分が住むわけですから 使われかたと 言うんは気にするのかな〜と 思ったんですけど それは脇道にそれましたけど 佐藤:そろそろ一時間ですけど まだ聞きたいことがあったらば どうぞ 第二ステージにそろそろ 移って行きたい かいじょう微笑む 56分27秒 一部終わり 二部へ続く |