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みかんの歴史の話 |
みかんのはじまり
ふだんから良く知っているみかんやオレンジですが、生まれたのは2000万年前とも3000万年前とも...
原産地はタイ、ミャンマーまたはインド・アッサムあたりと言われているそうです。もともと日本はなかったようですが本によっては「タチバナ」がもともと日
本にあったと書かれているものもありますので、正確なところは不明です。中国から田道間守(たじまもりと読みます)という方が持ち帰ったとも言われていま
す。
これが元祖!日本のみかん?
●「ダイダイ」について
お正月に玄関などに飾る「お飾り」についているみかん、あれがダイダイです。当園でもお正月のお飾りを作るのにつかっています。
この「ダイダイ(橙)」という名前の意味は実が落ちにくく、いつまでも木になっているため、同じ木に前の年の実が同時になっていたりします。そんなところ
が、親から子、そして孫へと代々続くことに例えられたので「代々」〜「ダイダイ」という名前のようです。さらに落ちないでなっている実は、落ちないどころ
か実の色がまた青っぽくなってくるなど、まるで、若返っているみたいです。
それでダイダイは「縁起がよくってめでたい」とされてきました。そう聞いてみると本当に縁起のよいもので、おもしろいですよね。
●「タチバナ」について
ひな祭りに桃の樹と一緒にひなだんに飾られるみかんの樹の飾りがありますよね。あれはタチバナだそうです、「日本書紀」にも出て来るそうですが、どの部分なのか見つけられませんでした。
どちらも古くからあるもので、日本のみかんの元祖という感じですね。
日本に伝わって来た頃のみかん
そ
の頃のみかんは、現在のようにおいしいから食べる、というようなものではなく、薬用として使われていたようです。温州みかんとはちょっと種類が違うようで
すが、みかんの皮を干した物を陳皮という漢方薬として使われますし、お風呂にいれると、肌がきれいになったり、昔の人の知恵はすごいですね。
温州みかんの歴史
温州みかんは、鹿児島県の長島東町という所で、約300年以上前の温州みかんの古木が見つかっているそうで、そこが原産地とされているそうです。
江戸時代より前の代表的なみかんは温州みかんではなく、温州みかんが全国的に栽培されるようになったのは意外に最近(江戸時代か、それよりもっと前かと思っていました)で、明治以降になってからなんだそうです。ちなみに当みかん園はみかんを作って40年位です。
300年も昔から日本にあったのに、現在のように広がらなかったのは、温州みかんが「種なしみかん」だったので、子供ができなくなるなどの理由で、縁起が悪いと思われたことが理由の一つではないかと言われています。今ではみかんと言えば種なしが当たり前のようですが...
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