雲と水面

2001年10月6日 
三重県阿曽浦・敏昌丸


阿曽浦浮き桟橋
           阿曽浦港の浮き桟橋

  10月になるとマグロの子のヨコワが釣れると聞いていたので、8月も終わりになってそろそろ予約を、と思い隆福丸に電話した。ところがこちらが希望する10月6日は予約済みだという。やむを得ず翌週に予約を入れる。しかし、ヨコワ、ヨコワとうわごとのように繰り返すミキコの強い希望をいれてほかの船を予約することにした。
  阿曽浦では大物をよく釣り上げる船のベストスリーを決めていていつかそれら全部に乗ろうと決めていたので、その内のひとつ“敏昌丸”に予約を入れた。幸いこちらは午前便が空いているという。敏昌丸は阿曽浦沖で2000年の大物鯛ナンバーワン釣り上げた記録を持っている。ミキコとサブローの期待は膨らむ。

  まだ闇も明けぬ午前5時過ぎに敏昌丸は出港した。ポイントのクニシへ着くまでの時間を利用して竿をセットする。日の出と同時に仕掛けを投入するが当たりは無い。2,3回手返しを繰り返しコマセカゴにオキアミを詰めているとハリスが何となく張っていく感じがする。さっきまでなんにも無かったのにどうしたのだろう、と不審に思いハリスをちょっと引いてみると何かが掛かっている。「何だこいつは?」といぶかりながらハリスを引き上げると針の先についてきたのは“トビウオ”。生きたトビウオを手にするのは初めてだ。ヒレを広げてみると胸ビレも尻ビレも羽のように長く広い。まるで飛行機の主翼と水平尾翼のようだ。針掛かりしたなかには何とか逃れようと羽をいっぱいに広げて飛んで逃げようとするものもいる。しかしせっかく掛かったトビウオだ。逃がしてなるものかとこちらも一生懸命ハリスを引き上げる。
  珍しいトビウオを釣ろうと狙ってみると、これが釣れない。何度が試してみてやっと1匹をゲットした。偶然を期待する方がよく釣れる。
  底の方ではタイの代わりにソーダガツオ(ソマガツオ)が掛かってくる。ソーダガツオの引きは強くない。ちょうど群に当たったのか数匹続けて上がってくる。
  水面近くでは針先に残ったエサに今度はダツが掛かってきた。くちばしが鋭くとがっていて身体に突き刺さる危険もあるという。船長がすぐにくちばしをナイフで切り落としてくれた。かと思えばシイラが掛かってくる。型は小さいがよく引く。夏にはシイラを専門にルアーで狙う釣り人もあるという。鹿児島では二束三文で売られている大衆魚だ。ひと網で万と掛かるからだそうだ。味は悪くない。ムニエルにするとアジに似た味で美味しい。

トビウオ・シイラ
トビウオ(上)とシイラ

ソーダとダツ
ソマガツオとダツ

  今日は普段見ることも釣ることもない珍しい魚ばかりだった。マダイは釣れなかったが初めて見る魚に興奮して楽しかった。たまにはこういう釣りもいい。

  本日の釣果
      ダツ 71p      1尾
      ソーダガツオ 40p 8尾
      シイラ 48p     2尾
      トビウオ 33p    4尾
  
10月13日 阿曽浦の釣果

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