加藤拓郎さん 日本一決定戦について 2010年3月8日ダメハウスhome

     大室佑介さんに聞く 2010年3月8日ダメハウス   
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 諸問題浮上 

加藤:簡単なマトメとしてまず仙台は出展者数日本一で大規模である。今年2010年は550作品を超えたとも聞いています。個人的には大規模化にはやはり弊害があると思っていて、審査員が一作品を審査するのは計算するとだいたい1件当たり20秒なんですね。インパクト一発勝負の、卒計の傾向と対策化が進み。卒計がコンペテション化しつつあると考えています

ここに書いてある審査員の力量責任問題は後で触れますけど、全体討議の中で。あとは模型の肥大化京大フォルマリスムの台など。仙台が生んだと思われるトピックはこんな感じが ハット思い付くだけであります。

佐藤:模型がでかくなることで なにが問題に

加藤:問題ではないと思います。模型を大きくするとインパクトが大きくなります ふふふふ。みんなデカイから、こんな豆粒みたいな模型では、審査員には最悪 目にもつかずにスルーされてしまうわけです。規制は一応あるんですが。フットプリントを1m1m以内にしろっていう。でもそんなのおかまい無しにみんな送ってくるので。それらのルール違反については、一応送ってきてもいいけど台の上には展示しないよという。あと、複数送ってきても全部は展示できない可能性があるよということは言っていて。床に置いてもいいなら展示しますよみたいな。

あとは、これ、建築じゃないだろうと個人的に思うような私的な作品もふえていますね。

佐藤:愛犬の彫刻のようなものが出て来る!のね

加藤:極論言うとそういうことです。建築を作ってないのに。フォルマリズム台頭は京大勢の形が巧すぎる、インパクトだけの勝負なら京大が独占してしまうほどの強さがあります。京大の作品が凄い形が巧くって。

佐藤:みんな負けちゃうから悔しいと

加藤:そういう事ですね。



 (2010ツイッター登場)

加藤:ことし2010年。色んな人がツイッターというツールが出現したことによって言論が活発でしたね。れこれはゲリラじゃなくってツイッターは公式にやろうということを言っていて。一応コメンテーターの五十嵐さんと本江さんは裏で。審査員が居てその後ろでツイッター見ながら、ツイッターを反映させる場面もあったりしたけど。

その前に居る審査員はツイッターのことなんか何も知らずに、裏でどんな議論が巻き起こっているか知らずに、淡々と審査をしていて。そこに隔たりがあったのがちょっと残念だったなというのがありますが。これはツイッターをスクリーンに流すってことも可能だと思うんですけど。それは前もってブロックしてたそうです。聞いてみたら。審査会場では見えてなかったと。

それはテレビだとか公のメディアに映像が乗るっていうことで、万が一荒らしが出てきたりすることかだとかを考慮して(審査会場には)表示させなかったと聞いています。

 2010年審査 ぱっとせず

なんで今年の審査がぱっとしなかったのかなって昨日五十嵐先生とも話したんですけど。これはたぶん審査側と発表者側それぞれに物足りなさがあって、二重でぱっとしなかったせいだと思いました。審査員が予選の時から目をつけて持ってきて、ファイナリストまで残した作品を最後まで責任を取らない

で、作品のプレゼンを聞いてみたあとにこれだめだなって思うと直ぐ切ってしまって。何か愛情が無いというか、そんな印象を受けました。

査員として招かれている以上は審査には自分の評価軸を表明した上で、戦ってほしいと思いました。その前の日に行われたトウキョウ建築コレクションでは、長谷川逸子さんが「わたしの一位はこれだから、絶対に票をうごかさない。あとは皆さんで議論してください」と言っていました。

あとは今年のファイナリストにはガツガツしたというか、(審査会場では)気合が無かったですね。twitterであれだけパッションパッションという単語が飛び交ったくらいですから。みんな共感できるか!と。壇上に登れなかった出展者は500人以上いるわけですから、壇上にのぼったからには、隈さんのいうとおり、死んでも日本一になりたいと思わなきゃだめですよね。僕が言える立場じゃないですけど。はい。

以上で発表を終わります。



 審査員の選定は誰がする

佐藤:質問ですが審査員はどのように選ばれるのか説明が無かったんですけど

加藤:、審査員は割と学生会議の意見も尊重しつつ、まず学生会議がこういう人がいいんじゃないかと。それを踏まえてアドバイザーの方々が、今年はこの人、この人と。最終的にはアドバイザーが決めます

佐藤:アドバイザーが選ぶと。審査員は作品を選んでおいて最後まで責任を持たない!そのような審査員を選んでしまったのは、アドバイザーの眼力が問われるわけだね

加藤:ふへへへへまあそういうことです

佐藤:それについては、今回の審査員が最後まで責任もたない問題の件はどう思っているんだろうね、ツイッターしてみて解答を得てみたいね

会場 あははははははは

佐藤:審査員を決めるのはアドバイザーの方々であるということはアドバイザーの方々の資質でSDLの審査の質は決まっているということだね。下請けを 自主参加の学生会議が行っているような状況なのかな?

加藤:そうですね、下請けになっているということは感じることもありますね、石井君も実行委員だったんですけど。石井さん歯車問題はどうですか

石井:さっきも言った定例会とかで、先生が出て来ると、2ヶ月前から積み重ねて来たものが結構勝手に バシャンと倒されちゃう

佐藤:アドバイザーの方々を無視して学生が運営してしまうわけにはいかないんんですか? 自治権を主張したりはないの

加藤:実を言うと僕らの時代にストライキ起こそうとかっていう議論はあったんですね。このまま言いなりになっていいのか問題が。

佐藤:その後 アドバイザーの言いなり、意向を活かし続けるようになったのはどうしてだったんですか

加藤:えーとまあ?、このイベントはやっぱり、やらなきゃいけないなという。自負が働きまして、

佐藤:内輪もめしてる場合じゃないと

加藤:そうですね、ボイコットしてまで潰すわけにはいかないと思ってやりとげました。まあやってみたら、何か得るものも大きかったりします。

佐藤:今でも歯車問題はくすぶり続けてると。

加藤:でも、運営しているのは3年生以下ですから、全てをまかせられても何も出来なくなる可能性ももちろんあるので何とも言えませんね。このあと、今運営しているやつらも来るので、懇親会で議論しましょうか。

佐藤:ツイッターは今年初めて使われたということですがどういう具合に参照されるんですか

加藤:五十嵐さんと本江さんが、審査員後ろでPC持ってツイッター板を見ながら、ツイッター上に上がった質問などを審査員に投げかけたり。今年は2回ありました。最初の頃と途中。

佐藤:全部でどのぐらいの書き込みがあったのですか?

加藤:何か2,3千あったとかいう。誰も把握はしてないです、これは主だったところをプロニートさんがまとめてくれました。(http://togetter.com/li/8419

 会場、まとめようとしたら3000有ったという書き込みがありましたね?

加藤:このくらいで終わります 

  拍手 ぱちぱちぱち

             大室佑介さん 語りなどへ 

  加藤拓郎さんによる日本一展の経緯などの現状報告でした 読んでいただきありがとうございました (写真は加藤拓郎さん提供でした)

    文字起こし・文責 :佐藤敏宏