2006年9月30日  岡部友彦さん 建築あそび記録     HOME 
   自己紹介  寿町    ヨコハマホステルヴィレッジ  1 ・  ・   
 
   ホスピス 1 ・    コトブキガーデン1 ・ 2   講演後ワイワイ  

            コトブキガーデン1 

岡部: 最後は 寿の三畳というのは凄い狭い空間じゃないですか。普通の人だったら そこに布団を敷くだけで寝れちゃうんですけど。10年も20年も住んでいる人たちにとっては、そこに冷蔵庫置いたり衣装ケースを置いたりとか というと、布団が敷けるか敷けないかという狭い所に住むことになるんです。そうするとテレビ見ても狭いということになり。必然的に町の通りに出てくる

s:家は物置になってしまうわけだね 道路を居間化してるわけだな

岡部:外部に居間を求めて外に出てくるんですよ。それにも関わらず町の外から不法投棄だったり、廃車だったりとか、業者にしょって・・

s:えぇ 業者が持ち込むの〜

岡部:業者が持って来ているんですよ。

  会場 うわー 

岡部:それの由来というのは元々は、この町で日雇いの朝、日雇いの仕事もらうのに並ぶじゃないですか。そのとき暖を取るために木材を焼いていたりした。木材を「捨てるんだったらそこに置いてくれ」って言うんで。持っていた人たちが。

s: 廃棄物処理業者が持ち込むサイクルが出来ていた 

岡部:廃棄物がこういう物に変わって。工業製品に変わっちゃっているみたいなんですよね。

s;なるほどな〜

岡部:そんなことは言ってもこれはこれで悪環境じゃないか〜と言うので、これを訴えるというのがコンセプトですけど。

まず寿の外部空間。こういう感じであると。

s:自転車多いな〜

岡部:自転車多いんですよ。「簡易宿泊所110 ある」って言いましたけど、そのうち一つも自転車置き場がないんですよ。

s:じゃ7000台あるわけだおおむね一人一台持っていると

岡部:そういうことになります。こんな感じでひしめき合うように。

s:寝る所三畳だから天井からつるしか 置き場がないよな

岡部:そうなんですよ。こういう不法の屋台とかも出来ていたりとか。あそこに道ばたで寝ている。これ酔っぱらって寝ているんですよ。

   会場 はーあ 

s:意外に綺麗だな 俺の想像よりは

岡部:昔より綺麗になったとおもいます。これがあの

s:笑う

岡部:これがしたいというわけじゃなくって。要は部屋のなかで満たされないものが街路ににじみ出ているということを市や区に解って欲しいということで、スピリットとしてこの空間は大事ですよと。交通の空間としていたら、・・車がたくさん走る所でもないんですよ

s:じゃ屋根掛けて居間にすればいいじゃない

岡部:そいう発想なんですよ。 言い方がそういう感じなんですよ。ここの町に車が入ると「当たられる」ということで、みんな避けているんですよ。 このエリアにかなり道路大きいんですけど、信号が全く無いんですよ。このエリアに、そのぐらい車の量が無かったのに。

s:信号が無い(笑)

岡部:車の量が無かったにもかかわらず、アスファルトでベンチもなく廃車や不法投棄があって。「これは一体なんなんだろうと住んでいる人たちと町が対応していないじゃないかと。

s:道路は一応区のものなの市のものなの

岡部:市でしょうね。道路局ですから。

k:あの矢印一方通行ですか。

岡部そうですね。二方向になっているのも 「そんなのいらないでしょう」と。

椅子にすれば車道も減るから歩行者用のものをちゃんと設置すればいい。

ようは緑だって出来るし、土の場所だって出来るし。ベンチも出来るし・・と言いたいんですけど

ちょっとこれは大胆すぎですけどね。それぐらいバントやらないと「見てくれない」というのもあって始めにガンと叩き出している、だたそういう絵です。

ただ出来ないわけではないですよ。大型ショッピングモールなんかではいまのこういう発想でやっていたりするんですよ。

屋上庭園なんかは横浜市は助成金つけたりしてやっているんですよ。いま横浜町普請事業というって、町の事に対して市民側から提案したものをコンテストで何個かに絞って、その人たちに助成金を出しましょうというコンクールがあったんですよ。

座る場所がなく外部環境が悪くってさらには町の人たちだけじゃなくって、いろんな人たちに利用できるよなものを作りたい

s:大笑い 

岡部 こういうね縁台を作ろうと。

s:なるほど

岡部:一坪の縁台なんですけど。タダの座る場所ではおもしろくないと、これちょっと古いんですけど。

s:使わない時は折りたたんでしまう

岡部:たたんでしまうと。それを本のように町全体を図書館として、さなぎの家でリストがあって「今日はこえこれを使いたいと」本のように引き出して使うということをやろうかなと。

s:なるほど こうやって みんなで縁台の上で将棋などやっている

岡部:ちょっと今話が変わってきてるんですけど。ずーっとしまったまま使われなくなるのではないかとかね。異論があって。実際に賞金がとれて250万円予算が付いているですよ。

s:これは岡部さんたちの要求であり ビジョンだけど、実際ドヤに住んでいる人たちの要求ではない訳だよね。そこの乖離があると。 離れている感覚をより相手側に沿っていく。銭出す方の都合が いいことが 住人に快適であるとは言えない。ドヤの人にこれイイからやれやみたいな〜 ・・話だからね。

岡部;そうなんですよね。それもあってなかなか「難しいじゅないか」と、いうことがあって、どれだけいまの誤差を考えているんですけど。

これはね〜 一時審査のあとに20万円予算が下りて、一個テストでいただけ作ったんですよ。

s:ドヤに住んでいる人たちが作ってくれた

岡部:ドヤに住んでいる人と外国人ドヤ宿泊者であとは学生なんかを呼んで、その時 公共放送が撮りに来てくれて


s:やっぱり カラオケとか歌をうたうとか 踊ったりとか、天王寺公園で体験したでしょうが、うたったり踊ったりというほうがいいんだよね〜。

岡部;それはね〜いま結構やられて居るんですよ

s:大笑い

岡部;それはね〜いま結構やられているんですよね

   会場 爆笑 

岡部:普通にやっているんですよ。僕は座る場所が欲しいんですよ。椅子としての機能が・・これを将棋板として使うというのは二の次でいいと。とりあえず座ればいいと。地べたに座れば、ほかの町の人たちから見ればイメージ悪いので椅子に座って欲しいと。

   会場 うん〜 

岡部: 将棋がすごい好きなんですよ。この人たちが。これテストでやったじゃないですか。その後なんどか広げてやっているんですよ。

s: 賭け事 好きそうだよね。これはなんだ


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