2006年9月30日  岡部友彦さん 建築あそび記録     HOME 
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  自己紹介など  寿町    ヨコハマホステルヴィレッジ  1 ・  ・   
 
  ホスピス 1 ・ 2  コトブキガーデン1   講演後ワイワイ 

          ヨコハマ・ホステル・ヴィレッジ   

岡部: その一つ 宿 なんですけど。 「ヨコハマ ホステル ヴィレッジ」と言って。・「どや街をもう一度やど(宿)街に変えていこうじゃないか」というプロジェクトです。

s:それは全体の目標じゃなくて目的の一つなのですね

岡部:イメージとしては今の寿町には、既に福祉の町というレイヤーがあって、そこにホステル街としてのレイヤーを加えたりと、ドンドン重ねていくようにして街の枠組みを創っていこうと考えています。

現状で、寿町には簡易宿泊所が110軒あるんですね。その中には部屋数がどんぐらいあるかというと。7700室


s:すごい数

岡部約8000室あるんですよ。使っている部屋はというと6000。なので だいたい1500ぐらい 空いている部屋があるんですよ。その空いている部屋は埃をかぶって 汚かったりするんですけど。「そこを改装して。空けておくより有効活用をしましょう」という形でホステルとして利用しております。


今までのように  生活保護の受給者を対象として 商売をするんじゃなくて「部屋を空けたままにしておくのであれば町の外の人に開いて行くことが出来ないか?ということと。

これから20年の間に今住んでいる生活保護のおじさん達がどんどん 亡くなっていく。 その後に、日本中のワケありの方々がやって来ると、これこそ手がつけられなくなる。 だから、そういう人達が入ってくる前に ホステルとして「ツーリストで部屋を一杯にしてしまおう」というプロジェクトなんです。

部屋の一日の値段なんですけど、2200円がダントツに多いんですね。これが先ほど言った・・生活保護で住居費に当てられる金額というのが一日最大2200円なので、どのやども2200円に焦点を当てているんです。


s:2200円より安い部屋というのはなんですか・・。

岡部:というのは ほんとにボロボロで空いちゃうわけですよ。そうすると2000円とかにするんですけど、例えばテレビが無かったりとか エヤコンが無かったりというので。

s:はい分かりました

岡部:部屋の間取りはこんな感じです。テレビとエヤコンは付いてますね。

s:エヤコン付き!?

岡部:エヤコン付き

   会場 俺の仕事場より いいじゃない 大笑い

s;電気代込み

岡部:電気代込みですね。込みじゃないところもあったり、エヤコンが無い部屋も もちろんあるんですよ。今だいたいスタンダードなのは テレビとエヤコンは付いている感じですね。

部屋はこんな感じで。これはちょっと綺麗な方です。 ホステルとして・・ちょっと改装した。「空き部屋のままというのを 学生とかツーリストに提供出来ないか」というので、ヨコハマ・ホステル・ヴィレッジ という看板を掲げて、それを提供していこうと。

100部屋のやどがあっても 50部屋しか稼働していなかったら、残りの50部屋は意味が無いわけですよね。でもその日過ぎちゃう。

その日に例えば1000円で泊めてさせたとするじゃないですか。そうするとその分だけ利益が入ってくるわけですよね。

飛行機を同じで空席のままにして、まったく乗客ゼロにしたまま飛ばしても、満員にして飛ばしても 燃料は同じなんだけども 入ってくるお金は全く違うわけですよね。

宿というのも同じで、マネージというか こなしていった方がデスカウトしたとしてもいいじゃないかと。飛行機だって格安航空券があるのはそういう意味だと思うんですよ。

なので ホステルで1泊すると3000円と話したと思うのですけど、半額がエイジェントへの経費や 僕らのリネンと清掃費用や広報などの活動・宣伝資金などとしてもらうんです。

s:700円安いわけですね

岡部:「安いんだけど空いてるよりはいいでしょう」と。いう説得のしかたです。町全体をホステルとして見立てて、やっていきたいんですけど。 だから僕らはホステルヴィレッジとい名前なんです。

s:寿町だけじゃなくて周辺も含めるということですか

岡部:周辺も含めてもいいと思います。 なにげに横浜って安い宿が無いんですね。これは周囲へのアクセスなんですけど。寿町からかなり周辺の観光地へは行きやすい町で。 だいたい自転車があれば10分から15分ぐらいで全部行ける距離にあります。

今後の流れとして。2009年に羽田が国際空港化するという動きがあって。国際空港化されると成田から羽田へ移るわけじゃないですか。 日本の入り口、玄関は。 そうすると横浜への外国人のアクセスが増えてくるというのを見越すと、あそこを外国人のための宿として開拓していくことは 横浜市にとっては すごくメリットが大きいんですよね。

一回 横浜に泊めて、そこから日本の各地へ移動させると。そういう「ルートが出来るといい」と思うんです。

これは ・・。そういうことです。横浜への来客が増加することによって。2009年を僕らはターニングポイントにして、そこまでに500室とか、そういうかなりまとまった部屋を確保して。全体を変えながらも ビジネスとしてのサイクルも作って運営していこうと。

s:負の遺産が500室あるから出来ると。1部屋だけでは成り立たない。

岡部:そうです。全体では1500室あるんで。全体では。そのうちの三分の一を使うのは無理でもないと思うのですよ。ドンドン人口も減っていくと思いますし。

さらに日本政府が外国人の呼び出しに対しての機関というのをかなり作っているんですね。キャンペーンを。ようこそジャパンだったり・・。

s:すでにあるわけですね。

岡部:あるんですよ。それらが後押ししてくれたりしているんで、なかなかいい風向きになっているんですよ。旅行大国にしようとしているんですよ。 政府は。

さらに予約システムとして・・ジャラン

   会場笑い  

ジャランネットとかありますよね。その世界版があるんですよ。ホステルワールドとか こういうのが実は多い

s:手数料は安いですか

岡部:手数料は10%引かれちゃう。

s:150円か・・・

岡部:300円です。

s:あそうか。

岡部:引かれちゃう。おおきいんですよ結構。それでも世界の裏側の人たちに情報を発信出来るのはかなり大きいですね。こういうのも後押しに来て頂いて。お客を呼べると。

s:最初はジャランなどで 手がかり得るけども、次来るときは直接申し込むかもな〜。


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