寺田真理子さん と 建築あそび 記録 2003-10-04 
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 学生時代01 SD編集 01 
 NAI010203 −040506  2部オランダでの生活 

  NAI 05 

、都市をデザインするワークショップ

Towards Totalscape展に関連して行ったワークショップのときの写真です。森ビルの矢部さんという方が、以前から小学生5・6年生を対象に都市をデザインするというデザインゲームというワークショップを手がけられていて、この時も、オランダの小学生と、日本人学校の小学生を招待し、それぞれのチームを二組ずつ作って、都市をデザインし、都市模型をつくってもらうようなワークショップを開きました。

進め方としては、まず森ビルの方で紙の建物の模型を用意します。マンションや一軒屋の住宅、教会、またボートや電車といった乗り物などを作って用意しておくんです。そういった、町に必要ないろいろなインフラのパーツを用意しておくんです。それらを使って90センチ角ぐらいのボードのなかで都市を作っていくというものなんです。

でもその町をつくるには、不動産やインフラをつくり、買うためのおが必要です。それをまた森ビルが用意し、もちろんオモチャの紙幣なんですが、各チームに支給して、「何千万円のなかで町を作りなさい」というルールにのっとって、町をつくるというものなんです。お金の管理をしながら、いかに町を楽しく作るかという、なんとも高度なワークショップですが、教育的にも効果がありそうですよね。面白いのは、建物や乗り物の値段が異なる設定になっていて、予算に合わせてそれらを買うような仕組みになっているというのは、非常に面白かったです。

実際に始めてみるとオランダの子供達のチームには、誰かがチームリーダとなって、みんなワイワイやりながら、アッという間に町が出来るんですけど。日本人というとなかなか進まないし、それぞれに意見がない。なんだか現実の都市の問題、社会の問題を孕んでいるような感じをまざまざと見せつけられた感じです。



またオランダの子友達の町には、があってヨットや船があって、またも沢山あるし、小さな家から大きな建物まであって、それなりに楽しい雰囲気なん(会場笑)。

しかし、日本の子供達の模型となると、緑も少なく、船もとりあえず水があるから置いてあるという感じで、区画整備されてカチっとした町という感じで、まったく楽しい雰囲気はないんです・・そこまで作るにも、先生なり森ビルのスタッフがかなり誘導しながら手伝って、ようやくここまで出来たという感じです。実際の「日本の町の風景が貧しいから」こそ、子供達自身には豊かな都市風景のイメージがなく、だから「アイディアが出て来ないんだナー」と、実感しました。











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