2005年7月02日  植田実さんと 建築あそび記録 HOME 

 前おき
 01 建築学会文化賞 受賞について  02 抵抗し・・展覧会をやりたい!
 03 学生との交流            04 展覧開で配るつもりの冊子 
 05 大学で教える             06 雑誌 「都市住宅」 


 本題 「真夜中の家」
 11 夢に溺れちゃいないぜ  12 漫画       13 見たくもない本 
 14 イバラード物語より    15 イバラード物語 16 堀内誠一さんのこと


      05年7月02日 植田實さんと建築あそび 「自著を語る」  
      真夜中の家 絵本空間論 植田實=著 住まい学大系/024・1989年7月発行

今日はね「建築の話はもう」佐藤さんが「あんまり聞きたくない・・」なんて言ったんだっけ・・・(会場 笑い)・・あんまり御施主さんの交渉とか くたびれちゃったのかな〜。ということで むしろなにか 「昔出した本のことについて ちょっと・・なんとかなんないかな〜」ということなんですが、その本はね・・

 01 建築学会文化賞 受賞について

 今度 僕の建築学会文化賞という具体的なものより、長くこういう仕事をやって来たことに対する賞なんで、あんまり対象がハッキリしないんですよ。普通、学会賞の場合は 作品賞が一番面白いんですけども。20ぐらいの候補の中から、審査員が非常に厳しく審査して、しかも学会だから、図面だけじゃなくて、設備から構造から全部チェックする。あるいは素材的な・・チェックして「この作品は良いから・・」まぁ映画のオスカー賞とか、ああいう、その賞が発表された後でも、結局「あっちの方が良かったんじゃないか」というような議論が起こるような 意味ではいかにも賞らしいんだけど。


僕のは・・文化賞というのは建築外の人に・・。たぶん会員以外の人に・・。長年 建築の記録映画を撮られて来た方とか、教育に力を注がれた方とかね・・僕の場合いはね「建築というものを一般に啓蒙してきた」というすごくよく分からない受賞理由なんですね。有りがたく頂いたんですけども。

逆に言うと、なんかあんまり賞というのは、廻りも良く分かってないんだよ僕の仕事っていうのキット。「都市住宅やった」とか、いろいろ知っているだろうけども、長年の付き合いで漠然と知っていたんで、「ジャ、どういう他の雑誌と比べて、どこがどうだったとか・・」突っ込まれるとやっぱなかなか上手く言えないし。さらに若い人なんかに 僕のことを紹介する時に「この人は凄い雑誌をやっていたんだ」と言うんだけど・・「いや凄い編集者だ」と言ってくれるんだけど・・。

    佐藤 わらう  

結局 都市住宅なら都市住宅という雑誌は、68年に創刊して74年に僕は辞めていますからね。 そうすると今の学生さんが、こないだここにいらっした五十嵐太郎さん。彼68年生まれなんですね。僕が創刊号を出した年に生まれているぐらいですから。

   会場 ハぁ〜・・ 
彼らなんかは少し調べて知ってるかもしんないけど、基本的にはみんな知らないぐらいですよね。最初に作った「建築」という雑誌があるんですけどそれは60年創刊ですから、モット昔なんですよ。

僕 今教えている学生はだいたい86〜7年生まれじゃないかな。2年生ですからね。もう、本当に コルビュジェったって「昔々の、徳川家康だったのその人」みたいな。「あの時代の人」と言うみたいな。実感がゼンゼンないだろうからね。

それでね・・じゃそんなことで。それに動いてくれた人っていうのは、何言うかというと「お祝いしよう。お祝いしよう!」と。お祝いって何かってパーティなんですよね。結局パーティの話だけなの!

      会場 笑い  

どこ使って」ね、「発起人だれ・・」と。「会費はいくらがだいたいい・・」とかね。それはいいけれども、「じゃ〜それで来る人は??」大体白髪頭の人が100人 200人来たってね。「いやいやって」って言って。だいたいスピーチも聞こえないんですよね。ああいう所っていうのはなかなかね。 みんなお互いに喋っているから。また「一番嫌だなと思っているものを俺もヤンナキャいけないのか〜」みたいな感じがあって。丁度お葬式と同じですね

      会場 わらい 

決まっているわけね・・葬儀屋が来て「花輪どうですか」って。「100万でやりますか、200万でやりますか・・」みたいな。そういう感じだからね。

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