2005年7月02日  植田実さんと 建築あそび記録 HOME 

 前おき
 01 建築学会文化賞 受賞について  02 抵抗し・・展覧会をやりたい!
 03 学生との交流            04 展覧開で配るつもりの冊子 
 05 大学で教える             06 雑誌 「都市住宅」 


 本題 「真夜中の家」
 11 夢に溺れちゃいないぜ  12 漫画       13 見たくもない本 
 14 イバラード物語より    15 イバラード物語 16 堀内誠一さんのこと


  03 学生さん達との交流がうまれ

 もう一つは展覧会で、東北芸工大の学生と、東京電機大学の学生が、かっての都市住宅の全頁を全部読んで。僕がやったのは100冊なんで。それに目を通すのは簡単なんですね。薄いし。

その中で自分の気に入った、建築作品を見て。たとえば「佐藤さんという人はこんな事ヤッテイルんだな〜」と思って興味を持てば先生に申請して模型を作ると。そのあいだに分からないと全部自分で調べて、会えれば会いに行ってもらったの。建築家に。実際の建物を見に行くというかたちでもね。

一番遠く、思い切って行ったのは釧路に行った学生ですね。佐藤さんもよく知っている、毛綱さんというもう亡くなったんですけども。三重の入れ子の住宅を作っている、有名な住宅なんですね。反住器と言うね。実は毛綱さんのお母さんが、今1人で住んでいらっしゃるだけど、それを見に行ったり。

伊東豊雄さんという東京のスター建築家に東北芸工大の学生が会いに行ったり。みんな驚いちゃってね「話が面白い」っていうんでね。

しかも漠然とインタビューするんじゃなくて、模型を作っているわけだから。その模型のサッシの「1/50だとね、0.3oぐらいになっちゃうんだけど、これはどうしたらいいんでしょか」そいう具体的な話を相談できるわけですよ。そうすると建築家もね・・僕も初めてそういうことを知ったんだけど、「こういう場合はそこだけ縮小率を変えて誤魔化していいんだ」と。「問題はサッシがいかにしっかり見えることが重要なんだ」とかね。

そいう話を全部記録に。それで作った模型は全部展示されたんです。ギャラリーにね。一緒にね。 その展示の模様はたぶん佐藤さんにお送りして、今日は持ってこなかったんだけど「植田實の編集現場」という支援者の方にお送りした本。写真やインタビューで様子が分かると思うんですけども。僕も40〜50年付き合っている建築家だけだけど 初めて知ったことが沢山あるんですね。具体的なことで話しを聞くと・・・分かる

 会場 m 直ぐ本が出来たんですか

出来なかった。展示場のデザインをやっったのはアトリエワンという凄く若い建築家。僕はどうしても彼にやってもらいたかったんでね。今 展示デザインをやっては一番うまい。僕が好きな展示にしてくれるだとうと いきなり頼んで。お願いしたんですけど。

  会場 「植田實の編集現場」本を回し見る参加者  

そういう形なんです。それでパーティは結局そういう形で最終日。 展覧会には10日ぐらいしか行ってないんですけど。10日かかって。展示のやり方というのが、壁全体を新しく作り直し、新しく建てたのね。

そこに全面に学生が色鉛筆で格子を描いて、手書きで「それが レイアウト用紙」っていうんで。それで僕が都市住宅から面白い頁を全部コピーして 置いたやっを・・

    佐藤 わらう おもしれ〜  

ようするに 即興的にその場で なんとなくある流れをみながら、

   会場k 場所はどこでやったの・・建築会館・・。 

三田ですね田町。それを延々と貼っていくんだけど、たすと20mぐらいの長い壁なんですね。10日間かかっちゃったですよ。

第一日は真っ白なんにもないレイアウト用紙だけがある 会場で。

それから毎日 行ったんですけどね。 若い学生さんが2人ぐらい手伝ってくれて僕がなんとなくレイアウト。校正したやつをドンドンドンドン貼っていってね。そういうやり方で、ギリギリ最終日に貼り終わって、やっと「出来た!」と思ったらそれで壊しちゃったんですね。

最終日に支援者の皆さんに来れる方に集まっていただいて、料理は無いんです。お酒だけって。

  会場 わらい  

非常に予算が厳しかったんでね。一銭も無駄にしたくないんで、ギリギリだったんです。でも、やっぱりパーティはお金かかるんですね。非常にお金が出ちゃって。あと本作りのとき大変だった。

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