ことば紀行  2008年春   home 

         金沢 ことば紀行  2008 年 4月28〜 5月01日 
  寺尾ユリ子さん ことば紀行  2時間33分44秒
 その01 その02 その03 その04 その05 
 その06 その07 その08 その09 その10 

  その03 30分 35秒〜45分 34秒 

佐藤:運命ですね 20年後に結婚しなきゃいけないから 
寺尾:結婚しなくちゃいけないね ワイワイガヤガヤガヤ げらげら

佐藤:そう言うことでなんですかね〜 僕は路上状態と言わしていただきましけども 。さいしょっからそういう考え方 と言うのは 女性・男性限らず 色んな人と喋って思う事は その役割を演じるとかね

寺尾:うんうん
佐藤:目的があって 人間に成って行くと 芸術家は芸術家に成って行くみたいな話で、窮屈になって居て 自然人 寺尾ユリ子って言うのが だんだん何処かに 居るのか居なく成っちまうんですよね。 でも寺尾さんの場合は 最初から動物だ〜とか言って 寺尾うっふふふ  それってずーっと変わらないのですか 天才動物ですかね

寺尾fふ〜〜ん 。天才動物 うっふふふ 自分で良く判らないんだけども〜。どうなんだろう。う〜ん 結構 うん
佐藤:そう言う事を 考えさせない ほうがいいですね
寺尾:考えてますか わたし
佐藤:考え無くっていいです。そういう野暮なことを考えなくっても 
寺尾:っはは

佐藤:じゃーどこで とれたんですか
寺尾:私東京でとれたの 
佐藤:東京の松涛町でうまれた 
寺尾:うん 東京で生まれたの
佐藤:渋谷っ子

寺尾:渋谷っ子で だからね なんて言うの 野はあるけども 野山がないのね 野山を駆けめぐったりとか そう言う遊びは 
佐藤:代々木公園あるじゃっん

寺尾:あるある うん
佐藤:あそこへはあんまり行かないの
寺尾:行かない。それで私ね そのころ東横デパートあったじゃない 東横デパート卒業すると今度は伊勢丹に行くんだけどさ。ちょっと大きく成るとね。で あの頃やったら街が好きだったんで 。売ってるものを観てるのが好きだった一人で

佐藤:ふんふん
寺尾:お出かけして行って。だからその頃は こういう物が欲しいとなると「何階のあそこに売っている」とかね いま全然そういうの無いんだけどね。 洋服も一生懸命観て。で気に入ったのが有ったら 家帰って「こんのあった こんなの有った、ほしほしほしほし〜い」って言って うふっふふっふ
佐藤:親にねだる 
寺尾:うっふふふふ で 子供の頃はね 結構なんて言うの お洒落だったのよね。

佐藤:
今でもおしゃれじゃないですか 
寺尾:吹き出しわらう 
佐藤:このように お洒落に暮らしているし ともにわらう

寺尾:その頃 なんか凄い拘りの人で んで〜あの〜 何て言うんだろう 小学校の時マニキュア付けて行ったりとかね。 
佐藤:珍しい・変わり 種だったね。そのごろマニキュア付けている小学生いなかったんじゃないですか
寺尾:うん、そんで その頃はあんまり居 無くって。たまたま母親がもっていたのをね。

佐藤:
ふんふん
寺尾:今だったら マニキュアって言うのが有るって、一般化してるから 学校に付けていっちゃいけませんとかさ〜 やるわけじゃない その頃って そうい物も無いし さとうははは もうちゃらちゃらーっと付けて  き と両手を広げてキラキラとふる寺尾  れ 言って 共に ふうふふふ 

佐藤:なるほど
寺尾:髪の毛もちりちりにして ああ嬉し うれしうれし〜 って言うみたいなさ〜 その頃って結構 学校 今よりもね 
佐藤:自由だったんだね 
寺尾: 自由に育って で中学。女子美って知っている 女子美術大学
佐藤:名前は聞いたことがあります

寺尾:そこの附属高校 へ行って 美大のね そこがまたね〜 じゆーなとこだったの あんまり五月蠅くない で。何かけっこうそこに 行ったらまた 私立じゃない 。余所の一緒に中学受験した他の学習院とか色々 行った子達 は 髪の毛はねこうしなくっちゃイケナイとかさ。いろいろ有るわけよ。髪がここまで着いたら編まなくちゃいけないとかね さとうわらう で。そこの学校は 似合えば好きにして下さいと  えっええへへ 先生が へ それでさ〜 

佐藤:なんでもありね
寺尾条件は 似合えば 似合えば 
佐藤:主観的問題だね 似合うと自分で言えばいい
寺尾:そうそそう それで あの〜 その頃 今は結構みんなそうしている、その頃 加賀まり子 っか何かが けっこうアップにしてたの。そしたらみんなして こうして真似て アップにしてみたり 。ずどーっと下げてみたり そう言うとこ割と自由で 着る物も自由。あ制服はあったんだけど 。制服は中高あったんだけども 。なんて言うんだろう 普段はね 好きな格好してても別にどってことないし と言うことろで 結構自由 なんて言うの自分を表現する あれ着てこれ着て とかさ。 女の子って結構ね 命賭けてやるから さ。それの極端な人だったの わたし 

佐藤:          
寺尾:命賭けててやっていて そんで 社会に出たら 「あれ」とか思って うふふふふっふ〜 
佐藤:「あれ」 どっか宇宙に、どこか違う星に飛び着いて 下りた
寺尾:そうそうそうね 
佐藤:着陸しちゃった感じね
寺尾:うんうん 

佐藤:最初 社会に出て何をしていたんですか 
寺尾:社会はね 
佐藤:就職したって言うことですか
寺尾:就職した事ないのよ うふふふっふ
佐藤:大学を卒業したら あれ だったの 「あれ」って思ったんだ

寺尾:うんうん。で金沢に 来た時に 今の金沢とまた違う じゃない だいぶ前だからね そして〜 歩いてると しばらくすると ね 「仕事 何してんの〜?」って聞かれるのね 今 こないけど

佐藤:
遊んで居るみたいに 見えると 怒られちゃうのね ともにわらう
寺尾:なんでって聞くとね。「変わった 格好してから」とか言われて 何かここって重たいな〜みたいな 東京では別に それでも ほら なんかこう
佐藤:一杯いるからね
寺尾:一杯いるから かる〜いんだけど 人目気にするって言うんじゃないだけど 何かしてると 何かこうちょっと重たい感じがして 

佐藤:自己表現するような ファッションだとか 行動をすると それはイエナイ お侍さんがつくった街 だからね 
寺尾:ああそうか 
佐藤:やっぱりその 感覚と言うか 地域統一感覚と言うか 集合感じゃなくって統率感 みんなそうしなければいけない 感覚がやっぱり 強いかもしれない ませにょね  お侍さんが個性を発揮しては 普段の生活では困るわけだから さ

寺尾:ああそうなんだ 今判ったは。 お侍さんの 
佐藤:そういう流れじゃないですかね あと新入社員でも うちの会社とか言うじゃないですか おれんちは〜とか 
寺尾:うんうん 
佐藤:仲良くなると 同じ釜の飯を食うとかって そう言う 人の集合じゃなく 家を基本にした 関わった表現 をするじゃないですか 裸の付き合いとか 血肉分けちゃったりとか  普通は裸ではつきあっちゃいけないし 釜の飯もくっちゃいけない って言う 親しみと縛りを同時に在る言い方 どうしてもその 同じ様な格好をしないと 生活出来なかったということも有るんじゃないですかね    

寺尾:すごい自分にショック と言うか 「」みたいに 思ったのがね 家の子供達が

佐藤:
金沢の話されてますけども 美術学校を出て 金沢に来る 間 かなり有ったんですよね 
寺尾:うん東京に 居て 主人と一緒に居て で二人してね 東京なんか飽きたね〜 ふうふふふと二人でわらう 凄い遊び人だったの 二人とも凄い遊び人だったの
佐藤;ご主人は芸術家ですかえね〜やっぱり 。
寺尾:であの〜 デザイナーだったの   そっちも似たり寄ったりのこうバンドしてたりとかの遊び人だったから 
佐藤:いわゆる役立たずだったのね お互いにね

寺尾:そうそう うっふふっふ でなんか〜も〜 子供も生まれて でやたらガタガタ揺れるじゃないあそこ ガタガタ揺れる時に マンションの一番下に棲んでて 「なんか揺れたら 私達ぺっちゃんこに なっちゃうわね〜」って みたいなかんじで ね
佐藤:動物的に 感じた
寺尾:そうそう ふっふふふふ 
佐藤;ぺっちゃんこ嫌だよね〜 
寺尾:いやだよね〜 ともにおおわらい でなんとな〜く ね あの〜 なんて言うんだろう 飽きちゃった 。ことばで。飽きちゃったって感じだね。 東京もういいや〜 みたいな感じ 

佐藤:それは何歳ぐらいの時ですか 
寺尾:ええとね 24 ぐらいの時 うん
佐藤:渋谷をサヨナラしようと ご亭主とふたりで 
寺尾うん だけど 永久にサヨナラは こっちに 居なかったのよね まぁちょっと気分。なんかよそへ 行ってみない 〜みたいな ここにばっかり居るのも ゴミゴミしているし さとうふきだしわらう あの〜 なんかこ。で どこ行こうか〜 みたな事に成って 最初札幌 いいかな〜みたいに思ったのよね でも佐藤さん 何歳だか判らないだけど 
佐藤:57才です
寺尾:57 ええ  ん 私は59なのね
佐藤かわらんですな
寺尾:あんまり変わらない ね その頃って アンアンノンノンと言う 女の雑誌が

佐藤アンアンノンノンね
寺尾:結構それが リードしてたじゃない社会をね その時に アンアンとか観てる と金沢 美しい街 に紹介されて て で札幌 は札幌で 何か憧れがあったのかな〜 。 で札幌へ でもいいかな〜みたいに言ったら、そこに誰かがね 「札幌は東京の亜流だ」とか言い出したのよね

佐藤:うん 
寺尾:亜流で、今はタイムラグ無いけど 「東京で流行ったものが まず札幌で流行るんだって。 それから全国へ広まって 行く」ってその人が言ったのよ。東京の亜流に行くのも ともに あはははあはっ なんかね

佐藤:明治以降 に開発されて140年ぐらい で造られた街だから ね 
寺尾:また東京の、そうか歴史的な 重みのある 風情のある みたいなの ちょと体験したい みたいなとこ有るじゃない それで なんとなく金沢に 

佐藤:無謀に
も武士の意識が生きている社会に飛び込んで 
寺尾:飛び込んで来ちゃったの 
佐藤:そしたら嫌の質問飛ばされて、「なにやってんの〜
寺尾:そうそうそう 
佐藤:何 その格好」みたいな 
寺尾:そいそうそう 
佐藤;それで カルチャーショックを受けたわけね

寺尾:けっこう何かね たまたま会った人がそうなのかも知れないんだけども、会話が弾まない って言うか 。例えば佐藤さん と私 とで会話するじゃない 
佐藤:ええ
寺尾:そうすると 無意識なんだけど 二人でこの場を 楽しくしよう とこう 思うじゃないですか 二人の責任でね〜 

佐藤:そこまでは考えないけど ともにおおわらい 
寺尾:私も考えてないんだけどね  
佐藤:楽しくなるよね 
寺尾そう言うことを思いだしたの私は ね。それまで考えて無かったのに

佐藤:無意識に 出来たのに 金沢に来て 意識しなければ 弾まない 
寺尾:だれもそれ協力しないわけ 
佐藤:一人でしゃべらなきゃイケナイわけ だ
寺尾:そうそう そ なんか 沈黙 しちゃいけないから どんどんどんどん一人で こう〜なにか 全然考えてない 。なんで〜って 

佐藤:じゃ人 に会うの嫌になるねそれでは わらう 
寺尾:なんだ。私ばっかり 気使うって変だけどさ なんかこの場をね なんでみんな しないの〜みたいな。 ね そういえば 私の 前居たところでは 3人集めたら 3人で結構その場をね 意識は無いよ 今みたいに 面白くしようと言う 

佐藤:そんなとは考えてない 生きる野のに懸命だから 
寺尾:考えてないけど わーっとなるじゃない ともに わらう ふふうふふふ 
佐藤;それが動物としては 普通 だと思いますけども 
寺尾それが無くなってね なんかちょっと 来た人もね もう一つだったり 。もう一つと言うのは変だけどね とか色々

佐藤:
歴史が あって。そういう風に育って 江戸時代、お殿様とかね江戸とか 大阪との関係 があったりして 口が重たくなる社会だったんじゃないかな〜 戦後そうなったのかも知んないけど 永い歴史を背負っている土地なので 知らず知らずにね カルガモの親子みたいに どんどんどんどん 親の真似して 120年ぐらい 何も精神生活は かわれなかった。動物している人は ここに居られなく成ってどっか行っちゃうんじゃないですか?

寺尾:結構ね みんなね。だから それから結構   まあ転勤族が多かったせいもあるだけどね。 多かったと、転勤族だと 
佐藤:それで自分で喋っていて疲れちゃたからもうやめよと 思わないかったわけですか
寺尾そうね 別にね帰る気も無かったのね。 別の魅力があるわけ。 それだけじゃないじゃない 金沢って
佐藤:面白いよね 
寺尾:食べ物美味しいし 空気綺麗だし 野山がやたら近いのよね 佐藤さん福島だからそう言うこと無いかも知れないけど 東京 暮らしていて明日海行きましょう。前の日からさ〜 そういう覚悟決めて ないと さ〜 はははは  はやくでるぞ〜みたいな あははははは  

佐藤:一々気合を入れて野に出る 
寺尾:気合入れて ふうふふ
佐藤:ここに暮らしていると直ぐ出れる
寺尾:そうそうそう 朝 寝坊してでも ちょと行って来るから みたいな 山もすぐ 30分ぐらいで 山の処に 行けるし 海もね 1時間もすれば 直ぐ泳げるし でそれと後 金沢 で 。大きさだと思うの 。都市の

佐藤:街のね 
寺尾:街のね。他も一杯あるかもしれないけど すぐCAAKが歩いてでも行ける じゃない。美術館も歩いて でも 
佐藤:行けますね
寺尾:行けますね〜 まああの近くに在った時も歩いて 行ってちょっと 遠いけど歩いて帰って来れたり。映画観ると言っても 東京みたいに一杯は来ないけども 一杯来ても、一杯観れないじゃない 結局ね ふっふふふふ

佐藤:
自分の時間は一個しかないし 
寺尾:お金も掛かるし〜 でそ こそこに 来るから そうすると自転車でさーっと行け、さーっと帰って来るみたいな。東京だと銀座まで映画観に行ったら そのまます ーと帰れなかったりするじゃない ふふふふう 折角ここまできたのに〜と
  
   共に  うははうはっ 

  45分 34秒 次の頁へ