ことば紀行  2008年春   home 

         金沢 ことば紀行  2008 年 4月28〜 5月01日 
  寺尾ユリ子さん ことば紀行  2時間33分44秒
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その09

寺尾;イギリスに暮らしてる 父さんのところに行ったんだけど、そこに行ったらいいよと言われた。お父さんは、入院しちゃっていたのよね。入院しちゃているからお父さんのガールフレンドの人が 連絡とってくれて。こういうふうにお家があるわけね。 だから二人で行ったのね。好きに使っていいよって。

そこでしばらく生活をして。その時にたまたま外に出たらね。隣の家族が帰ってきたのよ。そしたらその人が紹介してもらって、ユリ子とアキ子ですと紹介したら。これからどこ行くの〜みたいに聞くから これからフィッシュ&チップス食べに行くって言ったら。じゃ後で家にお茶のみにいらっしゃいと言うのね いわゆるここで、こっちの隣の人が佐藤さん来るの観てて後で御茶のみにきてっっていう感じでね。 ちょっとなかなかこの辺では無いんだけども。

それ食べて、御茶のみに来いって言っていたからお茶はここで頼まなくって良いから ふふふふふふふ で御茶のみに行って そして隣の家のね チッチャイ子がいる で次の日に何処行きたいって言うから グリーンスリーっていう イギリスの田舎の方なんだけど 私は観光地、に興味がないのね。それより、そこで生活している人に会いたいじゃない。 

佐藤:おれといっしょやね
寺尾ふふふふふふ そこの庶民の生活で 観光のレストランじゃなくって、庶民のレストランに行きたいと言うと 色んな家に行きたいと言ったのよ そしたらその人が。その頃で言ったら今の私ぐらいなんだけど 随分前だから 私にしてみたら 年配の人だから 

イギリスのリタイヤした人の家ばっかり連れて行ってくれた。うふふふうふ犬飼っていたりさ。今の私ぐらいだったと思うんだけども その頃っていうのは私にしてみれば 結構あれで

佐藤:年とってるな〜と思った
寺尾ふふうふふふ そしてみんなイギリズだから 風変わりなお年寄りなんかが暮らしているわけよ。 そういう処に行って その中の一人の人がね、今度どこ行くの〜って、ロンドンに後で帰るけどと 。ロンドンなら娘が居るからそこに泊まれ泊まれって ふうふふふうふふ 
佐藤:まるで金沢の俺、状態だな

寺尾そうそうそう それでいいの悪じゃないとか言うのでも 結局さ〜、私達 佐藤さんと道で会ってもおいでおいでって言っちゃいと思うんだけども やっぱり悪いから〜とかいうじゃない。だって人が良いって言ってるに〜

佐藤ははははは
寺尾良いっていてんのに何で?その人は悪くないって、でも良いって言ってんだから、いいじゃない〜とか言って。行く日も向こうも電話してくれて、娘の処に今度また1週間ぐらい滞在するんだけど。その間娘が帰って来たのが1日だけで。

最初の日開けたら、うちのそこ状態なんだけど、 こんななってね。ふふふふ ここじゃないわね〜って こっちの部屋開けたら ベットがあるから ここだキット 台所とかね好きに使ってみたいな手紙があるから。冷蔵庫にあるもの、牛乳呑んだら牛乳入れて置いたりとかして 暮らしてたら 何か帰って来て。今日って紹介して

私これから行くからってアイロン掛けて行っちゃう、うふふふふうふふ 何時、帰るとか言って。そしたらカギは上に預けて置いてみたいな。いう感じで 私達あの人と何時間しか話ししなかったね〜みたいなさ〜 。

それの体験ってやっぱり ね〜 凄くね 確信が持てたというの それが無くっても暮らせると思うんだけども 人間だからね。でもそれって自分にとって「いいんだ〜」みたいなさ〜 信じている人は 友達の友達は友達だから いいか〜 親の処に来た人だからいいかみたいな感じで ね。何の疑いもなくね。

佐藤:そういう文化、日常はイギリス人はどやって手に入れたのか、知りたい処ですね
寺尾うんそうだね〜 
佐藤:僕が意識的にやろうと、行っていたのに。昔イギリスではそれがあったと。それも田舎でもロンドでも。自由自在に他者を招き入れていたと

寺尾:自由自在だ 
佐藤:今回は 金沢では出来るけども 東京では出来ない
寺尾:そういそうそう
佐藤:そういう研究している人いないんだろうな〜 興味あるね 
寺尾:興味あるね〜 B&Bってあるじゃない。家みたいなのあるとするじゃない、基準的にやっているB&Bってあるのね ブレックファーストあんどベットかな 。夜寝るベットと それから朝食だけあげる。あとカギをくれて

ホテルっぽいB&Bだと。人雇っていて大っきい食堂があってね そこでみんなで食べてみたいなんだけど 。結構 田舎の方に行って運がいいと こういう家に私達だけ泊まるわけで。リタイアした人は 子供部屋空いてるから 貸して お風呂は幾つかあって、リビングはみんなのお部屋だから 好きに使って。 例えば家であの部屋貸したりすると、あの部屋行くのに廊下上がって、いろんなの飾ってあったりするわけじゃない。

そうするとそのお部屋でも箪笥とか、洋服掛かってたりするのよ。自分たちの掛ける処があったりしてね。でも後でチェックもしなければさ〜、なんでもないから。私は盗らないないけれども ふふふふふふふ いいかな〜みたいなね。こういう社会に住んでいるとね 疑問もあるけれども、大らかで。

佐藤:日本だとお嫁さんとお姑さんが一緒に暮らしている お嫁さんの箪笥を開けた途端に、問題になり別居になってしまうね。イギリスでは日本人が来て箪笥開けて 下着を見ようが構わない、気にしない

寺尾:だってああいう処に通されてさ「ここで寝てね」て言われてさ〜。分かんないから開けるゆよね〜ふふふふふふ ああ洋服一杯ね〜 ああここは私の処じゃないはね ふふふふふ こっち掛ける。こつちに掛けておこうかみたいに。
佐藤:他者との境界の関係が日本ではちょっと警戒し過ぎになっているのかも、権利を闘い取ってないので、集団の中の駄目だという掟だけが膨れてしまうのかもしれない、集団が持つ暴力にねかえる。

自分から積極的に他者を招きいれて交流する社会を作るという、交流する場を作るというのは無い、何でかな〜と? ユリ子さんはそういう事を体験されて、この家で実践されていらっしゃる。いいですよね。 地元の人はナカナカ来ないそうだけども、僕だとか余所から引っ越して来た人は入って来る。 そこが不思議な処ですね

寺尾:うん、それでもうね、たまたまなついちゃったんだけどね。親戚でもなんでもないんだけども。読売新聞社に、学校出て直ぐ勤めた、ここが最初の勤務地だったわけね。で、家にちょっとした取材に来たのよ。こう言う家だから「ご飯食べていかない?食べて何時でもイラッシャイね〜」と言ったら。何時でも来る ふふふふふふ 来る。で仲良くなるじゃない。で仲良くなって、でその彼が今ニューヨークにしばらく特派員で行っていた、そしたらニューヨーク良いわね〜、良いところへ行ったな〜って感じふふふふうふ 毎年さ〜遊びに行ってさ〜、そこで寝泊まりさしてもらって

佐藤:寺尾さんアメリカまで出掛けて行ってまるで今日の俺状態ニューヨーク版だ

寺尾:ふうふふ うん だから何て言うの、その人独身なのよ。だから友達と一緒に行ったんだけどね、自分のベットルームはこっちにあるのね 仕事が結構  苛酷じゃない、そこは自分は寝る。台所があって ここに机があってね、そこで一生懸命ワープロこーして帰ってからもやっているわけ。 その辺で私達寝てるのね ふふふふふふ 布団引いて

佐藤:特派員は 世界な24時間休んでないから 仕事に追われているけども、傍で寺尾さんと友達は布団敷いて寝ているんだ〜ははははは 次から次と記事 発信しなければ〜でね

寺尾:キーを打つ仕草をしながら 対応してる ははははは ちょっとしますお先寝て下さいどうぞ〜 ああんああんああん判った解った じゃね〜この辺で寝て下さい。それ行っている間やっていて。こないだ帰って来たらね、帰って来たら また ここで合宿したのよね。ニューヨークの友達とか連れて来て、またこの家のこのへんとかあの辺でゴロゴロゴロゴロ寝てね〜 

佐藤:この家のそこら中に 床の隙間に布団敷いて寝てるんだ
寺尾ふふふふふふ
佐藤:なるほど
寺尾:うん で、なんか楽しかったよ〜。また続くんだろうと思うんだけども。

読売新聞社の その子が来た時に。その時に子供の絵の連載みたいなのやっていたのね。その週に描いた絵を一枚持ってきて、写真に撮って、2週間分とかね。三代か四代来たのよ。みんなご飯食べて行くんだよね。また来てね〜って 言うんだけど。その子が たまたま可愛いかったからとかそういう事 ないのよ。ふふふうふふ みんなに言うんだけど。あとは何も 続かない。その子だけ続いてる。

佐藤:面白いね〜
寺尾:面白い
佐藤:寺尾さんは同じ扱い対応をしているんだけども、交流が続く人と、続かない人に 分かれると。
寺尾:その子だけだったら、みんなそうかな〜と思ってたかもしれないけども。たまたま同じシュチュエーションで何で?次から次と。今度代わった、今度から彼が来ます〜、写真とったり
佐藤:ご飯食べていけと
寺尾;ご飯時に来るとね、私。食べて行ったらと。良いんですか〜みたいに言っている、それは食べるんだけども。
佐藤:ニューヨークまで赴任しても交流がある人もいるが 無いのもいると

寺尾:音沙汰が無い
佐藤:その人に会って 色々聞いてみたいですね
寺尾:ふふふふふふ そうだね
佐藤;その人と交流が続いている、その彼も友達 連れてユリ子さんの家にやって来るわけですよね
寺尾:そうそう

佐藤:意図的に交流をしているのかね
寺尾:うん 
佐藤:何歳ぐらいのかたですか
寺尾:38位かな〜 うんうん、独身主義者ではないんだけどたまたまね、独身なの
佐藤:ジャーナリストは夜昼なく苛酷だからね。

寺尾:うん、そうそう 
佐藤:締め切りは毎日毎日、1日のなかにも締め切り時間が細かく決まっているし、時間に追われ生きているから 定住して家庭生活を営むというよりは狩猟して歩いてるハンターみたいなものだから

寺尾:うふふふふふふ
佐藤;家族との交流してる暇がないから、出たり入ったりするのが家庭だと思える人なら、30代は体力もあるから最前線で苛酷な取材をさせられる。

体力が落ちてオヤジになると管理職に後退する、窓際管理者じゃないけど。ポイ捨てがまっている、30代は油のりのりの時期だからね。ユリ子さんが寝てても記事発信しますよ〜
寺尾:こういう感じで ははははは こっちは遊んで帰って来てイビキかいて寝てる、わーとか言って     ははあははは 呑んでさ〜とか良かったね〜とか言って。ふふふうふふふう 面白い。
佐藤:職場が家で、家にも他者が来て交流していると、最初からすーっと出来る人と出来ない人が居るのかな〜


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