東京 ことば悦覧 2008年春 home 和田マコトさん 2008 4月10日 その01 その02 その03 その04 その03 30分14秒〜45分44秒 和田:一級建築士っていうのは ながーい沈黙 職業じゃない。 フリージャズのような曲が流れている店内 佐藤:職業じゃない。資格だからね、国が設計をしていいと。超高層まで、用途もなんでも設計してていいよと。普通の人は設計出来ませんよね。設計は出来るかもしれないどお金は取れないと言う。国家が与えた資格だから。無料で設計してもいいわけだよね。 以下絵中央線の線路を挟んだ向かい住宅団地 の4月10日の様子 和田:いいんですかね 佐藤:僕の知っている有名建築家で一級建築士もってないひとも何人か居るし 和田:そうか 佐藤:名前は言えないけど。故人なら今井兼次先生は言ってもいいかな。だってそういうシステムだから。僕が構想してこういうものを建てたい。建築を建てたいと言い出すのは建築家ではないんだから。一級建築士じゃなくっても構想はできちゃう。「おれは高さ300mの建物を建てる」 和田さんに沿えば依頼される建築士は考えないんですから条件を 和田:けらけら笑う 佐藤:政治家とか企業家とかの権力者が構想する。彼らは一級建築士ではない。それと同じじゃないですか無級建築士の建築家が構想して一級建築士に指示すればいいわけです。資格を持っている輩をこき使えばいいわけです。建築を考えるのに建築士の資格を持っている必要はないです。建物を企画する段階で全体を動かす事が出来るような人間に資格は必要ない。マネージメント能力さえあればよい。和田さんが吐かれたように建築士は仕事じゃないよね。 軽快なリズムのジャズが流れるなか 長い沈黙 佐藤おれ喋り過ぎですか・ 和田:いやいいですよ 共にわらう 佐藤:おれが喋るためにインタビューしているようなもんだな和田けらけら笑う。主客が転倒してますね。建築資格制度については非常に疑問をもっている、不快に思っている。 和田:どういうことですか? 佐藤:国が規制する必要ないじゃない 和田:法律なんか要らないと言っているようなもんですね 佐藤:そうですね。建築家にとって必要な法律が獲得できてない。建築家が必要な法律を自分たちで作ったか? 建築家とか建物を考える人達が自律的に作った倫理や法律は有るのか?自分たちが自由な建築を建てようと思って言い争いなり、自分たちが 自ら法律以前の倫理を確立できてたら、建築の世界に国家が介入するこは無かったのではないか? 自分たちで獲得した法律じゃないじゃないですか?。どやって建築士法や建築基準法が決まるかさえ知らない人が多いでしょう。 和田:そうですね 佐藤:ほ〜ら。しらない。建築家にとってはほとんど害が多い、誰かにとって利益になる単なる、押し付けじゃないですか?そういうの不快なんです 和田:僕は法律信者じゃないですけども 佐藤:だからって僕は現存の法律は違犯してないですよわらい 今はそれはみんなで守らなければ行けないルールだから。そこで無茶苦茶なことは遣れないし。そんな事無責任には出来ませんよね。 それについて建築家が、この法律によって国民の財産と生命を守ることは出来ないから自律的に法律を作ろうと、ロビー活動をしてね、政治家に圧を掛けて法律を改正しようと動きがあった、と聞いたことないからね 和田:う〜んそうですね。 佐藤:本当はそういう活動をしないと建築家の権利は獲得できない。建築家がこうあらねば成らないと言う倫理は、外部から他律的に決められてはいけない。建築のプロフェッションの人達が建築にとって一番良い法律を作れるはずなんだけど。建築もしらない、発想の仕方もしらない、文化的なその面白さもしらない単なる政治家が作る。 委員会の審議はすべて衆議院TVで見ることができるから。かなり詳しいことは論じているけども、自民党系の議員と民主党系の議員が言うことが全然違うんですね。 ゼネコンよりというか組織事務所寄りと言うか。法律の作り方ね。政治活動のお金の出所がそういう境界内からでますからね。民主党は既存の権力の境界から溢れた独立系というように混在していて、建築家を主体にした設計行為に、建築事務所をメーインにして統括させようとつばぜり合いがあった。 ゼネコンあるから大丈夫だと自民党と御用学者が支える。建築家が仕切って建築士事務所以外に設計させないなって、建築士如きに権力を独占されちゃうのは ゼネコンは反対なわけですからね。、ゼネコンは顎で建築士をこき使える。民主党はそうじゃなかった。ゼネコンで建築の設計をやっちゃダメなんだと。建築士を独立させようと言う闘いが、耐震強度偽装事件の時に論じられてます。 組織が持っている力と、設計と言う職能が自立するために力とが、せめぎ合うったけど 力の差は歴然としている。 建築施行のなかの一部として設計士という職能は組み込まれて、離陸出来なかった。法律上はそうなって変わらなかった。 ゼネコンの設計部に居ると、仕事は営業マンが捕って来て。工事は施工部がやるしラクチンですよ。僕はゼネコンにいました10年。分かると言っても28年程前のゼネコンのことだから現状とは異なるますね。半分派遣社員で動いているかのようなゼネコンの実情は分からないです。 和田さんは何で独立系設計事務所を開店したんですか?わらい その話に戻りましょう。名詞に刻印した、「自分で責任を負いたい」と言う話から発展しましたけどね。どこに責任負いたいんだと、そこ聞いていたんだけど ジャズシンガーの甲高い女性ボーカリストの歌声が店内を流れて行く 和田:う〜ん建物が建ったときに、自分が設計して建てたものだと、言う責任じゃないですかね 佐藤:自分が設計したと言うことは。僕が19の時に設計したのは公団住宅の真ん中に階段が有って両サイドに同じ左右対称の間取りで3階建てね。それはたんなるコピーだったんですけども。設計部、設計と言っていましたね。そう言う事でもいいんですか? 分かり易く言えばヨコミゾさんが設計したそのままコピーしてそれを立ち上げる事も設計なわけですよね 和田:うんそうですね 佐藤:自分が設計してと言うのはどこまで含まれるのdしょうか、どういう行為なので、どこまで可能なのでしょうか 伊藤:そういう事しないでしょう 佐藤:いいえ、聞いているんです 伊藤:その質問の意味がよくわからないんですけど 佐藤;ああそうなの? 伊藤:そんな設計しないです 佐藤:してる人一杯いるじゃん。町にコピペの住宅が一杯溢れているじゃない 伊藤:例えばどういうのですか? 佐藤:建て売る住宅 伊藤:だって僕らそう言う職業じゃないじゃないですか 佐藤;だから聞いてるんです。そう言うのがあるから。自分が考えて伊藤さんの様に語れば聞かないけども。こうやって行くと言うのを仰らないから、色々聞いている。伊藤さんの意見を聞いている訳ではないんです 和田:はっはっはと笑う 凄い言わせようとしているんですよね 佐藤:そうですよ。おれは自分で考えてこういう建築を発明してこうやって建って行きたいんだとも言わないし。じゃ〜どういう事なのか、聞いているだけです 和田:自分で考えて建てる 佐藤:自分で考えると言うことはどういう事かなにかな?じゃーもう一回 和田:自分で考える 佐藤:何を考えるのですか? 和田:それは全体的な話じゃないですかね 佐藤:それでは部分的な設計とはどういう事ですか? 和田:かたちだとか言い切れないですよ 佐藤:和田さんが考えていらっしゃる、自分で決めるプロセスのようなものを話していただければいいんですけども。建築の事を全く分からない積もりになて聞いているので「建築ってどうやって設計するんですか?」 沈黙 店内ではどこがどうなているのか昨日これに入っていたんだけど 和田:う〜ん。与えられた条件が有って 佐藤:だれかが条件を与えてくれるわけですね、まず 和田:そうです 佐藤:それで、どんな条件ですか? 和田:こういう敷地があって予算はこれぐらいでこの位のボリュームのものが建てたいとか。こう言う用途のものがあるとか。 佐藤:機能と規模と予算と 和田:だから限定的話ではないですよねわらい 佐藤:同意できません、僕は何も知らないから聞いているので、そんなこと言われても、そうですねっていったら俺がここに居る意味がない 和田:はい 佐藤:機能だとか規模だとか予算を誰かが条件を与える、建築家じゃない他者が要るわけですね。条件を与えて来ないと、何も始まらないと言う事で 和田:基本的にはそう思う 佐藤:あぁそうですか。歴史上には発注者が居ないけども紙の上に出来ているプラントだとかビジョンだとか一杯ありますよね。それはどうなるのですか。あれは何のですか?設計じゃないんですか 和田:それも設計だとは思います 佐藤;じゃなんでそこの部分を 和田さんは半分飛ばして、そこの部分にまで関わって話をしようとしないのですか? だれかが条件を与えてないと始まらないという話に自分を限定して話されたわけですよね 和田:そうです 佐藤;その一方では条件を与えないけども紙の上に理想のプランが提示されて、それが本に成ったりして 和田:僕はそうしないけれども、そういうものも在るのだろうとは 佐藤;なるほどね。自分はそうしないと。だれかが条件を与えてそれに合ったもので、自分らしいプランニングだとかカタチだとか機能だとかを自分で決めて、条件を与えた人と話合いながら建物を建てて行くとのかな。そう言う事で良いんですね。 和田:うん 佐藤:じゃー条件を与えてくれる人をどうやって捜すのですか? 和田:う〜ん、色んな人に会って話をする、話して行くしかナインじゃないですか 佐藤:話してください。 この機会も役に立つんですね・。こういうことを考えていると言うことを聞き取っているんだから。あっピールしてください。そこれをそのまま文字起こしして、ネットに載せますから。そうすると条件を与えてくれる人が顕われてくれる可能性はあると思うんですよ。 あんまり実りの無い話になってきましたか? 和田さんに設計の条件を与えてくれる人がね何処に居るか判らないので、もしかすると、このインタビューがね役に立つかもしれないので。まだ現れない条件を与えてくれる発注者に向かって、自分のビジョンと言うものを話して頂けると 和田:あぁ〜難しですね 佐藤:それでは相手が反応出来ないじゃないですか 和田:う〜ん 長い沈黙 和田;それも最初に「建てたい」と言う話があってから、 45分44秒 次の頁へ |