◎4月12日(土)
1992年産の成体、亜成体の多くは砂から出ているが、動きは少なく、ゴカイを与えたが食べるようすはない。日の当たらない屋内に置いている水槽では、まだ水温が低い。
また、2001、2002年産の幼生もほとんど動かないままである。干潟では、天気のいい日にはもうとっくに活動を始めているはずだが。
◎4月26日(土)
ゴカイを100g与えると、すべて食べたようだ。まだ、活動はおとなしい。
2001、2002年産の幼生もアルテミアを食べ始め、月〜金と給餌した。
◎6月8日(日)
水温も上がり、1992年産の9匹の食欲は旺盛である。ゴカイ200gをすぐに食べてしまい、まだ欲しい様子。イカを細く切って与えてみたが、ほとんど食べない。困った、困った。
2001年産の幼生は、脱皮中で4、5齢になっている。
2002年産の1齢幼生は、まだ脱皮を始めない。ごそごそ動いたり、背泳ぎはしてるが。
餌のグラインシュリンプの乾燥卵が、とんでもなく値上がりしている。100gで定価7,700円!昨年の2倍ではないか。5、6年前は1,700円くらいであったように思うのだが。小さい幼生の餌は、他に便利なものがないだけに大変痛いところです。何とかなりませんかね?
◎6月10日(火)
2001年産の幼生の脱皮が盛んになってきた。半数が脱皮を終えた。
2002年産1齢は、まだ1匹のみ脱皮。室内で日が当たらず水温があまり上がらない(19℃まで)からだろう。
飼育容器(左:2001年産、右:2002年産) | 4齢から5齢へ |
◎6月22日(日)
1992年産は、大変食欲旺盛でゴカイ300gを一度に食べてしまう。
昨年成体になった雄が雌と抱接した。脱皮した雄の第1歩脚と第2歩脚ははさみ状であったが、抱接するときにそれぞれの前側の細いツメが折れてしまったようだ。これから産卵するのかどうか?(親は同じなのだが。)
抱接した雄と雌 | 脱皮したときの雄の第1,2歩脚は、まだはさみ状である。 |
折れたツメ |
◎11月9日(日)
水温も下がり、活動は低下している。
2001年産は、6齢。今年2回の脱皮であった。7齢までいかなかった。
2002年産は、3齢と4齢。例年に比べ成長が遅く、3齢が過半数。5齢にまではとてもいかない。
2003年産は、もちろん1齢のまま。
1992年産は、今年は脱皮をせず、春のままである。脱皮しない年は初めてである。多分雌になるはずの15齢2匹については、体色は昨年の脱皮で成体と同じ色になったが、雄の特徴も雌の特徴も現れていない。したがって、まだ成体ではないはずだが、もしかすると、雌になり損ねたのではないか、とも考えてしまう。食欲は旺盛でたくさん食べたので、具合が悪いわけではないはず。来年を待たないと結果はでない。また、成体になった雄と雌は包接を今もつづけているが、結局産卵はしなかった。これも来年を待ちたい。もうほとんど食べない。