いろんな事情

<病気事情>


ミルのカルテ6: そして再発 人知届かぬ所




越えて越えて・・・

リハビリは、ミルの足が固まらないようにストレッチ&マッサージ。
そして、力が衰えないように負荷をかける・・・
だけど・・・

うさぎのリハビリなんてやったことないけど、とにかく筋力の衰えをどう防げばいいのかわからない。
体重を計るたび痩せていくのは、筋力が落ちていくせいだと思った。。。



寝ているときは、手足のマッサージ。さすったり揉んだり伸ばしたり

仰向け抱っこしたときは、足重点的に。

内転・内旋・伸屈
そして、筋肉のマッサージをした後、
床を蹴るようなイメージで足を回転。
足底に負荷をかけてみたりする。。。



始めは確かに効果が出てきた。と思った。
開いていた足が、より体幹に近づくようになり、
身体も気持ち持ち上げてきた。ように見えた。
ちょっとお尻を持ち上げてあげると、片足でぴょんぴょん跳ねた♪
・・・と言っても、ホンの数歩。うさぎの足に着いていけるわけがない(^^;;;

ミルのミラクルを夢見ながら、毎日勤しんだ。
TVから聞こえる応援歌は、まだまだ心地いいものだった。。。。。



術後一週間・・・(〜02/14)

どうして立たないんだろう・・
不安で不安で、予定より早く病院を訪れる。先生助けて・・・
けれど、ミルのやる気に託されるのみ。。立って歩く気持ちを忘れないようにリハビリを頑張るしかない。。
頑張ろう!誓って誓ってミルに思い出させてあげる。。。。。


抜糸の日の喪失・・・(〜02/23)

しばらく真冬並の寒さが続く・・ 2月って一年で一番寒い季節だったね。。。

ミルの脚が改善傾向に見えたのは、幻だったのか・・・
一瞬の光を逃さず捕まえることが出来なかったのか・・・
ミルの足の裏が、日に日に上を向いていく。
お気に入りの洗いカゴに入って毛繕いをするミル。
その脚を自分でコントロールできない。
天井を向いていそうな足の裏をみて、
信じられない状況に進んでいることをイヤでも悟らなければならなかった。
なぜ・・なぜ・・・
まさか・・・・・

飛んで病院へ行きたかったけれど、とにかく酷い寒さが続き、
祈りながらの日々。
抜糸も可能な頃、少し寒さが緩んだ日にミルを連れて病院へ行きました。
やっとやっとやっとミルを診てもらえる・・・ 何が起きているんだろう・・・
私のしていることは、間違っていないのか??こんなやり方で良いのか・・

教えて教えて・・それから・・・??

けれど、そこに待っていたモノは、想像もしていなかったような獣医からの拒絶感。
もう、ミルの脚のことには触れたくないような態度に、動揺を隠せませんでした。。。。
相談したいことが山ほどあったのに、ミルの脚はもうこんなコトを待っていられる状態じゃないのに、いったい何しに行ったのか・・・
私が先生を責めるとでも、責めているとでも思ったのだろうか・・・
何が捻れて歪んでしまったのか、この状況で路頭に迷うように、私の心は失意のどん底まで落ちていきました。。。。。。。。。。。。


脚を抱えて・・・(〜02/25)

ミルの脚を抱えて、これからどうしたらいいのか未知の世界へ方向を失い泣きながらネットで探しまくりました。
けれど、断脚の時のような全神経の集中が出来ず、ただただ涙溢れ出る眼で眺め流していたに過ぎませんでした。
そんな中で、ひとつの治療に眼が止まり、そして東洋医学のドアを叩くことになります。。。。。。。。。。。。。

ミルの脚の障害は二次的被害を起こしつつありました。

毛繕いも食糞も届かないお尻に滑る脚で頑張るミル。身体をクルクルクルクル回して、それでも頑張る身体は、ミルの背骨に歪みを生じてきます。
自然に抱っこした状態で、これだけ歪んでいるということに、脚が弱っていく理由を探すのは簡単でした。
と言っても、私の想像でしかありませんが・・・

このままでは・・
このままでは、
ミルの足が止まってしまう・・・・・・・・

これ以上、もう何も待てない。。このままではミルの足が止まってしまう。
東洋医学の先生に電話をし、これまでの状況も事情も全て正直にお話させていただきました。
そして、現実問題として交通事情を含め、定期的な通院の可能性はきわめて低くその中での手だてとして相談をさせていただきました。
全ての予定もかなぐり捨て、周囲に迷惑をかけながら、ミルを新しい治療に連れていきました。
まずはミルの神経症状を診て、鍼治療をし、お灸を据えて(^^;; 漢方のサンプルを出していただきました。
ミルの痛覚を刺激することで、自ら脚を動かし筋肉を刺激する方法や、マッサージの仕方も教えていただきました。
そして、自宅で出来る方法を教えていただきました。。。。。。。。。。。。。


翌日の夜、ミルを抱き上げたときに、初めての尿失禁がありました。
ダラダラと、暖かい・・ ミルの意志にそぐわない・・ それは初めて自覚させられた神経障害の証でした。。。






人知届かぬ所・・・

手術前日の日溜まりで・・・
ひょこたん跳ねた最後の日・・・
(02/06)

私の中で、非常に苦しく受け入れがたい数々の出来事が続きました。
見えない視線や囁きの全てに責められているような、
息の出来ない圧迫感。吐き出せない嘔気。叫べない恐怖。泣けない悲しみ。。。。。
あの時を、どんなに振り返ってみても、寸分迷わぬ結論だった。
せっかく元気になったのに、どうしてそこで止まれなかったのと思うかも知れない。
でも、断脚を決めたときからもう続いている道。あのまま持ち続けることは、あり得なかった。。
どんなにどんなに考え直しても、あの時の全てだった。全てだったんだよ、ミル。。。
後悔もできない。。。。。。。
ミルは、そんな私を恨んで不幸になっちゃったのかな。。。。。。


「私を・・ 責める・・・・・・・?」ずっと言えなかった言葉を吐いて泣いた。

どうして責めるんだよ。責められる人なんかいない。
これが宇宙なんだよ。人知届かぬ所・・・
考えの及ばない、予測できないことが起こるんだよ。わかる人なんて誰もいない。
宇宙は見えないことばかり。考えないで、気持ちのままに進めばいい・・・・
これが宇宙・・まさに森羅万象・・ 深い悲しみを知ったね・・・・・

そう諭されてまた泣いた・・・・・・・・




病院で、検査をして貰いました。
経過を知っておこうと思ったのはもちろん・・ 全て癌のせいにしたかった。
こんなに状態が悪いのは、もう癌が体中を蝕んできているからだ。そう思いたかった。。。

でも、さすが私のうさぎです。なんて綺麗な身体なんだろう。。。。。。。
その綺麗な画像を見て、頑張っているデータを見て・・
私は、安堵どころか苦しくなった。。。「やらない・・方が・・よかったのかな・・・・・」

ここでも、言えなかった言葉を吐いて泣いた。
だけど、やらない選択はなかったんだ。あのままだったら今が苦しい・・・
でも、ミルを不幸にしちゃったんだ。。。。。
これまでの長い経過、獣医の前だけでは耐えた涙も堰を切った。

舵取りがぶれてどうする

そうだね・・
後悔もできないほど、精一杯考えて精一杯のことをしてきた。そしてこれからも・・・・
だけど・・
ミルの気持ちを聞いてみたいよ・・・ミルは・・許してくれるのかな・・・





いろんな諭しを胸に、多くの人に支えられて、
今やっとやっとやっと・・
やっと正面から受け止めることが出来ました。
ミルは、不完全ながらも下半身麻痺による排尿障害が出ています。
毎日圧迫排尿させたり、盲腸糞献上したり・・・・(^^;; だいぶ上手になりました(^^)v
リハビリだって続けています。奇跡は起こすモノだからねっ!
毎日お灸も据えてるよ♪
うさぎの下半身はとても長く、引きずっている様子は本当に重たそう。
でも、何でも一人でうさぎ並頑張っている姿を見ていると、私はまだまだ頑張る。もっと頑張る。。。。
ミルのキラキラおめめを見ていたら、私が止まることなんて諦めるコトなんてあり得ない。
だけど、無理はしないコトも必要ないことも習った。
動物も飼い主も無理すると、歪みが生じるから・・・・・・

出来ることの精一杯。いつだって、そう思ってきた。。。。。これからもそうしていく。。。。。。。。。。。。。。。
いつだって、出来ることの精一杯を、精一杯をミルに注ぐよ。。。。。。。。。。。。

ミルとの時間を大切に大切に過ごしていきます。




穏やかに過ごして欲しいと思っていた道はなんと険しくきびしいのか・・・
なのに、なんてキラキラと生きる力漲る瞳・・ 
I'm proud of you, love you so much!!!
I'll say it over and over agein, I will say it million times!!



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