いろんな事情

<病気事情>


ミルのカルテ6: そして再発 楽しい二人三脚(再発後〜一ヶ月)




全てを受け入れることが出来たときから、不思議と苦しみが消え去った。ミルと一緒が嬉しくて仕方ない。
たとえそれがどんな状況であっても。。。。。



ミルの思いやり

退院してきてから、心配だったこと。それはトイレ。
断脚の後もそうだったけど、トイレが出来るって言うのはとても大切。だって身体の清潔が保たれるから・・・・
今回はそれは期待ゼロ。もちろん洗濯なんかどーでもいい(ヒーヒー言いながら朝晩洗ってたけど(笑))
問題は、オシッコした後そのまま身体が濡れてしまうことにあるのだ(TOT)
結構シビアだよ、これ。。。
そのために、吸収性・速乾性に優れた床材探すんだよね、みんな。
ミルも、こんな広いお部屋なんだから、オシッコしたら、濡れていない所に移動すればいいのに、なぜその上が好き?
オシッコしたカーペットをペロペロなめてそのままその上に鎮座してるモンだから・・・・・ 皮膚がすぐ真っ赤になっちゃう。。。
爛れるまではいかなかったけど、毛が生えてきたらもっと大変なことになるだろうなぁ・・と思案していた。。。

ミルの排尿障害は、優しい優しい思いやり。
私はその心配をする必要が全くなくなった。ありがとうね、ミル。やさしいね。。。。。。。。。
私のために歩くのをやめたの?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





圧迫排尿のやり方

こんな事態が我が身に降りかかるとは知れず、その先日こんな話を聞いたばかりだった。
「2時間毎にするんだってよ〜〜無理だよね〜〜」って・・・(^^;;;;;;

無理無理ムリムリムリ!!
これで、「エリザベスカラーと圧迫排尿だけは勘弁して下さい神様」と、話を聞きながらお祈り。。。 神様、聞いてないし・・・(-"-)


東西の獣医に聞いてみたところ、1〜3回/dayで良いとのことで拍子抜け。へっ????
膀胱って伸びるし・・って、そりゃわかるけど、腎機能にやばいんじゃないの?って聞くと、それはあり得ると(あっさり)
けれど、獣医は理想と言うより医学的に話してくれるわけだから、最低このくらいはしましょうってコトですよね。
この数は・・ 出来ることをやればいいと言う指南とも解釈できます。
それなり歪みがどこかに来るけど、どの歪みが一番飼い主とペットのバランスを継続できるか。。。
そのバランスを保てる一番の方法を考えてムリしないで行きましょう(^^)
これもまた、非常に心が軽くなり、楽しい介護へと繋がりました。ありがとう、ミルの先生達。

初め、お腹(膀胱辺り)をただ押していたのですが、あまりご機嫌よろしくなく(^^;;・・・

病院で教えて貰いました。
掌の腹と4本の指を使って、膀胱を絞るようにつかみます。
うさぎは普通に診察台の上にいましたが、家でやるときは、右手を両腕の下に入れて上半身を抱き上げ、左手で膀胱(肛門の少し上)をやさしく圧迫(挟んで搾る感じ)します。脚が濡れないように、少し持ち上げています。
こんなイメージですね。

尿がたまっているとすぐ出ますが、少ないときはそれなり出しにくいです。
これは、やっているウチにコツもカンも掴めてくるのでそう心配しなくて大丈夫と思います。続けてきゅーきゅー搾らず、一回搾って、一呼吸置いて・・って感じがいい感じ(^^) 人間も我慢に我慢を重ねた後トイレに駆け込むと、思うように排尿できないですよね?膀胱はあれと同じ状態に陥ってるんじゃないかな?(^^; それを思い浮かべれば自然と理屈が判るかも。
えっ?そんな経験無い?? (^^;
こんな感じ。脚が濡れないように少しあげ気味。
こうしてみると、ミルは片足がない分、やりやすいのかも。
この体制は、ちょうどお顔が隣に来るので、チョトはぴ気分(*^^*)
ミルは勘弁してくれ〜っていつも逃げるけどさっ(^^)

なるべく空っぽになるように搾っちゃいますが、本には内蔵を傷つけるので力を入れすぎないようにって書いてあります。経験とカンを磨いていこう!
そして毎日付け始めた排尿日記。
ミルの一日尿量を換算して貰いました。まぁアバウトに言って150ml前後。
なので、一日100g以上を目標にチェック。

膀胱容量が30g〜50gを越えると尿漏れが起こるコトもわかりました。
これは、少し安心。ずっと膀胱にたまり続けるよりは、溢れ出てくれる方がいいよね。もちろん身体が濡れちゃうけど、どっちもうまくいくように頑張るね(^^)

・・というわけで、私は一日に何回しているかというと・・・
朝起きてすぐ。出かける前。帰宅後すぐ。就寝前。の最低4回。平均して5回位です。
決めた必須以外は、食べた量から水分補給量がなんとなぁ〜くわかり、搾ったら出そう度合いも分かるようになります。
なので、時間と合わせて尿漏れする前に搾ってあげるようになるべくしています。
尿漏れしてミルが濡れているのは、たっぷり寝て起きた朝(^^;;だったり、しっかり働いてきた夜(^^;;だったりですね。
がっつり寝ないと働けずミルの治療費を稼げないので、お互いここは我慢我慢(^^)
濡れた身体は、うさぎ肌?の濡れタオルで綺麗に拭いて、あまりに酷いときはドライヤー乾燥。
以前すっごく嫌がったので、再挑戦していなかったのですが、ドライヤーを固定してミルを抱っこして乾かす様にしたら、とてもいい子になりました(^^) うさぎの毛は、ほんっっとに乾きにくいので、常に濡れてしまうときなどは注意が必要ですね。

ムリは禁物と教えて貰ったお陰で、私は初めから全く負担を感じない楽しい介護をしています。2〜3時間毎は理想とは思いますが、それが出来ないことを嘆くより、何が最大限出来るのかうさぎの状態を観察しつつ前に進もう!(^^)

注意しておきたいこと
尿路感染の心配。
尿閉の心配。必要以上にオシッコを貯めることが多いので、圧迫しても出にくくなる場合があります。
自宅では、観察の一言に尽きますね。
うさぎのオシッコは混濁していることが良くあります。実際まじまじ見るコトなんて、こんな環境を頂かないと無いですよね?(^^;; いかにもつまりそうです(;^^A
初め“ゲゲッ”っと思いましたが、自分の中に基準が出来ればアトは日々の観察。違いがわかる飼い主を目指そう♪
先日は、ただの混濁ではなく、まるで砂のようなモノがつまった感じで「ヤバイ」と焦りました。。。。。
元気ならすぐ病院へ行くんだけどね。病院って、元気だから行けるんだよね。。。。。。。。。。
いろんな自宅ケアも学んでいきます。。。





困った下痢ぴー

オシッコ部門は気持ち的に難なくクリア出来ましたが、軟便部門はかなり奥深く・・・・・・・(TOT)

私はずっと盲腸糞だと思っていたので(マジです(^^;;)一生懸命口に持っていきました。
また、ミルちんはこれが大好き(^〜^) 全く食欲が無く一切受け付けない時も、これだけはだ〜い好きでペロペロ食べました。
せめてもの栄養素をと必死だったのですが、病院でこれは下痢だよって・・(^^;;;
そーいや、コロコロ●見てないなぁ・・(^^;;;;;
なんてコトがしばらく続きました。

こちらも圧迫排尿同様聞いてみました。「盲腸糞って、一日量のどのくらい食べさせないといけないのですか?」
別に・・・ って、また極論を・・・(;^^A
それじゃーえいよーがとれないじゃん・・・・ と、思うわけですが、
「じゃ、頑張って食べさせなくても良いんですね?」と問うと、いい聞き方だと褒められた(笑)
頑張らなくていい。出来るだけでいい。。。。。と。

軟便で一番困るのは、体力が衰えているところへ持っていって、体中に付いてしまった軟便を取り除くというストレスを負荷させることです。
これがまた、なかなか落ちないしね・・・・
だから、私の時間はミルのもの。「頑張って」食べさせましたよ(笑)食べてくれるから楽しいし。
だって、ほっとくと、ミルの身体は●だらけ。そして洗濯物は増えていく・・・(^^;; お尻拭いても拭いても出てくるから・・
ミルは、手術後の毛のない身体に糞がべったり付いて乾いてしまうともう取れません。無理矢理取ろうとすると血が出そうです。
いよいよ半身浴か??と、何度も思いましたが、弱っているときにさらにストレスを与える勇気もなく・・・
意外と生乾き(この表現はどーよ・・)の頃合いが、一番取り除きやすいです(笑)

カーペットにお習字のお稽古があったときは要注意!!

これは季節柄、冬季オリンピック五輪を描こうとしたんですよ!
なかなか上手でしょ?
この頃、毎日いっぱい書いていたモノね(^^;;

軟便の匂い。
いつしかミルの香りとして、本当に好きになっちゃった♪




驚くべき心配事

ある日ある時突然ミルがいなくなった!!!!!どして????
さっきまで、ここにいたのに、あの脚でどこへ行った??
本気でビックリして不思議で探したら・・・・
なななな、なんと・・・・
ミルは、淡いピンクのカーペットの上に、淡いピンクのお腹を出して擬態?(^^;; 一体化していてわからなかったのです。
慌てて起こして、さすがにミルを抱えて泣きました。
毛繕いしている時に、お尻の方を気にすると、どうしてもクルクルクルクル回ってしまって、そのままバランスを崩すんですね。
そして、普通のうさぎは絶対しない、真上を向いてしまうんですね。。。。。。 戻れなくったカメさんのようです。。。。。
この状態が長く続いたら、ミルはそのまま逝ってしまうんじゃないのか・・・・・ どうしたらいいだろう・・・・・

こんな感じにひっくり返っていることを時々見かけその度に思案しました。
獣医にも相談してみると、半身不随のうさぎには時々あるらしく、
U字講など転がらないような所に入れたり飼い主さんも工夫しているそうです。
ちょうどこの頃、軟便続きのミルだったので、狭いところに入れるのも●だらけになっちゃうしね・・と
そのままいい方法もすぐには浮かびませんでしたが・・・

私は、応援することにしました!!
ミル!がんばれっ!!ホラ、元に戻るんだよっ!!!
ひっくり返ったら、起きるんだ! ねっ!!


まー私の応援がうまかったのかどうか・・・・・・(笑)
ミルは一人で起きあがるようになり、それからこの状態を見ることはありません。。。。
さすがミラクルミル!!!! 




不思議な嗜好の変化

以前にも書きましたが、手術後いつも食べていたペレットを全く食べなくなりました。前回も今回も同じように・・・
ミルは、とにかく何でも食べていたので(笑)食べ物で困った経験がありませんでした。

今回の手術後、ペレットは種類を変えても殆ど食べず、牧草も全く口を付けようとしません。
口元まで運んであげると、わずかながらに食べてくれる程度で、野菜をとても好むようになりました。
野菜で育ててこなかったので、一日量の栄養素の目安とかさっぱりわからないけど、本能のままお食べ(^^)

ところが下痢がしばらく続き、ミルは全く食事をしなくなりました。
もう、野菜も食べてくれません。この際、何でもいい。おやつでもいい。とにかく食べて・・・・
あの手この手もことごとくムシされ・・・ 唯一食べてくれたのがビワの葉。。。
ビワすごい!! スゴイよビワの葉!!! ありがとう!!!

香りの高いモノがいいかな?とかいろいろ考えて毎日の食卓へ。
でも、大好きだったニンジンもキャベツもブロッコリーもトマトもリンゴもバナナも
とにかく、口を開けてくれない・・・

振られた野菜達をそのまま置いて、翌朝とか帰宅後とかドキドキしながらその残量を見る・・

その様子に一喜一憂し、でも桜はムリだろうとセルフコントロールしていく。
そうしていかないと私が潰れちゃうなその時。とか自分のことも考えておく。。。。。

どうして食べないんだろう・・・ 
そうだよ、どうして食べないんだろう・・・・・・
ミルは、とりあえず食べたい素振りを見せてくれる。食べる気はあるんだよね!
何が食べたいんだろう、さっぱりわからない・・・

そーか、「歯」かっ♪ いートコ気づいちゃったな♪そっか、歯か・・
確かに音が変わってきたし口の動かし方もおかしい。削って貰ってからヒト月くらいしか経ってないけど、歯かなぁ・・・
でも、食べてなくて歯もすり合わせていないから、きっと伸びちゃったんだな。
削って貰ったら、また美味しく食べられるね(^^) っと、体調と気温の良い日を選んで病院へ。
・・なわけなので、お願いします先生。。。
「歯、綺麗ですよ」・・・・・・・・・・・・・・・

がーーーーン!! これ、かなりのショック。撃沈。。。。。。

結局、原因は不明のまま終わり、下痢に対する整腸剤だけ処方して貰いました。
食べていないわりには、おめめもキラキラで毛艶もいいでしょ?(^^) ね、先生。。。
この日の病院は、「歯」のせいで食べられないのなら行く価値があると思って行きました。
ガンの末期的症状だったとしたら、わざわざ行く必要が浮かばないからです。
きっと、病院通いもこれが最後かな・・・と、しみじみ歩くとイヤでもいろんなコトが思い出され、涙が溢れてきました。。。


ところが、ホントにホントに不思議な出来事。
病院から帰ってきてから、すぐミルの絶好調が始まります。
いきなり野菜を食べる。それはよかった、ほっ・・・・ 水を飲む。えっ? (野菜中心で殆ど水を飲むコトはなかった)
加えて、ペレットも、なんと牧草も食べるようになった。しかも一番!!!
もちろん、●もコロコロ元気になり・・・・・
ナニがあなたをそーさせたの???私のナニがいけなかったの???どうスイッチが入れ替わったの?????(^^;;;;
生きてることに、今気づいたのかな??(;^^A
ま、うさぎにも適度な運動・疲労・ストレスは必要なのね(笑)ってことにしよっ。
何でもいーよ、食べてくれれば(^^) また病院、連れてってあげるね??きっと。




穏やかな生活

今は、きっと、本当に穏やかな生活をしていると思います。
全く糞が出ない日もありました。時間が許す限りお腹のマッサージを続け、肩が崩壊する頃ポロポロとちっちゃい糞を見てとても嬉しくなりました。
軟便の時は、いかに周りが汚れないようにミルに食べさせるか楽しい攻防戦。延長戦。
食べない口をナニを使って開かせるかの我慢大会。
床ずれの出来ない満足な床材(ただのベットパットです(^^;;) ミルの思いやりのお陰で、肌触りを考えるだけで良くなりました。
日々綴る排尿日記には、いろんなコトを書きますが、たいしたことも書いていません(笑)
ただ、元気なら嬉しく、
弱っているときは静かな心になります。。。。。。
どんな状況にも苦痛を感じることなく、ナニかをしてみて結果が付いてくれば嬉しいし、そうでなければ悟るだけだし・・・
私がこんな風に平穏な凪に浮かぶまで、人知届かぬ宇宙の荒波をくぐる必要があったんですね。。。。。。。
ミル、一緒に耐えてくれてありがとう。。。一緒だから越えられたんだね。。。。乗り越えたんだ。。。。。。。。。。。。。。。

一番願っていた穏やかな生活をやっと送ることが出来て、私はとってもしあわせを感じています。。。。。
ミルも、今絶好調なのは私としあわせを感じてくれているからと、そう思いたいですね。
食事をとらず軟便続きで弱っていくのを見てからは、引き算の治療を加味しました。
嫌いな薬や嫌がることを出来ることならなるべくしないようにと・・・・


ミルちゃん、お耳立てなよ(^^)



あら、こんなにリッパに大きなお耳だったのね。やっぱりうさぎだったのね(笑)
弱っていた頃からすでにミルのお腹には、もう新しいガン細胞が住み着いていましたが、仲良く共存。。。。。。
ミルが絶好調だとガンも喜ぶ。再々発・・だけどそれも受け入れて。。。
そんな事実を確認しても、これが来た道。そして続く道。
二人で楽しく二人三脚。訪れた穏やかな日々に感謝しながら歩いていきます。行けるところどこまでも・・・・・・・
私にとって、うさぎ最後の宇宙を見るまでは・・・・

 


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