雲南省昆明市

面積:21111平方km(海抜1500〜2800m)
人口:467万人
民族:漢族、回族、イ族、白族、ミャオ族等
交通:昆明空港、昆明駅など雲南の交通拠点

 言わずと知れた観光省雲南の省都。1999年の花博以来、花と緑を殺し文句に爆走中。たしかに街は比較的きれいだ。花と緑は一過性のものではなかったらしく、いまでも東風路などは花のデコレーションが続く。維持費も大変だと思うが、良く頑張っている。


 昆明空港駐機中のJAS機(昆明〜成田、週2便)。深い意味は無いのですが、ひょっとするといずれJAL機になるかもしれないので、メモリアル?因みに現在昆明で1晩夜を明かす唯一の外国籍機です。

〜昆明を訪れる皆さまへ。愉快な昆明第一歩を記すために〜

≪昆明空港に着いたら≫

 昆明空港に着くと帰ってきた気分になり、街に近い昆明空港をこよなく愛する広西ぱんだが、僭越ながらアドバイスいたします。多分私にとって昆明空港の利用回数は成田空港の利用回数より多くなったのではないかと思います
 こよなく愛するのですが、昆明空港、こまったちゃんのところもあります。最悪なのが国内線の託送荷物引取り。荷物が出てくるまで非常に遅いです。一体何をそんなに悩んでいるかと思うくらい。そしてもうひとつ、ベルトコンベア-の番号、何便の荷物がそこから出てくるかについて、電光掲示板がありますがとっても当てになりません。この夏以降、電光掲示板どおりの場所から自分の荷物が出てきたことがありません(^^;)。というわけで、荷物の出が遅いなあと思ったら、周囲を見渡してください。あなたの荷物は他のベルトコンベア-の上をぐるぐる回っているかもしれません…

 昆明空港、地元の人にはとても使いやすい空港です。なにしろ街までともかく近い。それでも空港出口付近にはぼったくり白タクの客引きさんたちがいらっしゃるようで…。以下のことを留意され、雲南省の第1歩を記していただけるとよろしいかと思います。ともかく空港出口や駐車場付近で声をかけてくる車は避けたほうが賢明かと。ただ、到着ロビーのホテル案内カウンター、観光案内カウンターは役に立つようです。
 市内バスで移動できる時間(昼間)、荷物量であれば… 空港を出たら弓なりにカーブしたターミナル沿いに、右にずんずん行きます。空港前広場の駐車場が尽きたあたりに、バス停があ ります。市内まで1元。 52番のバスは、昆明駅の東を突き進み、ホリデーインと昆明飯店の角で左に折れ、東風路を西へ。 67路は線路を越えたところですぐ西へ。昆明駅から北京路に入り、 あとは北へまっすぐです。私のご用達だった78路が空港へ行かなくなりましたので、空港からの市内バスはこの2本です。
 少し荷物が多い場合、空港正面から民航(マイクロ)バスが5元で 出ますが、なにしろ市内に近い空港なので、お客さんが少ない時間帯はやる気が無く、市内バスを紹介されたり…(苦笑)。
 タクシーですが、空港を出たらターミナルに沿ってともかく左へ突き進むと、正規のタクシー乗り場に出ます。ここから乗れば、私の今までの経験上は100%メーターを使います。交通事情によりますが、市内中心部ならば15〜20元程度。雲南大学あた りまで行くと20元を越えてしまうかもしれませんが、ともかくメーターを使えばべらぼうな値段にはなりません。 ちなみに、昆明のタクシーは、動物のマークと数字の入ったステ ッカーが張ってあります(一番確実なのは後部ガラス)。当局で は、乗ったタクシーのステッカーを覚えておいて、何かあったら それをしかるべき機関に伝えるようにとのことです。ただし、最近このステッカーがはがれ気味。99年の花博時に行ったキャンペーンだったのでしょうか。

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 この街は、現在私の別宅兼サブオフィスがある。今の私は防城港とここ昆明を移動する遊牧民みたいなものだ。気候は最高、夏は広西の避暑地に、冬は広西の避寒地になる。買い物も自由自在。防城港でのうさをここで晴らすわけではある。というか、私にとって今や一番「帰ってきた」という気持ちを強く起させる街となっている。

 しょっぱなから笑ったのが↓。緑のデコレーションをバスの中にするという精神構造は素敵だ。確かに昆明の市内バスは北京などと比べるとはるかに空いている。その余裕のなせる業かもしれないが、運転手の怒鳴り声を和らげる効果はあるかもしれない(笑)

緑のバス

 続いて、さすが昆明と思わせたのが、ごみの分別回収。9月に戻ってきたところで、町中のゴミ箱が、資源ごみと非資源ごみに分かれていた。きちんと分けて投入されているかどうかは、中身の調査を行っていないため不明だが、少なくとも私は市当局に協力したいと考えている。下の写真は、我が家のすぐ近くにある説明版付きゴミ箱。
 本当、投げすて自由のこの国の今までのスタンスから考えたら、本当に良くやっていると思いますよ。説明版は無いまでも、この分別ゴミ箱、町中至るところに存在します。一昔前までは、ゴミ箱の本質を忘れて、その形にばかり凝っていたようですが、形に凝るよりも実力で勝負という、シンプルな考え方に賛同します。資源ごみが緑色というのも、なんだか納得。

環境保護ゴミ箱

 しかーし!最近このゴミ箱が壊れていたり、緑とオレンジが離れて置かれていたりというのを時々目にするのは何故でしょう。せっかくのきれいな街、みんなで守りましょうよ…。

 昆明といえば花と緑、花と緑と言えば’99昆明花博。「もう過去の話だろう」って?甘いです。いまでもしっかり残っています。花博開催期間中は「世博会」でしたが、今では「世博園」になってます…
 内容は、昔も今もほとんど変わっていません。入場料の100元も同じ(午後から入場すると80元。ちょっとお得です)。マスコットのおさるさんも健在。色が褪せないとよいのだけれど(笑)。でも、博覧会終了後も堂々と営業を続けるのは立派!です。

 街を美化する運動は更に続きます。我が家から歩いて10分くらいのところ、川に沿ってきれいな広場がありました。川の水はあいにく美しくありませんが、木造の橋も趣があります。昼間に行けばやたらと排水設備の整った広場にしか見えないこの広場、夕方から夜にかけては格好の恋を語る広場!?ところがこの何の変哲も無い広場が夜一変します。

 画像が暗くてわかりにくいかもしれませんが、昼間ただの排水溝に見えたところ、実は噴水だったのです。昆明噴水広場。一般的に噴水は広場の中心の池にあるものですが、ここでは広場そのものが噴水になります。この噴水、幾つか並んでいますが、止まったり噴出したり、身勝手に楽しんでいます。ということは、水が止まっている時にただの排水溝のつもりでその上を歩いていると…、とくに冬場はかなり悲惨な情況になることも予想され、非常に楽しいです(苦笑)
 あえて場所の詳細は書きません。旅の途中こんな広場を見つけたら……。楽しんでください。

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