2006年9月10日、峠川のイワナです。魚体が秋っぽいです。ホントはもう釣らないほうがいいのかな・・・。なに? いまさら98ツインパワーかって? ふ、98ぐらいで驚いてもらっちゃあ困るな。ロッド(ちょっとしか写ってないけど)はシマノ・オリーブUL。1980年から使っているグラスロッドです。どうだまいったか。だからどうしたって? どうもせんけど・・・。 (2006/9/11)

 ルアーはスミス・ヘブン3g。今年、お世話になりっぱなし。この釣行でほぼストックがなくなっちゃったのに廃版とは・・・。やい! スミスさん! 来年までに復活してね。

 最近私も4Lb(0.8〜1号)くらいのラインを使うようになってしまったのですが、やっぱりルアーのロストが多いです。いけません。来年はPE系のラインでも試そうか・・・。

オリーブUL
 おそらくシマノが最初に作ったルアーロッド、オリーブULです。5.5フィートウルトラライト。ワイヤーガイドをSiCニューガイドコンセプトに改造しています。自然渓流でのフッキングには、ちょっとティップが軟らかいですが、それ以外はなかなかのものです。軟らかすぎるティップがニューガイドコンセプトで改善され、投げやすいロッドになりました。軽いものだけでなく、急テーパーでワンアンドハーフ構造のせいか、5〜7gがばかみたいに飛びます。

 もし使っていないグラスがあったら、こういうふうに改造すると、面白いです。

 15年位前に読んだ「ダック・コール」です。ダック・コールとは鴨猟に使う鴨笛のことで、鳥と銃、狩猟がテーマの短編集でした。著者はもう他界されてしまいましたが、ハードボイルドの中にメルヘンチックな味のある作家でした。読んだ後、こんなのを書いてみたいなと思ったものです。そうだ、雑誌の取材でイトウを釣りに行った少年が、撮影で魚を弱らせるのが嫌で、釣ったイトウを誰にも知らせずリリースしちゃう話なんてどうよ。え? そりゃ、第一話「望遠」みたいだって? ダメかい? (2006/9/5)

 おお、もうひとつ思いついたぞ。1台のミッチェルが、4人の釣り人の手に渡り、それぞれの釣り人にドラマを起こす・・・そりゃ、別の短編集「ダブルオー・バック」の銃をリールに変えただけだろって? ダメ?(あたりまえじゃ)

 釣りが出てくる小説で、面白いのって読んだことないですね。リバーランズナントカは何が言いたいのかわからんかったし・・・。わたしゃあ、ああいう「ブンガク」はわからんのよ。

 ああ、「大魚の一撃」は面白かったな。

 写真のスプールは、ダイワがABSをやる前の一番一般的なサイズですが、いろいろな品番が付いてます。もともとこのサイズは、シマノが2000、ダイワは750といっていましたが、90年にシマノは1000と2000の間のサイズを作ってそれを2000とした関係で、写真のサイズを2500としました。一方のダイワは、91年、国内で750、海外で1300となっていた品番を統一するついでに、シマノに品番を合わせ、このサイズを2500としたのでした。ところがシマノさん、92年のSBLシリーズであっさり小さいほうから1000、2000、3000と品番を打ち直したため、このサイズは3000となりました。だから現在に至るまで、シマノの2500とダイワの2500は大きさが違うのですね。ダイワ先生、シマノの品番に対するアバウトさを甘く見たわけですな。それにしても、断腸の思いで( !? )宿敵シマノに品番を合わせたのに、あっさり肩透かしを食らって、当時の担当者はイスから転げ落ちたことでしょう。 (2006/8/28)

 いまのシマノ2500は、98モデルで出てきた2000のスプールを少し拡大したものの流れを汲んだものです。

 旧ダイワ式の品番の名残としては、90年代のマミヤスピニングがあります。

 シマノの品番といったら、シメトレ750がナビ1000だったり、キュラド200がスコーピオン1500だったり、2500と同じ大きさのC3000とか・・・。

 それを言い出したら、ミッチェルが300、302・・・308と、発売順に品番を付けていったのも相当なものか・・・。

*:そうそう、「シマノに品番を合わせ」の部分は間違い。シマノは150m巻ける糸の号数を品番に、ダイワは500〜6500を順番に割り振ったもの。2000前後のサイズが近いのはたまたま。わたしゃあ、品番を合わせるくらいだからよほどダイワはシマノに負けとるんやのおと思い込んでいました。スンマヘン。(2006/12/4追記 いまさら誰も見とらんぞ)

 2006年6月4日、庄川のヤマメです。目が白いのはストロボのため。魚用赤目(白目?)モードってのはないようです。ラインの話ですが、あらためて調べたらこの時点で写真のライン(アプロード4Lb)は8回目の釣行でした。その後も使って、いま308プラナマティックに巻いてありますが、トータル12回も釣りに行ってます。ライン用コーティング剤を吹いてやると、弱りませんねえ。新品のときよりは強度は落ちているのでしょうけど、根掛かりしたときの感じでも、まだ実用上はいけそうです。メディアに出てくる有名人はよく「早めに巻き替え」って言いますけど、僕ら子供のころはフナやシラハエを釣る仕掛け一本分の糸が宝物でした。あのころを思うと数回の釣行で100mのラインを捨てるなんて、バチ当たりなことに思えちゃうんですね。 (2006/8/12)

 ラインのコーティングは、以前乳液状のボナンザをしこしこ塗っていましたが、やっぱり「ボナンザ・Lコート」とか「サンライン・パワーアップラインコート」などの専用品がいいです。これらはコーティング剤というより油(特に後者)なのですが、フライラインなどはもろ油(ラインドレッシング)を塗ります。そう思えば、特におかしなことでもないでしょう。

 2006年6月4日、庄川の銀毛ヤマメです。こういうふうに釣った日付と掲載の日付がずれてくると、最近いい魚を釣っていないのがばれますね。今年になってから、イエロー系の蛍光ラインを多用するようになりました。渓流では特にそうです。最近、クリアーブルー系の蛍光でも見えないんですね。おっさんやのお。渓流用ルアーラインにイエローやオレンジなどの派手なものが増えていますが、もしかするとルアーアングラー全体が高齢化してラインが見えなくなってきていることの現われかもしれません。もう若い人の釣りじゃないのね。 (2006/8/2)

 実際、アユの世界で完成品仕掛けの需要が伸びているのは、アユ師が高齢化して仕掛け作りがおっくうになったからからだとメーカーも見ているそうです。

 2006年6月3日、石徹白川支流峠川のイワナです。キャッチ&リリース区間設定記念イベント「石徹白フィッシャーズホリデー」のときのものです。イベントでは渓流魚の産卵床を作るなどして天然の魚を増やす活動についての講演がありました。有意義な話ではありましたが、ひとつ引っかかったのは原生種を増やす話でした。堰堤より上流に原生種のイワナが残り、その下流に漁協が放したイワナが定着している場合、堰堤を撤去すると原生種の純血が侵される。だから、まず堰堤下流のイワナを駆除してから堰堤を撤去する・・・というものでした。堰堤の下流にいるのは、ニジマスでもブラウンでもブルックでもない、ましてバスやギルでもないのにです。魚類学者の見つけたオタク的な差異のために同じイワナを駆除する・・・「原理主義」とはバス擁護派が駆除派を攻撃するときに好んで使う言葉ですが、このとき私の頭にもこの言葉が浮かびました。 (2006/7/24)

 「ボディ剛性が上がっているから、段差を乗り越えたときの異音が小さい」・・・こんな記述を自動車雑誌で見て「それはボディ剛性より内装部品の建てつけの影響のほうが大きいんじゃないか?」と不思議に思ったことがあります。いつだったか「リョービスピニングのロータリーフラットオシュレーションは剛性が高かったのになぜいま使われていないのか?」というメールをもらって、“オシュレーションシステムの剛性”とは一体どういうときに感じるんだろうとちょっと混乱しました。で、気づいたのは、「剛性」という言葉を間違って理解している人が多いのではないかということです。それで、ネット上でリールについて書いている文章を拾い読みしてみたら、あるわあるわ。明らかに、各部のがたつきのなさからくる精密感、故障の少ない信頼性、作りのよさなどのことを「剛性」と言っている人がたくさんいました。剛性とは力を受けたときの変形のしにくさ、かたさのことです。国語辞典にも「物体の、ねじれや曲げに対する弾性の強さ」とあります。 (2006/7/18)

 もっとも釣り具の世界の言葉の解釈は混乱しまくってますけどね。たとえば、ラインに関しては「ヨレ」、「クセ」、「ライントラブル」がかなり混同されていますし、ロッドの「ネバリ」なんていったら、私だって何が正しいのかわかりません。

 上の写真は「磯釣りスペシャル」で使った磯シューズのかたさ(剛性)を示したもの。測定できなかったので、「こんなふうにねじってもねじれないよ」という写真でごまかしたのね。面白いのは、アドバイザーの人の体格と各社の靴の剛性に関連性がありそうなこと。がまかつの松田氏は小柄な人ですし、ダイワの鵜澤さんは大柄な人だそうです。で、がまかつの磯シューズは軽くしなやか、ダイワのはがっちり硬い。ナルホド。

 2006年5月15日根尾川のアマゴです。実はこの魚、死んでしまっています。フックが喉の下に刺さってしまったのです。こういうことを起こさないよう、小さめのルアーを使ったり、大きめのスプーンをシングルフックにするときは大きなフックではなくスプリットリングでバランスを取ったりするのですが、何尾かに1尾はこういうことが起きます。仕方ないと思うべきか、さらに小さなフックをバランスさせることを考えるべきか・・・なんてことを書くといかにも魚へのダメージを深く考えているようですが、実はこれパクリ。以前西山徹さんが“魚を傷つけないよう、できるだけ小さいフライで釣りたい”と書いておられたのです。ルアーに比べればはるかに魚へのダメージが小さいフライでさえこんなことを考えていた・・・本当に尊敬すべき釣り人だったと思います。 (2006/7/9)

 今年の3月に出たトラウト系釣り雑誌2誌に載ったインスプールカーディナルに関する記述、ひどかったですね。片や44について、「ベールスプリングの予備は必携」(それは89年の33だろ。44はこれくらい使わないと折れないの。おまけに写真も違ってるし)、片やカーディナルのイラスト付きで「インスプールスピニングはハンドルが上にある位置で投げるとベールが返る」(はあ?)。世の中にはメーカー名を五十音順にしただけで「なんでうちが○○より後ろなんだよぉ」なんてクレームをつけてくる釣り具メーカーがあるってウワサもあるのに、こんなめちゃくちゃなことを書かれても黙っとるPFJは、じぇんとるまんやのお。 (2006/7/2)

 ほんとにだまっとったのかどうかは知りません。

 なんで3月の話を今頃ですって? どうせならフィールドで写した写真を使え? ごもっとも。じつは、私の44はゲンの悪いリールで、いままで1匹も魚を釣ったことがないのです。今年もこのヒトと3回釣りに行ったのですが、ウグイのアタリもない3連続完封負けを喫し、フィールド写真とこのリールの使用を断念したという次第であります。お祓いしよかしらん。

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