こらあ、暴れるなあ。2007年11月26日天竜川のニジマスです。前回に引き続きギジー誌ニューロッド記事のための撮影釣行です。前回の美濃フィッシングエリアで「まだ本流用ロングロッドもあるんですよ」といったら、オーナー氏いわく「いまなら天竜川くらいしかないでしょ。でもあそこの魚は釣れてもヒレが・・・」。うーむ。おまけに脂肪太りで浅場に置いたらべたーっとへちゃげてヘラブナみたいな写真になってしまいました。それでも釣れてくれただけでも感謝感謝。朝一から10時過ぎまでバラシのみ。「ボ、ボウズとちゃうか」とおろおろして釣っていました。 (2007/11/27)

 それどころか、釣行自体がぽしゃる可能性もあったのです。3日前の23日、このロッドと「ちぬ倶楽部」連載のイカダ竿のカーブ撮影に霞埠頭まで行った帰り、シトロエンAXのタコメーターが突然死に、「あれれ」と思った瞬間赤い警告ランプがいっぱい点きました。AXはクルマ屋さんのトラックに乗せられていってしまいました。

 これがもう少し遅れて起きていたら、天竜川へ向かう未明の東名高速でぷっすんということもありえたわけです。反対に霞埠頭への行きで壊れていたらカーブ撮影もおじゃん、予定ぐじゃぐじゃ。不幸中の幸いでした。

 さらにいえば、そのAXでつい半月前北海道へ行き、苫小牧東港から忠類川まで往復800kmを激走してきたわけで。僕ってすごいな(どこがや)。

 しかも性懲りもなくそのAXを修理に出し、エンジン乗せ換えのためドナーまで探しとる。あほや。

 2007年11月19日、美濃フィッシングエリアのアマゴです。実はこの釣行、G誌ニュータックル記事のためのもの。借りたニューモデルのロッドを使いつつ、ロッドと釣った魚の写真を撮るわけです。渓流用ロッドなので渓流エリアのここを選んだのですが、ここのストリームエリアはアマゴのみです。しかもこの冬一番の冷え込みで、やはり大苦戦。やっとこさアマゴがヒットしたときには「あ〜よかった〜」とその場でへたり込んでしまいました。いままでAF誌やH誌の取材で人が釣るのを撮影したことはありましたが、自分が撮る魚を釣るだけでもこんなにプレッシャーがあるものだとは・・・。取材で魚を釣り上げた人が「あ〜よかった〜」としみじみいっていた気持ちがわかりました。私は他の人の釣りを撮影しているときいつも「おーい早く釣れよ〜」なんて思っておりました。釣り人の皆さまゴメンナサイ。 (2007/11/20)

 発売前のロッドを出すのはまずいかもしれないので上の写真はトリミングしています。

 実に2尾のアマゴで70枚超の写真を撮りましたが、帰宅後パソコンで写真を選びつつ大変なことに気づきました。どの写真もこのHPの表紙に使っているようなものばかり。つまり魚がメインでロッドがまともに写っていないのです。魚を釣った瞬間頭の中が「あ〜よかった〜」でいっぱいになってしまい、どんな写真を撮るべきかが飛んでしまったのでした。

 さすがに70枚も撮ると何とかグリップ全体が写ったものもあったのですが、その多くも魚にピントが合ってロッドがボケていたり、その逆だったり。まあでも、何とか使えるものが数枚ありましたが・・・。ボケに関しては最近プライベート釣行でコンパクトデジカメばかり使っていたため一眼デジカメの操作が甘くなっていたのも原因です。コンパクトデジカメは近くから遠くまでピントが合ってしまうため、あまりこういうことが起きないのです。

 なかなかこの辺は難しいところで、日ごろから一眼レフを持ち歩くとなると(特に川を歩くなら)ポリ袋に包んでカメラバッグに入れ、たすきがけにすることになります。でも、こうするととっさのときにカメラを出しにくいので、ちょっとした面白い写真が撮れません。

 例えば今年九頭竜川で見た(いつかここで書いた)根掛かりしたプラグに掛かっていたウグイとか、同じく九頭竜川の下流域でなぜか釣れたイワナの写真は、一眼レフを持っていっていたせいで撮ることができませんでした。さらに、バッグのストラップとカメラのストラップは(当然)別なので、カメラを出すときに落水させる危険もあります。

 で、2年位前に釣行を取材したバスデイの川島氏がネオプレーンでカメラを包むようなフォックスファイヤーのカメラバッグ(?)を持っていたのを思い出し、先日同じものだと思ってティムコのサイトでフォトレックワンショットなるものを買いました。

 ところが、届いたのはがっちり硬くてごついバッグ。しかもEOS KISSクラスを想定しているようで私のEOS10Dや30Dは押し込まないと入りません。別物だったのか・・・。確かめればよかった。

 カメラのストラップを生かしつつ、カメラを包み込むようなものはないですかねえ。完全防水とまではいかなくても、しぶきをよける程度のものがあれば重宝しそうです。ボロになったネオウェーダーを切って自分で作るか・・・。

 2007年11月9日、忠類川のシロザケです。ルアーはバイト7.5gSPYにがまかつ細地チヌ5号で作ったシングルバーブレスを付けたもの。シーズン最終盤で冷え込んだにもかかわらずちゃんとルアーを食って釣れてくれました。ルアーも好きなスプーンだったしめでたしめでたし。ところで、この前忠類川に行ったのは01年のこと。あのときは朝宿で起きたら9.11テロが起きていてひっくり返ってしまいました。今回もなにか起きるのではと思ったのですが、何も起きませんでした。なに? 小沢の辞任騒動? あんなとろくせえもん事件のうちに入らせんわ。 (2007/11/12)

 バイトのカラー「SPY」はシルバーにピンクとイエローを(マジックで)入れたもの。スミス・ヘブンのこの色がヤマメやアマゴにいいので他のルアーにも塗っています。正規のカラーではないのでセントラルフィッシングやアートフィッシングにSPYといっても通じません。ご注意。

 シーズン終わり近くということで魚は産卵を意識し、ルアーへの反応はよくありませんでした。そんな魚が集まっているところでもこのスプーンは反応がいい感じがしたので使っていたらこの魚が釣れました。

 サケ釣りというと20gくらいのスプーンを使うイメージですが、忠類川は川自体がそれほど大きくないので10gまでくらいのスプーンが使いやすいみたい。地元の人もけっこう小さいスプーンやスピナーを使ってました。

 この魚を釣った後ちょっとした悲劇です。浅場で根掛かりしてロッドをあおったらスプーンが勢いよく飛んできてロッドを直撃、ブランクが割れてしまいました。今年九頭竜川のサクラマスを釣ろうと買って(当然)ニゴイとウグイしか釣れず、このサケが狙った魚の初釣果なのに、これで終わりか?

 という話を管理棟のおじさんにしたら、今年忠類川ではルアーが顔を直撃して病院行きになった釣り人(しかも女性)がいたそうです。ロッドですんでよかったのか。やっぱ本や取り説に「危険」と書いてあることはやってはいかんということですね。

 6年前に行ったのは9月でしたがさすがに11月ともなると森も魚も枯葉色。川原も産卵を終えたサケの死骸が転がっています。寂しいです。行ければ早い時期のほうがいいですね。

 2007年10月20日、美濃フィッシングエリアのアマゴです。サイズからいって美濃フィッシングエリアで採卵したもののようです。今年AF4月号の取材で行ったときメダカより小さい稚魚が駐車場すみの池でわんさと泳いでいましたが、この日のぞいたら写真くらいの魚がうずを巻いていてびっくりしました。やれるもんだねえ。リールはミッチェル308プロ・プラナマティック。このリールは駆動系一式を408のスパイラルベベルに組み替えています。ヒツジの皮をかぶったオオカミ? というか、有効歯幅0.875mmかつピニオン歯数9のストレートフェースの308プロがもともと張子のトラみたいなリールだったともいえますが・・・。 (2007/10/29)

 ギアを組み替えるといっても、この時代の308系はピニオンをローターに接着してあるので外せません。外すなら元のギアをつぶすつもりでプライヤーでねじるしかありません。このリールのギアは完全にゴロゴロ以上の「ガリガリ」だったので、そうして外しました(ちょっとフォローしましょう。私のリールのギアがダメになってしまったのはドライブギアのワッシャーをつめすぎていたせいもあるかもしれません。変にいじくらずに使っていたら「ガリガリ」までは行かないかも)。

 この308プロ・プラナマティックは初回使用でいきなりストッパーの歯が折れました。原因を調べたら日本向けにプラナマティックを組み込むためあけたピン用の穴が(なんと)ストッパーの歯の根元に達して貫通していました。

 ついでにいうと、ハンドルノブ軸のかしめもぐらぐらで、スキューバプロアジアからパーツを取り寄せたところ、そのパーツもダメ。で、写真のハンドルは以前部品取りにした408G(おい!)のクランクに色を塗ったものを付けています。だからノブがネジ止めなのです。

 つくづくこのころのミッチェルって、激しくとほほです・・・。

 ギアをいただいた408は15年位前にA誌の個人売買ページで2万円だかでつかまされたボロンボロンのリールでした。ネットオークションでもトラブルはあるらしいですが、ネットのない昔はもっとひどいものだったのです。

 でも、20年隔てたリールでギアの形式も違うのに、組み替えてちゃんと作動するのはたいしたものか。

 スプールがてかっていますが、これは私がエポキシコートしたためです。このリールのカーボン(?)スプールは表面がざらざらだったので、サンドペーパーで磨いてしまいました。ところが、樹脂は表面にいちばん硬い層が形成されるので、磨いた後のスプールはラインがたたいた跡が付くようになってしまいました。ガラス繊維が浮いたのかラインが削れたと思われるカスのようなものもこびりつくようになりました。

 そんなわけで仕方なくロッドのガイドのラッピングに使うエポキシでコーティングしたというわけです。だからマネしないようにね。

 2007年10月20日、美濃フィッシングエリアのイワナです。アマゴしか放していないストリームエリアで釣れたので居つきかと思いましたが、エラがおかしいのでポンドエリアからの脱走兵かもしれません。ロッドはミッチェル・パーレット56。3年位前に買ったロッドですが、ひょうたんみたいなグリップはいまひとつでした。特にフロント部は親指のすわりが悪いだけでなく、人差し指の根元に干渉してフェザリングの邪魔までします。で、写真のようにストレートに削ってしまいました。実に快適。やっぱりシンプルが一番です。 (2007/10/23)

 “ミッチェル”ったって(たぶん)PFJがブランドを使っているだけです。PFが吸収してフランスの開発部隊は廃止されてしまったからです。もっとも、ロッドは市場ごとに作り分けたほうがいいしそれができる商品ですから、90年代のスキューバプロアジア時代から開発は日本独自だったでしょう。

 それはさておき、ニューガイドコンセプト仕様にもかかわらず中間ガイドをLVSGにしているなどなかなか意欲的で面白いロッドです。調子もユニークで、「超」を付けてもいいくらいのファストテーパー。1gのスプーンもピシッと投げられますし、7gでも強い胴でコントロールできます。

 ちょっと考えるとファストテーパーのロッドは返りが速くてタイミングが取りにくそうですが、このロッドは軽いルアーが安定して投げられます。去年取材でちょっとさわったシマノAR-Cの短めのモデルも極端なファストテーパーでしたが、この調子はむしろ初心者が軽いルアーを投げたときタイミングが取りやすいのだと、テスター氏が言っていました。こういうものなのでしょう。

 ところが、PFJはカタログで、このロッドのことを「パラボリック(放物線状の)アクション」といっていました。違うやろ(たぶんフライロッドでよく使われる「プログレッシブ(累進的な)アクション」といいたかったんだと思う)。

 違うといえば、このロッドが発売されたころ某雑誌のインプレ(?)記事に「308Xみたいに重量のあるリールでないと疲れてしまう」と書いてあったのを見た記憶があります。「はぁ?((C)小池渡り鳥百合子)」ですね。266g(245gのカタログ自重は樹脂スプール装着時)もある308Xとはまったくバランスしません。インスプールモデルなど200g前後のものがベストマッチ。つまり普通の軽いロッドです。

 ま、2007年カタログからは消えていますから、どーでもいい話ですが・・・。

 2007年6月17日、クマさんです。有峰林道を走っていたら子グマ2匹と道を横断していました。クルマでよかった・・・。直接関係はありませんが動物つながりで、何年か前アウトドアという雑誌を読んでいてぞっとしたことがあります。日本の山の生態系はニホンオオカミの絶滅で崩れている、だから遺伝子的に同種にあたる中国のオオカミを移植すべきだという記事です。しかも、それによって人や家畜に被害が出てもそれを受け入れるのが高い意識だというものでした。私が生態系やエコをいう人の中には一般の人とは違う感覚の人もいるのではと思うようになったのはこのころからでしょうか。 (2007/10/15)

 久しぶりにアウトドアを見た私はどうかしっちゃったのかなと思ったのですが、数ヵ月後同誌は休刊してしまいました。直接は関係ないでしょうけれど、一般と乖離した感覚をもつようになってしまったらメディアは危ないという例では、というのは考えすぎでしょうか。

 極端な意見に染まるといえば、週刊釣りサンデー社の二代目氏は魚類学者に影響されて、外来魚はもとよりクロダイやヒラメの放流さえ遺伝子汚染だという考えだったそうです。だから同社が解散してしまったというわけではないと思いますが。

 2007年9月30日、峠川のイワナです。今年の渓流釣り納め。撮影のため308/408/408A、中国製308を仙台に送ってあるので、久々に308Aプラナマティックを持ち出しました。やっぱ308/408系はどれ使ってもええわ。今年からリーダーをフロロカーボン1号から生分解ラインの東レ・フィールドメイト1.5号に替えました。根掛りで切れたらゴミですからね。このラインは結局普及しなかったようですが、100m巻きつまり道糸として売ったのが失敗だったのではないでしょうか? 伸びが多いし、太いし、リールに巻いたラインが分解を始めちゃったらいきなり100mパーになるんだし。30〜50m巻きにしてリーダー専用にしたらよかったのではないでしょうか? (2007/10/6)

 こういう雨の日に使うと雨水がついたとき、そのまま分解が始まらないか不安ですね。

 ノットはブラッドノットでいいみたい。ユニノットと綱引きしてみましたが、2回やって2回ともブラッドが勝ちました。これはフロロといっしょです。

 測ったわけではありませんが、1.5号で4lbながらフロロの1号よりは強い感じです。

 それにつけてもCR区間内外の魚の濃さの差は・・・。

民主党の正体

 2007年9月24日、アーネストクラブのニジマスです。まだ禁漁になってない川もありますが、前の週の戸神の池取材の疲れが取れず、川を歩く気になりませんでした。で、のんびりエリアで釣ろうかと。歳ですねえ。リールもしみじみミッチェル304。春ごろ川や湖の釣りにも使いましたが、いかに大口径50mmスプールといえどもギア比3.2:1ではちと厳しい。でもエリアならいいかというところ。これでギア比を4ちょっとに上げてローターを大森的に設計しなおしたらけっこう受けないかなあ・・・。 (2007/9/28)

 最近戸神の池、平谷湖と愛知県のエリア取材が続きましたが、イグジスト率の高いこと。シマノ大丈夫か? これで新ルビアスが出たらどうなるんだ。

 戸神で会った某社テスター(ツインパワー使用)いわく、シマノはクロスギア方式のために巻き始めが重い(=回転慣性が大きい)とか。もっともだけど、いまさらS字カムに行ってもなあ。

 もしシマノがS字カム的方向に行くなら、いっそ回転慣性低減を突き詰めて、インスプールでも出したらどや。カルカッタが売れたんだから、インスプールが売れないとは言い切れません。

 でも、シマノブランドでインスプールはぴんと来ないから、ミッチェルブランドを買収してやね・・・。

 セルテートもどきのリールに300Xeなぞという名前を付けて売られているミッチェルを見ると、そうでもしてくれって言いたくなりますね。

談笑する小池氏と高村氏
9月25日18時50分配信 時事通信
両院協議会委員の選挙が行われた衆院本会議で、安倍晋三前首相の氏名標(名札)に手を乗せて談笑する小池百合子元防衛相(右)と高村正彦前防衛相(25日午後、衆院本会議場)

 時事通信のカメラマンGJでんなあ。キャスター時代は小宮悦子女史のそっくりさんくらいのイメージでしたが、その後の渡り鳥ぶりと防衛大臣就任時のアメリカでの言動、そしてその「前(元)防衛大臣」の肩書きだけいただいてさっさと逃亡した世渡り・権力志向を見ているとここまでえげつない人も珍しいと思えてきますね。

 最近私も、この人がバスを強引に特定外来生物に指定したのはやっぱ大衆の無知さまで見込んだ人気取りだったのだなあと確信しつつあります。

 そうは言っても、当時この人の“暴走”に対してバス擁護派が頼ったのが綿貫河口堰民輔だったってのもつくづくとほほでしたが。

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