2008年7月20日、石徹白川のアマゴです。この日は最初峠川(石徹白C&R区間)に入ったものの釣り人多し。最下流部からテンカラ2人組の後をじゃまにならないように釣り上りましたが、あろうことか釣り上りがむちゃくちゃ遅い。30mを1時間くらいのペース。かんべんしてよぉと九頭竜川支流U川上流へ、こちらはエサ釣りのオッサン連中が釣りまくったあとらしく途中で会ったフライマンによると「6月で終わった」とか。「こんなところまで来てボウズか・・・」と最後にダメ元で石徹白川本流へ入ったら良型のアマゴ。終わりよければすべてよし。 (2008/7/21)

 C&R区間はどうしても人が多いですから、やっぱりある程度のペースで釣り上って順番に釣るべきではないでしょうか。もっとも、テンカラ・フライ系の人からは「ルアーみたいに野蛮な釣りはC&R区間に来るな」って思われてるのかもしれませんけど。

 ルアーといえば最近は釣り下る人が多いですが、特に毛鉤系の人が多い場所であれはやめたほうがいいでしょうね。

 U川は2年前にヒレピン!の取材で行ったところ。フライマンによると5月は「絶好調」だったものの1ヶ月で「終わった」そうです。川幅3mもない源流ですから、エサ(とは限らんかもしれんが)のオッサンがバタバタッと入ったら終わりでしょう。

 某フライ系ブログを見ていたらエサ師のことを「魚を持ち帰れば減るということもわからない、たし算ひき算もできない人」と書いてありました。ちょっとえぐい表現ですが、この規模の川で釣っただけ持ち帰る人については私もそう思います。

 5月に「絶好調」だったということは禁漁期間中に回復するだけの生産力が川にあるということですが、1年中魚が川にいることに喜びを・・・おぼえない人のほうが多いのでしょうね。

 昔、西山徹氏は源流や谷は産卵場所としてオールリリースか禁漁にすべきと書いていました。それが本当だと思います。

 リールは久々のカーディナル33。最近数釣行80's408(408A)を使っていたこともあって、なんて近代的なリールだと思いました。どんなリール観やねん。

あほらし・・・
 ホント、こういうニュースを見るたびに「なにがエコだ、ケッ」って感じになりますね。環境アセスメントはゲートを開放したときの影響を調査するとかですが、一時的には悪影響が出るでしょう。だからって閉め切ったままにするのがいいはずがありません。あくまで通過点です。

 一時的に漁業被害が出たなら、くだらねえ計画を推し進めた政治家や役人の財産を没収して補償に当てればええんと違うの?

 なんじゃあこりゃあ、2008年7月5日根尾川のホウライマスです。ホウライマスとは愛知県で作られた無斑ニジマスのこと。変です。何が変って、この魚以外にも同じ場所で15cmくらいのをもう1尾釣ったのと、坂内川でも5月の後半に4尾もホウライマスを釣ったからです。漁協が放したとしたらほとんどの魚が放流したての丸いヒレだったのが不自然です(写真の魚はまだきれいなほう)。アユの放流も始まっているのにタイミングがおかしいでしょう。なんなんだこれは。 (2008/7/14)

 アマゴやイワナのいるところでニジマスが釣れるとちょっとがっかりします。でも、ニジマスはどうせ増えない(戦後さんざんばらまいていまの状態なのだから事実上繁殖できないと見ていいでしょう)のだから、たまに変わった魚が釣れてもいいかなくらいに思っています。

 でも、こういう魚はいやですね。だって、これは人工の魚でしょう。自然の川にニシキゴイが泳いでいるのがきれいかってことです。そういう人もいるかもしれんけどさ。

 ホウライマス同様、いえ、もっとそう感じるのはタイガートラウトとかジャガートラウトみたいな人工混血種です。釣り自体生き物をもてあそぶ罪深いものですが、こういうふうに人工的に姿かたちを変えた生物を作り出すのは別の意味でとっても罪深いことだと思います。

 それにしても、坂内川と根尾川で同時というのが不思議です。どこかの養魚場がホウライマスを作りすぎてたたき売りし、それを漁協が放したとか。

 まさか、ゲリラ放流・・・といっても、バスみたいに簡単に手に入るものじゃないからねえ。でも、某誌によると九州ではヤマメの川に何者かが管理釣り場で釣ったニジマスやブラウンを放しているとかです。岐阜でも小鳥川でブラウンが釣れたなんて話もあるし。

 よく、バスのニュースでいまだに密放流があるなんて“駆除派”が言っているのを見ると、被害妄想か誇大妄想だろって思っちゃうんですが、やっぱりそういう人もいるのかなあ。

坂内川でも
 5月31日に釣れた坂内川のホウライマスです。いかにも放流されたての丸いヒレとやせこけた魚体。もう放流アユが川を泳いでいるのに、こんな魚を漁協が放すわけがないでしょう。もしこれがルアー&フライ系の人の仕業なら大変なことだと思います。

 2008年7月5日根尾川のアマゴです。どこもアユ師でいっぱいなのでかなり上流で釣りました。天然なのか尾びれのとがり方が違います。水で屈折しているとはいえ鼻先もとがって口も大きく裂けています。いまの時期になると中下流の成魚放流魚もヒレが再生しているものですがここまではなりませんし、顔もやや丸く口も小さいものです。ニジマスはすでにペレット食いのおちょぼ口ばかりになってきていますが、アマゴも経代飼育で体形が変わってきているのかもしれません。 (2008/7/7)

 自然界の魚は卵で生まれて数%のエリートだけが生き残ることで体形や性質を維持しているのですから、養殖で歩留まりを上げれば上げるほど体形や性質がおかしくなるのは、当然なのかもしれません。現在のニジマスの顔って肉食魚の顔じゃないでしょう。成魚放流主体になった庄川では(ほんまかいなという気もしますが)ヤマメすらペレットカラーのスプーンが効くなんて話もあります。

 だから、自然河川の魚は極力リリースしたいものです。何年か先、アマゴやイワナまで今のニジマスのようなおちょぼ口の魚ばかりになってしまうかもしれません。食いたい人は魚屋さんで養殖モノを買っとくれ。

 ネットはグレインのラバーコーティングネット。魚を傷めないように網にゴムがコーティングしてあります。布系リリースネットの中で大きめの魚がグネグネするとヌルを取り去ってしまいそうな気がしますが、こいつはこいつでごわごわしているのが微妙な感じ。

 それでも、布よりはいいのかなあと思って使っています(あまり自信がない)。それと、布系リリースネットは写真を撮ったときバックが布一色になりますが、これはバックがすける分見てくれがいいかな。

 写真といえば、これは網が硬い分、置き方によってはフレームより魚が浮き気味になります。そのため撮影中に脱走されることがあります。この日も1尾シャッターを切る前に逃げられました。AF誌でもすでに2尾逃げられました(グレインはT商事のブランド)。ぼ、僕は悪くない・・・。

 業者が言うのですから管釣用ウレタンラバーネットが魚を傷めないのは確かですが、これは網が太いからでしょう。網が太く接触面積が広ければ接触面圧が下がってヌルをはがしにくくなります。網が細いと接触面積が狭くなって接触面圧が上がります。線当り、点当りに近づくと考えればわかりやすいでしょう。

 しかもウレタンラバーネットは網断面が丸く表面も滑らかです。やはり理想はこれでしょうね。編み目はリリースネットになっていないランディングネットくらいでもいいから、直径3mmくらいの丸断面を持つウレタンラバーのネットはできないでしょうか。クリアなら写真もきれいそうですし。

 しょぼ・・・。2008年6月28日揖斐川のアマゴです。早起きして坂内川に行ったところ、車、車、車です。おっと、アユ解禁やんけ。ダメだこりゃってんで、徳山ダムの上流へ行ってみたものの小型のアマゴらしき魚を2尾バラしただけ。仕方なく徳山ダムの下流へ入ったらこれが釣れました。あらためて見るとけっこう瀬あり淵ありで面白そうなところでした。でもいまはダムで薄茶色に濁った水が流れるばかり。ダムができる前にもっと行っておけばよかったな。魚釣りしたいときには川はなし。 (2008/6/30)

 揖斐川上流はなぜかあまり行ったことがありませんでした。岐阜へ帰ってきた90年くらいからは庄川や長良川ばかり行っていて、意外に盲点だったというか、地元すぎてバカにしていたというか。

 それにしてもこういうふるさとをどんどん破壊していく国ってなんなんでしょうね。私の場合なら岐阜を離れている間(河口堰反対運動で美化されていた面があるとはいえ)長良川という本州に1本しかないダムのない川があることがふるさと自慢であり心のよりどころでもありました。揖斐川上流も子供のころ親父に連れていってもらった思い出があります。

 その、心のふるさとを、この国はぶち壊しにしてくれました。徳山村の人にしてみれば、心のふるさとどころか、物理的にふるさとそのものを消滅させられたのです。

 それも、高度成長期にエネルギーを得るために作られた御母衣ダムや黒四ダムならともかく、政官業の癒着で止まらなくなった事業のためにです。先日判決があった諫早干拓もそうです。

 世間は接待タクシーなんぞで盛り上がってますが、徳山ダム3500億円、長良川河口堰1500億円、諫早干拓2500億円、全部税金です。批判する方向が間違ってます。

 こうやって日本人の心のふるさとや美しい日本の国土を台無しにしている政治家や役人、ゼネコンに対し、いわゆる右翼の人たちはなぜ怒らないのでしょうか。

 つボイノリオ氏の受け売りですが、中でも長良川には皇室にアユを献上する御漁場(ごりょうば)があります。河口堰に街宣かけたってくれ。

徳山ダムの上流
 巨大ダムだからといって銀山湖の北ノ岐川や御母衣ダムの庄川バックウォーターのようなものを想像してはいけません。川幅は広いところでも10mはないんじゃないかな。淵などで狭くなったところは5mくらいでしょう。減水しているとはいえほとんどのところはひざまでもありません。川らしい部分は徳山ダム湖に沈んでしまったからです。

 ここに湖産サツキマスや巨大イワナが遡上する光景はまず見られないでしょうね。もしそうなっても、わっと釣り人が来て終わりです。ダムができる前は漁協がなくなったことをいいことに毒流しが横行したくらいですから。

 ちょっと渓流らしくなったなというところですが、もう少しで砂防堰堤があります。ハイおしまい。

 川やダム湖をまず「釣り場」として見てしまうのは浅ましいなあと思いますが、かつての銀山湖を期待してもムダでしょうね。

 なんや、キムタクのドラマ「CHANGE」が不振だそうですな。20%をちょっと切っただけで不振というのもなんですが、盛り上がらんのもわからんでもないですね。たまたま1回だけ見たのですが、ダムを作ったおかげで下流の海にクラゲが異常発生した問題に対して、キムタク総理が国の責任を認めるというお話でした。そんなもん、間違いを認めて償いをするのは当然のことです。ヒーローが当然のことをしたって、ドラマにはなりますまい。 (2008/6/23)

 さらに言ってしまえば、その「当然のこと」すら現実の政治では起きないわけです。国は諫早湾の干拓の結果について責任を認めたか? 長良川河口堰だって御用学者を操って「アユやサツキマスの減少と河口堰の間に関連性はない」なんて言わせてるぞ。河口堰に教訓を得て作られたはずの淀川水系流域委員会のダム中止の提言も案の定無視されたようだし。ドラマを見た後そこまで考えると、さらに暗澹たる気分になることでしょう。

 と、思ったら、その回はハンセン病訴訟での小泉がモデルになっているという見方があるそうです。フジサンケイグループの番組だもんな、そっちが正解だわ。病気がテーマじゃあまりにもあからさまだから、公共事業がらみにしたのでしょう。

 この国のメディアはどいつもこいつもと思ったら、「相棒・劇場版」で人質ボランティアを見殺しにした時の総理は小泉そのもののライオンヘアーでした。よくやったぞテレビ朝日。感動した((C)小泉純一郎)。

 キムタクといえば何年か前のさんまとの正月番組で33を使っておったが、あの33はちゃんと糸が巻けていたのであらうか。

 今期のドラマでは、アラフォーとキミハンがよかったな。

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