週刊てーて ひらく農園から
「さやえんどうの紫」
ズッキーニ、南瓜、インゲン、胡瓜の苗を早くも植えました。昨冬の冬の来る早さから今春の春の早さを予想していいものかどうか迷ったのは年の初めのことでした。まず遅いことはないだろうけれど、どの程度の季節の前倒しなのか、予測できないまま種播きや定植予定の計画を立てていました。
桜の開花にあわせるようにさやえんどうの花がその紫を散りばめています。先週から、さやえんどうもスナックえんどうも少しずつではありますが収穫が始まりました。例年よりも二週間ほど早い収穫開始です。おかげで追肥やつるの誘引作業が間に合わない始末です。
春はエンドウ類に代表されるように、こまごまとした収穫が多くて時間を費やすことになるのが多品種野菜栽培の特徴です。恭さんの春菊の収穫は、春菊の葉先の柔らかい部分を摘んでいくのでやはり時間がかかります。にらの収穫も始まりました。エンドウ類の収穫をしているうちに、夏はあっという間にやってきてしまうのです。
その夏はどうかというと、やっぱり早めに来るんじゃないかと予想しています。このまま、続く秋冬の季節が早く来るなどとは恐れ多くて予想できませんが、地球はいったい何を知らしめているのでしょう。地球からのお知らせを忠実に再現して、さやえんどうの紫は茎の薄緑を淡い春の青空に写しているのです。
2002年3月28日 寺田潤史
さやえんどうの花の模様 |
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