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週刊てーて ひらく農園から

「葉ものの息づかい」


 体が動くということのありがたさを噛み締めています。ゆっくり休んだせいか、肺や鼻の空気の通りがいいように感じられる一方で、排気ガスのにおいに敏感にもなっています。畑というものは、空気のよいところなんだと改めて感じますし、トラクターのディーゼルの排気ガスの強烈さも認識させられています。

 畑に復帰しての最初の植え付け作業は枝豆になりました。ガソリンエンジンで動く野菜移植機を使って半自動で植えつけていきます。ガソリンエンジンと言っても排気ガスは出ますので、マスクをしての作業です。夕方から植え付けを始めても、移植機にライトをつけてあるので大丈夫でした。この野菜移植機というものはそれほどに普及しているわけではありませんが、燃費のよさはトラクターの比じゃありません。たったの1リットルや2リットルのガソリンで、腰を痛めることなく植え付けできるのですから(千株以上を)ありがたい機械です。体を守るためにも、見直される機械の一つだと思います。

 トラクターはどこの農家も使っている機械で、耕すという土を動かす作業で馬力を使うために、軽油の消費も結構なものです。土を動かすのですから人間がやれば腰も痛めますし、お腹も減ります。トラクターは農家にとってなくてはならない機械となりましたが、とても高価なもので、うちでは中古のトラクターばかりです。古い分だけ、排気ガスの質もよくないかもしれませんし、キャビンも付いていませんから直接排気ガスを吸うことにもなります。今までも、少し気になっていたのでできるだけマスクをしてトラクターに乗っていましたが、忘れることもしょっちゅうで、今回熱の出る前にも、マスクなしで長時間トラクターを運転していました。これからは、機械作業といえば「マスク」が合言葉になるでしょう。

 畑の葉ものたちは、僕が寝込んでいる間に大きくなりました。三月二十一日に「たーた」畑に植えつけたものを、恭さんがせっせと収穫しています。「とーと」畑ではうまく育たない葉ものたちが「たーた」畑では見違えるようで、やはり手をかけた年数が土となり、野菜となるのでしょう。その葉ものたちのつややかな表情は、見るだけで癒されたような気分になります。葉ものたちの息づかいを吸い込むことで、僕の肺や気管支は浄化されるのです。

                         
                            2002年5月2日 寺田潤史

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↑手前がしろな、奥は早生水菜。

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早生壬生菜↑

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↑サニーレタス、奥は小松菜。

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南瓜(白栗)↑

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