週刊てーて ひらく農園から
「草は伸びる」
四月の僕の休養期間をいいことに、畑の草たちは伸びて伸びて穂までつけて、首をたらして実入りを堪能しているかのようです。昨日、とーと畑をトラクターの上から眺めてみたら、草というよりほとんどもう牧草畑の趣でイタリアンライグラスが丈を伸ばしておりました。
葉ものの種を播くのが遅れて、先週末に納屋で種を播いたのですが、暖かいからすぐに芽を出してきます。苗床のサンサンネットのトンネルには、植え遅れたピーマンなどの苗が畑への定植の順番を待っています。そのトンネルの周りは草だらけで、トンネルの中にまで草が穂を抱いて進出しています。芽の出そうな葉ものの苗を苗床に出すには、この伸び放題の草をなくしてしまわなければなりません。
無農薬の野菜の栽培には、草を意図的に少し放置して乾燥を防ぐという方法があります。草を緑肥として土中にすきこむために利用する、という方法もあります。きれいに草をとったほうがよい場合ももちろんあります。しかしながら、苗を育てる苗床(特にアブラナ科の野菜)では、草は虫を呼び込んでしまうので取らなければ苗がうまく育ちません。葉ものの種を播くということは、苗床の周囲への配慮が前提となります。今回のように休養期間で間があき、草を伸ばしてしまうとやはりあとが大変です。
昨日は苗床の周りを手で草を取り、すき込むことのできる草はトラクターで耕し、傾斜のあるところの草は刈り払い機で草を刈りました。今日はインゲン、胡瓜の支柱を立て終わったので、ビニールマルチで覆われた畝の周囲の草を手で取ったり鎌を使ったりして取りました。冬の草は穂をつけ、夏の草はどんどんと芽を出してくるこの季節、地面に張りついて草をとる心地よさといったら、百姓にしかわからない気分なのかもしれません。季節を最大限に生かしているといえる雑草たちを素手で触っていると、いろいろなことを教えてくれるのです。
2002年5月23日 寺田潤史
↑収穫期を迎えた七宝甘70玉葱は、畝間の草に埋もれていた。 |
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↓苗床の周囲の草はとりあえず収まった |
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今週の野菜
野菜 玉葱 |
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