週刊てーて ひらく農園から
「田植えそして玉葱」
二十六日の日曜日は、絶好の田植え日和でした。例年より一週間から十日ほど遅い田植えです。その前の金曜日に二回目の代掻きを行っており、日曜日の朝早い時間に田植えの準備をしに田んぼへ行きました。驚いたことに、朝の田んぼの水はまだ冷たいままでした。日中、あんなに暑くなるのに、朝夕の気温の変化の大きいこと、どうなっちゃってんの?と思わず独り言が出てしまうくらいの今年の気候です。
三人の助っ人と僕と恭さんの五人での手植えで、一反五畝(約四百五十坪)の田んぼを五時間弱で植え終えました。午後の六時には、苗代の後片付けまで終わり、部屋でコーヒーを飲んでいました。すると、天気予報で雨の予想を報じております。恭さんは、浜松の実家に預けた三人の子供たちを迎えにいくところでした。
代掻きをやった金曜日に、野菜を買っていただいている袋井の平野さん親子が、午前中何かお手伝いをさせてくださいとおっしゃってくださり、畑に来られました。ちょうど、七宝甘七十という中生の玉葱が収穫適期でしたので、その引き抜きをやってもらいました。夕方には、僕も引き抜きをやり、この乾燥したお天気を利用して玉葱を地に並べて干したのでした。次の土曜日には、その半分ほどの玉葱の葉を切り落とす作業を恭さんがしました。お天気がしばらく続くとばかり思っていたのです。
田植えは疲れます。四月の休養が効いて、腰はまったく痛くならなかったのですが、水の中の作業はやはり疲れます。そこへ突然、玉葱の回収という作業が発生したのですから、うなってしまいました。午後七時から十時までかかってライトをつけて、七百sほどの玉葱をコンテナに詰めて運び出しました。平野さん親子が引き抜いてくれた玉葱を、恭さんが葉を切ってくれた玉葱を、濡らしてなるものか!という叫びを腹筋に変えて運び出しました。途中から雷が鳴り出して、悲痛な気分の中、何とかやり終えました。
今、毎日が玉葱の収穫です。田植えの季節のこの時期、玉葱の季節もまた、別の季節のように主張しているかのようです。
2002年5月30日 寺田潤史
田植え後4日、雨が降り出した田んぼ |
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今週の野菜
野菜 玉葱 |
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