週刊てーて ひらく農園から
「ホームページに歌入り」
ひらく農園のホームページに、僕のオリジナル曲を歌入りで載せました。農業と音楽の直接の関わりがあるというわけでもないのですが、畑で草を取っている時や、トラクターに乗っている時、鍬で畑をうなっている時、配達の車の中などで自然に出てくる詩を、これまでもこの「週刊てーて」で公開してきました。その詩は、いつのときもメロディやリズムをともなって出てきますので、その詩とともにメロディやリズムの落ち着く場所としてホームページを選んだのです。
東京で音楽を主人公として生活をしていた二十代の頃と比べて、詩やメロディに対する気持ちが違ってきていて、機が熟するまで待つ、というスタイルと、出てきた言葉やメロディをすぐに記録に取っておく、というスタイルがゆったりとした流れの中で回っている感じです。このことは、農というライフスタイルから学び取ったことのひとつかもしれません。
野菜やお米を育てるということは、種を播くという意思のあとに、とても長い時間を野菜なら野菜自身の成長とともにあるということでもあり、その間、何らかの理由により(半分以上の割合で人間の都合が原因ですが)淘汰され死んでいく命とともにもあるということです。そのたとえば野菜の一生の長い時間のあいだには、世の中ではさまざまなことが起こるし、家庭内では毎日が一大事であるというように、僕自身が常に変化し、喜び、落ち込んでいるのですから、畑においてふと突いて出た詩やメロディやリズムに僕自身が慰められるということが少なくありません。畑で、野菜の一生に寄り添うような仕事をしているようでいて、実は常に自分自身と向き合っているだけのことです。
野菜やお米の収穫は、そんな中で熟成を待って行われます。その収穫された野菜には自分自身の生活そのものが宿っているのですから、感慨深さもひとしおです。一方で、農業日誌や播種定植記録などに見られるように、日々の克明な記録が後々の糧になっています。
「草子」というグループでオリジナル曲を録音中です。歌をうたってくれている仁尾はる見さんと、打楽器を演奏してくれる玉田真幸さんが粉骨砕身してくれています。縁というものはありがたいものです。「草子」の曲をよかったら聴いてください。
2002年7月18日 寺田潤史
↑オクラの株元に米ぬかをビニールマルチの上から追肥 |
↑2回目のオクラの種播き後18日の若姿 黒ビニールマルチの上にはカラスの足跡! |
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↑キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーを早くも播種 葉もの、葉ねぎ、胡瓜、ズッキーニも播種 |
パソコン画面の上は生音で録音されたコンガの波形 左下はその拡大図、右下はミキサーの画面 |
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今週の野菜
野菜 玉葱 |
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品種 七宝甘70スーパーグリーンベルト 味九条 遠州早生 黒種衣笠 メークイン ときわ地這 自然発芽 黒潮 新黒葉小松菜 グリーンレイシ スターライト グリーントスカ 夏賞味 坊ちゃん ミニ黄作 つばきグリーン セニョリータ 京みどり 向陽二号 やぶきた 自家米のこうじ |
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