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まくわうり

週刊てーて ひらく農園から

「やけどしそうなクラクラの夏」


 灼熱とはよく言ったものです。Sunbakedなんていう英語もありますが、太陽が焼いているのはまぎれもなく人間です。太陽から逃げ惑うのも人間です。

 オクラはなんて涼しげなんでしょう。こんもりと葉っぱを茂らせ、日陰を作っておいて、オクラの丈の中ほどよりちょっと上に花を凛と咲かせてあっという間に実をならせ、人間の食べごろに実を摘み取られたかと思うと、もう新しい葉っぱを出してまた花を咲かせている。ふと気づいた時には幹は立派な木のように太くて、下のほうから分枝を出している。真夏の空にオクラはよく映えますが、ちっとも暑そうな風情を見せない、むしろ実を摘み取る人間のほうは、倒れそうなくらいの暑さに汗と苦渋をあたりに撒き散らしている有様です。

 家の中で涼んだ後に、お昼ごろ新しい胡瓜畑に出て、伸ばし始めたつるの元気な胡瓜の枝を糸で吊る作業をしていると、最初は大丈夫そうな暑さかなと思っても、十五分二十分と経つうちに頭はクラクラとしてきました。やはり日中は太陽にさらされないようにするのがよいのだと、改めて教えられます。

 先日、古くからの友人夫妻がうちに来たときに、「子供は?」と尋ねると、「これからサッカーの試合」だとのこと。炎天下の昼の十二時にキックオフで「今から応援にいく」というのです。「そんなー、こども達は大丈夫なの?」と聞けば、「大丈夫じゃないよー、クーラーに普段あたっている子はやっぱり弱いね」との答えが返ってきました。土曜日日曜日に大会を運営するとなれば、運営中心となるのでしょう。子供たちが太陽に焼き殺されないよう祈るばかりです。

 オゾン層の破壊だけが地球を極端におかしくした原因とは言えませんが、オゾン層の破壊による強力な太陽光線が、殺人的な一面を強調したことは事実です。避暑することが積極的な生の行動であるということも学ばなくてはなりません。

 今年の夏が異常に暑いと僕が感じることが、僕の年のせいならばよいのですけれど。それでも、やはり、天から降りてくる光りを受けて、今日も畑に出るのです。

  2002年7月25日 寺田潤史

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↑紙マルチで覆われたさつまいも。紙の下は見事に草がない。

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↑芽の出たカリフラワー

今週の野菜

野菜

玉葱
にら
葉ねぎ
にんにく
いんげん
じゃがいも
胡瓜
青しそ
なす
ちりめん細長うり
にがうり
おくら
ピーマン
ししとう
南瓜
ひゆな
モロヘイヤ
セニョリータ
まくわうり
人参
お茶(水窪遠征)
自家製味噌

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品種

七宝甘70
スーパーグリーンベルト
味九条
遠州早生
黒種衣笠
メークイン
ときわ地這
自然発芽
黒潮
ちりめん細長うり
グリーンレイシ
スターライト
京みどり
つばきグリーン
坊ちゃん
自家採種
自家採種
セニョリータ
金太郎
向陽二号
やぶきた
自家米のこうじ

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